中学受験総括⑩ー6年9月から12月(過去問) | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

中学受験総括記事の続きです

 

これまでの記事はこちら↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

 

6年9月から12月の取り組み

 

この時期はスケジュールが大事なので、我が家の1週間スケジュールを再掲します。

 

月⑤ SS復習+中数など

火① サピ平常①

水④ サピ平常①復習+過去問1科目

木① サピ平常②

金④ サピ平常②復習+過去問1科目

土⑥ 土特+過去問4科目

日① SS

※曜日の横の数字は家庭学習時間

 

志望校過去問

 
サピでは9月から志望校の過去問を進めて下さいと指示されます。ただ、私のお勧めは「可能であれば」夏休みの終わりからスタートすることです。特に筑駒志望者には強く推奨します(理由は以下に記載しました)。
 
下記記事へのリンクを再掲しますので、早めスタートについて以下をご覧下さい↓
 
さて、過去問の分量は通常だいたい以下のように指示されます。校舎やコースによって多少のばらつきはあるかも知れません。
 
第一志望:10年分
第二志望:6-8年分
第三志望以下:3年分
志望度が低い受験校:1年分
 
例えば第三志望・第四志望を3年分、第五志望・第六志望を1年分やるとすると、合計で26年分やることになります。9月頭から12月終わりまで約16週ですから、1週間に1.5年分=6科目はこなさないと終わりません。これが標準になります。
 
しかし、筑駒志望者の場合、さらにたくさんやるべきことになります。2月1日校と筑駒はどちらも10年分やりたいところですので。また、筑駒・開成志望者は、第三・第四志望が聖光・渋幕のような難関校になる受験生が多いでしょうから、こちらも手を抜けません。結局、我が家は冬季講習前までに筑駒・開成は各10年分、聖光・渋幕も各6回分やりました。
 
そうすると、合計で32年分となり、9月頭からスタートすると週2年分=8科目こなす必要が出てきます。正直、週8科目を9月から12月の16週続けるのは無理があります。土曜日に4科目、平日のどこかで分散して2科目、というのが無理のないギリギリのラインだと思います。
 
なので、特に筑駒・開成志望者には、私は強く夏休みの終わりに過去問をある程度こなしておくことをおすすめするのです。我が家は夏休み終わりにある程度やっていたので、9月以降は週6科目で何とか完了することができました。
 
これらを全て完了した時にまとめた記事があるので、詳細は以下をご覧ください↓
 
なお、実は過去問については冬期講習開始時点で1-2年分くらい残っていても大丈夫です。1月にもやろうと思えばやる時間はあります。ただ、1月に余裕を持たせるためにも、冬期講習前までに終わらせるのが理想ですね。
 
 
過去問実施を振り返って
 
過去問はやはり志望校の傾向を掴む上で非常に重要です。特に難関校は特徴があるので、おろそかにするべきではありません。
 
注意事項としては以下のような感じでしょうか。
 
①復習に手を抜かない
 
過去問をこなすことだけが目標になってしまうのはよくありません。きちんと復習することが大事です。過去問は二度と出題されないから、などと言って、過去問を熱心にやっても意味がない的なことを言う人もいますが、私は間違っていると思います。確かに、全く同じ問題はでないでしょう。しかし、過去問をしっかり復習することで、その学校の問題の特徴をつかみ、同種の問題が出題された時にどう対応すればいいのかを学ぶことができます。言葉ではうまく表せませんが、その学校の問題に対する解答センスが磨かれると思うのです。このセンスは想像以上にその学校の入試における得点力に関わると思います。
 
保護者の皆さんの中にも、大学受験などで志望大学の大量の過去問をされた方はいらっしゃると思います。たくさん特定の大学の過去問をこなしていくと、「ああこの手の問題はこうすればいいんだよね」とか「この出題のされ方でこの選択肢はない」とか、「出題意図や解答方針が見えてくる」経験をされた方は多いのではないでしょうか。あの感覚です。
 
例えば、筑駒の算数の問題は大問の中に小問が3つか4つあり、徐々に難度があがり、前の小問の解答を利用して次の小問の答えを導くという構成のものが多いです(というか殆ど全て)。時には気合いの書き出しが必要な場合もあります。筑駒の算数は時間との勝負なので、どの程度までなら書き出しで答えを導くべきなのか、そしてどの程度書き出したらどう規則性が導けるものなのか、さらにはどのような場合にその小問を捨てるべきなのか、という肌感覚がとりわけ大切なのです。
 
復習をしっかりすることで、この感覚も磨かれます。解答を見て、これを時間内に解くためにはどうするべきだったか、あるいは捨てるべきだったのか、ということが分かるのです。それを次の過去問実施の際に応用していき、最終的には本番で研ぎ澄まされた感覚で臨めるようにすることが大事です。
 
 
もう一つ、復習時に気を付けることとしては、復習では算数の捨て問をつくらないということです。
 
筑駒・開成志望者で、算数で差をつけようという目標を持っている場合、復習は全問きっちり理解するまでやるべきだと思います。筑駒・開成では、数強勢は満点に近い点数を取ってくると思いましょう。そこに肉薄する力をつけるためには、たとえ難問であっても、過去に入試として出された問題なわけですから、復習しないということはありえません。
 
これはセオリーに反することを言っているかもしれません。一般に、この時期は「点数をいかに取るか」に集中するべきなので、難しすぎる問題は復習もしなくていい、と言われたりします。
 
しかし、筑駒・開成を目指す場合はこのセオリーを過信することは禁物だと思います。他に完成していない科目があって、その対策に時間を取られるというのであれば別ですが、過去問くらいはどんなに難問であってもきちんと理解しておかないと、数強勢に算数で捲られて負けてしまう可能性がある、というのが私の考えです。
 
ただ繰り返しますが、他の科目とのバランスも重要です。特に筑駒は4科目均等配点ですし、開成も理社の割合は高めです。他の科目で学校別やSSであまり点が取れていないものがあるなら、算数過去問の難問の復習時間をカットし、そちらに時間をかけるべきです。
 
 
②過去問の点数に注意するべき場合
 
過去問演習は自己採点します。校舎の指示で、過去問を提出することが求められることも多いです。記述問題の点数などは、家庭ではつけにくいので校舎の先生に必ず見てもらって下さい。
 
しかし、よく言われることですが、11月の半ばくらいまではあまり点数を気にする必要はありません。合格者最低点や合格者平均点は前の年の受験者が仕上がった段階で受験した2月のものです。過去問を実施する時点で超えている必要はありません。
 
ただあまりにも取れない、例えば受験者平均にすらだいぶ及ばない、という場合は気にして下さい。何らかの対策が必要な場合があります。ここで具体的な対策について述べることはできませんが、まずは校舎の先生への相談です。過去問はサピからの指示で行うものですから、きちんとアドバイスして頂けるはずです。
 
 
次回は平常・土特について述べたいと思います。

 

 

 

 

 

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↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

 

5年生で取り組んだ問題集 算数編

 
 
 
 
 
 
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