こんにちは。元・三遊亭天歌です。
昨日2023/3/3㈮午前13時10分、
私が元師匠から受けたパワハラの
損害賠償請求事件 [令和4年(ワ)第26763号]の
準備手続(実質3回目の審理)でした。
今回は公開の法廷でなく、相手方弁護士が遠隔地のためzoomによる進行です。
--初回の審理の様子については以下のリンクをご参照ください--
[民事裁判①2022/12/23]裁判ウォッチャーさんによる感想
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--前回の審理の様子については以下のリンクをご参照ください--
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本日は昨日の続きです。
(昨日の内容はこちら⇒3/3民事訴訟[相手方の主張])
相手の主張に対して、私は書面でどのような反論を行ったのかをご紹介します。
まず冒頭は、昨日もお伝えした内容です。
浅草の件と破門の届の件を、相手方に対してきちんと認否せよと求めています。
ここから昨日の相手方の主張に対する反論です。
過去10にわたるハラスメント事案について詳細を語っています。
分かりやすくするために、昨日の相手方の主張も併記しております。
【ちなみに】
私の主張は実際の文書 (原告準備書面(3)と(4)) を引用しております。
文中「甲●号証」というのは、私(原告)の証拠の●番目という意味です。
逆に、相手方(被告)の証拠の場合は「乙●号証」という記載になります。
【事案① 2010年秋の落語公演にて、弟子一同が着物を着がえていなかったことを理由とし坊主にさせた件について】
相手方の認否:弟子全員を叱った。
相手方の主な主張
:坊主にするということは落語界では決して見せしめではなく、初心に帰るという意味を持つのである。
私の反論
【事案② 2013年1月、弟子の勉強会で、1名がシャツを出しっぱなしであることに激昂し、弟子一同を会場飲食店にて正座させてさらし者とした】
相手方の認否:さらし者にしたことはない。
相手方の主な主張
:被告としては師匠の恥でもあるし、弟子を晒し物にすることは被告自身の恥を晒すだけであってやろうと思う筈がない。その時いた人も常連客で親しい人達で7~8名位であったと思われる。
私の反論
【事案③ 2017年7月、路上での弟子たちに暴言暴行を働いた】
相手方の認否:2人を1回ずつ平手打ちにしたことは覚えている。
相手方の主な主張
:直後に警察官が来たが弟子たちは「大丈夫です」と言って、すぐ帰ってもらったとのことである。
私の反論
【事案④ 2017年7月、先代のみの墓掃除しかしていないことに激昂し、炎天下での墓場全体の掃除をさせた】
相手方の認否:事実ではない。
相手方の主な主張
:被告は墓全体を掃除しなさいと言ったことは認めるが、原告がしたのは先代の墓だけである。
私の反論
【事案⑤ 2019年11月、福岡空港ロビーで私のチケットを没収し、私がキャンセル手続きが必要と求めたところ、被告はチケットを床にばらまいた】
相手方の認否:チケットをばらまいていない。チケットは1枚である。更に自腹で払うようにとは言っていない。
相手方の主な主張
:ついて来なかったことは師匠をさておき、出演料を出してくれた人(スタッフ)を優先した態度こそ大問題である。
私の主張
【事案⑥ 2020年12月、被告妻が着物を洗っていなかったことを原告が悪いとして、土下座させ被告は原告を足で蹴った】
相手方の認否:叱った。平手打ちしたことは認める。
相手方の主な主張
:(着物を)汗で濡れたまま放置することは厳禁である。お得意さんからいただいた物を大切にする心を伝授しただけのことである。
私の反論
【事案⑦ 2020年12月の落語会にて、上記の件を根に持つ被告は原告に「視界に入るな」と怒鳴った】
相手方の認否:「視界に入るな」と文句を言った。
相手方の主な主張
:原告らは弟子として師匠である被告より先に現場に到着して、着替えておくべきであるのにそれもやっていなかった。
私の反論
【事案⑧ 2020年12月寄席にて、上記の件を根に持つ被告は原告に「視界に入るな」と激昂した】
相手方の認否:「視界に入るな」と言ったものと思う。
相手方の主な主張
:その時も、原告はこれまでの対応を全く反省しようともせず、勿論謝ろうともしない態度でむしろ反抗的態度が読み取れた。
私の主張
【事案⑨ 2020年大晦日、原告が元旦の挨拶について聞いたところ、被告が「視界に入るな」と。さらに続けて被告が原告と同じ市に住んでいることが気に食わず「引っ越せ」と強要した】
相手方の認否:(被告が)強要したというのは言い過ぎである。
相手方の主な主張
:原告の自宅は被告宅から500m位しか離れていないが、いまだに引っ越していない。
私の反論
【事案⑩ 2022年正月、寄席に来ていないことに電話にて激昂した】
相手方の認否:叱った。
相手方の主な主張
:師匠である被告に挨拶もしないで高熱が出た言い訳をするだけなので叱っただけのことである。
私の反論
なお後日、裁判所に以下の訂正を申し立てました。
・以下の部分を削除
「東京都や埼玉県における新型コロナの蔓延防止措置による方針および」
・補足説明
被告は元旦にお年玉を渡すものだと主張している。 原告としては1月1日から10日までお正月興行があるので、その期間はいつでも渡せる機会があると考えていた。
それと
2022年2月20日の浅草楽屋での暴行もその詳細を示しました。
以前の相手方の主張も組み込んだ上での反論です。
…とここまでが、相手方の意見を汲んだうえでの反論となります。
そして今までの相手の主張が「指導論」に傾倒しているため、私たちは以下の再質問を行いました。
【ちなみに】
文中「反訴状」とは、相手(被告)から名誉棄損で私が訴えられた文書です。
本来、私からの訴えと相手からの名誉棄損の訴えは別々の裁判ですが、
今回は関連事項が多いため、
相手が同じ裁判で名誉棄損の件も審理するように求めています。
指導の本質って何なんでしょうか?
次回は4月20日の午前10時(非公開)となりますが、相手方からの回答を待ちます。
明日は
私が相手から訴えられた名誉棄損裁判(反訴)について、相手からの主張(反訴状)をご紹介します。
最後に昨日同様、補足説明です。
前回と今回の審理で、原告被告双方とも提出した書面や証拠は、まだ裁判所での閲覧はできないそうです。
私の弁護士の話だと、原告被告共に裁判官から「書面の内容を陳述しますか?」との確認を経て初めて、希望者が閲覧できる模様です。
ただし本年4月から、改正された民事訴訟法が施行となり、このzoom審理も正式な裁判手続きとなるようです。そして次回の審理から裁判官から陳述の確認も入り、審理後閲覧可能となるとのことでした。
この点は私は間違えて「zoom審理のあと閲覧できる」と説明していた記憶があります。お詫び申し上げます。また上記説明に訂正をさせていただきます。
ちみなに、一番最初の公開の法廷で出した書類と証拠は閲覧できますので、希望の方は下記のリンクをご参照ください。
(本件は損害賠償請求事件 [令和4年(ワ)第26763号]です)
[署名]落語協会にハラスメント対策の徹底を求めます
【今までの主な記事】
★対加害者の記事 (時系列順)
[民事裁判①2022/12/23]裁判ウォッチャーさんによる感想
[民事裁判③2023/3/3] 私の書面 ←new
※第4回期日:2023年4月20日の午前10時 (zoom審理のため非公開)
★落語協会関連
衝撃の事実が判明 ←new
相談窓口理事が… ←new
※質問状を発送できたら内容をご案内します
★その他