中学受験 思い付きメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

中学受験総括記事の補足記事です

 

これまでの記事はこちら↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

 
メッセージで、思いつきメモの中の以下の項目についてもう少し詳しく、というご要望を頂いたので、類似するものをまとめつつご説明します。
前回までにご説明したものは消しています。
今回はその3で最終回です。取り上げるのは赤字のものです。
 
-親の受験ではない。子供の受験をサポートするポジション
-結果ではなく、過程を褒める
ー指示・命令ではなく提案・勧誘
-教えない勇気、待てる忍耐力が時として必要
(中数の記事で触れているので消しています)
-感情的になったら負けのゲーム。注意するときは時間をおいてから
-親はモチベーター。子供を乗せてナンボ
-中学受験にハマりすぎない。客観的視点を持つ
-子供に期待しすぎない。期待しすぎは怒りの元
-子供と受験勉強以外の楽しい話題・時間を持つ
 
-結果ではなく、過程を褒める
 
これは学習面に限らず、とてもよく言われることだと思います。
 
努力したことに価値があり、結果によってその価値が損なわれるものではない、という考え方に基づくものです。
 
例えばテストでいい成績を取ったとしましょう。その時の褒め方としては以下のようなものが考えられます。
 
「偏差値70超えたのはすごい!」「開成の合格判定80%超えてすばらしい!」など
 
これらは結果のみに着目しています。裏を返せば、結果が出なければ褒められないのかもと子供は思うかも知れません。実際に結果が悪かった時に叱責すると、そう確信してしまうでしょう。
 
そうすると、最悪の場合、悪い成績を取ったり、不出来であることを極端に恐れ、下手をするとカンニングや解答の丸写しなどに手を染めることになります。
 
もちろんいい結果が出た時にそれを褒めるのは問題ないと思います。むしろ沢山褒めてあげて欲しいです。ただ、我が家では、努力を褒めることを忘れないようにしていました。
 
例えば、上記に加えて以下のように付け加えていました。
 
「この結果が出たのは、息子君が弛まず努力していたからだね。それだけ努力できるのは本当に凄い!」
 
これは結果が出なかった時も、きちんと努力さえしていれば褒めるに値するという意識を子供に持たせることができると思います。親は自分の努力する姿を見ていてくれるんだ、と思いますし、日々努力することへの動機づけが生まれます。子供は必要以上に結果を良くしなければ、というプレッシャーに晒されることもありません。
 
そして、テストの成績が目標に届かなかった時など、結果が伴わなくても決して叱責するようなことはせず、努力していればそれを褒めました。例えばこんな感じです。
 
「今回は結果がでなかったけど、試験は水物。毎日すごく勉強しているのはわかってるし、本当に偉いと思うよ。その調子で頑張っていれば、結果はいずれ伴ってくるはずだよ!」
 
逆に、努力が見られない時は注意することになります。その時は、感情的にならないように注意してください。あくまで本人の問題で、親はサポート役です(前回の記事参照)。
 
 
-親はモチベーター。子供を乗せてナンボ
 
特に思春期を迎えるまでは、親の働きかけによって子供のやる気は大きく変わってくると思います。気持ちが乗るかどうかで、勉強への集中力も違ってくるものと思います。
 
どうしたらうまく気持ちを乗せられるか、というのは各家庭で模索していかなければならないと思いますが、これに関連して、まだ息子が4年生の頃に以下のような記事を書いています。
 

 

上記で挙げているのは、①一緒に競争して解く、②ストレッチなどで気分転換、③とにかく褒める、の三つです。順番は前後しますが、ちょっと敷衍してご説明します。

 

とにかく褒める
 
まず基本的に、子供は親に褒められたいものだと思います。思春期を迎えるとそう簡単なものではなくなってくると思いますが、それでもやはり褒められたいという気持ちは心の中にはあると思います。
 
なので、我が家のモチベーションアップの方策の中心は「とにかく褒める」というものです。
 
これ褒めようないよな、という場合でも、何かしら「褒めポイント」を探して褒めるのです。
 
上の記事の中で、高学年になったら通用しないかな、という懸念を示していました。確かに10歳くらいまでのように、無理やり褒めても通用しなくなってきましたが、6年生くらいまでなら親に褒められて嫌な気分になる子はあまりいないでしょうから、それなりに有効だったと思います。
 

 

一緒に競争して解く/白旗を挙げる

 

こちらはいろいろな家庭で実践されていると思います。特に競争心旺盛な子には効きますし、親と一緒に勉強している、という一体感も醸成されると思います。

 

ただ、高学年になってくると問題の難易度も上がってきますし、親も解けないことが多くなるでしょう。また、時間的にそんなに付き合ってあげるのは難しくなってきます。6年秋以降は特にそうです。その場合この手法は使えませんが、そういう時は白旗を挙げて見せて、上記の「とにかく褒める」要素の一つとすればいいのです。

 

「いや~、正直言うともうお父さんはこんな難しい問題解けないよ。こんなの解けるの凄いね。ちょっとどうやって解いたか教えてくれる?」

 

みたいな感じで、子供に優越感を持ってもらうといいです。特に4年生とか5年生の時に親が教えたりしていた場合は、「今まで算数を教えてくれていたお父さん(お母さん)を抜いたぜ!」と思うでしょう。これは無意識のうちに親越えを目指そうとする思春期男子には特に効果があります。そうすると気分よく教えてくれるわけですね。

 

人に教えることによって、理解も定着しますし、親が実は理解している(面倒なので一緒にはやりたくない。笑)という場合なら、子供がきちんと理解しているか確認できます。

 

 

もう一つの「ストレッチなどで気分転換」、というのは次のテーマにもかかわるので、以下でちょっとご説明します。

 

-子供と受験勉強以外の楽しい話題・時間を持つ
 
勉強の気分転換は非常に重要だと思います。何時間も集中して勉強するのは、特に子供には難しい場合が多いです。
 
また、勉強しか親との繋がりがない状態にはしたくないと思っていました。勉強が全てになってしまうと、子供は逃げ場を失いますし、親子関係も不健全になりそうだと思ったからです。
 
一緒に身体を動かす
 
我が家の場合、勉強の合間の気分転換は、一緒にストレッチをしたり、ジョギングをしたり、キャッチボールをしたり、体を動かすことが多かったです。運動をすることによって、健康にもよいですし、精神的にもリラックスできてその後の集中力も増したように思います。あとは単純に一緒に運動するのは親も子も楽しいです。
 
勉強以外の話題
 
また、例えば勉強の合間の5分休憩、という時には勉強以外の軽い話題を意識的に振ったりしていました。次の休みどうする?とか、趣味や習い事や小学校の話題とかですかね。共通の趣味みたいなものがあれば特にいいと思います。
 
旅行
 
コロナ禍以降は難しいのですが、旅行などにもできるだけ行くようにしていました。行先は中学受験ネタに関係ある方がいいのかもしれませんが、そこまで拘らなかったです。ただのリゾート地みたいなところにも割と頻繁に行きました。
 
また、行先は息子の意向も極力反映するようにしました。海に行きたいとか単純なオーダーの時はいいのですが、息子は少し海外志向なところがあり、過去にピラミッドを見にいきたいとか、スイス・ユングフラウの山頂駅に行きたいとか途方もないことを言ったりしたので困ったこともあります。前者は百舌鳥・古市古墳群で、後者は富士山五合目で納得してもらいました(笑)。
 
そして旅行中は勉強はなしです。基礎トレすら旅行中はしません。帰ってからか、行く前にまとめてやっておきます。メリハリをつけるのが大事だと思っていて、遊ぶときは遊ぶ、勉強するときは勉強する、という方針でした。
 
ノー勉強デー
 
高学年になってからも極力定期的にノー勉強デーを設けるようにしました。旅行の時は上記のとおりノー勉強なのですが、それ以外にも、例えばマンスリーや組み分け明けの土日のどちらかをノー勉強デーとして、日帰りでちょっと遠めの広い公園などにでかけたり、博物館などに一日中行ったりしていました。
 
まとめ
 
中学受験はとても大変ですので、親子でそれに取り組むことで親子の絆は生まれるのは間違いないです。ただ、親子関係が、例えば4年生からの3年間それだけになってしまうのは悲しいように思います。
 
中学入試が終わると、もうすぐに親離れの時期です。親離れまでに、勉強以外にも親子の楽しい思い出をたくさん作りたいと思いましたし、そのような時間を過ごすことで、入試が終わるまで良好な親子関係を維持することができたと考えています。
 

 

 

 

 

 

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↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

 

5年生で取り組んだ問題集 算数編

 
 
 
 
 
 
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実際に使用してお勧めできる参考書・問題集