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世田谷美術館で「須田国太郎の芸術 三つのまなざし絵画・スペイン・能狂言」を観た!その4

「須田国太郎の芸術」チラシ

 

世田谷美術館で「須田国太郎の芸術 三つのまなざし絵画・スペイン・能狂言」を観てきました。

 

洋画家の須田国太郎(1891-1961)は「東西の絵画の綜合」という壮大なテーマを掲げ、日本の精神文化に根差した日本独自の油彩画のありかたを追求し、近代絵画史に偉大な足跡を遺しました。

京都に生まれ、幼少時代から絵画に親しんだ須田は「東洋と西洋では、なぜ絵画が異なる方向で発展を遂げたのか?」という疑問を解明するために、京都帝国大学(現・京都大学)及び同大学院で美学・美術史を学びました。大学院に在籍中には「絵画の理論と技巧」を研究テーマとし、同時に関西美術院において、デッサンを学んでいます。

1919年に28歳で渡欧し、スペインのマドリードを拠点にヨーロッパ各地を訪れ、ヴェネツィア派の色彩理論やバロック絵画の明暗法など西洋絵画の底流をなすリアリズムの表現に関心を持ち、探究しました。1923年に帰国して、日本独自の油彩画を生み出そうと制作に励み、1932年41歳の時に初個展を開催しました。これを契機として、ヨーロッパ留学中に交流のあった里見勝蔵や川口軌外の誘いにより、1934年に独立美術協会会員となりました。これ以後須田は、同協会展を中心の舞台とし、意欲作を発表していきます。骨太で生命感溢れる作品群には、会得した理論に裏付けられた風格さえ宿しています。

本展では、第1章として須田国太郎の初期から晩年までの「画家の歩み」を紹介。第2章に「旅でのまなざし」として須田自身が滞欧中に撮影した写真と関連する絵画、さらに国内の風景を描いた作品を紹介。第3章では「幽玄のまなざし」として幼少時より親しんだ能・狂言の世界を描出した作品を展示。第4章では「真理のまなざし」として須田が造形上の芸術的真理を追究した代表的な「黒の絵画」を核とした絵画作品と、学術的な真理の追求として発表した芸術論の著作を紹介しています。また、須田がデザインに注目して蒐集した「グリコの玩具」や愛用のカメラなどの遺品も併せて展示し、須田国太郎芸術の新たな魅力を検証しています。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

第1章 画業の歩み

第2章 旅でのまなざし

第3章 幽玄へのまなざし

第4章 真理へのまなざし

 

ここでは第4章 真理へのまなざしをその4として、以下に載せます。

 

「発掘」昭和5年

 

「修理師」昭和13年

 

「歩む鷲」昭和15年

 

「海亀」昭和15年

 

「老松」

 

「犬」昭和25年

 

「鵜」昭和27年

 

「動物園」昭和28年

 

「窪八幡」昭和30年

 

「ある建築家の肖像」
アントニ・ガウディを題材にした作品
昭和31年

グリコのおもちゃ

「グリコのおもちゃ②」
動物・学び・日本の玩具

 

「グリコのおもちゃ④」
おままごと・家電
 

須田国太郎は以上です。

 

生誕130年 没後60年を超えて

「須田国太郎の芸術―三つのまなざし」

発行日:2023年10月27日

企画・監修:

原田平作(きょうと視覚文化振興財団理事長、大阪大学名誉教授)

発行:

公益財団法人きょうと視覚便化振興財団

販売:醍醐書房

 

「世田谷美術館」ホームページ

世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM

 

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世田谷美術館で「須田国太郎の芸術 三つのまなざし絵画・スペイン・能狂言」を観てきました。

 

洋画家の須田国太郎(1891-1961)は「東西の絵画の綜合」という壮大なテーマを掲げ、日本の精神文化に根差した日本独自の油彩画のありかたを追求し、近代絵画史に偉大な足跡を遺しました。

京都に生まれ、幼少時代から絵画に親しんだ須田は「東洋と西洋では、なぜ絵画が異なる方向で発展を遂げたのか?」という疑問を解明するために、京都帝国大学(現・京都大学)及び同大学院で美学・美術史を学びました。大学院に在籍中には「絵画の理論と技巧」を研究テーマとし、同時に関西美術院において、デッサンを学んでいます。

1919年に28歳で渡欧し、スペインのマドリードを拠点にヨーロッパ各地を訪れ、ヴェネツィア派の色彩理論やバロック絵画の明暗法など西洋絵画の底流をなすリアリズムの表現に関心を持ち、探究しました。1923年に帰国して、日本独自の油彩画を生み出そうと制作に励み、1932年41歳の時に初個展を開催しました。これを契機として、ヨーロッパ留学中に交流のあった里見勝蔵や川口軌外の誘いにより、1934年に独立美術協会会員となりました。これ以後須田は、同協会展を中心の舞台とし、意欲作を発表していきます。骨太で生命感溢れる作品群には、会得した理論に裏付けられた風格さえ宿しています。

本展では、第1章として須田国太郎の初期から晩年までの「画家の歩み」を紹介。第2章に「旅でのまなざし」として須田自身が滞欧中に撮影した写真と関連する絵画、さらに国内の風景を描いた作品を紹介。第3章では「幽玄のまなざし」として幼少時より親しんだ能・狂言の世界を描出した作品を展示。第4章では「真理のまなざし」として須田が造形上の芸術的真理を追究した代表的な「黒の絵画」を核とした絵画作品と、学術的な真理の追求として発表した芸術論の著作を紹介しています。また、須田がデザインに注目して蒐集した「グリコの玩具」や愛用のカメラなどの遺品も併せて展示し、須田国太郎芸術の新たな魅力を検証しています。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

第1章 画業の歩み

第2章 旅でのまなざし

第3章 幽玄へのまなざし

第4章 真理へのまなざし

 

ここでは第3章 幽玄へのまなざしをその3として、以下に載せます。

 

第3章 幽玄へのまなざし

 

「大原御幸」昭和17年

 

「小原御幸(大原御幸)」昭和17年4月12日

 

 

 

「野宮」昭和20年頃
 
「野宮」昭和16年10月

 

 

 

「船弁慶前シテ」年代不詳

 

「山姥」昭和23年

 

「熊野」昭和24年頃

 

「仕舞(安宅・金剛永謹)」
昭和31年6月17日

 

「水浴」完成記念の家族写真」
1935年(昭和10)
右から須田、長男・寛、絹子夫人

 

以下、第4章へと続く。

 

生誕130年 没後60年を超えて

「須田国太郎の芸術―三つのまなざし」

発行日:2023年10月27日

企画・監修:

原田平作(きょうと視覚文化振興財団理事長、大阪大学名誉教授)

発行:

公益財団法人きょうと視覚便化振興財団

販売:醍醐書房

 

「世田谷美術館」ホームページ

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洋画家の須田国太郎(1891-1961)は「東西の絵画の綜合」という壮大なテーマを掲げ、日本の精神文化に根差した日本独自の油彩画のありかたを追求し、近代絵画史に偉大な足跡を遺しました。

京都に生まれ、幼少時代から絵画に親しんだ須田は「東洋と西洋では、なぜ絵画が異なる方向で発展を遂げたのか?」という疑問を解明するために、京都帝国大学(現・京都大学)及び同大学院で美学・美術史を学びました。大学院に在籍中には「絵画の理論と技巧」を研究テーマとし、同時に関西美術院において、デッサンを学んでいます。

1919年に28歳で渡欧し、スペインのマドリードを拠点にヨーロッパ各地を訪れ、ヴェネツィア派の色彩理論やバロック絵画の明暗法など西洋絵画の底流をなすリアリズムの表現に関心を持ち、探究しました。1923年に帰国して、日本独自の油彩画を生み出そうと制作に励み、1932年41歳の時に初個展を開催しました。これを契機として、ヨーロッパ留学中に交流のあった里見勝蔵や川口軌外の誘いにより、1934年に独立美術協会会員となりました。これ以後須田は、同協会展を中心の舞台とし、意欲作を発表していきます。骨太で生命感溢れる作品群には、会得した理論に裏付けられた風格さえ宿しています。

本展では、第1章として須田国太郎の初期から晩年までの「画家の歩み」を紹介。第2章に「旅でのまなざし」として須田自身が滞欧中に撮影した写真と関連する絵画、さらに国内の風景を描いた作品を紹介。第3章では「幽玄のまなざし」として幼少時より親しんだ能・狂言の世界を描出した作品を展示。第4章では「真理のまなざし」として須田が造形上の芸術的真理を追究した代表的な「黒の絵画」を核とした絵画作品と、学術的な真理の追求として発表した芸術論の著作を紹介しています。また、須田がデザインに注目して蒐集した「グリコの玩具」や愛用のカメラなどの遺品も併せて展示し、須田国太郎芸術の新たな魅力を検証しています。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

第1章 画業の歩み

第2章 旅でのまなざし

第3章 幽玄へのまなざし

第4章 真理へのまなざし

 

ここでは第2章 旅でのまなざしをその2として、以下に載せます。

 

渡欧期の写真と風景

「モヘンテ」大正11年

 

「スペイン西班牙山間」昭和7年

 

「牛」昭和9年

 

「よく来るビール屋(スペイン・マドリード)」
大正8-12年頃

 

「Rangoon安南丸(ミャンマー)」大正8年

 

「タージ・マハル(インド)」大正8年

 

「ベネチアの街並み(イタリア・ベネチア)」
大正10年

 

「シシィ博物館からミヒャエル広場を望む
(オーストリア・)ウィーン」
大正10年

 

「三美神の噴水(フランス・モンペリエ)」
operahouse()大正10年

 

「Operahause(Semperoper)(ドイツ・ドレスデン)」
大正11年

 

須田国太郎の国内旅行――九州旅行を中心に

「信濃の山」昭和9年頃

 

「朝やけ(河内葛城山)」昭和25年頃

 

「八幡平」昭和29年

 

須田国太郎の愛用した品々

「No3 オートグラフィック・コダックスペシャル」
大正4年頃

 

「レヒテック・プリマ―」
大正9年頃

 

以下、第3章から第4章へと続く。

 

生誕130年 没後60年を超えて

「須田国太郎の芸術―三つのまなざし」

発行日:2023年10月27日

企画・監修:

原田平作(きょうと視覚文化振興財団理事長、大阪大学名誉教授)

発行:

公益財団法人きょうと視覚便化振興財団

販売:醍醐書房

 

「世田谷美術館」ホームページ

世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM

 

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田沼武能「世田谷の文化人」その2

世田谷美術館で「アフリカ現代美術コレクションのすべて」を観た!

世田谷美術館で「民家の画家 向井順吉 人物交流記」を観た!

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世田谷美術館で「生誕100年 松本竣介展」(後期)を観た!

世田谷美術館で「人間・高山辰雄展 森羅万象への道」(前期)を観た!

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世田谷美術館で「それぞれのふたり 小堀四郎と村井正誠」を観た! 

世田谷美術館で「ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」を観た!

世田谷美術館で「竹中工務店400年の夢―時をきざむ建築の文化史―」を観た!

世田谷美術館で「ある造形家の足跡 佐藤忠良展」を観た!

世田谷美術館で「渡辺豊重と平野甲賀」展を観た!

世田谷美術館で「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」展を観た!

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京都に生まれ、幼少時代から絵画に親しんだ須田は「東洋と西洋では、なぜ絵画が異なる方向で発展を遂げたのか?」という疑問を解明するために、京都帝国大学(現・京都大学)及び同大学院で美学・美術史を学びました。大学院に在籍中には「絵画の理論と技巧」を研究テーマとし、同時に関西美術院において、デッサンを学んでいます。

1919年に28歳で渡欧し、スペインのマドリードを拠点にヨーロッパ各地を訪れ、ヴェネツィア派の色彩理論やバロック絵画の明暗法など西洋絵画の底流をなすリアリズムの表現に関心を持ち、探究しました。1923年に帰国して、日本独自の油彩画を生み出そうと制作に励み、1932年41歳の時に初個展を開催しました。これを契機として、ヨーロッパ留学中に交流のあった里見勝蔵や川口軌外の誘いにより、1934年に独立美術協会会員となりました。これ以後須田は、同協会展を中心の舞台とし、意欲作を発表していきます。骨太で生命感溢れる作品群には、会得した理論に裏付けられた風格さえ宿しています。

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展覧会の構成は、以下の通りです。

 

第1章 画業の歩み

第2章 旅でのまなざし

第3章 幽玄へのまなざし

第4章 真理へのまなざし

 

ここでは第1章 画業の歩みをその1として、以下に載せます。

 

第1章 画業の歩み

 

「自画像」大正3年頃

 

「機関車庫」大正3年

 

「アーヴィラ」大正9年

 

「模写「グレコ”復活”」
大正10年

 

「ルイザ・バルバラ」大正11年

 

「法観寺塔婆」昭和7年

 

「唐招提寺礼堂」昭和7年

 

「夜の清水」昭和8年

 

「少女」昭和9年

 

「工場風景」昭和11年

 

「校倉(乙)」昭和18年

 

「黄豹」昭和19年

 

「婦人像(須田夫人)」昭和22年

 

「めろんと西瓜(絶筆)」昭和36年

 

生誕130年 没後60年を超えて

「須田国太郎の芸術―三つのまなざし」

発行日:2023年10月27日

企画・監修:

原田平作(きょうと視覚文化振興財団理事長、大阪大学名誉教授)

発行:

公益財団法人きょうと視覚便化振興財団

販売:醍醐書房

 

「世田谷美術館」ホームページ

世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM

 

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世田谷美術館で「倉俣史郎の記憶のなかの小宇宙」を観た!

世田谷美術館で「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない!人生絵日記」を観た!

「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」その2

「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」その1

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世田谷美術館コレクション選「器と絵筆、魯山人、ルソー、ボーシャンほか」を観た! その2

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世田谷美術館で「生誕100年 松本竣介展」を観た!

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ヨルダン展

 

 

宮本輝原作、是枝裕和初監督作品、江角マキコデビュー作品「幻の光」を観た!

 

宮本輝原作、是枝裕和初監督作品、江角マキコデビュー作品「幻の光」を観てきました。

 

「能登半島地震 輪島支援 特別上映」として、2024年8月2日よりデジタルリマスター版を限定リバイバル上映です。

 

以下、KINENOTEによる。

 

解説:

“生と死”“喪失と再生”をテーマに、宮本輝の告白体の同名小説を映画化した人間ドラマ。これまでテレビのドキュメンタリーを数多く手掛けてきた是枝裕和の劇映画デビュー作。主演はモデル出身でこれが映画デビューとなった、テレビ・ドラマ『輝け燐太郎』の江角マキコ。第52回ヴェネチア国際映画賞・金のオゼッラ賞ほか、国内外で多くの賞を受賞した。95年度キネマ旬報ベストテン第4位。「能登半島地震 輪島支援 特別上映」として、2024年8月2日よりデジタルリマスター版を限定上映。

 

あらすじ:

ゆみ子が12歳の時、ゆみ子の祖母が失踪した。以来、ゆみ子は自分が祖母を引き止められなかったことを深く悔やんでいた。ゆみ子は25歳になって間もなく、祖母の生まれ変わりのように目の前に現れた郁夫と結婚するが、祖母の失踪はトラウマとなって今もゆみ子を苦しめている。しかし、郁夫との間に息子の勇一も生まれ、ゆみ子は幸せな日々を送っていたが、ある日、郁夫は自転車の鍵だけを残して列車に飛び込み、命を絶った。ゆみ子は祖母に続いて郁夫と、大事な人を次々と見送ってしまったと途方に暮れる。5年後、ゆみ子は日本海に面した奥能登の小さな村に住む民雄と再婚した。先妻に先立たれた民雄には娘・友子がおり、春が来て夏が過ぎ、次第に勇一と友子も仲良くなじむようになって、ゆみ子にも平穏な日々が戻ってきていた。半年後、弟の結婚式のために里帰りしたゆみ子は、否応無く再び郁夫への想いに取りつかれる。冬のある日、漁師のとめのがゆみ子に蟹を取ってくると約束して舟を出した。しかし、静かだった海は次第に荒れ始め、夜になってもとめのは帰って来なかった。ゆみ子は、またしても自分が人を死に追いやったと絶望にとらわれる。やかて、とめのは無事に帰ってきたのだが、ゆみ子の心は晴れなかった。郁夫の想い出の品である自転車の鍵を民雄に見咎められたのをきっかけに、ついにゆみ子は家を出てしまう。おりからの葬列の鈴がゆみ子を死へと誘った。ゆみ子は海辺の岩場で燃える柩を見つめて、ただ佇んでいた。追って来た民雄も静かにゆみ子の後ろ姿を眺める。ゆみ子は民雄に「なぜ郁夫が自殺してしまったのか、いまだに解らない」と初めて打ち明けた。民雄は漁師だった父の「海に誘われるんだ。沖の方に綺麗な光が見えて自分を誘うんだ」という言葉を思い出し、「誰にもそんな瞬間がある」とゆみ子の言葉に応えるのだった。再び春が来て、穏やかな光の中にゆみ子たち家族四人の笑い声が響き渡っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桐野夏生の「オパールの炎」を読んだ!

 

桐野夏生の「オパールの炎」(中央公論新社:2024年6月10日初版発行)を読みました。

 

久しぶりに桐野夏生の小説を読みました。

ちょっと肩透かしの観がありました。

 

時代に先駆けて

ピル解禁を

訴えていた女は――

突然、姿を消した。

 

1999年に日本でピルが承認される約30年前に、ピル解禁と中絶の自由を訴える一人の女性がいた。派手なパフォーマンスで一躍脚光を浴びるも、その激しいやり口から「はしたない」「ただのお騒がせ女」などと奇異の眼で見られ、やがて世間から忘れ去られてしまう――

 

謎多き女をめぐる証言から、

世の”理不尽”を抉り出す

圧巻の傑作長編!

 

7 私はなぜ塙玲衣子を書こうと思ったのか?

塙玲衣子のやり方は、きわめて露悪的で挑戦的でした。「男は諸悪の根源」、「男にできて女にできないことは、小便で字を書くことくらい」と発言しました。そして「虐げられた女の味と称し、要請があればピンクのヘルメットを被っては男の会社まで出向き、垂れ幕を掲げて男を攻撃し、そんな男を雇っている会社をも非難しました。

そのパフォーマンスの激しさゆえに、男社会に楯突く女、歯向かう女として怖れられたのです。いえ、怖れられたというよりも、その言説の激しさと活動の派手さ、そして美貌によって、マスコミ受けしたのです。

 

朝日新聞:2024年8月24日

 

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桐野夏生の「燕は戻ってこない」を読んだ!

桐野夏生の「インドラネット」を読んだ!

桐野夏生の「日没」を読んだ!

 

原田ひ香の「古本食堂」を読んだ!

 

原田ひ香の「古本食堂」(ハルキ文庫:2023年9月18日第1刷発行、2024年5月28日第9刷発行)を読みました。

 

僕が好きな神保町がフールドです。

小説は真摯に取り組んでいる、真面目な印象が強い。

本書に取り上げられた書籍などは、参考になります。

巻末の、片桐はいりとの対談もいい。

原田ひ香、なんかはまりそうです。

 

鷹島珊瑚は両親を看取り、帯広でのんびり暮らしていた。
そんな折、東京の神田神保町で小さな古書店を営んでいた兄の滋郎が急逝。珊瑚がそのお店とビルを相続することになり、単身上京した。
一方、珊瑚の親戚で国文科の大学院生・美希喜は、生前滋郎の元に通っていたことから、素人の珊瑚の手伝いをすることに・・・・・・。
カレー、中華など神保町の美味しい食と思いやり溢れる人々、奥深い本の魅力が一杯詰まった幸福な物語、早くも文庫化。

(巻末特別対談・片桐はいり×原田ひ香)

 

次はこれを読みます。

「古本食堂 新装開店」

2024年6月18日第1刷発行

著者:原田ひ香

発行所:角川春樹事務所

 

過去の関連記事:

原田ひ香の「三千円の使い方」を読んだ!

町田康の「人生パンク道場」を読んだ!

 

町田康の「人生パンク道場」(平成31年2月25日初版発行、令和4年11月20日再販発行)を読みました。

 

頼まれごとをうまく断りたい、身体を壊したが酒をやめたくない、40代、無理なくダイエットできる方法はあるか、女遊びがやめられない・・・老若男女の人生の悩みを町田康が斬りまくる。パンクな思考の次元を超えた角度からのアドバイスは、病んだ心を正気に目覚めさせ日々の鬱屈をぶっとばす。読めば爆笑と共に問題解決間違いなし。目からウロコの爆笑人生相談、文庫化にあたり相談への回答を書下ろし、文庫版あとがきも収録。

 

目次

相談1 彼氏とは別のバンドメンバーが好きになってしまった。

相談2 頼まれごとをうまく断りたい。

相談3 酒の隠し方を伝授してほしい。

相談4 身体を壊したが酒をやめたくない。

相談5 顔がきれいだけれど、心がどす黒い女に、

     簡単に騙される男が許せない。

相談6 30歳フリーター、お金が一向にたまりません。

相談7 昔の彼と別れて後悔しています。

相談8 48歳、童貞のひきこもりです。

     幸せって何なのでしょうか?

相談9 彼の話ばかりする友人にうんざりしています。

相談10 阪神ファンの妻が許せません。

相談11 息子の進路について悩んでいます。

相談12 女遊びがやめられない。

相談13 都合のいい女になってしまう。

相談14 趣味の見つけ方を教えてほしい

相談15 内定をもらった会社にあまり行きたくない。

相談16 朝、起きることができず困っています。

相談17 フィクションのなかで人を殺してもいいか。

相談18 叔父の善意に困っている。

相談19 片思いに悩んでいます。

相談20 愛人になるべきか。

相談21 捉えどころのない不安と不満に苛立ってしまう。

相談22 40代、無理なくダイエットできる方法はあるか。

相談23 なかなかものを捨てられない。

相談24 生え抜きの選手がFA宣言した時、

      ひきとめないのはどうしてか。

相談25 長期休暇は旅行に行くのが当たり前、

      という風潮が気にくわないです。

相談26 ファッションがさっぱりわかりません。

相談27 友人が駄目な男ばかり好きになります。

相談28 ペットロスを乗り越えられません。

あとがき

文庫版あとがき

 

町田康:

1962年大阪府生まれ。高校時代より音楽活動を始め、INUを結成。81年アルバム「メシ喰うな!」でデビュー。96年に発表した処女小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞を受賞。2000年「きれぎれ」で芥川賞、01年「土間の四十八滝」で萩原朔太郎賞、「権現の踊り子」で川端康成文学賞、05年「告白」で谷崎潤一郎賞、08年「宿屋めぐり」で野間文芸賞を受賞。

 

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町田康の「口訳 古事記」を読んだ!

町田康の「浄土」を読んだ!

町田康の「私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?」を読んだ!

町田康の「湖畔の愛」を読んだ!

町田康の「バイ貝」を読んだ!

町田康の「宿屋めぐり」を読んだ!
町田康の「告白」を読む!

 

室橋裕和の「カレー移民の謎 日本を制覇する”インネパ”」を読んだ!

 

室橋裕和の「カレー移民の謎 日本を制覇する”インネパ”」(集英社新書:2024年3月20日第1刷発行)を読みました。

 

なぜネパール人のインドカレー店は

日本のどこにでもあるのか?

おいしさの裏のスパイシーな現実

 

いまや日本のいたるところで見かけるようになった、格安インドカレー店。そのほとんどがネパール人経営なのはなぜか?どの店もバターチキンカレー、ナン、タンドリーチキンといったメニューがコピペのように並ぶのはどうしてか? 「インネパ」とも呼ばれるこれらの店は、どんな経緯で日本全国に増殖していったのか・・・その謎を追ううちに見えてきたのは、日本の外国人行政の盲点を突く移民たちのしたたかさと、海外出稼ぎが主要産業になっている国ならではの悲哀だった。おいしさのなかの真実に迫るノンフィクション。

 

目次

はじめに「ナン、おかわりどうですか?」

第一章 ネパール人はなぜ日本でカレー屋を開くのか

第二章 「インネパ」の原型をつくったインド人たち

第三章 インドカレー店が急増したわけ

第四章 日本を制覇するカレー移民

第五章 稼げる店のヒミツ

第六章 カレービジネスのダークサイド

第七章 搾取されるネパール人コック

第八章 カレー屋の妻と子供たち

第九章 カレー移民の里、バグルンを旅する

おわりに カレー移民はどこへ行くのか

あとがき

参考文献

 

室橋裕和:

1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイに移住。現地発の日本語情報誌在籍し、10ねんにわたりタイ及び周辺国を取材する。帰国後はアジア専門ジャーナリストとして活動。「アジアに生きる日本人」「日本に生きるアジア人」をテーマとしている。現在は日本最大の多国籍タウン、新大久保に在住。外国人コミュニティと密接に関わり合いながら取材活動を続けている。主な著書は「北関東の異界 エスニック国道354号線 絶品メシとリアル日本」(新潮社)、「ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く」(角川文庫)、「日本の異国 在日外国人の知られざる日常」(晶文社)、「ルポ コロナ禍の移民たち」(明石書店)など。

 

過去に読んだ本、また読んでみたい。

辛島昇・著、大村次郷・写真「インド・カレー紀行」を読んだ!

カラー版「インド・カレー紀行」

岩波ジュニア新書

辛島昇著、大村次郷写真

2009年6月19日第1刷発行

発行所:岩波書店

練馬区立美術館で「平田晃久 人間の波打ちぎわ」を観た!

「平田晃久 人間の波打ちぎわ」チラシ

 

「平田晃久 人間の波打ちぎわ」案内板

 

練馬区立美術館では、建築家・平田晃久の建築世界を紹介する展覧会を開催します。「建築とは<からまりしろ>をつくることである」というコンセプトは、平田の建築に一貫しています。平田の造語である<からまりしろ>とは、はっきりと形作られる空間領域とは異なり、「ふわふわとした隙間の錯綜」、つまりはあらよる物質の傍らとも言える領域の重なりを指します。それは人間世界に限ったことではなく、植物、動物、異なる時空の文化なども含んだ”広義での生命体”との共有可能性を探る試みでもあり、人間が狭い意味での「人間」から自由になる未来に向けた試みでもあります。

平田のコンセプトが形となった公共建築としては、2022年に日本建築学会賞を受賞した「太田市芸術館・図書館」(2017年)が代表されますが、区切られた空間や内と外が絡まりあう<からまりしろ>を実現したランドマークとして市民に愛されています。また複数の住居や商業施設なども手掛け、平田の哲学的理論と自然や生命への憧憬が反映された独創的あふれる空間を現出しています。

このたび、これらの代表的建築作品群に練馬区立美術館も新しく加わることとなりました。平田氏による図書館と一体化し、融合する新美術館の建築コンセプトは、「21世紀の富士塚/アートの雲/本の山」。練馬に古くから存在する「富士塚」をテーマに、「美術と本」を街や人々とつなぐ場として構想されました。当館は、約40年にわたる歩みを継承しつつも、このコンセプトのもと新しい局面を迎えることとなります。

本展では、これまでの平田建築から新しい練馬区立美術館をはじめ現在進行中のプロジュエクト、そして未来への展望を踏まえ紹介します。現代建築を代表する建築家・平田晃久の世界観をお楽しみください。

 

美術館ロビー・インスタレーション

 

 

 

 

 

第1展示室・インスタレーション

 

 

第1展示室・展示風景

 

 

展示作品(模型)

 

「Pleated Sky」メキシコシティ

 

「Gallery S」津京都中央区

 

「Arehiecture Farm」台湾新北

 

「桝屋本店」新潟県上越市

 

「House H」大阪府河内長野市

 

「Alp」東京都北区

 

「基隆路プロジェクト」台湾台北市

 

「Tree-ness House」東京都豊島区

 

「まえばしガレリア」群馬県前橋市

 

「Taipei Complex」台湾台北市

 

「太田市美術館・図書館」群馬県太田市

 

「Ovrelap House」東京都豊島区

 

「Sendai Tree」宮城県仙台市

 

名称不詳

 

「練馬区立美術館・貫井図書館」東京都練馬区

 

実作作品

 

「太田市美術館・図書館」2017年

 

「シャイニング・クラウズ」2022年

 

「Giobal Bowl」2021年

 

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