[民事裁判⑨ 2023/10/16] 証人尋問 | 吉原馬雀の奇妙な冒険

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元・三遊亭天歌でしたが、吉原朝馬門下となり、高座名が変わりました。

吉原馬雀(よしわら ばじゃく)です。

 

 

 

 

 

 

こんにちは。吉原 馬雀です。

 

2023/10/16(月)13時15分、

私が元師匠から受けたパワハラの

損害賠償請求事件 [令和4年(ワ)第26763号]の

公開審理(実質9回目の審理)でした。

 

遅ればせながらのご報告です。

(以前公開していた内容が私の操作ミスで消失してしまいました。)

 

 

--初回の審理の様子については以下のリンクをご参照ください--

 

[民事裁判①2022/12/23]私の訴状

 

[民事裁判①2022/12/23]加害者の答弁書

 

[民事裁判①2022/12/23]私の意見陳述書

 

[民事裁判①2022/12/23]裁判ウォッチャーさんによる感想

 

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--前回の審理の様子については以下のリンクをご参照ください--

 

 [民事裁判⑦と⑧2023/8/24・9/4] 証人尋問にむけて

 

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まず論点整理します。

今回の裁判を通して私が相手方に責任を求めているのは、以下の3点です。

 

① 2022年2月20日の寄席の楽屋での暴行

② 破門を宣告したにも関わらず届を協会に半年近く提出しなかった事

③ 過去のハラスメント行為

 

 

 

今回は以下の項目順にご報告をさせていただきます。

 

 一、感想

 二、尋問の詳細について

 

 

 

〔注釈〕

 

※ 前回の私の主張を踏まえて記載してます。

※ 相手方の主張は訴訟戦略上、一部のみの抜粋です。

※ 文中(原告)は私、(被告)は相手方です。

※ 文中(甲●号証)は、私の提出した証拠です。

 ※ 相手方の証拠は、(乙●号証)と表記されます。

※ 一部プライバシー加工をしています。

 

 

 

一、感想

 

 私の証言については、冷静になるべく端的に回答につとめることができたかなと思いました。

 私の弁護士さんも、争点である一連のハラスメント行為について、当初の想定以上に質問をすることができたと思います。

 一方、被告の弁護士さんの質問も、想定された質問内であったため、こちらも困惑は一切なくお話できました。

 裁判所からの質問は、意図が読めない質問もあり、この点の狙いなどは後日弁護士さんに訊いてみようと思います。

 計2時間ほどのすべての証言が終わって休憩中に私の弁護士さんから「とても良かったです」と言われ、安心することができました。


 しばしの休憩をはさみ、今度は元師匠に被告弁護士さんがまず質問です。

 個人的に驚いたことがあります。これまでの準備書面の内容は被告弁護士さんの主観が強すぎなのではと思ったのですが、証言を通してあの準備書面のほとんどが当人の考えとして発言された件です。

 だとしたら被告弁護士さんは仕事として、もう少し法的議論になるように事実認定や法的評価となるようこれまでの準備書面を構成すべきだったのではないかと思いました。


 一方私の弁護士さんから元師匠への質問を通してまず驚いたのは、名誉棄損について当人はほとんど記事を読んでいないことです。

 はっきり発言していました。

 たぶん名誉棄損がそもそも何なのか全く分かっていないんじゃないかと思います。

 当人はこちらの裁判資料もろくに目を通していないんだと思いました。目を通していたらもっとまともなコメントができたと思います。これでは損害賠償請求が通らないのは明白で、まさしくスラップ訴訟ではないでしょうか?この点は私の弁護士さんと対応を検討します。


 もうひとつ思ったのは、元師匠はわかりやすく言えば認知が歪んでいると思いました。


 たとえば、指導で弟子にたびたび暴力をふるっていたことを当人は認めましたが、元師匠はこの裁判にかけられてもそれを間違っていると思っていませんでした。

 落語会で元師匠が「視界に入るな」と言ったことで、私がトイレで着替えることは想像がついたと語っていますが、そのときの私の心情は考えていないとのこと。

 私に「破門」を言ったことは認めつつも、私の「廃業届」を自分に持ってくることが必要と考えており、その結果私が落語家を辞めることになるのを認識していませんでした。

 弟子を坊主にするのは、落語の源流がお寺にあり初心に帰るという意味があると説明をしていました。しかしその結果、弟子をさらし者にしたという認識がありませんでした。


 総じてこの方は、自分がいち社会人であることを認識しておらずその責任と向き合っていないのです。

 次に作成する文書では以上の点を明確に厳しく追及をします。


 裁判の感想からは離れますが、弟子は高座や限られた情報でしか、師匠の人間性の判断ができません。

 しかしその入り口が間違ってしまった場合、これは業界として積極的な救済措置を考えてもいいのではないでしょうか?

 とりわけ落語協会の定款は「後進の育成」が目的にあります。古典落語が口伝の芸である性質上、それはもっともなことです。ただ、今後あまりに人権を無視した指導方法でさえ組織としてNOを出せないならば、ご覧いただくお客様や支援する企業はどのような気持ちになるでしょうか?



 

二、尋問の詳細について

 

 今回の尋問の内容について、現時点では相手方と係争中の事案につきこのブログでは全てを公にしません。


 ただし、裁判記録の閲覧により、その時の尋問のやり取りの全ては確認可能です。閲覧の詳しい内容については以下のブログにて詳細な解説があります。 


  家刑ジゴロさん、解説とともにレポートもありがとうございました。


 また裁判ウォッチャーである さんそんチャンネルさんでは、最速のレポートをいただきました。第1回の弁論に続いてありがとうございます。


 その他、三遊亭はらしょう兄さんも傍聴くださいましたので、何かしらの形でレポートがあるかもしれません。当日は裁判後に兄さんと色々お話をさせていただきました。


 私では、作家であり書評家でもある杉江松恋さんとのトークライブで今回の尋問のことをお話しさせていただく予定です。以下会の概要です。


11月18日(土) 吉原馬雀のはなしをじっくり聴く会

会場 アートスペース兜座(日本橋兜町11-10兜町中央ビル5F)

開場17:30 開演18:00

料金2000円

 

[出演 (予定)]

吉原馬雀 2席
作家:杉江松恋氏とのトークコーナー

 

予約先 担当:杉江松恋

 090-4126-5941

 sugiemckoy@gmail.com

 

※以前、天歌の古典をプロデュースくださった杉江さんが一肌脱いでくださいました。インタビューコーナーでは先日の原告と被告出廷の裁判について語ります。有料イベントですが、 落語家などの方もいらしていただいて大丈夫というか、個人的には聞いていただきたい。

 

 また今回の尋問の一部始終については、判決が出た後に、下記「落語家のための法律資料室」で資料一切をプライバシー加工の上で有料販売させていただきます。


 今回の争点については、次回の裁判期日までに書面を作成しこちらでレポートさせていただきます。


 次回は、12月4日㈪午後13時10分より、東京地方裁判所の421号法廷。文書メインの進行です。

 

 傍聴はたくさんの方に見守りくださりました。長時間、皆様大変おつかれさまでした。引き続き気を引き締めて裁判に臨みます。


  最後までご覧くださりありがとうございました。

 


 

 

 

 [ 10月以後の落語会の予定掲載中 ]

 

コチラ をご覧ください。

 

 

 

 

[ 落語会・講演など お仕事 受付中 ]

 

馬雀の詳細なプロフィールなど

特設サイトに掲載中。

 

各種お仕事のご依頼承っております。

コチラ(特設サイト)をご覧ください。

 

 

 

 

new! ] 各種メディア掲載情報

 

  師匠ご出演の伍代夏子さんのNHKラジオ

 

 

 

週刊新潮の記事のウェブ版

 

 

 

らく兵兄さんのインタビューに馬雀も出演

(要アプリ・無料視聴)

 

 


 

 

 

[ 毎週水曜16時更新 【 週刊らくごTIMES】 ]

 

リーガル系落語家の吉原馬雀と

ドキュメンタリー落語の三遊亭はらしょうが

業界問題を本音で語る!

 

今週は、野外での落語会の難しさ。

色んなトラブルがつきものですね。

でも川南の軽トラ市はすごくいい思い出です。

 

 

 

・出演、テーマ提供:三遊亭はらしょう&吉原馬雀

・企画、編集:吉原馬雀

 

 

 

 

[署名]#落語協会にハラスメント対策の徹底を求めます!

 

 

 

 

 

new!]落語家のための法律資料室

 

現在は一般社団法人の議案提案の資料を掲載中。

理事選任など議案で可能のため今後必要な手続きだと思います。

 

一応、追記予定としては

著作権がらみ・ハラスメント被害者の予防策。

 

現在の裁判が終結したら資料一切を掲載予定。

ただしプライバシー加工し有料販売とさせていただきます。

 

 

 

 

 

【 ハラスメント対策関連の主な記事 】

 

 

★対加害者の記事 (時系列順)

 

週刊新潮を読んだ感想

 

[民事裁判2022/12/23]私の訴状

 

[民事裁判①2022/12/23]加害者の答弁書

 

[民事裁判①2022/12/23]私の意見陳述書

 

[民事裁判①2022/12/23]裁判ウォッチャーさんによる感想

 

[民事裁判②2023/1/30] 私の書面

 

[民事裁判②2023/1/30] 加害者の書面

 

[民事裁判②2023/1/30] 私から被告側に質問した事

 

[民事裁判③2023/3/3]相手方の書面 

 

[民事裁判③2023/3/3] 私の書面 

 

[民事裁判③2023/3/3] 名誉棄損裁判

 

[民事裁判④2023/4/20]相手方の書面①

 

[民事裁判④2023/4/20]相手方の書面②

 

[民事裁判④2023/4/20]名誉棄損裁判

 

[民事裁判⑤2023/5/30] 私の書面①

 

[民事裁判⑤2023/5/30] 私の書面②

 

[民事裁判⑥2023/6/30] 相手方の書面

 

[民事裁判⑥2023/6/30] 名誉棄損裁判と証人申請 

 

[民事裁判⑦と⑧2023/8/24・9/4] 証人尋問にむけて

 

[民事裁判⑨2023/10/16] 原告被告の本人尋問  ←new

 

※第10回期日:

 12月4日㈪午後13時10分より、東京地方裁判所の421号法廷。文書メインの進行です。

 

 

 

 

 

★落語協会関連

 

落語協会のハラスメント説明会に参加した感想

 

ハラスメント説明会を経て、署名をどうするか考えた

 

落語協会とは裁判してないって話

 

落語協会の弁護士に告ぐ

 

根本的な問い

 

伝統芸能と社団法人

 

落語協会からの回答書

 

再度、質問状を送りました(2023/1/17)

 

回答書が届きました(2023/1/31)

 

回答書の補足説明①

 

回答書の補足説明②

 

許せない対応

 

衝撃の事実が判明

 

相談窓口理事が…

 

理事会に委員会設置と議事録閲覧をお願いしてみた

 

回答書が届きました(2023/4/3)

 

会員総会へ議案提出

 

2023年6月29日開催会員総会のご報告


今後の落語協会のハラスメント対策はどうなるのか?

 

復帰しました

 

馬雀としての香盤(序列)が決定

 

師匠ともども週刊新潮に掲載  new

 

 

 

 

 

★その他

 

もしあなたがいじめられたら…

 

常習的な被害は通常の刑罰よりも罪が重い

 

我慢は美徳じゃない

 

弁護士に依頼する際に気をつけること

 

ハラスメントは「人」が「人」にするべきではない

 

組織に必ずハラスメント相談窓口が必要な理由

 

人を1人でも雇ってたら必ず相談窓口設置義務がある

 

元自衛官:五ノ井さんの会見を見た感想

 

署名サイトchange.orgを利用しての実感

 

フリーランス保護新法が成立 ←new