なかなか結果を公表しない筑駒
毎年この時期話題になる高校別の東大合格者数ですが、昔はサンデー毎日の特集号ではじめてわかる感じでしたよね。私の頃は合格者の名前まで載ってました。今思うと個人情報保護なんて言葉はなかったですね。笑
今はネット情報で翌日くらいにはあらかた判明します(名前は分かりませんが)。改めて情報の伝達スピード早まりは驚異的です。
さてそんな中、なかなか東大合格者数の情報が公にならない学校があります。筑駒です。筑駒がなかなか出さないので、最終的なトップ10の順位が定まらないんですよね。
女子学院もなかなか出さないのですが、トップ10に入ってくるようなインパクトはありません。
かつては国立校はおしなべて東大合格者数を出すのが遅かったのですが、今では筑駒以外の学校はすぐに情報出ますよね。そうすると、国立だから出していない、ということではなく、出そうと思えば出せるのに敢えてじらしてる感が強いです。笑
ただ待っているのも何なので、これまでの筑駒の合格者数の推移でもみてみましょう。
10年間の推移
まずは筑駒の東大合格者数の直近10年をまとめてみました。
現役 合格 | 現役合格率 | 過年度 合格 | 当年度 合格数 | 理Ⅲ | 当学年 合格数 | |
2014 | 81 | 50.63% | 31 | 112 | 5 | 112 |
2015 | 81 | 50.63% | 31 | 112 | 9 | 101 |
2016 | 82 | 51.25% | 20 | 102 | 15 | 110 |
2017 | 74 | 46.25% | 28 | 102 | 7 | 103 |
2018 | 80 | 50.00% | 29 | 109 | 17 | 111 |
2019 | 88 | 55.00% | 31 | 119 | 10 | 109 |
2020 | 72 | 45.00% | 21 | 93 | 7 | 86 |
2021 | 70 | 43.75% | 14 | 89 | 14 | 101 |
2022 | 65 | 40.63% | 31 | 96 | 6 | 79 |
2023 | 73 | 45.63% | 14 | 87 | 7 | 未 |
2024 | 未 | 未 | 未 | 未 | 未 |
改めて凄い数字です。2019年の現役合格率55%はなかなか見ることのできない割合でしょう。
さて、ここで一つ私の独自視点が「当学年合格数」です。つまり、ある学年における東大合格数を算出したものです。仮定として、翌年度の過年度合格者数は全て1浪の受験生とします。
例えば、2014年の現役合格者数が81で、2015年の過年度合格者数が31ですので、2014年卒業生の東大合格数は合計で112ということになります。もちろん2浪以上も中にはいると思いますが、話を簡単にするためそのように仮定します。
それでみると、例えば現役合格者数が70人と例年に比べて少なかった2021年組も、過年度を加えれば101人が東大に合格していることになり、2019年以前と遜色ありません。
他方2020年組と2022年組は、それぞれ86と79となっており、2019年以前と比べると若干見劣りするところがあります。これは過年度合格者数がいずれも14名しかおらず、「当学年合格数」を伸ばせなかったことが要因です。
現役合格者数が概ね70-80人台をキープしているのに、過年度合格者数は年によってばらつきが大きいです。また最近は少ない年が多いです。その理由は正直よくわかりません。
最近過年度生は全体として合格しにくくなっているのでしょうか?そこは調査してもいいかもしれないですね。
さて筑駒が2019年以来の三桁を狙うためには、この過年度合格者数を25人以上出せるかがポイントではないかと思います。
長期的にはやや低下傾向
ただいずれにせよ、長期的に見ると2019年を境に筑駒の東大合格率はやや低下しています。現役合格率も40%台で、最近は50%台に達していません。まあそれでも凄い数字に変わりはないのですが。
やや低下している要因はなんでしょう?
東大以外の志望者が増加しているのでしょうか?
あるいは鉄緑会がポピュラーになりすぎて、筑駒生の優位性が失われたのでしょうか?
生徒のレベルがやや落ちているのでしょうか?
もしこの傾向が続くなら、この点も調べてみたいポイントです。
このくらいで落ち着いていくのか、あるいは2019年以前の現役合格率50%超当たり前時代に戻ることができるのか、今年の結果はその点も注目したいです。
---
筑駒対策に興味があるという方は以下のリンクから本ブログの筑駒対策まとめ記事にいけますので、よろしければご覧ください。
筑駒対策|2022中学受験終了 -A stitch in time saves nine- (ameblo.jp)
------
↓こちらはいつもブログを拝読しているプロ家庭教師の方の新刊です。ブログでは共感できる記事も多いので、新刊にも期待しています。
-------------
我が家の中学受験総括記事はこちらです↓
中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)
中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)
-------------
↓A3プリンタはいずれ重宝するので安い時期に購入されるのがおすすめです(定番ブラザーの2段トレイ機(MFC-J6983CWD)で現在なら40,000円くらいで購入できればいいと思います)。
↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。
↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。
↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。
↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。
↓『本気で考える渋幕対策』シリーズです。
--------
↓よろしければ押して頂けると嬉しいです。