なじみがない弁護士という職業について | 吉原馬雀の奇妙な冒険

吉原馬雀の奇妙な冒険

元・三遊亭天歌でしたが、吉原朝馬門下となり、高座名が変わりました。

吉原馬雀(よしわら ばじゃく)です。

 

 

 

 

こんにちは。元・天歌です。

今日は昨日の流れから弁護士のお話です。

弁護士にお世話になることって生活するうえでなかなかないわけで、私自身も今回はじめてお仕事をお願いしました。いろいろと学んだことがあるので、お話します。




まずは費用の話。

いざお願いしようとなって、色んな弁護士のホームページ見たのですけど、まず値段が載ってないのは正直困りました。目安でいいから載せてほしい。

いろいろと調べてみると費用としてかかるのは、概ね「相談料」と「着手金」と「事務手数料」と「成功報酬」のようです。

ちなみにある方は時給で仕事をされているとのことで、時給3万と説明を受けたこともあります。正直「時給って怖ぇぇなあ」と思いました。こっちはどんだけ仕事してるのか確認する術がないわけで。ほぼ言い値だなとゴクリと唾を飲んだわけです。今思えば私の相談内容が複雑すぎるから体のいい断り文句だったかもしれませんが。

個人的には相談前に、事前にメールなど問い合わせで各費用をそれぞれ確認したほうがいいと思います。

よく無料相談の窓口あるけど、30分ぐらいあらかた被害の話を聞いてもらった後で、じゃあお値段はとなったときに「あっ無理だこれ」となった時の気まずさったらないです。

だからお互いのために相談前に「相談料」と「着手金」と「事務手数料」と「成功報酬」はいくらと確認するほうがいいと思います。その他どんな費用がかかるかも確認しておくと、より良いでしょう。

ギャラをあんまり公表したくないのは、冷静に考えれば、事業主として落語家もおんなじですね。




次は信頼できるかどうかです。

本当これは難しいですよね。何せ素人の目線で自分の命運を託す人を選ばないといけないわけですから。ネットの情報のみだと広告や営業トークも多く、素人にはなかなか見極めが難しいです。

一番いいのは信頼できる方や利用経験がある方から話を聞くのがいいと思います。費用面のことも確認できますしね。企業におつとめなら法務部や顧問弁護士から情報収集もいいと思います。

どうしてもツテがない場合は、やはりネットとなるかもしれません。

この点、弁護士自治を考える会の運営されているブログに具体的な情報が豊富でした。

 

 

 

 

ある方から教えてもらったのですが、こちらでは官報に掲載済みの弁護士の懲戒情報検索システムも運営されてます。「ご注意」のところを熟読の上、依頼先が信頼できるかどうかの確認のため検索をされてもよいかと思います。

 

 


あと私のことも取り上げてくださった裁判ウォッチャーのさんそんチャンネルさんの配信を見てると、いろんな弁護士さんの話題も豊富で面白いですね。

 

 


裁判ウォッチャーもいろんな方がYouTubeで情報発信されてるので今後いろんな方の配信を見てみたいです。




最後に私が相談する時に心がけたことです。

被害者が相談するうえで肝となるのは、どんな被害を受けたのか証拠なんですよね。それを見せないと相談時間って単なる愚痴を吐くだけとなり、何の生産性もありません。

私は今お願いしている弁護士さんには、Googleプレゼンテーションやパワーポイントに「どんな被害を受けて」「その証拠はこれ」と被害1件ごとに1ページにまとめて、それを相談前にメールで送って見てもらいました。

私も含めて被害者が陥りがちなのは、精神的に弱ってとにかく話を聞いてほしいとなりがちなのですが、依頼を受ける側からすると、私やあなたは何人もいる顧客のひとりにすぎません。だから弁護士の時間も有限です。相談者がカスタマーハラスメントをしないようくれぐれもお気をつけを。

確実性の高い話を得るためには、まず証拠を見せた方が、弁護士も短時間で実のある話ができるので、私はおすすめします。

(あとあと被害をまとめた資料を作って良かったのは、支援者の方や協会やメディアにも基本おんなじものを見てもらったので、説明の労力が省けたことです)

一方、自分は相談者として、弁護士が事件解決に向けてどんな見通しでいるのかいうことは確認するようしていました。

弁護士は弁護士倫理規定29条により、「確実に勝てます」とか結果を請け負う発言が言えないんですね。この点落語家が必ず笑わせますと言えないといっしょです。はい。。

なので私が最低限確認したのは、一回目の内容証明はどんな内容で送るつもりなのかとか、その主張を無視されたときにどんな手を打つかは確認するようしてました。

できればリスク面の確認もしておくとよいです。つまり、裁判になったときに終結するまでの期間だとか、最終的に裁判に負けた時のリスクとか、逆に訴えられる事はないかとかも質問して、その点明確に答えてくれるとより安心できる弁護士さんだと思います。

そして、最後にもうひとつ、相談してどうしても不安がぬぐえない時は、依頼するのを断る勇気を持つことが大事です。お互い人間同士で相性もありますからね。最終的に弁護士とは委任契約を結ぶことになりますが、数日考える時間をもらうのもよいことだと思います。あなたを命運を託すのです。質問や決断に妥協してはいけません。



というわけで色々弁護士について経験したことをお話ししました。





【参照】弁護士倫理規定より

第二十九条
弁護士は、事件を受任するに当たり、依頼者から得た情報に基づき、事件の見通し、処理の方法並びに弁護士報酬及び費用について、適切な説明をしなければならない。


弁護士は、事件について、依頼者に有利な結果となることを請け合い、又は保証してはならない。


弁護士は、依頼者の期待する結果が得られる見込みがないにもかかわらず、その見込みがあるように装って事件を受任してはならない。





[署名]#落語協会にハラスメント対策の徹底を求めます!

 

 


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