こんにちは。元・三遊亭天歌です。
2023/6/30㈮午前11時00分、
私が元師匠から受けたパワハラの
損害賠償請求事件 [令和4年(ワ)第26763号]の
準備手続(実質6回目の審理)でした。
今回は公開の法廷でなく、zoomによる進行です。
--初回の審理の様子については以下のリンクをご参照ください--
[民事裁判①2022/12/23]裁判ウォッチャーさんによる感想
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--前回の審理の様子については以下のリンクをご参照ください--
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さてまず今回は相手方が私を名誉棄損で訴えている件についての進展報告です。
まず前回までの流れの確認です。
〔注釈〕
※ 前回の私の主張を踏まえて記載してます。
※ 相手方の主張は訴訟戦略上、一部のみの抜粋です。
※ 文中(原告)とあるのは私、(被告)とあるのは相手方です。
※ 文中(甲●号証)とあるのは、私の提出した証拠です。
※ 相手方の証拠は、(乙●号証)と表記されます。
※ 一部プライバシー加工をしています。
前回5月18日に提出された相手方の書面の紹介 (訴訟戦略上一部の抜粋)
反訴被告(元天歌)は、下記一覧表の日時に各雑誌社に対し、甲1号証~甲7号証の録音 データ、メール等を持ち込み、…(略)…各雑誌社の担当者に面談の上説明し、 もって夫々公然と内容虚偽の事実と適示し、 同反訴原告の名誉を毀損したものである。
前回の私の所感
これまでの相手方の主張は、裁判長から法的主張となっておらず失当の可能性を指摘されました。主張のし直しを求められていましたが、上記の主張はこれまでと同じ内容で、新証拠もありませんでした。
以上を踏まえたうえで、今回の審理までに提出された各自の書面をご紹介します。
時系列順では相手方の書面がまず6月21日の提出、こちらの書面が6月22日の提出でした。
相手方の書面の紹介 (訴訟戦略上一部の抜粋)
反訴被告の名誉棄損行為について、
その行為は当方準備書面 (4) の第二の1について述べた通りである。
反訴被告は別紙一覧表の日時に各雑誌社に対し、「本件で提出している甲 第1号証~甲第26号証の証拠物なり書証を持参し、訴状請求の原因 「2 被告の不法行為」と同一内容で、被告の不法行為と題して、下記提示している不法行為を反訴原告が行ったと、そして精神的損害、 業務妨害を受けたと、色々事実をおりまぜながら、さも反訴原告が暴力的で非人間的な人物であるかの様に思わせ、その旨詳しく各雑誌社の担当者に面談説明し、反訴原告の名誉を棄損するために各雑誌に載せて公然と一般大衆に知らせようと持ち掛け、頼んで行ったものである。
…(略)…
以下、私の提出した書面
裁判所からのコメント
名棄損訴訟については主張がかみ合っていないところもありますが、もともとの損害賠償請求訴訟でのハラスメントの事実認定が関わってくることが大きいと考えます。なのでそろそろ人証調べに移ります。
次回はまたzoom審理で行いますが、それまでに原告・被告共に陳述書を作成してください。
ここまでで一旦、名誉棄損訴訟について整理し私の所感をお話します。
相手方の主張はこれまた前回までの内容の繰り返しと分かり、私の弁護士さんが書面で指摘するように、相手の事実の摘示もそれに対する名誉棄損の法的主張も、私は素人ですが非常に荒い印象を持っています。
その点、私の弁護士さんは、教科書的に丁寧な反論をしていただきました。相手の弁護士さんに対しては色々と思うところありますけど、これ以上は余計なことは言わないようにします。
さて裁判所から「人証調べ」という言葉が出てきました。
これは、双方の弁護士が証人を申請し、申請が認められれば双方の弁護士が同一の証人に尋問する手続きを指します。
証言内容を明確にして訴訟進行をスムーズに行うため、証人からは予め陳述書をいただいて裁判所に提出し、同時に証人の申請をします。
本件では裁判所から原告や被告本人も陳述書の作成を求められたので、原告と被告本人も尋問を受ける可能性が高そうです。
次回のzoom審理では、人証調べの具体的な段取りが決まりそうです。誰を証人として採用してどれくらい時間を割いて尋問を行うのか、協議のうえで裁判所が段取りを決定します。
なお人証調べについては以下の弁護士さんのサイトにて、非常に詳しい解説がなされています。
現在、私は陳述書を作成中ですが、こちらでは証人申請は手続きを終えております。
証拠申請書については、協力くださる証人の方に対して審理前の圧力を避けるため、現段階では一部のみご案内させていただきます。あわせて各自の陳述書も現段階では公開を控えます。
陳述書について、裁判長から私に「提出した録音証拠については、状況を誤解なく理解したいため、前提やシチュエーションを説明してほしい」とのコメントがありました。
審理後に弁護士に詳しい意図を確認したところ、録音データは立証に都合のいいところの切り抜きの可能性もあるため、裁判長からは録音に至る経緯などの説明を求められているとの事でした。というわけで懇切丁寧な説明をし陳述書を作成します。
またこちらは録音を証拠として提出しているものの、裁判官は聞いてくれただろうかと一抹の不安があったのです。裁判所は録音と同時に書き起こしの提出も求めます。再生時間が長い音源もあるので、書き起こしだけ読んで証拠の確認を済ませる人がいておかしくないなあと不安だったんです。
しかし、今回の審理中の裁判長の話しぶりからすると、どうやら実物を聞いていただけているようでほっとしました。書き起こしでは、残念ながら実際の被告の怒鳴り声の声量までは再現できません。録音を聞いてもらったのなら、私の受けたダメージを裁判官にも具体的にわかってもらえると思うのですよね。
さて次回の審理についてです。少し先になりました。7月21日から8月10日までが裁判所が夏季休廷でなかおつ、そのあとは担当の民事37部が部内での引っ越し作業があるようです。裁判所もいろいろとあるのですね。
…というわけで次回は、8月24日の16時からzoom審理です。非公開の審理です。また進展についてはこちらのブログでご報告させていただきます。
なお私の復帰については、落語協会に対して現在必要な手続きを終え、回答待ちとなっております。
また復帰に備えて、はらしょう兄さんと何本か楽しいトークをしましたので、近いうちにご報告かねてお届けできれば良いなあと思います。何より復帰について今の私自身が前向きとなれております。
7月21日~31日までは故郷の宮崎にもじっくり滞在してもろもろコンディションを整えます。
復帰後は自分らしい姿勢で高座や発信に臨む所存です。引き続き応援よろしくお願いします。
最後までお読みくださりありがとうございました。
[署名]#落語協会にハラスメント対策の徹底を求めます!
※ 一般社団法人の議案に関する手続きについて、現在サイトを準備中です。
【今までの主な記事】
★対加害者の記事 (時系列順)
[民事裁判①2022/12/23]裁判ウォッチャーさんによる感想
[民事裁判⑥2023/6/30] 名誉棄損裁判と証人申請 ←new
※第7回期日:2023年8月24日の16時 (zoom審理のため非公開)
★落語協会関連
2023年6月29日開催会員総会のご報告 ←new
★その他
フリーランス保護新法が成立 ←new