アウディQ2　3.0TFSI・スポーツのスピンオフ

一昨日、気になる車で取り上げたアウディQ2 3.0TFSI・スポーツですが、ちょっとばかりその続きを。

すでに述べたこの車の美点、利点は繰り返しませんが、エンジンのことを書こうと思うのです。

3.0TFSIは999ccの排気量にすぎないモデルでエンジンは3気筒です。

4気筒の1.4Lモデルではなく、敢えて3気筒モデルを選んだのには理由があったんです。

ターボチャージャーで加給されているとは云え、リッターカーで且つ3気筒のエンジンなんてどうなのよ、などと思われても仕方ありません。

3気筒と云えばつい先日までは、軽自動車のエンジンとして見知った馴染み深いエンジンです。

それ故３気筒と聞くとコストのみを優先させたエンジンと誤解されるのも無理はないのでしょう。

これはホンダのNBOXに搭載されているエンジンです。

過給器付きモデルもあって、さすがはホンダのエンジンだと思えるスペックを備えています。

今はもう3気筒エンジンは安っぽい、振動がひどいなどという悲観的な評価ではなく、ダウンサイジングの影響もあり、世界中で3気筒エンジンのブームなのです。

これがQ2の999cc、3気筒エンジンです。前輪駆動車ですから横置きですが、エンジンルームは補機類やバッテリーなどで結構いっぱいです。

ピストンが一つ無い分、エンジンの全長（この場合は横幅）は短くできてスペース的には優位ですしデザインも幅が持たせられますから、デザイナーさんの筆も自由度が増えますね。

でも本当に３気筒エンジンが増えているのかの疑問にお答えしましょう。

エンジンの排気量は１シリンダーが400cc～500ccほどが効率が良いとされています。

すなわち3気筒であれば1,200cc～1,500cc辺りの排気量に相当します。

実際にQ2以外で3気筒エンジンを搭載している車は、フォルクスワーゲン・ポロ、同T-CROSS、プジョー208などなど売れ筋の車ばかりです。

我が国においても同様で、ダイハツのロッキー、そしてトヨタではライズ、ヤリスクロスのほか人気の高いGRヤリスもそうなのです。

で、３気筒エンジンのメリットはいくつかあるのです。

１，同じ排気量ならば４気筒よりもトルクを太く出しやすい

２．部品点数が減る事によるコストカットと軽量化、そしてパワーロスの削減

３．熱交換率が高く、燃費の向上が図れる

４．排気干渉が殆どないので低速～中速のトルク落ちが無く、レスポンスも向上

５．意外に思われるかもしれませんが、３気筒エンジンは1次振動も2次振動も無いのです

V6エンジンの片バンクという見方もできるわけですが、バランスシャフトを用いれば振動やノイズはほとんど気にならないレベルまで押さえられると聞いています。

これがGRヤリスの3気筒1.6Lエンジン。

ターボで加給された排気量1,600ccのエンジンからは272PS、37.7kgmという、途方も無いパワーを絞り出します。

Q2の4気筒1.4Lモデルにも惹かれるのですが、そちらは150PS、25.5kgmで車両重量は1,340ｋｇ。

比べて3気筒1Lモデルは116PS、20.4kgmで車両重量は1310kg。

ギヤレシオなどからすると、わたしには1,000cc3気筒のQ2が魅力的に見えますし、思い切ってアクセルを踏み込む事もできそうです。

ということでなぜQ2の3気筒モデルを選んだのか、そしてなぜ今3気筒エンジンが小排気量エンジンの主流に成っているのかというスピンオフでした。

へたくそな説明でわかりにくかったかなぁ・・・・

また明日ね(^O^)／~~~

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