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東京国立博物館で「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を観た! その2

「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」
チラシ

 

「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」案内板

 

東京国立博物館で「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を観てきました。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

第1章 吉原細見・洒落本・黄表紙の革新

 COLUMN1 非常の人、エレキテルの時代 松嶋雅人

 COLUMN2 蔦重東京国立博物館所蔵「徳川本」の蔵書印 長倉絵梨子

 COLUMN3 浮世絵に描かれた「本」 村瀬可奈

 COLUMN4 黄表紙に描かれた蔦屋重三郎 長倉絵梨子

第2章 狂歌隆盛―蔦唐丸、文化人との交流

 COLUMN5 歌麿のリアリズム―心の襞をとらえたスナップショット 松嶋雅人

第3章 浮世絵師―歌麿、写楽、栄松齊長喜

 COLUMN6 雲母摺大首絵の輝きの秘密 村瀬可奈

 COLUMN7 蔦屋重三郎を支えた絵師・北尾重政 村瀬可奈

 COLUMN8 写楽のリアリズム―あまりに真を画かんとて 松嶋雅人

 

 

第1章 吉原細見・洒落本・黄表紙の革新

続き

 

礒田湖龍斉筆
「雛形若菜初模様 丁字屋ひな鶴」
安永4年(1775))頃

 

礒田湖龍斉筆
「雛形若菜初模様 松葉屋内松の井」
安永4年(1775)頃

 

礒田湖龍斉筆
「雛形若菜の初模様 旭丸屋内はまや むめの たけの」
安永期(1772~81)

 

礒田湖龍斉筆
「丁子屋内とよ春 たそや たきの」
安永期(1772~81)

 

鳥居清長筆
「雛形若菜の初模様 あふきや内たき川 おなみ めなみ」
天明2~4年(1782~84)

 

鳥居清長筆
「雛形若菜の初模様 松葉屋瀬川 ささの 竹の」
天明2~4年(1782~84)

 

勝川春章画「青楼美人合姿鏡 春夏」
安永5年(1776)正月

 

「勝川春章画「青楼美人合姿鏡 秋冬」
安永5年(1776)正月

 

鳥文斉栄之筆
「太田南畝(蜀山人)像」
文化11年(1814)

 

歌川豊国筆「春の愁」
寛政(1789~1801)前期

 

鳥居清長筆
「誹風柳多留 細見をみてこいつだと女房いい」
寛政3年(1791)頃」

 

鳥居清長筆
「幼童云奴和日本 一 見絵草紙客」
寛政(1789~1801)前期

 

歌川豊国筆
「山東京伝像 山東京伝賛」
文化(1804~18)末期頃

 

鳥橋斉栄里筆「江戸花京橋名取」
寛政(1789~1802)後期

 

喜多川歌麿筆
「大名屋敷の山東京伝」
天明8~寛政2年(1788~90)頃
 

北尾政演(山東京伝)筆
「吉原傾城新美人合自筆鏡」
天明4年(1784)正月

 

北尾政演(山東京伝)筆
「吉原傾城美人合自筆鏡」
天明4年(1784)正月

 

以下、続く

 

「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」

令和7年(2025)4月22日発行

編集:東京国立博物館

    NHK

    NHKプロモーション

発行:NHK、NHKプロモーション

[

 

朝日新聞:2025年5月13日

 

過去の関連記事:

サントリー美術館で「その名は蔦屋重三郎(前期)」展を観た!

サントリー美術館で「その名は蔦屋重三郎(後期)」展を観た!

東京国立博物館で「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を観た! その1

「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」
チラシ

 

「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」案内板

 

東京国立博物館で「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を観てきました。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

第1章 吉原細見・洒落本・黄表紙の革新

 COLUMN1 非常の人、エレキテルの時代 松嶋雅人

 COLUMN2 蔦重東京国立博物館所蔵「徳川本」の蔵書印 長倉絵梨子

 COLUMN3 浮世絵に描かれた「本」 村瀬可奈

 COLUMN4 黄表紙に描かれた蔦屋重三郎 長倉絵梨子

第2章 狂歌隆盛―蔦唐丸、文化人との交流

 COLUMN5 歌麿のリアリズム―心の襞をとらえたスナップショット 松嶋雅人

第3章 浮世絵師―歌麿、写楽、栄松齊長喜

 COLUMN6 雲母摺大首絵の輝きの秘密 村瀬可奈

 COLUMN7 蔦屋重三郎を支えた絵師・北尾重政 村瀬可奈

 COLUMN8 写楽のリアリズム―あまりに真を画かんとて 松嶋雅人

 

 

第1章 吉原細見・洒落本・黄表紙の革新

 

歌川豊春筆「四季三遊里風俗図」
寛政七年(1795)

 

歌川豊春筆「新吉原春景図屏風」
天明(1781~89)後期~寛政(1789~1801)前期

 

礒田湖龍斉筆
「遊女道中図 蜀山人(太田南畝)賛」
安永(1772~81)末期

 

勝川春章筆「遊女と燕図 
四方赤良(太田南畝)賛」
天明期(1781~89)

 

勝川春好筆「達磨と遊女図 
四方赤良(太田南畝)賛」
享和3年(1803)

 

歌川豊春筆「稲荷詣図」
寛政7年(1795)

 

歌川豊国筆「二美人図」
寛政(1789~1801)中期

 

喜多川歌麿筆「蛍狩り美人図」
享和期(1801~04)頃

 

平賀源内作「エレキテル」江戸時代・18世紀

 

紅塵陌人作/北尾重政画「一目千本 上巻」
安永3(1774)7月

 

紅塵陌人作/北尾重政画「一日千本 下巻」
安政3(1774)7月

 

以下、続く

 

「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」

令和7年(2025)4月22日発行

編集:東京国立博物館

    NHK

    NHKプロモーション

発行:NHK、NHKプロモーション

[

 

朝日新聞:2025年5月13日

 

過去の関連記事:

サントリー美術館で「その名は蔦屋重三郎(前期)」展を観た!

サントリー美術館で「その名は蔦屋重三郎(後期)」展を観た!

NHKBSで「山の郵便配達」が放映されます!

NHKBSで今日、「山の郵便配達」が放映されます。

 

 

以前、「山の郵便配達」の観た時の記事が残っていました。2006年06月08日の記事です。残念ながら、画像が消えてしまっていますが…。その部分をコピーして、下に載せておきます。なお、画像は今回付け足しました。

 

 

中国映画「山の郵便配達」を、NHKBSで観ました。観るのは今回で2回目です。この映画、2001年4月7日より岩波ホールで公開、とあります。公開早々に岩波ホールへ観に行った記憶があります。入れ替え制なので前の回が終わるまでは長蛇の列でした。なんとか館内に入れたものの座席が無くなり、係員が急遽予備の椅子を一番前に並べてそこで観ました。まあ、立ち見よりはいいかもしれませんが。

 

映画を見た後に本も買って読んだなと思い探してみたら、本棚の奥から「緑色」の表紙の本が出てきました。単行本「山の郵便配達」(集英社、2001年3月31日第1刷発行)は、どうも映画の公開に合わせて発売したようですね。著者は1953年生まれのポン・ヂエンミン、短編小説の名手のようです。この本には6編の短編小説が載っています。その表題作、「山の郵便配達」の原題は「那山 那人 那狗」といい、「あの山、あの人、あの犬」という意味のようです。どうして「あの犬」が入っているのか?それはさておき、これが映画の原作です。8ページから42ページまで、たった35ページの短編です。BSで映画を観てから、本を一気に再読してしまいました。

 

本の帯には、「家族をとりもどす間の絆。感動の涙が心を洗う」、そして「ここには懐かしい日本人の原風景がある。」とあります。父と息子、息子と母、妻と夫の関係をじっくりと描くことで、家族のあり方を問い掛けています。そして「絆」というテーマが悠久たる中国の大自然の中に叙情豊かに綴られています。さて、ここから映画「山の郵便配達」に入るわけですが、もうほとんど言い尽くされていますので、今更の感がありますが、余韻が残っている間に書き留めておきましょう。

 

80年初頭の中国・湖南省西部の山間地帯。長年、責任と誇りを胸に郵便配達をしてきた男にも引退の時が近づいていた。ある日、男はその仕事を息子に引き継がせるため、息子とともに自らの最後の仕事へと出発する。それは一度の配達に2泊3日を要する過酷な道のり。重い郵便袋を背に、愛犬を連れ、険しい山道を辿り、いくつもの村を訪ねる。父は多くを語らず、黙々と仕事をこなすなかで、道筋や集配の手順、そしてこの仕事の責任の重さと誇りを息子に伝えていく。父に対して少なからずわだかまりを抱えていた息子も、そんな父の背中を見ながら、徐々に父への思いを新たにしていくのだった。

 

と、まあ、そのような「あらすじ」ですが、小説も映画も素晴らしい。が、どちらかというと、今回は映画の方が勝ち。映像が伴って初めて言わんとしている感動が伝わってきます。残念ながら小説だけではその良さがいまひとつ伝わりません。もちろん、原作あっての映画ですけど。朝日新聞の「天声人語」(01年3月25日)は、次のように書いています。「親子とは何か。生きるとは、どういうことか。そんな問いかけもあるようにも思うが、いや、どうでもいい。映画も短編も、実にすがすがしい。虚飾を取り去った人間に触れたからに違いない。」と、絶賛しています。
  
画面の「緑色」がなんとも素晴らしい。山々の濃い緑、田圃の鮮やかな緑。目に快い自然だが、急な崖地もあり、橋のない川を渡らなければならない個所もあります。重い郵便物を背負って1日40キロも歩かなければなりません。父親の仕事の過酷さが次第に息子にも判ってきます。足の悪い父親を負ぶって川を渡り、焚き火で冷えた体を温め手いるときに、思わず「父さん」と言うことばが息子の口から出ます。その前では大きな水車が絶え間なく回り続けます。


田園で出会ったトン族の美しい娘に、二人は一族の結婚式に招待され、息子と娘は言葉を交わし、踊ったりします。それを見た父親は、自分の若い頃のことを思い起こします。息子の母親であり自分の妻との出会いは、やはり配達の途中でした。いつか息子も、自分と同じように、この娘と恋をして結婚するかもしれない。この仕事を継いだからには、自分と同じように、家は不在がちになり、家族には寂しい思いをさせてしまうだろう。そんな思いが父親の胸に迫ってきます。2番目の夜、一つの布団の中で、疲れて眠る息子の顔を眺める父親の幸せそうな顔は、見るものを感動させます。

 

この映画の扱っている時代は、わずか20年前のことです。あるいは、今でもそうなのでしょう。中国の山間部、「山の郵便配達」が、いまだに重い荷物を背負って、急な山道を徒歩で配るという、旧態依然の方法が採られているという事実には驚かされました。これからも息子は、父親と同じやり方で仕事を続けていくのであろうか?聴きながら歩く息子のラジオを取り上げる父親。こんな山奥までラジオの電波が届くのかどうかはさておき、時代は大きく変わっています。単に「懐かしさ」を賛美し、「日本人の原風景がある」とするだけで、果たしていいのだろうか、疑問の沸くところです。

 

 

 

 

 

 

 

SOMPO美術館で「藤田嗣治 7つの情熱」を観た! その3

「藤田嗣治 7つの情熱」チラシ

 

「藤田嗣治 7つの情熱」案内板

 

SOMPO美術館で「藤田嗣治 7つの情熱」を観てきました。

 

藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886–1968)の芸術を、7つの視点(情熱)で紹介する展覧会です。藤田研究の第一人者として知られるシルヴィー・ビュイッソン氏の監修のもと、藤田の創作源を「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」という「7つの情熱」で読み解きます。また、東郷青児、川島理一郎、海老原喜之助など、藤田と関わりの深い日本人画家9名の作品を第二部で展示し、藤田が同時代に果たした役割に迫ります。個人所蔵を含む国内外から集められた油彩、版画、資料など、150余点で構成される展覧会です。

 

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

1 自己表現――への情熱

2 風景――への情熱

3 前衛――への情熱

4 東方と西方――への情熱

5 女性――への情熱

6 子供――への情熱

7 天国と天使――への情熱

 

ここからは6子供への情熱と、7天国と天使への情熱

を載せます。

 

6 子供――への情熱

 

「猪熊弦一郎の息子の絵の
手ほどきをする藤田」1952年

 

「二人の軽業師」1924年

 

「ミルクを飲む猫がいる食卓につく少女」
1950年

 

「バラ色の帽子をかぶり猫といっしょの少女」
1960年

 

「花を持つ少女」1952年

 

「馬鈴薯を持つ少女」1953年頃

 

「誕生日」1958年

 

「放浪者」「古着屋」「トランプ占師」「掃除人」「刃物研ぎ」「魚屋」1960年

 

「街娼」「ガラス売り」「くそったれ」「石炭運び」「管理人」1960年

 

7 天国と天使――への情熱

 

「<黙示録>を描く藤田」1960年

 

「聖誕」1918年

 

「子を膝に乗せる母」1951年頃

 

「子と襟を付けた子」1953年

 

「イヴ」1959年

 

「モンマルトルの丘の聖女たち」1960年

 

「天国と地獄(聖ヨハネの黙示録より)」1961年

 

「キリストの頭部」1966年

 

「1939年第二回巴里日本美術家展が
シャルパンティエ画廊で開かれた。」

 

画像は終了です。

 

「藤田嗣治 7つの情熱」

企画・総監修

シルヴィー・ビュイットソン

日本側学術監修

矢内みどり

編集

株式会社ブレーントラスト

株式会社求龍堂

発行

「藤田嗣治 7つの情熱」

カタログ製作委員会

SOMPO美術館で「藤田嗣治 7つの情熱」を観た! その2

「藤田嗣治 7つの情熱」チラシ

 

「藤田嗣治 7つの情熱」案内板

 

SOMPO美術館で「藤田嗣治 7つの情熱」を観てきました。

 

藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886–1968)の芸術を、7つの視点(情熱)で紹介する展覧会です。藤田研究の第一人者として知られるシルヴィー・ビュイッソン氏の監修のもと、藤田の創作源を「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」という「7つの情熱」で読み解きます。また、東郷青児、川島理一郎、海老原喜之助など、藤田と関わりの深い日本人画家9名の作品を第二部で展示し、藤田が同時代に果たした役割に迫ります。個人所蔵を含む国内外から集められた油彩、版画、資料など、150余点で構成される展覧会です。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

1 自己表現――への情熱

2 風景――への情熱

3 前衛――への情熱

4 東方と西方――への情熱

5 女性――への情熱

6 子供――への情熱

7 天国と天使――への情熱

 

ここからは3 前衛への情熱、4 東方と西方への情熱、5 女性への情熱を載せます。

 

3 前衛――への情熱

 

「ドーヴィル海岸にて」1928年

 

「アトリエの中のキュビスムによる静物」1914年
 

「キュビスム風静物」1914年

 

「アカデミー、横たわる裸婦」1915年

 

4 東方と西方――への情熱

 

「マルザックの城にて、藤田と川島理一郎」1915年

 

「鳥のいるダンス」1917年

 

「酒」1917年

 

「シーソー」1918年

 

5 女性――への情熱

 

「東京の自宅の藤田とマドレーヌ」1935年

 

「座る女性と猫」1923年

 

「横たわる女性、水槽と猫たち」1927年

 

「枕の上の裸婦」1927年

 

「すわる二人の裸婦」1950年

 

「マドレーヌの肖像」1932年

 

「Y夫人の肖像」1935年

 

「横たわる裸婦」1953年

 

「ターバンの若い女性」1954年

 

以下、6 子供への情熱、7 天国と天使への情熱を載せます。

 

「藤田嗣治 7つの情熱」

企画・総監修

シルヴィー・ビュイットソン

日本側学術監修

矢内みどり

編集

株式会社ブレーントラスト

株式会社求龍堂

発行

「藤田嗣治 7つの情熱」

カタログ製作委員会

SOMPO美術館で「藤田嗣治 7つの情熱」を観た! その1

「藤田嗣治 7つの情熱」チラシ

 

「藤田嗣治 7つの情熱」案内板

 

SOMPO美術館で「藤田嗣治 7つの情熱」を観てきました。

 

藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886–1968)の芸術を、7つの視点(情熱)で紹介する展覧会です。藤田研究の第一人者として知られるシルヴィー・ビュイッソン氏の監修のもと、藤田の創作源を「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」という「7つの情熱」で読み解きます。また、東郷青児、川島理一郎、海老原喜之助など、藤田と関わりの深い日本人画家9名の作品を第二部で展示し、藤田が同時代に果たした役割に迫ります。個人所蔵を含む国内外から集められた油彩、版画、資料など、150余点で構成される展覧会です。

 

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

1 自己表現――への情熱

2 風景――への情熱

3 前衛――への情熱

4 東方と西方――への情熱

5 女性――への情熱

6 子供――への情熱

7 天国と天使――への情熱

 

ここからは1自己表現への情熱と、2風景への情熱を載せます。

 

1 自己表現――への情熱

 

「藤田と猫(ドラ・カルマス)による」
(1917年)

 

「シェロン画廊での
藤田嗣治初個展図録」1917年

 

「仕事を擦る自画像」1923年

 

「皿のある静物」1924年

 

「画家の肖像」1927年

 

「私の自画像」1927-1934年

 

「煙草」1963年

 

「自画像」1960年

 

2 風景――への情熱

 

「ヴィリエ=ル=バルクの空の下」1965年

 

「凧揚げ、パリ」1918年

 

「犬を抱く女性と楽士」1935年

 

「女性と天使」1935年

 

「ブルターニュ、レスコニールの家と人」1950年

 

「おやすみなさい、
雪中の猫といっしょの少女」
1952年

 

「ヴォジラール、パリ」1953年

 

「小川の橋」1960年頃

 

「石垣の上の子どもと燕」1964年

 

3 前衛への情熱以降は次章から載せます。

 

「藤田嗣治 7つの情熱」

企画・総監修

シルヴィー・ビュイットソン

日本側学術監修

矢内みどり

編集

株式会社ブレーントラスト

株式会社求龍堂

発行

「藤田嗣治 7つの情熱」

カタログ製作委員会

武蔵野館で、ジャ・ジャンク―監督の「新世紀ロマンテイクス」を観た!

 

武蔵野館で、ジャ・ジャンク―監督の「新世紀ロマンテイクス」を観てきました。

 

今までの彼の作品をコラージュしながら、彼の世界観を見事に描き切りました。随所に彼の過去の映像が蘇ってきました。

 

以下、KINENOTEによる。

 

解説:

巨匠ジャ・ジャンクーが、一人の女性と彼女の元を去った恋人の20年を通して、中国社会の変化を浮き彫りにした一大叙事詩。2001年、大同を出て戻らない恋人ビン。それから22年間、チャオは彼を探し続ける。出演はジャ・ジャンクーの長年のミューズでもある妻のチャオ・タオ。「青の稲妻」や「帰れない二人」など、ジャ・ジャンクーが総製作期間22年を費やし、これまでの自らの作品のフッテージを活用して、変わりゆく中国社会や人々の姿をコラージュしながら、壮大な21世紀の旅を描ききった。2024年・第25回東京フィルメックス特別招待作品としてオープニング上映。

 

あらすじ:

新世紀を迎えた2001年。長江・三峡ダム建設のため、百万を超える人々が移住を余儀なくされた2006年。目覚ましい経済発展を遂げた2022年……。チャオ(チャオ・タオ)は、大同を出て戻らない恋人ビンを探し、奉節へ向かう。だが、ビンは仕事を求め、マカオに隣接する経済特区・珠海を訪れていた。時は流れ、2人は再び大同へ……。恋人たちの関係と比例するように、変化していく街。21世紀を22年かけて旅するチャオは、どこへ辿り着くのか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝日新聞:2025年5月9日

 

過去の関連記事:

ジャ・ジャンク―監督の名作「長江哀歌」を再び観た!

ジャ・ジャンクー監督の「帰れない二人」を観た!

ジャ・ジャンクー監督の「青の稲妻」を観た!

ジャ・ジャンクー監督の「世界」を観た!
ジャ・ジャンクー監督の「四川のうた」を観た!
ジャ・ジャンクー監督の「長江哀歌」を再び観る!

 

若松英輔の「読み終わらない本」を読んだ!

 

若松英輔の「読み終わらない本」(KADOKAWA:2023年3月1日初版発行)を読みました。昨日に引き続き、若松英輔の本です。なぜか買ってあった本です。

 

変わっていく君と共に

「生きて」くれる本に出合ってほしい。

サン=テグジュペリ、石牟礼道子、岡倉天心、神谷美恵子、

吉野源三郎、リルケ、見る、小林秀雄、河合隼雄、フランクル、

そして無声のコトバを紡ぐ詩人たち――

未来の手渡してゆきたい叡智と希望が,ここにある。

 

人生を変えた本と言葉を手紙に綴る、全12篇のエッセイ

 

これからぼくは君に、

少し長い手紙を書こうと思う――

今、ぼくたちは、とても困難な時代に生きている。人が人とのつながりを見失いつつある時代に生きている。ある意味では、人を信頼するという当たり前のことが、こんなにむずかしくなった時代はないのかもしれない。でも君が、個人を信頼することがむずかしいことがあっても、人間への信頼を失わないでいてくれたら――今という時代に失望を感じることがあっても、絶望のなかにさえも希望を見出そうとした人が、かつていたことを忘れないでいてくれたら。そう願ってやまない。(「小さなひと」)

 

本に呼ばれるなんて、そんなことあるのか、と思うかもしれない。今はそう感じていても、君もきっと、いつかどこかで運命の一冊に出会うことになる。

そうした運命の一冊を君はすぐに読むとは限らない。買って、手もとにあるのだけど、ずっと読み切ることができないかもしれない。でも、気になって、いつも手がすぐ届くようなところにおいてある。そんな一冊と君が出会うことができたら、君の読書の扉はもう、かっして閉じることがない。(「読書の扉」)

 

 もくじ

小さなひと

春の使者

言葉の花束

悲しみの弦

コペル君と網目の法則

愛と「生きがい」

コトバのちから

自由の危機

いつくしみの手仕事

「空」の世界と「いのち」のちから

読書の扉

愛しいひと

 あとがきに代えて

 主要参考文献/ブックリスト

 

若松英輔:

批評家・随筆家。1968年(昭和43年)、新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、「叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦」にて第2回西脇順三郎学術賞を受賞、「見えない涙」にて第33回詩歌文学館賞、「小林秀雄 美しい花」にて第16回角川財団学芸賞、第16回蓮如賞を受賞。他の著書に

「井筒俊彦――叡智の哲学」「生きる哲学」「霊性の哲学」「悲しみの秘義」「内村鑑三 悲しみの使徒」「いのちの巡礼者――教皇フランシスコの祈り」「イエス伝」「いきていくうえで、かけがえのないこと」「読書のちから」「弱さのちから」「14歳の教室 どう読みどう生きるか」「本を読めなくなった人のための読書論」「考える教室 大人のための哲学入門」、詩集に「たましの世話」「愛について」「美しいとき」などがある。

 

過去の関連記事:

若松英輔の「光であることば」を読んだ!

 

 

若松英輔の「光であることば」を読んだ!

 

若松英輔の「光であることば」(小学館:2023年7月3日初版第1刷発行)を読みました。

 

100分de名著の今月、「谷川俊太郎詩集」の解説に若松英輔が解説で出ていました。名前は知っていましたが、どういう人なのかまったく知りませんでした。「100分de名著」で共演している伊集院光が本の帯でこの本を推薦しています。

 

困難の時代の指針となる30人の名言を読む

 

苦難は忍耐を生み、忍耐は試練に磨かれた徳を生み、その徳は希望を生み出すことを知っています。この希望はわたしたちを裏切ることはありません

――使徒パウロ

 

悲しさは共に悲しむ者がある時、ぬくもりを覚える

――柳宗悦

 

等しさということは愛されるということである。愛の愛するものはつねに等しきものである

――マイスター・エックハルト

 

挫折することのない人は信用できない。人は宿命として挫折によって「人間」を獲得する

――永瀬清子

 

 もくじ

よろこびについて

希望について

人生の門

ほんとうの居場所

静寂の音信

詩歌のちから

書くことの爆発

言葉にふれる

感じるものの彼方へ

完成を超えた未完成

知ると識るーー自由についてⅠ

ほんとうの自分に出会う――自由についてⅡ

孤独のちから

愛の対義語

たましいの燈火――たましいとは何かⅠ

もう一つの視線――たましいとは何かⅡ

人生の季節

精神のちから

ありのままの世界

貧しさについて

詩が生まれるときⅠ

詩が生まれるときⅡ

学びと勉強

求道者と人生の危機

 あとがき

 ブックリスト

 

若松英輔:

1968年新潟県生まれ。批評家・随筆家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。「三田文学」編集長、読売新聞読書委員、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授などを歴任。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選。16年「叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦」にて第2回西脇順三郎学術賞を受賞。18年「見えない涙」にて第33回詩歌文学館賞、「小林秀雄 美しい花」にて第16回角川財団学芸賞をを受賞。19年「小林秀雄 美しい花」にて第16回蓮如賞を受賞。著書に「イエス伝」(中央公論新社)、「悲しみの秘義」(ナナロク社、のち文春文庫)、「詩集 たましいの世話」「常世の花 石牟礼道子」「弱さのちから」「詩集 美しいとき」(以上、亜紀書房)、「詩と出会う 詩と生きる」「14歳の教室 どう読みどう生きるか」(以上、NHK出版)、「霧の彼方 須賀敦子」(集英社)、「藍色の福音」(講談社)など多数。

三木清の「人生論ノート」を読んだ!

 

三木清の「人生論ノート」(昭和29年9月30日発行、平成23年10月5日105刷改版、平成31年4月20日106刷)を読みました。

 

一字一句たりともいい加減な文章はなく、全部が張り詰めています。

 

近頃私は死というものをそんなに恐ろしく思わなくなった――。死について、幸福について、偽善についてなど本質的な23ハイデッガーに師事し、哲学者、社会評論家、文学者として昭和初期における華々しい存在であった三木清の、肌のぬくもりさえ感じさせる珠玉の名論文集。その多彩な文筆活動と率直な自己表現が、どのような源泉から生まれたものかを感じとることができる貴重な一冊!

 

 目次

死について

幸福について

懐疑について

習慣について

虚栄について

名誉心について

怒について

人間の条件について

孤独について

嫉妬について

成功について

瞑想について

噂について

利己主義について

健康について

秩序について

感傷について

仮説について

偽善について

娯楽について

希望について

旅について

個性について

 後記

 解説 中島健蔵

 

三木清:

1897(明治30)年、兵庫県生まれ。京都帝大で西田幾太郎に学んだ後、ドイツに留学、リッケルト、ハイデッガーの教えを受け、帰国後の処女作「パスカルに於ける人間の研究」で哲学界に衝撃を与えた。法政大学教授となってからは、唯物史観の人間学的基礎づけを試みるが、1930年、治安維持法違反で投獄、教職を失う。その後、活発な著作活動に入るが、再び検挙され、敗戦直後、獄死した。

 

朝日新聞:2025年4月27日

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