都立高校の東大合格実績2024(高校入試組) | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

 

  高校入学組の都立高校の東大合格実績

 

 

昨年もまとめた都立高校の東大合格実績です。

 

↓昨年の記事です。

 

 

以下は付属中学がなく、中等教育学校ではない高校入試組の都立高校に限定した東大合格者数の表です。従って、小石川、南多摩、両国、大泉、武蔵などは入っていません。

 

まだ多少増加はあるかも知れませんが、現時点での数字をもとに今年の数字を追加しました。

 

  2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024
日比谷 53 45 48 47 40 63 65 51 60
西 32 27 19 19 20 20 27 17 17
国立 20 17 26 16 16 19 19 10 17
戸山 7 10 11 12 12 13 12 9 12
青山 3 6 7 10 2 6 6 2 7
八王子東 3 2 0 7 5 3 6 2 1
立川 3 2 3 2 0 2 1 3 1
国分寺 2 1 1 0 0 1 2 0 1
新宿 4 2 2 4 3 1 3 1 3
小山台 1 1 0 1 0 3 0 0 0
駒場 0 0 1 0 0 0 0 0 0
町田 1 0 1 0 0 0 0 0 0
国際 0 0 0 0 0 0 1 0 1
小松川 0 0 0 0 0 0 0 0 0
上野 0 1 0 0 0 0 0 0 0
北園 0 0 0 0 0 1 0 0 0
竹早 0 0 0 0 0 2 0 0 0
田園調布 0 1 0 0 0 0 0 0 0
文京 0 1 0 0 1 0 0 0 0
三田 0 1 0 0 0 1 0 0 0
 合計 129 117 119 118 99 135 142 95 120

 

昨年は激減(142→95)してしまいましたが、今年は120名とある程度復活しました。2017~2019くらいの水準ですね。

 

昨年は特に東大2次試験の数学・物理の問題難度が高く、高校受験組の都立高校が不利だった傾向が見られました。今年はそのような傾向はなさそうです。

 

 

  トップ校の寡占度

 

他方、トップ校の寡占度は昨年より改善したものの、相変わらず高水準です。以下は上記の東大合格者数合計のうち、日比谷占有率、日比谷と西占有率、日比谷・西・国立占有率です。

 

 

  2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024
日比谷率 41.1% 38.5% 40.3% 39.8% 40.4% 46.7% 45.8% 53.7% 50.0%
日比谷・西率 65.9% 61.5% 56.3% 55.9% 60.6% 61.5% 64.8% 71.6% 64.2%
トップ3校率 81.4% 76.1% 78.2% 69.5% 76.8% 75.6% 78.2% 82.1% 78.3%

 

これを見ると、都立高校は全体の底上げ(=都立高校の東大合格者数合計)が10年前くらいから頭打ちとなり、トップ校、特に日比谷への一極集中の状態となっていると考えています。つまり、日比谷の数を見ると都立全体が東大実績を伸ばしているかのような感覚にも陥りますが、日比谷への優秀層の集中が進んでいるだけのようにも思います。

 

ただ、優秀層がトップ校に集中するのは、都立全体の東大合格者増という目的において悪いことではありません。

 

例えば学年400人の高校で東大に合格できるポテンシャルがある生徒が10人の場合と、同規模の高校でポテンシャルある生徒が100人いる場合、私は後者の方がポテンシャルがある生徒の東大合格率はあがると思うのです。つまり、前者では3名(30%)のところが、後者では50名(50%)になるというイメージです。

 

なぜかと言えば、一定数以上東大を目指す人数がいると、学校としても東大を目指す進路指導がしやすいということがあります。また、大勢東大を受験しようと思う受験生がいると、「じゃあ俺も(合格可能性は高くないけど)チャレンジしようかな」という受験生も増加するのです。また、お互い東大合格目指して切磋琢磨できる環境も得られます。

 

少数しか東大受験生がいない環境ですと、学校の進路指導のノウハウや割ける時間も限定されますし、東大を目指す場合、多くは孤独な闘いとなってしまう可能性も高いです。心が折れやすい環境です。

 

従って、優秀層を特定の高校に集める、という戦略は間違いではないと思うのです。

 

 

さて、都立中等教育学校や附属中学のある都立高校はどのような推移でしょうか。次回は附属中のある都立高校、中等教育学校についてまとめます。

 

以下は昨年の都立中高一貫の東大合格実績についてまとめた記事です↓

 

 

 

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↓こちらはいつもブログを拝読しているプロ家庭教師の方の新刊です。ブログでは共感できる記事も多いので、新刊にも期待しています。

 

 

 

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我が家の中学受験総括記事はこちらです↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

中学受験総括⑭-6年1月の家庭学習(総論・算数)

中学受験総括⑮-6年1月の家庭学習(国理社)

中学受験総括⑯-入試前日

中学受験総括⑰-前泊について

中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

中学受験思い付きメモ 補足②-自然・社会への興味

中学受験思い付きメモ 補足③-辞書・辞典

中学受験思いつきメモ 補足④-『中学への算数』の使い方

中学受験思いつきメモ 補足⑤-保護者の留意点その1

中学受験思いつきメモ 補足⑥-アンガーマネジメント

中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

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A3プリンタはいずれ重宝するので安い時期に購入されるのがおすすめです(定番ブラザーの2段トレイ機(MFC-J6983CWD)で現在なら40,000円くらいで購入できればいいと思います)。

 

A3プリンタ導入のススメ【アップデート】

 

↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

5年生で取り組んだ問題集 算数編

東京出版 算数「ステップアップ演習」

5年生で取り組んだ問題集 国語編

【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

5年生で取り組んだ問題集 理科・社会編

低学年時に使った問題集 算数編

5才頃からのパズル本

 

↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 歴史編

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 公民編

 

↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。

英俊社『合格トレイン 理科計算問題』はオススメ

東京出版『図形の必勝手筋』はオススメ

東京出版『必ず解きたい算数の100問』

『記述問題の徹底攻略』シリーズの使い方

 

↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

幼少時の知育玩具や教材(就学前③)

 

↓『本気で考える渋幕対策』シリーズです。

本気で考える渋幕対策①-算数編-

本気で考える渋幕対策②-国語編前編-

本気で考える渋幕対策③-国語編後編-

本気で考える渋幕対策④-理科編前編-

本気で考える渋幕対策⑤-理科編後編-

本気で考える渋幕対策⑥-社会編前編-

本気で考える渋幕対策⑦-社会編中編-

本気で考える渋幕対策⑧-社会編後編-

本気で考える渋幕対策⑨-ギリギリ合格を狙う場合-

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