とんとん・にっき

とんとん・にっき」にお立ち寄りいただき、ありがとうございます。




*写真の上でクリックすると、より大きな画像をご覧になれます。


*コメントはいつでも受け付けています。




1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

千野栄一の「プラハの古本屋」を読んだ!

 

千野栄一の「プラハの古本屋」(中公文庫:2025年8月25日初版発行、2026年2月5日9刷発行)を読みました。

 

本とビールと友情と

古書をめぐるあたたかい出逢いを

言語学者がユーモラスに綴る

 

社会主義国の古本屋では、良い本は店頭より奥にしまい込んである。店主と打ち解け、バックヤードに入れるかどうかで勝負が決まる――戦後第一回目の交換留学生としてプラハに降り立ったときから10年間、古書を探さない週はなかったという言語学者が、本と出逢う喜び、愛すべき店主たちとの交流をユーモラスに語るエッセイ。

 

古本屋で手にするのは「古い」本かもしれない。けれども、その出会いはつねに「新しい」もので、幾多の人の物語が一冊の本に刻まれているのだと、この本は教えてくれる。

解説「古本」との出逢い〈阿部賢一〉より

 

目次

Ⅰ 沈黙の通訳

  沈黙の通訳

  その一語

  壁

  島

  魚

  以下略

Ⅱ プラハの古本屋

  共産圏の古本屋・1 売買価格比一定のルール

  共産圏の古本屋・2 政治反映するブラック・リスト

  共産圏の古本屋・3 オリジナルより古いテキストも

  プラハの古本屋

  続・プラハの古本屋

  以下略

Ⅲ カルパチアの月

  アドリアの海から

  ワルシャワの秋

  沖縄の熱帯魚

  雨のプラハ

  ウィーンの四日間

  カルパチアの月

初出一覧

あとがき

解説「古本」との新たな出逢い 阿部賢一

 

千野栄一:

1932年東京生まれ。東京外語大学ロシア語科、東京大学文学部言語学科卒業。カレル大学(プラハ)文学部スラブ語科修了。帰国後、東京教育大学助教授を経て、東京外国語大学教授、和光大学学長を歴任。著書に「ポケットのなかのチャペック」「言語学の散歩」「外国語上達法」「ビールと古本のプラハ」他、訳書にチャペック「ロボット」、クンデラ「存在の絶えられない軽さ」他、共編著に「言語学大辞典」(毎日出版文化賞受賞)ほか。2002年没。

 

朝日新聞:2026年3月5日

 

ロリータ・シャマ主演の「静かなふたり」を観た!

 

ロリータ・シャマ主演の「静かなふたり」を、アマゾンプライムビデオで観ました。

 

映画「静かなふたり」オフィシャルサイト

 

解説・あらすじ:

イザベル・ユペールの娘であるロリータ・シャマ主演によるラブストーリー。田舎からパリへ越してきたばかりの27歳のマヴィ。不器用な彼女は都会でのせわしい生活になじめないでいた。ある日、従業員募集の張り紙を頼りに訪れたカルチェ・ラタンの小さな古書店で謎めいた店主ジョルジュと出会う。書物を通じて心を通わせた2人は互いの孤独を共有し、祖父と孫ほどの年齢差がありながら次第に惹かれあっていった。しかし、ジョルジュには謎に包まれた過去があった。シャマがマヴィ役、「昼顔」のベテラン俳優ジャン・ソレルがジョルジュ役をそれぞれ演じる。

2017年製作/70分/フランス
原題または英題:Droles d'oiseaux
配給:コピアポア・フィルム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青木理の「百年の挽歌 原発、戦争、美しい村」を読んだ!

 

青木理の「百年の挽歌 原発、戦争、美しい村」(集英社:2026年1月31日第1刷発行)を読みました。

 

挽歌(ばんか)

死者を哀悼する詩歌。悼歌。哀傷歌。――「広辞苑」(第7版)

葬送のとき、柩を載せた車をひく人たちがうたう歌。

また、人の死を悼んで作る詩歌。哀悼歌。――「大辞泉」(第2版)

 

 

102歳の古老は、なぜ自ら命を絶ったのか?

東日本大震災、

福島第一原子力発電所事故から15年

「安倍三代」の青木理が満を持して放つ、

3・11レクイエム

 

2011年4月11日深夜、

東北の小さな村で、

百年余を生きたひとりの男が自ら命を絶った――。

厳しくもゆたかな自然に囲まれ、

人と土地が寄り添ってきた村で、

何が彼をそこまで追い詰めたのか。

その死の背景を追ううちに見えてきたのは

「国策」という名の巨大な影と、

時代に翻弄される人々の姿、

そして戦争の記憶だった。

「安倍三代」の青木理が静かな筆致で、

現代日本の痛みと喪失をえぐり出し、

美しい村の記憶と、そこに生きる人々の尊顔を描く

渾身のルポルタージュ。

 

青木理:

1966年生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクションライター。

慶應義塾大学文学部卒業後、共同通信に入社し、社会部で警視庁などを担当、その後は外信ぶに移ってソウル特派員などを歴任。

2006年に退社後はフリーランスとして独立し、各種の事件や事故、災害、刑事司法、朝鮮半島、メディアなど多岐にわたるテーマの取材・執筆を続けている。主な著書に「安倍三代」(朝日新聞出版)、「日本会議の正体」(平凡社新書)、「絞首刑」(講談社)、「日本の公安警察」(講談社現代新書)等、共著に「スノーデン 日本への警告」(集英社新書)等多数。

 

過去の関連記事:

青木理の「闇の奥」を読んだ!

100分de名著「見て、読んで、考える 絵本スペシャル」!

 

3月の100分de名著は「見て、読んで、考える 絵本スペシャル」です。

 

「100万回生きたネコ」宮崎哲弥

「だれのせい?」ヤマザキマリ

「ぼくのこえがきこえますか?」サヘル・ローズ

「おおきな木」若松英輔

 

「100万回生きたねこ」

佐野洋子(作・絵)

 

「だれのせい?」

ダビデ・カリ(作)

レジーナ・ルック・トゥーンペレ(絵)

ヤマザキマリ(訳)

 

「ぼくのこえがきこえますか」

田島征三(作)

 

「おおきな木」

シャル・シルヴァスタイン(作)

村上春樹(訳)

 

 

 

中野京子の「名画で読み解く メディチ家の12の物語」を読んだ!

 

中野京子の「名画で読み解く メディチ家の12の物語」(光文社新書:2026年2月28日第1刷発行)を読みました。

 

イタリアが文化先進地として認められる最大のきっかけは、人びとがルネサンスという大輪の花に魅了されたからだ。そのルネサンス運動の中心地が花咲き誇るフィレンツェであり、その都の芸術運動に多大な貢献をしたのが、ヨーロッパ一の富豪と言われたメディチ家であった。もし絶対王政時代以前にイタリアが何らかの形で統一されていたなら、途中でメディチ家が王座を奪い取り、、その後のヨーロッパ地図を塗り替えていたかもしれない。

(序章より抜粋)

 

目次

メディチ家略系図

中世イタリアの地図

第1章 アーニョロ・ブロンツィーノ

  ジョヴァンニ・ディ・ビッチ・デ・メディチの肖像

第2章 ピーテル・パウル・ルーベンスによる

     レオナルド・ダ・ヴィンチ作品の模写

  アンギアーリの闘い

第3章 ベネッツォ・ゴッツオリ

  ベツレヘムに向かう東方三博士

第4章 サンドロ・ボッティチェリ

  東方三博士の礼拝(ザノビ祭壇)

第5章 オルシーニ・ベニテンディ

  ロレンツォのデスマスク

第6章 ラファエロ・サンツィオ

  レオ十世と二人の枢機卿

第7章 セバスティアーノ・デル・ピオンボ

  教皇クレマンス七世の肖像

第8章 フランソワ・クルーエ

  カトリーヌ・ド・メディシスの肖像

第9章 ジャン・パオロ・パーチェ

  ジョヴァンニ・デッレ・バンデ・ネーレ(黒隊長)の肖像

第10章 アーニョロ・バロンツィーノ

  コジモ一世の肖像

第11章 ドメニコ・ディントレット

  伊東マンショの肖像

第12章 ピーテル・パウル・ルーベンス

  マリー・ド・メディシスとアンリ4世の代理結婚式

あとがき

主要参考文献

年表

 

以下、画像の一部

 

アーニョロ・ブロンツィーノ
「ジョヴァンニ・ディ・ビッチ・デ・メディチの肖像」
16世紀

 

ラファエロ・サンツィオ
「レオ十世と二人の枢機卿」
1518年

 

セバスティアーノ・デル・ピオンポ
「教皇クレメンス七世の肖像」
1526年頃

 

フランソワ・クルーエ
「カトリーヌ・ド・メディシスの肖像」
1565年頃

 

ジャン・パオロ・パーチェ
「ジョヴァンニ・デッレ・バンデ・ネーレの肖像」
1545年

 

アーニョロ・ブロンツィーノ
「コジモ一世の肖像」
1543~45年頃

 

アーニョロ・ブロンツィーノ
「エレオノーラ・ディ・トレドと息子ジョヴァンニの肖像」
1545年頃

 

ドメニコ・ティントレット
「伊東マンショの肖像」
1585年

 

ピーテル・パウル・ルーベンス
「フランチェスコ1世・デ・メディチの肖像」
1621~25年頃

 

ピーテル・パウル・ルーベンス
「マリー・ド・メディシスとアンリ四世の代理結婚式」
1822~25年頃

 

中野京子:

作家・ドイツ文学者。北海道生まれ。「名画で読み解くハプスブルク家12の物語」「同ブルボン王朝12の物語」「同ロマノフ家12の物語」「同イギリス王家12の物語」「同プロイセン王家12ノ物語」(すべて光文社新書)、「怖い絵」シリーズ(角川文庫)、「西洋絵画のお約束」(中公新書ラクレ)、「希望の名画」(文春新書)、「名画で読む」「音楽の秘密」(祥伝社)などチュ所多数。新聞・雑誌に多数の連載を抱える。

 

過去の関連記事:

中野京子の「愛の絵」を読んだ!

中野京子の「希望の名画」を読んだ!

中野京子の『名画で読む「音楽の秘密」』を読んだ!

中野京子の「名画の謎 陰謀の歴史篇」を読んだ!

中野京子の「名画の謎 旧約・新訳聖書篇」を読んだ!

中野京子の「怖い絵の中のモノ語り」を読んだ!

中野京子の「名画の謎 ギリシャ神話篇」を読んだ!

中野京子の「名画にみる『悪』の系譜」を読んだ!

中野京子の「中野京子の西洋奇譚」を読んだ!

「中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク」!

中野京子の「画家とモデル 宿命の出会い」を読んだ!

中野京子の「美貌のひと2 時空を超えて輝く」を読んだ!

中野京子の「名画で読み解く プロイセン王家12の物語」を読んだ!

中野京子の「『絶筆』で人間を読む 画家は最後に何を描いたか」を読んだ!

中野京子の「美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔」を読んだ!

中野京子の「名画で読み解くイギリス王家12の物語」を読んだ!

中野京子の「名画で読み解く ロマノフ家 12の物語」を読んだ!

中野京子の「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」を読んだ!

中野京子の「名画で読み解く ハプスブルグ家12の物語」を読んだ!

上野の森美術館で「怖い絵展」を観た!

 

直木賞受賞作・嶋津輝の「カフェーの帰り道」を読んだ!

 

 

直木賞受賞作・嶋津輝の「カフェーの帰り道」を読みました。

 

第174回直木賞受賞作
東京・上野のカフェーで女給として働いた、

“百年前のわたしたちの物語”。

強くたおやかに生きる女性たちが、
みんな、みんな、愛おしい。
――原田ひ香さん絶賛

流行りに乗りきれない、長閑な「カフェー西行」。

穏やかな店主が淹れるコーヒーの香りが漂う店で、

女給たちは朗らかに働き、何気ない日々を大切に生きた。

 

時代を映す鏡であった仕事「女給」を通し、
大正から昭和を生きた市井の女性の人生を描き出す。
『襷がけの二人」著者、心ふるえる最新作。


東京・上野の片隅にある、あまり流行(はや)っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。

目次
稲子のカフェー
嘘つき美登里
出戻りセイ
タイ子の昔
幾子のお土産

 

嶋津輝:

1969年東京都生まれ。2016年、「姉といもうと」で第96回オール読物新人賞を受賞。19年、同作を含む短編集「スナック墓場」で書籍デビュー(文庫化にあたり、「駐車場のねこ」と改題)。25年刊行の本書で第174回直木賞を受賞。他の著書に「襷がけの二人」がある。「猫はわかっている」「私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー」などのアンソロジーにも作品が収録されている。

 

斎藤真理子の『「なむ」の来歴』を読んだ!

 

斎藤真理子の『「なむ」の来歴』(イートン・プレス:2025年11月27日第1刷発行)を読みました。

斎藤真理子の関連する記事、思いのほか多くの作品を読んでいることに驚きました。

 

日本、韓国、沖縄、どこへ行っても

本は木(なむ)でできていた。

 

著者がこれまで生きてきた日本、韓国、沖縄で感じたこと、言葉にしたこと、詩で表現したこと。三点測量するように書いてきたエッセイを集大成。

(イートン・プレス)

 

韓国に来る前に、持っている本を全部売った。古本屋のおじいさんが部屋まで来てくれて、十年間私が引越しのたびにひきずって歩いた活字の群れをそっくり引き取ってくれた。さようなら 私の本たち。それはたいそう重かった。

「本って、本当に重いですよね」私が言うと、おじいさんが答えた。「さようでございます もともと木でございますからね」

(第一章「プラタナス」より)

 

もくじ

一章 「なむ」の来歴

  プラタナス/がじゅまる/やなぎ

二章 沖縄で考えたこと

  ききみみずきんの日/三叉路で考える/パパイヤの舌の憂鬱――

  島尾敏雄『死の棘』/甘くない/沖縄では不思議なことがたくさんあった

三章 言葉と言葉の間で

  病院や介護施設でお国言葉の手すりにつかまる/「大きな、喜びね」あの   

  人はそう言った/私のわなわなと韓国人の四角四面の正論/「あなたに」

   の「タニ」だけが残った歌謡曲のこと/独り言といっても、いろいろある/言

  葉が際立つ夢を何度かみている  

四章 コラムの日々

  「病面」という言葉/旧正月/道を訊く/銀行員の詩集/

  バレンタインデー/オンライン会議、他

五章 日常と本と

  ドーナツ原人/はがきアホ一代/成仏できない親心/文とぶん/

  銀座の留学生、神保町の異常な二人、他

六章 、夢・訳

  詩、夢、訳1/詩、夢、訳2

あとがき

初出一覧

 

斎藤真理子:

1960年、新潟市生まれ。翻訳者。著書に「増補新版 韓国文学の中心にあるもの」「本の栞にぶら下がる」「隣の国の人々と出会う――韓国語と日本語のあいだ」。訳書にチョ・セヒ「こびとが打ち上げた小さなボール」、ハン・ガン「ギリシャ語の時間」、チョン・セラン「フィフティ・ピープル」、チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジョン」、ファン・ジョンウン「ディディの傘」、李箱「翼――李箱作品集」、パク・ソルメ「未来散歩練習」などがある。共訳書パクミンギュ「カステラ」が第一回日本翻訳大賞受賞。2020年、訳書チョ・ナムジュ他「ヒョンナムオッパヘ」で第18回韓国文学翻訳大賞(韓国文学翻訳院主催)受賞。2025年、ハン・ガン「別れを告げない」で第76回読売文学賞(研究・翻訳部門)を受賞。

 

過去の関連記事:

斎藤真理子の「韓国文学の中心にあるもの」を読んだ!

斎藤真理子の「本の栞にぶら下がる」を読んだ!

ハン・ガンの「ギリシャ語の時間」を読んだ!

チョ・ナムジュの「82年生まれ、キム・ジョン」を読んだ!

キム・ドヨン監督の「82年生まれ、キム・ジオン」を観た!

パク・ソルメの「未来散歩練習」を読んだ!

パク・ミンギュの「カステラ」を読んだ!

ハン・ガンの「別れを告げない」を読んだ!

エリック・シャクールの「あなたについて知っていること」を読んだ!

 

エリック・シャクールの「あなたについて知っていること」(集英社:2025年10月30日第1刷発行)を読みました。

 

良かった!とても良かった

私は早くも2026年度ハイジ本屋大賞は

決まったんじゃないか?!

とさえ思っている

もう完璧 キラキラ

 

ぜひ、ぜひーーー!!

この本をお勧めします

美しい小説です

ユーモアもたっぷりで

言うことないです

しかも

読みやすいです←これ大事ウインク

 

「あなたについて知っていること」

ハイジさん絶賛

ということで読んでみました。

 

あなたは僕を知らない。

僕だって、あなたを知らない。

エジプト、カイロ。既定路線の人生を歩む石ターレクは

ある日魅力的な青年アリーと出会い、その平穏な未来は一変する・・・。

 

保守的な文化圏での同性愛と不倫、

喪失と欠落の謎、

そして家族を描く物語。

 

あの世のことを語るのは、僕の役割ではない。

僕としてはただ、思いをはせるだけだ。

続く数日のあいだ、あなたがどれほどの感情にとらわれたのだろうかと。

 

仏語圏で28万部を突破、

「高校生が選ぶフェミナ賞」ほか

いくつもの賞に輝いた珠玉の文芸長篇

 

高校生が選ぶフェミナ賞受賞

フランコフォニー五大陸賞受賞

フランス・ケベック文学賞受賞

フランス書店大賞受賞

フェミナ賞最終候補

ルノードー賞最終候補

 

横尾初喜監督、内山理名主演の「ゆらり」を観た!

 

横尾初喜監督、内山理名主演の「ゆらり」を、アマゾンプライムビデオで観ました。

 

以下、KINENOTEによる。

 

解説:

西条みつとし主宰の劇団TAIYO MAGIC FILMの同名舞台を「下衆の愛」の岡野真也、「駆込み女と駆出し男」の内山理名W主演で映画化。“あの時、伝えられなかった想い”を抱える人々が、時を超えて絆を取り戻していく姿を、過去・現在・未来の3部構成で映し出す。共演は「ぼくのおじさん」の戸次重幸、「ハローグッバイ」の萩原みのり、「64 ロクヨン」の鶴田真由。監督は、本作が劇場映画デビューとなる横尾初喜。

 

あらすじ:

現在。石川県の海沿いにひっそりと佇む民宿「赤木箱」。民宿を営むのは女主人・泉凛香(岡野真也)とアルバイトの瞳(萩原みのり)。ある日、中年男・高山(戸次重幸)たちが宿泊にやってくるが、高山はなぜか瞳への対応だけがぎこちない。一方、凛香は接客の傍ら、しきりに甘えてくる娘・ゆかりをついつい突き放してしまう。ショックを受けたゆかりは、父・孝介に「自分を誘拐してほしい」とせがみ、二人で狂言誘拐を計画する……。未来。シングルマザーの木下ゆかり(内山理名)は、息子・青空と二人暮らし。ある日、青空が「神様なんていないんだよ」と残念そうにゆかりに話し始める。どうやら、学校でそういった話になったらしい。ゆかりは「神様はいるよ」と、青空に神様から手紙が届くポストをプレゼントする。それは自分が幼い頃、祖父がマジックに使っていたものだった。その日から、ポストに投函された青空からの手紙に返事を書くことがゆかりの日課になった。毎朝嬉しそうに手紙を読む青空を微笑ましく見守るゆかり。だが、ゆかりの体調は日増しに悪くなっていく。やがて、ゆかりは入院、別れた夫・正樹に青空を預けることにするのだが……。過去。民宿「赤木箱」。女優の夢を諦め、実家に戻ってきた娘・凛香は、母・美和(鶴田真由)とうまくいっていなかった。父・幸雄になだめられても、凛香の母への態度は変わらない。そんななか、凛香の友人が旅館へ遊びにくる。久しぶりの再会を喜ぶ凛香と友人だったが、そこで不思議な注意書きが書かれたリモコンを発見する。「このリモコンを利用してその時間に何をしても、未来の出来事は変えられません。多少の時間のずれは起こりますが、本来の時間の流れに戻っていきます」そのリモコンをきっかけに、凛香たちは思いがけない事態に巻き込まれていく……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒澤明監督の「天国と地獄」を観た!

 

NHKBSで、2026年2月3日放映の「天国と地獄」を観ました。

 

以下、KINENOTEによる。

 

解説:

エド・マクベイン原作“キングの身代金”を「椿三十郎」の小国英雄、菊島隆三、久板栄二郎、黒澤明が共同で脚色、黒澤明が監督した刑事もの。撮影は「娘と私」の中井朝一と「ニッポン無責任時代」の斎藤孝雄。

 

あらすじ:

ナショナル・シューズの権藤専務は、大変な事件に巻込まれてしまった。明日まで五千万円を大阪に送らないと、次期総会で立場が危くなるというのに、息子の純と間違えて運転手の息子進一を連れていってしまった誘拐犯人から、三千万円をよこさないと進一を殺すという電話があったからだ。苦境に立った権藤は結局金を出すことになった。権藤邸に張りこんだ戸倉警部達は権藤の立場を知って犯人に憎しみを持った。金を渡す場所。それは、明日の第二こだまに乗れということだった。犯人は戸倉警部達を嘲笑するかのごとく、巧みに金を奪って逃げた。進一は無事にもどった。権藤は会社を追われ、債権者が殺到した。青木は進一の書いた絵から、監禁された場所を江の島附近と知って、進一を車に乗せて江の島へ毎日でかけていった。田口部長と荒井刑事は、犯人が乗り捨てた盗難車から、やはり江の島の魚市場附近という鑑識の報告から江の島にとんだ。そこで青木と合流した二人は、進一の言葉から、ついにその場所を探り出した。その家には男と女が死んでいた。麻薬によるショック死だ。一方、戸倉警部は、ある病院の焼却煙突から牡丹色の煙があがるのをみて現場に急行した。金を入れた鞄には、水に沈めた場合と、燃やした場合の特殊装置がなされていたのだ。燃やすと牡丹色の煙が出る。その鞄を燃やした男はインターンの竹内銀次郎とわかった。また共犯者男女ともかつてこの病院で診察をうけており、そのカルテは竹内が書いていた。今竹内をあげても、共犯者殺人の証拠はむずかしい。戸倉警部は、二人の男女が持っていた二百五十万の札が、藤沢方面に現われたと新聞に発表する一方、竹内には、二人が死んでいた部屋の便箋の一番上の一枚に、ボールペンで書きなぐった後を復元した、「ヤクをくれヤクをくれなければ……」という手紙を巧妙に渡して、腰越の家に罠を張って待った。そして、竹内には十人からの刑事が尾行についた。竹内は横浜で麻薬を買った。肺水腫に犯された二人が麻薬純度九〇%のヘロインをうって死なないはずがない。竹内はそのヘロインを今度は、伊勢崎町の麻薬中毒者にあたえてためそうというのである。果して一グラム包〇・三%を常用している中毒者は忽ちにしてショック死した。彼は薬の効果を確かめてから、二人の男女中毒者をおいておいた腰越の別荘に走った。そこには、すでに戸倉警部の一行が、ずっとアミを張って待っているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>