[民事裁判④2023/4/20]名誉棄損裁判  | 吉原馬雀の奇妙な冒険

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元・三遊亭天歌でしたが、吉原朝馬門下となり、高座名が変わりました。

吉原馬雀(よしわら ばじゃく)です。

 

 

 

 

こんばんは。元・三遊亭天歌です。

 

2023/4/20㈭午前10時00分は、

私が元師匠から受けたパワハラの

損害賠償請求事件 [令和4年(ワ)第26763号]の

準備手続(実質4回目の審理)でした。

 

今回は公開の法廷でなくzoomによる進行です。

 

 

--初回の審理の様子については以下のリンクをご参照ください--

 

[民事裁判2022/12/23]私の訴状

 

[民事裁判①2022/12/23]加害者の答弁書

 

[民事裁判①2022/12/23]私の意見陳述書

 

[民事裁判①2022/12/23]裁判ウォッチャーさんによる感想

 

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--前回の審理の様子については以下のリンクをご参照ください--

 

 

[民事裁判③2023/3/3]相手方の書面

 

[民事裁判③2023/3/3] 私の書面

 

[民事裁判③2023/3/3] 名誉棄損裁判

 

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さて今回は相手方から私が名誉棄損で訴えられている件についての進展報告です。

 

 

 

まず前回、相手方が約束したことを振り返ります。

 

①「(元師匠当人が訴えないと言ったのに結局)訴訟を起こした理由は改めて答える」

②「元天歌が刑事告訴したことも含めて名誉棄損としてとらえているので、この点も含めて次回の文書を作成する」

 

 

 

それで今回の相手方から提出された書面について解説します。

 

まず上記①について触れた記載は一切ありませんでした。

この件については私たちは2回追及して、いずれも元師匠の代理人は回答するとしておきながら、2回とも無回答のままでした。

 

上記②については以下のような記載がありました。

 

 元天歌は証拠類を各雑誌社に持ち込んで報道がなされた。

 元天歌は元師匠をおとしめるために長年用意した資料をもって各雑誌社へ持ち込み記者らと打ち合わせしたのである。

 (いずれの主張も提示できた証拠は無し)

 

 

 

相手方の書面を受けて私たちが提出した書面の内容です。

 

 元師匠が主張している名誉棄損は、各雑誌社による記事掲載を問題にしている。

 しかし、そもそも雑誌社の記事掲載による表現行為は、元天歌が掲載しているものではない。

 従って、掲載を元天歌の表現行為とすることはできないのは自明のことである。

 にもかかわらず元天歌の表現行為として法的責任を主張しているのは、いかなる法的根拠と構成によるものか、元師匠は明らかにされるべきである。

 このことはすでに前回、裁判長からもご指摘されていたことである。

 しかし元師匠は、前回の手続から1ヶ月半も経過しているにもかかわらず、裁判長がご指摘されている問題に応えないでいる。

 応えられないのであればこのような損害賠償請求を取り下げるべきである。

 

 元天歌が「資料を持ち込み」、各雑誌社の「記者らと打ち合わせをした」行為が、何故に「不法行為」になるのか、その法的根拠・構成を明らかにされるべきである。

 

 

 

原告と被告の書面提出を受けて、口頭で以下のようなやり取りがありました。

 

元師匠の代理人

 「事実認定については推定しかできない。反論の時間が欲しい」

 

裁判長

 「そもそも違法性の主張がないと失投となる。例えば雑誌社への資料持ち込みは違法性がないから、そこを主張しても無色透明である」

 

元師匠の代理人

 「あくまで資料の持ち込みは違法と考えている。10数年かけても証明する」

 

裁判長

 「名誉棄損の主張は維持できないのではないか?元師匠の代理人は5月22日までに主張を整理し直すように」

 

私の代理人

 「こちらもハラスメント事案についてはそれまでにさらに書面を提出する」

 

裁判長

 「原告からは客観的な証拠が多く提出されている。証拠調べに移りたい。尋問で明らかにしないといけないと考える」

 

私の代理人

 「準備をする」

 

 

 

名誉棄損案件についての私の感想

 

 前回から1か月半おいて相手の主張を待ちましたが、「雑誌社に私が資料を持ち込んだ行為が違法性がある」という極めて法的根拠が薄い内容でした。

 

 しかも雑誌社に資料を持ち込んだという事についてさえ、元師匠の代理人は客観的証拠を提示できず、zoom審理の中で「推測」にすぎないと言っています。

 

 裁判長からもこの点「失投」や「無色透明」と結構厳しめの言葉を用いて、相手の弁護士に指摘が行われました。相手方は、違法性の説明については全体的に主張の洗い直しが必要となりました。

 

 相手方が違法性を10数年かけても証明すると言ったことに対しては、さすがに裁判長は来月5月22日としっかりと宿題の締め切りを提示されてました。「宿題」って高校の時以来、聞いたことないわ…

 

 5月22日までに相手方からこれまでと変わらないレベルの主張がなされた場合は、裁判長から相手の弁護士には結構きつめの判断がくだると見ています。

 

 一方でこちらが元師匠から受けたハラスメント事案については、裁判長から「客観的な証拠が充実している」と一定の評価を受けました。

 

 そのうえで、裁判所から証人尋問に移りたいというコメントも初めて出されました。

 

 zoom審理が終わった後は、うちの弁護士さんと打ち合わせをして、ハラスメント事案についてはさらに打合せをしました。今回はもともとの訴訟については、相手からの書面提出が遅かったのでこちらから書面は提出できませんでした。5月22日までに要点をしぼった再反論をします。証拠も追加で提出します。

 

 

 

 次回は5月29日㈪の午前11時からのzoom審理(非公開)です。

 

 次回の審理を終えたら、裁判は次の段階に進むと期待しています。

 

 

 

 

 

 

[署名]#落語協会にハラスメント対策の徹底を求めます!

 

 

 

署名をはじめて143日目となりました。

これまで5896名様のご署名誠にありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

【今までの主な記事】

 

 

★対加害者の記事 (時系列順)

 

週刊新潮を読んだ感想

 

[民事裁判2022/12/23]私の訴状

 

[民事裁判①2022/12/23]加害者の答弁書

 

[民事裁判①2022/12/23]私の意見陳述書

 

[民事裁判①2022/12/23]裁判ウォッチャーさんによる感想

 

[民事裁判②2023/1/30] 私の書面

 

[民事裁判②2023/1/30] 加害者の書面

 

[民事裁判②2023/1/30] 私から被告側に質問した事

 

[民事裁判③2023/3/3]相手方の書面 

 

[民事裁判③2023/3/3] 私の書面 

 

[民事裁判③2023/3/3] 名誉棄損裁判

 

[民事裁判④2023/4/20]相手方の書面①

 

[民事裁判④2023/4/20]相手方の書面②

 

[民事裁判④2023/4/20]名誉棄損裁判

 

[民事裁判⑤2023/5/30] 私の書面① ←new

 

[民事裁判⑤2023/5/30] 私の書面② ←new

 

[民事裁判⑤2023/5/30] 名誉棄損裁判 ←new

 

※第6回期日:2023年6月30日の午前11時 (zoom審理のため非公開)

 

 

 

★落語協会関連

 

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