本気で考える渋幕対策⑦-社会編(中編)- | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

本気で考える渋幕対策シリーズ、今日は最後の社会対策の続きです。

 

↓算数編はこちら

 

 

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↓社会編の前編はこちら

 

 

 

4 渋幕の社会(続き)

 

さて、渋幕の社会で高得点を取るためには、分野を分けて考える必要があると思います。

 

・公民・時事問題対策

 

公民・時事問題に関しては、知識レベルとして、かなり高度な知識も聞かれます。特に塾などでは必ずしも取り扱わないが、ニュースや身の回りの出来事にいかに関心を払っているかを問われる問題が多いです。これをここでは「常識問題」とよびましょう。

 

具体例をあげます。今年の1次試験の大問1経済を主なテーマとした問題でした、問われた知識をリストアップしてみました。

 

また、私が勝手に判断する知識難度ランクをつけてみます。サピックス生基準です。なお、難易度ランクとは別に、常識問題にはJとつけています。

 

A=基本レベル

B=標準レベル

C=難問レベル

J=常識問題・太字

 

・金利の仕組みと現在希に見る低金利の状況であること(B・J)

・金融庁が経済産業省の外局ではないこと(正しくは内閣府の外局)(C・J)

・金融庁は金融機関の検査・監督・命令を行う機関であること(A)

・税や公共料金は預金口座引き落としが利用可能であること(A・J)

・預金保険も金融機関破綻時に全額払戻を保証しているものではないこと(C・J)

・「円安ドル高」の理解(A)

・円ドル相場は現在日々変動していること(A)

・日銀が現在発行している紙幣の種類(A・J)

・日銀は預金を受け入れる機関でないこと(B)

・国勢調査の目的(B)

・少子化対策担当大臣は岸田内閣でも設置されていること(C・J)

・法律案の議決は衆参どちらが先にしてもよいこと(A)

・参院で否決された法律案が衆院の再議決で可決される要件(A)

・ネット銀行も預金を受け入れていること(B・J)

・コンビニやスーパーの会社が銀行を設立していること(A・J)

・キャッシュレス決済には決済サービス会社に手数料を支払う必要があること(B・J)

・銀行業務のペーパーレス化の方策(B・J)

・内閣官房長官は国務大臣であること(B・J)

・内閣官房長官は平日官邸で記者会見を行うこと(A・J)

 

いかがでしょうか。大人でも「どうだっけ?」となる問題がそこそこありますよね。特に常識問題で難度の高いものは、普段から如何に社会というものに関心を持って接しているかが問われています。もちろんある程度はサピックスなどの塾でも対応していますが、それだけではこのような問題に対応することは難しいのです。

 

「常識問題」対応

 

結局、渋幕が求めているのは、社会というものに強く興味を持ち、その理由・背景などを自ら調べて理解できるような子なのだと思います。言い換えれば、本校が校是とする「自調自考」の精神を持っている子です。すなわち、渋幕の公民・時事の出題では、塾で習うような事項をそのまま問うような問題のみならず、上記のような「自調自考ができる子」をあぶり出すために手を変え品を変え「常識問題」を出題しているのだと思います。

 

このような公民・時事の常識問題対応は一朝一夕にはいきません。

 

もちろんサピックスの重大ニュースを読み込むことで一定の対応はできますし、それは最低限必要です。

 

↓昨年版です。

 

 

 

しかしそれ以上に、そのような「お勉強」ではなく、普段から身の回りやニュースに関心を持つことが必要なのです。親ができることは、以下のような形でそれを促してあげることでしょうか。

 

・ニュースを一緒に見て説明や議論をする

・新聞やニュース雑誌を購読する

 

↓こちらの記事参考になるかも知れませんので宜しければご覧下さい。

 

 

 

・歴史問題対策

 

歴史は本校の社会で一番点が取りやすい分野だと思います。

 

知識レベルは高いですが、一般的な難関校レベルと言っていいです。現場思考型問題も、基本知識をベースにして比較的容易に解答できるものが多いです(たまに難問もありますが)。

 

すなわち、本校の歴史問題はサピックスや塾などでの勉強がそのまま点数に反映される分野になります。ここは確実に満点近く取れるようにがんばりましょう。

 

どこの学校の入試でもそうですが、特に出来事の時系列、因果関係を意識することが大事です。年代暗記もその理解のために必要です。最低限、サピで6年後期に実施する150項目の年代暗記は完璧にしましょう。

 

 

↓下記の記事も参考になるかも知れません。

 

 

 

長くなったので、最後の地理対策と、記述問題に関してはまた次の記事にします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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我が家の中学受験総括記事はこちらです↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

中学受験総括⑭-6年1月の家庭学習(総論・算数)

中学受験総括⑮-6年1月の家庭学習(国理社)

中学受験総括⑯-入試前日

中学受験総括⑰-前泊について

中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

中学受験思い付きメモ 補足②-自然・社会への興味

中学受験思い付きメモ 補足③-辞書・辞典

中学受験思いつきメモ 補足④-『中学への算数』の使い方

中学受験思いつきメモ 補足⑤-保護者の留意点その1

中学受験思いつきメモ 補足⑥-アンガーマネジメント

中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

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A3プリンタはいずれ重宝するので安い時期に購入されるのがおすすめです(定番ブラザーの2段トレイ機(MFC-J6983CWD)で現在なら40,000円くらいで購入できればいいと思います)。

 

A3プリンタ導入のススメ【アップデート】

 

↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

5年生で取り組んだ問題集 算数編

東京出版 算数「ステップアップ演習」

5年生で取り組んだ問題集 国語編

【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

5年生で取り組んだ問題集 理科・社会編

低学年時に使った問題集 算数編

5才頃からのパズル本

 

↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 歴史編

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 公民編

 

↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。

英俊社『合格トレイン 理科計算問題』はオススメ

東京出版『図形の必勝手筋』はオススメ

東京出版『必ず解きたい算数の100問』

『記述問題の徹底攻略』シリーズの使い方

 

↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

幼少時の知育玩具や教材(就学前③)

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