中学受験 思い付きメモ 補足①-プラスαについて | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

中学受験総括記事の補足記事です

 

これまでの記事はこちら↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

 
コメントで以下の項目の説明のご要望を頂きましたので、簡単に補足させて頂きます。
 
-プラスアルファの学習は独善に陥らない
 
基本は通塾先のカリキュラム
 
サピックスでもどこの塾でも同じですが、その塾のカリキュラムは長年のノウハウに基づいて、志望校に合格できるよう組まれている訳です。
 
従いまして、サピなどの通っている塾のカリキュラムをきちんとこなすことが大前提になります。通塾している塾のカリキュラムを完璧にする前に、追加の参考書や問題集、他塾の追加講座などのプラスαに手を出すことは避けた方が賢明です。
 
二種類のプラスα
 
ただ、プラスαには二方向あります。
 
①通っている塾のカリキュラムの理解に不安が残るので、追加するもの
②通っている塾のカリキュラムが物足りない(不足がある)ので、追加するもの
 
このうち①の場合のプラスαはやむを得ない部分があります。この場合は、市販のよりわかりやすい参考書や問題集に取り組んだり、家庭教師や個別指導などで補足説明をしてもらうなどになるでしょう。これはあくまで通塾している塾のカリキュラムを完璧にするための目的で行うので、塾のカリキュラムとの矛盾は生じないはずです。
 
他方で、②の目的のプラスαは「独善に陥らない」ことが重要になってくると思います。
 
塾のカリキュラムに追加するプラスαの注意事項
 
この場合は、塾のカリキュラムの範囲を超えて、あるいはそれに先んじての取り組みになります。
 
我が家の例で言えば、算数の先取りとそこから続く5年生での中数への取り組み、5年後半からの算数の過去問演習の早期スタートなんかはその最たるものです。
 
通塾先のカリキュラムや方針との干渉
 
このような取り組みは、一般的にはサピなどメインで通っている塾から推奨されるものではないと思います。塾としては、適切なやり方で、適切な時期に取り組むようカリキュラムを組んでいる訳ですから、それを阻害する可能性のある取り組みは推奨しないのは当然です。
 
また、例えばサピでは志望校の過去問は6年秋から開始するよう指導されます。これに先んじて、例えば6年の前期に直近の過去問を消化してしまうと、6年秋に本番が近づいた状態での演習、実力の把握をするための素材がなくなってしまいます。
 
受験生本人の負担
 
また、受験生本人の負担も考えなければなりません。サピのカリキュラムで一杯一杯の状態だとすると、それに追加したプラスαは手に余り、プラスになるどころかマイナスになります。
 
従って、受験生本人のやる気や能力、時間的余裕を見て、プラスαとして何に取り組むかの判断が必要です。
 
何に取り組むか?
 
一番頭を悩ませるのは、何に取り組むかでしょう。受験本番に向け全く役にたたないようなプラスαをやっても、それはただただ時間を無駄にするだけです。それであれば息抜きの時間にした方がまだいいと思います。
 
幸か不幸か、現代は中学受験ノウハウが巷に溢れています。このブログも含めてですが、塾のカリキュラムに加えて、これをやった、あれをやった、という情報は探せばすぐにみつかります。それらの中には大変参考になる情報も多くあります。例えば、最終的に子供と同じ志望校に合格した方が発信している情報などは、かなり有益です。私も、諸先輩方が過去に発信された情報は非常に参考にさせて頂きましたし、私が中学受験総括記事をまとめたのも、一つには後輩の皆様に情報を提供することで、私が諸先輩方から情報を頂いたことへの恩返しになるかなと考えたからです。
 
しかし、繰り返し書きますが、過去の受験生が取り組んだ事項は、その当事者である受験生本人には役だつ取り組みだったかも知れませんが、それが自分の子供にも有効かは全く検証されていないのです。さらに言えば、その取り組みが当事者である受験生本人にも役だったかすら厳密には検証されていないでしょう。
 
例えば、我が家では5年の終わりから6年の前半に開成・筑駒の大昔の算数過去問に取り組んできました。私の見立てでは、これは息子の算数の難問対応力向上に役に立ったと思っているのですが、本当にそうなのかは実は当事者でもわかりません。同時期に取り組んでいた中数のおかげだったのかも知れませんし、実はプラスαなど不要でサピの算数だけで十分だったのかも知れません。そこは正直検証のしようもないのです。
 
そして、例えばこのブログを読んでいらっしゃる後輩の保護者の方が、息子と全く同じ取り組みをしても、それがお子さんの能力を引き上げるものとなるかもやはりわかりません。
 
つまり、保護者の方で「息子が筑駒合格した○○のブログに書いてあったから(あるいは、この間息子さんが筑駒合格されたママ友の△△さんに聞いたから、などでも可)、息子にもこのやり方がいいに違いない!絶対にやらせよう!」と思い込まないようにして頂きたいと思います。受験生それぞれに塾の合う合わないがあるように、プラスαに意味があるかどうかもやはり千差万別です。それが「独善に陥らないように」ということの趣旨です。
 
独善に陥らないために
 
従って、可能であれば、プロであるサピの先生などの客観的な意見を聞く機会を得た方がよいと思います。例えば、「息子はサピの算数だけではかなり余裕があるのですが、昔の筑駒や開成の算数の過去問に取り組ませてもよいでしょうか?」などと聞けば、「息子さんにはまだ少々早いので、もしやるなら○○の過去問をやってみて下さい。」とか「息子さんは余裕があるように見えますが、立体図形はまだ弱いです。過去問の前に図形を強化して下さい。」などとアドバイスして頂けるはずです。サピのカリキュラムにバッティングしないような内容であれば、止められるようなことはないでしょうし、何より息子さんの現状を把握されている筈ですので、きちんとしたアドバイスをもらえると思います。
 
かく言う私も、筑駒・開成の過去問に取り組ませて数ヶ月たってからではありますが、6年前期の個人面談でサピの先生に「実はこういう風にやってますけど、間違ってないですかね?」と聞いたことはあります。「息子さんのレベルならその取り組みは全然アリです」というお墨付きを遅ればせながら頂いたので、ああ良かった、とほっとしました。後から聞くくらいなら、事前に相談した方がよかったなと思いました。
 
もしサピや塾の先生に聞くのはちょっと。。。ということであれば、最低限、できるだけたくさんの情報を集めて、お子さんの現状に合う取り組みをその中から選ぶというプロセスが必要だと思います。そして、一旦取り組みを進めたとしても、合わないようなら臨機応変に方針転換するべきです。時間は限られていますから、無駄な取り組みをしている余裕はありません。そのあたりの柔軟性は常に意識するべきように思います。

 

 

 

 

 

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↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

 

5年生で取り組んだ問題集 算数編

 
 
 
 
 
 
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実際に使用してお勧めできる参考書・問題集