第2回学校別サピックスオープンの結果の受け止め方と合格可能性別これからの対策 | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

さて、23日の学校別SO②の成績がそろそろ出ると思います。筑駒SO②はまだ残っていますが、多くのサピ生は最後の学校別SOになります。そして残すは合判SO④だけですね。

 

今日はこの最後の学校別SOの結果の受け止め方について、私なりの考えを書きたいと思います。

 

1 最終審判ではない

 

最後の模試の成績というのは、受験生とその保護者のメンタルに響きます。何となくそれがいわゆる「最終審判」のように思ってしまうからです。

 

この結果は入試の合格発表まで気にするものとして残ります。それは致し方ないです。学校別SOの3回目はないのですから。

 

しかし、学校別SO②の結果は、良くも悪くも最終審判でもなんでもありません。

 

なぜなら、2月の入試本番まで、まだ2ヶ月以上もあるからです。

 

では、成績毎にどう捉えるべきかを個人的な考えを書いていきます。

 

2 80%以上の場合

 

まず首尾良く80%が出た方に関しては、あまり言うことはありません。お子さんは正しい方向に進んでいますので、あとは2カ月間、これまで通りにやっていけば大丈夫です。

 

但し、気を緩めるタイミングではありません。他の受験生に比べて優位なポジションにいることは間違いないですが、入試まであと2ヶ月もあるので、抜かれる可能性はゼロではないのです。入試に絶対はありません。

 

ただこのレベルにいる場合、一番怖いのは病気・ケガなどの急なアクシデントです。まずそのようなアクシデントが発生しないようにするにはどうすればいいか、保護者の方で入念に検討するべきです。

 

例えば、あまり意味のない遠征受験などはリスクを高めるものです。私が灘遠征を是としないのは、この点も大きいです。

 

3 50-80%の場合

 

このレンジにいる方、特に50%の方は、この2ヶ月が正念場です。

 

2ヶ月で如何に効率的に得点力をアップさせるかが、本番の合格を左右します。

 

まずやるべきことは、12月が始まるまでに弱点や穴となっている単元をリストアップすることです。もうそんなの既にやっている、という方も多いでしょうが、今一度お子さんと一緒に考えてみて下さい。

 

夏休み以降、お子さんは急成長を遂げている場合があります。そうすると、以前苦手単元だと認識していたものが、苦手でなくなっている可能性があるのです。その場合に、親が勝手に苦手だと思って課題を与えても非効率です。

 

逆に、SSなどで志望校対策の難問に当たる中で、標準的な問題であれば問題ないと思っていた単元が、応用的な問題になると途端にできなくなるという現象もあります。その場合、その単元は志望校レベルの応用問題では弱点になっています。

 

そのような弱点や穴となっている単元のリストをリニューアルして下さい。これまでのSSのプリントをお子さんと一緒に全てレビューして、どこが弱点か確認しましょう。

 

そして、今後はその弱点単元リストの補強に力を入れましょう。

 

もちろん、サピの冬期講習・正月特訓は受講して下さい。基本的には演習中心ですので、それだけですと家庭学習量はそれほど多くなりません。冬休みにはそこそこ勉強時間が取れるはずです。そこでこの補強をするのです。

 

 

また、このくらいのレンジで、算数がボーダーやや下くらいの場合、算数の難問見切り力を向上させることで、得点力が飛躍的に上がる場合があります。お子さんが志望校の過去問の算数で、「時間が足りない」場合には、時間の使い方を変える、つまりより得点できそうな問題に集中的に時間を使えるようにすることで、得点力をアップできる可能性があります。もしお子さんがそのような意識が弱いようであれば、助言してあげるといいのではないでしょうか。

 

 

4 30-50%の場合

 

このレンジの場合、当然ですが逆転狙いとなります。しかし、原則としてこのタイミングから志望校変更を考えるべきではないと考えます。この場合、併願校を厚くして、第一志望を変えないのがセオリーかと思います。

 

30%というと低いとお考えになる方も多いと思います。ただ、例えば天気予報で考えてみてください。降水確率30%という天気予報が出ている時に、雨が降ることはそこそこあると思いませんか?

 

また、競馬の単勝馬券のオッズで、3倍とか4倍のオッズであれば上位人気になります。全然勝ってもおかしくないでしょう。そう考えると、30%なら結構いけると考えることもできます。

 

 

と、まずは結果をポジティブに捉え直したところで、現状においては合格点に到達していませんので、合格可能性50%の方以上に効率性を重視する必要があります。

 

まず、50%-80%の方のところで書いた、弱点リストアップは同じようにして下さい。

 

問題は、このレンジの方は、おそらくこのリストがかなり長くなってしまうことが多いでしょう。

 

全てをカバーすることは時間的にも難しくなっています。そこでポイントは、「入試での出題可能性」「お子さんの単元との相性」です。

 

既に過去問等をこなされて、志望校の傾向は把握されているかと思います。毎年出題される分野もあれば、たまにしか出題されない分野もあります。弱点単元の中で、出題頻度の高い単元の優先度を高くして下さい。

 

さらに、人間ですから、どんなにやっても苦手を克服できない分野というのは存在します。時間が限られている中で、この時間をかけてもあまり克服できなそうな分野に時間をかけるのは非効率です。特にそれがあまり志望校入試で出題されないような分野であればなおさらです。そのような分野は、いっそのこと目をつぶって切ってしまうことも考えるべきです。これはお子さんの意見を十分に聞いて判断して下さい。おそらく本人にしかわからないことです。

 

ただ、この単元ごと見切ってしまう場合の注意点としては、第二志望、第三志望校での頻出単元となっている場合です。この場合は、完全に切ってしまうのは非常にリスクが高いです。見切り単元を作る場合は、他の志望校の出題分野との兼ね合いは確認して下さい。

 

この2ヶ月、逆転のためにはとにかく効率性が重要です。これを肝に銘じるべきです。

 

5 20%以下の場合

 

20%以下の場合は、お子さんの状況にもよりますが、個人的には志望校変更も視野に入れて、先生に相談する必要があると思います。早急にアドバイスを受けるべきでしょう。

 

ただ、たまたまこの模試だけ20%だったという場合もあります。その他の模試のできが良ければ、志望校はそのままいくという手もあるでしょう。いずれにせよお子さんの状況次第ですので、その状況を把握している先生に相談するのがベストです。


 

以上、私の勝手な考えですが、参考になれば。

 

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中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

中学受験総括⑭-6年1月の家庭学習(総論・算数)

中学受験総括⑮-6年1月の家庭学習(国理社)

中学受験総括⑯-入試前日

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中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

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中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

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5年生で取り組んだ問題集 算数編

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5年生で取り組んだ問題集 国語編

【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

5年生で取り組んだ問題集 理科・社会編

低学年時に使った問題集 算数編

5才頃からのパズル本

 

↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 歴史編

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 公民編

 

↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。

英俊社『合格トレイン 理科計算問題』はオススメ

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東京出版『必ず解きたい算数の100問』

『記述問題の徹底攻略』シリーズの使い方

 

↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

幼少時の知育玩具や教材(就学前③)

 

↓『本気で考える渋幕対策』シリーズです。

本気で考える渋幕対策①-算数編-

本気で考える渋幕対策②-国語編前編-

本気で考える渋幕対策③-国語編後編-

本気で考える渋幕対策④-理科編前編-

本気で考える渋幕対策⑤-理科編後編-

本気で考える渋幕対策⑥-社会編前編-

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本気で考える渋幕対策⑧-社会編後編-

本気で考える渋幕対策⑨-ギリギリ合格を狙う場合-

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