カキシ終了後の志望校過去問フライングスタートのススメ | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

6年生は明日でカキシが終了ですね。

 

まだ夏期講習マンスリーテストはありますが、ハードな6年夏期講習も一段落です。

 

そして、夏期講習マンスリーテストまでは、四日間ほどフリーな日があると思います。ここは怒濤の6年秋直前の、本当に自由な四日間なので、充実した四日間にして頂ければと思います。

 

参考までに、我が家のカキシ後の学習内容をまとめた以下の記事をどうぞ。

 

 

 

 

このブログで何度も繰り返していますが、この四日間は過去問演習を1日1校・1年分(つまり4科目)進めるのがオススメです。できればマンスリー後も使って、6年後期の平常授業が始まるまでに6年分くらい進められればなおいいですね。特に、筑駒と開成その他1日校のどこかを受験される方には推奨します。

 

1 サピ生の一般的な過去問ノルマ

 

9月に入ると、サピでは土曜日の午前中に必ず1校・1年分やるように指示される校舎・コースが多いです。要は土曜の午前中くらいしかまとまって時間が取れる日がなくなるからです。

 

昨年の我が家の感覚からすると、1週間に2年分(つまり4科目×2)進められれば御の字、1.5年分は最低キープ、というのが無理なく進められるギリギリです。

 

9月頭から冬期講習前までで約15週です。週1.5年分とすると、全部で計22.5年分しかできません。週2年分としても計30年分です。

 

例えば、一般的に言われるように、以下のように過去問を進めるとします。

 

第一志望 10年分

第二志望 6年分

第三志望以下 3年分

 

第四志望まで3年分やるとすると、これで22年分です。週1.5年分やってギリギリですね。サピ推奨の過去問実施年数は、おそらくこのように過去問に使える時間を逆算して出しているのだと思います。

 

2 筑駒+開成/麻布/武蔵/駒東の場合

 

さて、ここで筑駒と開成/麻布/武蔵/駒東を志望校にするとします。これらの学校は、問題も難度も高いですし、特徴的な出題です。さらに、第一志望にする受験生が多いので、多くのライバルは10年分の過去問を実施しているでしょう。とすれば、筑駒に加え、1日の併願校もやはり10年分やった方がよいと思います。

 

さらに、これらの学校を志望する受験生の場合、聖光、栄光、渋幕、渋渋あたりを併願する受験生が多いでしょう。そうすると、第三志望や第四志望だからといって三年分(正確には三回分)でよいのか?という疑問が出てきます。いずれの学校も、出題の難度は高く、きちんと対策するべき学校ですし、志望度が高い受験生が多い学校です。すなわち、これらの学校の受験生の多くは、6回から10回分の過去問をこなしている可能性が高いのです。そうすると、6回分はどうしてもやっておいた方がいいだろうと思います。

 

そうすると、例えば、

 

第一志望 筑駒

第二志望 開成/麻布/武蔵/駒東

第三・第四志望 聖光/栄光/渋幕/渋渋

 

というラインナップを組んだ場合、計32年分の過去問をこなすのが望ましい、となります。第四志望を3年分としても29年分です。もし、1月受験や午後校受験を増やすのであれば、そこも1年分くらいは解いておきたいです(まあこれは1月になってからでもいいですが)。

 

つまり、9月頭からスタートすると、週2年分以上というハードなノルマをこなす必要が出てきてしまいます。もしちょっと体調不良だったり、学校行事で土日がつぶされたりすると、とたんに達成困難になります。

 

この点、カキシ後、夏休みの終わりまでに6年分終えてしまっていれば、かなり楽になります。この場合も、できる限り週2年分ペースで進めた方がいいとは思いますが、イレギュラーなことが多少発生しても大丈夫です。

 

このように、特に筑駒を併願受験する難関校受験生については、カキシ後に志望校過去問をフライングスタートさせることを推奨します。

 

3 注意事項

 

いつもの注意事項ですが、上記は夏期講習・カキシをきちんと復習し、習得できている受験生が前提となります。夏期講習やカキシの内容に不安が残るようであれば、その復習を優先して下さい。

 

ただ、カキシ後は丸一日使えるわけですから、例えば午前中は志望校過去問、午後は夏期講習の積み残し消化、としてもいいと思います。

 

ちなみに我が家では、カキシ後夏休みまでの間に1日ノー勉強デーにしました。怒濤の秋に向けた最後の休息でしたね。もし可能であれば、夏休みの終わりまでに1日休息を取らせてあげてもいいかもしれません。

 

 

 

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我が家の中学受験総括記事はこちらです↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

中学受験総括⑭-6年1月の家庭学習(総論・算数)

中学受験総括⑮-6年1月の家庭学習(国理社)

中学受験総括⑯-入試前日

中学受験総括⑰-前泊について

中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

中学受験思い付きメモ 補足②-自然・社会への興味

中学受験思い付きメモ 補足③-辞書・辞典

中学受験思いつきメモ 補足④-『中学への算数』の使い方

中学受験思いつきメモ 補足⑤-保護者の留意点その1

中学受験思いつきメモ 補足⑥-アンガーマネジメント

中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

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A3プリンタはいずれ重宝するので安い時期に購入されるのがおすすめです(定番ブラザーの2段トレイ機(MFC-J6983CWD)で現在なら40,000円くらいで購入できればいいと思います)。

 

A3プリンタ導入のススメ【アップデート】

 

↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

5年生で取り組んだ問題集 算数編

東京出版 算数「ステップアップ演習」

5年生で取り組んだ問題集 国語編

【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

5年生で取り組んだ問題集 理科・社会編

低学年時に使った問題集 算数編

5才頃からのパズル本

 

↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 歴史編

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 公民編

 

↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。

英俊社『合格トレイン 理科計算問題』はオススメ

東京出版『図形の必勝手筋』はオススメ

東京出版『必ず解きたい算数の100問』

『記述問題の徹底攻略』シリーズの使い方

 

↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

幼少時の知育玩具や教材(就学前③)

 

↓『本気で考える渋幕対策』シリーズです。

本気で考える渋幕対策①-算数編-

本気で考える渋幕対策②-国語編前編-

本気で考える渋幕対策③-国語編後編-

本気で考える渋幕対策④-理科編前編-

本気で考える渋幕対策⑤-理科編後編-

本気で考える渋幕対策⑥-社会編前編-

本気で考える渋幕対策⑦-社会編中編-

本気で考える渋幕対策⑧-社会編後編-

本気で考える渋幕対策⑨-ギリギリ合格を狙う場合-

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