出光美術館で「惹かれあう美と創造」を観た! | とんとん・にっき

出光美術館で「惹かれあう美と創造」を観た!

「惹かれあう美と創造―陶磁の東西交流」
チラシ

 

出光美術館で「惹かれあう美と創造」を観てきました。

出光へはほぼ毎回観に行ってます。

 

展覧会概要:

珍しい造形や異国情緒溢れるデザイン。世界各国の陶磁器はバラエティーに富み、人々の生活を豊かにしてきました。実際に使用するだけでなく、その美しさを鑑賞する楽しみをもつ陶磁器は、地域の風土や価値観、宗教などによって育まれた、個々の文化の結晶とも言えるでしょう。
一方で、アジア、ヨーロッパと、各地の陶磁史を見渡してみると、人々が東西に交流を重ねることで創造された "惹かれあう美" の側面も見えてきます。
少なくとも今から2000年以上も前、中国をはじめとする東アジア世界では、陸・海のシルクロードを介して、中央アジアや西アジア世界との交流・交易が盛んとなります。また、航海技術が向上して長距離の航行や、大量の交易品を運ぶことが可能になると、人々は莫大な利益を求めて遠洋へ旅立ち、やがて15世紀からはヨーロッパを中心とする大航海時代へと発展します。アジア地域のみならず、ヨーロッパ、さらにはアメリカ新大陸へと、世界は繋がっていったのです。
陶磁器は各時代で、互いの美しい装飾や技術に惹かれあって発展してきました。他の国や地域の陶磁器を受容したり、あるいはその魅力に惹かれ、それを模倣したり、また自分たちの美意識を反映させた新しい陶磁器をつくってきたのです。ときに戦争・紛争により断絶する交流の歴史ですが、文化の繋がりを可視化するやきものは、国や民族の境をこえて、わたしたちの想像をはるかに超える東西交流の物語を伝えてくれるのです。 古今東西の交流を通して生み出された陶磁器の美の世界をお楽しみください。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

序章 交流のはじまり―東と西が出会うとき

第1章 人々を結ぶ路―シルクロードの隆盛

特集1 イスラーム陶磁にみる文様の美

第2章 煌めきと青への憧れ―イスラームの美と青花誕生

特集2 東と西をつなぐ船

第3章 海を渡った陶磁の交流―東インド会社の時代

第4章 惹かれあう陶磁―柿右衛門・古伊万里の美

終章 近現代陶芸の交流―東西交流のつづき

 

序章 交流のはじまり―東と西が出会うとき

 

「金彩ガラス鉢」東地中海地域
前3~2世紀頃

 

「ミルフィオリ碗」東地中海地域
前1~後1世紀

 

第1章 人々を結ぶ路―シルクロードの隆盛

 

「三彩貼花文壺(万年壺)」中国、唐時代
 

「三彩駱駝」中国、唐時代

 

特集1 イスラーム陶磁にみる文様の美

 

「白地刻線幾何文鉢」イラン、10~11世紀

 

第2章 煌めきと青への憧れ

          ―イスラームの美と青花誕生

 

「色絵騎馬人物文鉢」イラン、12~13世紀」

 

「青花龍稲門天球瓶」景徳鎮窯、中国
明・永楽時代

 

特集2 東と西をつなぐ船

 

「呉州赤絵帆船文字文皿」漳州窯、中国
明時代末期

 

第3章 海を渡った陶磁の交流―東インド会社の時代

 

「青花芙蓉手花鳥文皿」景徳鎮窯、中国
明・万暦時代

 

第4章 惹かれあう陶磁―柿右衛門・古伊万里の美

 

重要文化財
「色絵花鳥文八角共蓋壺」柿右衛門、日本
江戸時代前期

 

「色絵樽乗西洋人物酒器」
古伊万里、日本、江戸j代中期

 

重要美術品
「金襴手孔雀文共蓋仙盞瓶」景徳鎮窯、中国
明・嘉靖「富貴佳器」銘

 

終章 近現代陶芸の交流―東西交流のつづき

 

「エナメル彩装飾瓶」フランス
19世紀末期

 

「彩磁草花文花瓶」板谷波山、日本
昭和25年(1950)

 

「惹かれあう美と創造―陶磁の東西交流」

展覧会図録

令和4年10月29日発行

編集・発行:

公益財団法人出光美術館

 

「出光美術館」ホームページ
出光美術館 (idemitsu-museum.or.jp)
 
2022年9月27日
「国際ビル・帝劇ビル共同建替計画」
については、こちらをご参照ください。
【出光美術館】 
当館は、出光興産の創業者である出光佐三が創設し、1966 年に開館した東洋古美術の優品ほかを展 示する美術館です。約1万件の所蔵品(国宝 2 件、重要文化財 57 件を含む)を保有する国内屈指の私 立美術館として知られてきました。今回の再整備にあたっては、開館以来、ご来館いただいた皆様と ともに培った当館らしさは継承しつつも、心潤う都会のオアシスへと、新たな進化を目指します。芸 術・文化を取り巻く社会動向が大きな転換期を迎えている今。未来の変化にもしなやかに応じる事の できる美術館として、関係各位とも協力しながら本計画に取り組んで参る所存です。
 
僕が所蔵する出光美術館の展覧会図録。(右側の数冊は違いますが)
 
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