エーベルバッハの誕生日:還暦超えて若返りのお披露目!?
久しぶりの更新です。
海外のエロイカコミュニティでは、日本時間の5月15日に合わせて
バースデーメッセージが上がっていた事に触発されて書いています。
2010年度の記事
エーベルバッハ少佐の誕生日:やはり還暦はお祝いしなければ…ひっそりとね
さて、海外基準ですと、還暦をこえて初めての年となるわけですが、
一ヶ月前に発売された プリンセスGOLD 2011年5月号のエロイカの内表紙。
少佐のカラー絵…… ごらんになりましたか。
黒のコンバースとデニム、
グリーンのボーダー柄のセーターで岩に腰かける、
この爽やかな表情の青年たら!
…… 。
これまで青池さんの描く少佐を見て、
は・じ・め・て!
「年差のある年下」を感じたエーベルバッハ少佐の絵でしたーっ ( )
先生、若返りさせすぎじゃ~
そうかー 還暦なんていわれているからー
芸能人がやるようにー、折りをみてお直しするんですなー
ま、これなら「大学院生」あたりまでいけそうですな。
…少佐の若返りお披露目もそうですが、
この表紙、青池先生らしく、何気に時事的要素が盛り込まれています。
少佐の背景に描かれているものにお気付きになられましたか?
福島原発事故をうけ、反原発と代替エネルギーへの移行の動きが高まる中、
バイオエネルギーの原料にもなり、「放射性物質を吸収する」性質があると言われる菜の花畑 がひろがり、風力発電の風車が2基、両脇にたたずんでいます。
今の「聖ヨハネの返還」の話には直接関わりがないものですので、
明らかに意識的に取り入れられたモチーフでしょう。
菜の花畑と代替エネルギーといえば、「Z」シリーズの最後の話
「Z・VI-ファイナル・ストーリー」ではないでしょうか。
そこでの菜の花は放射能というよりも、次世代エネルギー技術「燃料電池」に必要な
水素をつくるメタノールの材料として取り上げられていました。
Zは一面に広がる菜の花畑に建つ燃料電池研究所の周辺調査を任命されていましたね。
2011年5月10日、トヨタ自動車では「燃料電池車」の2015年までの発売計画にむけて
燃料電池 車用の水素ステーションの稼働開始を発表。
この作品が書かれた2003年ごろは「研究所」レベルでしたが、8年経って
次世代エネルギーの実用化に向けた動きが本格化。時代は動いていますね。
スパイ戦の持つ非情でシリアスな部分を描くのが
この作品の目的でした。
Zは冷戦を背負ったキャラクターとして生まれたわけです。
~中略~
「エロイカ」は作品世界の柔軟さで、
この激変を乗り越えて現在も描き続けていますが、
「Z」は、この時*に作品としての役割を終えたといえましょう。
当時の時代背景があってこその、Zの哀しさ切実さだったからです。
時代背景を反映する時事ネタは、時に長寿マンガの「キャライメージ」を
維持することと矛盾します。
冷戦下のスパイ抗争の中で、その未熟さとナイーブさゆえに翻弄される新米ツェット君が、
次世代エネルギーが題材になる時代に、まだ「新米」として登場しているわけですから。
「新米」キャラとして確立され生き続けるキャラクターに対し、
安心や親近感などを感じると同時に「いつまで新米状態なんだ」と、そのリアリティの無さに興ざめする思いもあったりして、これまた読者の身勝手な「分かってはいるけど矛盾する思い」がちょっぴりあったりするわけです。
その“永遠のペーペー”を演ずるキャラの上司となれば、
なおさら、いえ、一体、いや、いっそう ……
……… ということで、プリンセスGOLD 5月号表紙は
タイミング的にもお見事! といえるでしょう。
* * * *
誕生日となると、どうしても歳の話になってしまいますね。
長寿キャラの永遠の謎であり、
「こうであってほしい」理想が読者ごとに違うので、つきない話題なのです。
過去記事でも何件か年齢の話題を取り上げています。
ログ一覧からご覧頂けますので、ぜひどうぞ。
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(では、年上目線でいきましょか)
クラウス、お誕生日おめでとう!
青池先生、我々読者にとっても、よい日でありますように。
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このサイトについて
震災お見舞い申し上げます
東北太平洋沖地震で被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
被災された方々の一日も早い避難環境の改善とその地の復興を心よりお祈りいたします。
青池先生はご無事だったことは公式のブログにUPされていましたので
ご存知のことと思います。
震災翌日の、このサイトのアクセスはさすがに減ったもの、
また通常通りのアクセス数が復活しはじめましたので、
ここで投稿することにしました。
震災当日の平成23年3月11日14時46分。
私も東京の職場で仕事をしておりました。
9階のフロアで突如襲ってきた大きな揺れ。
それもすぐにおさまらず、揺れは段々と大きくなり、
ビルがしなるようにグワングワンと建物内のものを揺さぶりました。
揺れで「酔い」を感じたのは初めてでした。
ビルの高層階にいた自分は机の下に隠れるしかすべがなく、
それでも止まらない大きな揺れの中で、
9.11でビルが崩れるイメージが頭をよぎりました。
その日の東京の交通機関は完全にマヒ状態。
震災時に移動中で外にいた人は都内で一番大変だったでしょう。
移動のすべが徒歩以外になくなってしまったのですから。
私は15人位の同僚と共に結局オフィスで一夜をすごしました。
避難用毛布も支給され、近くのスーパーで食糧は確保されていましたし、
ラッキーな方でした。
観測史上最大と言われる今回の震災は、初めに100秒間の揺れ、
その後50秒の間の後、南福島県沖震源の揺れが100秒、
茨城県沖震源で100秒の合計6分間、合計3回にも渡る、
南北500Km・東西200Kmに及ぶ巨大な断層亀裂が発生した、広範に及ぶ地震でした。
最終マグニチュードは9.0、政府もこの災害を「激甚災害」と指定しました。
この災害で、良くも悪くもその威力をみせたのがマイクロブログサービス「Twitter」。
被災地からの救助依頼や安否確認を呼びかけるツィートが瞬く間に拡散され、
それによって救援物資が届くきっかけにもなったとか。
元ライブドア社長の堀江貴文氏が個別安否確認依頼のツィートを懸命にリツィートする姿があったり、東大病院医療放射線チームがTwitterで放射能に対する正しい知識提供しはじめたり。情報錯綜による混乱を割けようと、デマ情報に対し修正情報を流すアカウントができたり。
不眠不休で働く枝野官房長官の睡眠姿の写真コラージュが回ってきたり(右絵、35万回以上のView数。)、官房長官にちなんだ「枝る*」という動詞の定義が出来たりと、Twitterで今、明らかに萌えられている政治家です。
*:【枝る(えだる)】:動詞
(1)極限まで睡眠を取らないこと。寝る間も惜しんで働くこと。
(2)上司に恵まれず必要以上の努力を強いられること。
※出所不明
中でも、漫画家の井上雄彦氏による絵を通じた慰労活動が印象的でした。
震災直後から「Smile」と題し(おそらくiPadで描いたと思われる)、被災地名の入った
バスケユニフォームを着た子供達や老人の笑顔を次々にTwitterを通じてアップ。
そこに言葉はなく、黙々と描いては投稿する、その一連の行動はまるで「行」のよう。
希望や祈りが絵の中にこめられているようです。
(なお、この絵はポストカードとTシャツとして販売され、売り上げ金は寄付されるとのことです)
最後に同業の連載漫画家へ向けた、
井上雄彦氏からのメッセージツィートを引用させていただきます。
Twitter 3月20日 @inouetake /Inoue Takehiko
被災された方々の一日も早い避難環境の改善とその地の復興を心よりお祈りいたします。
青池先生はご無事だったことは公式のブログにUPされていましたので
ご存知のことと思います。
震災翌日の、このサイトのアクセスはさすがに減ったもの、
また通常通りのアクセス数が復活しはじめましたので、
ここで投稿することにしました。
震災当日の平成23年3月11日14時46分。
私も東京の職場で仕事をしておりました。
9階のフロアで突如襲ってきた大きな揺れ。
それもすぐにおさまらず、揺れは段々と大きくなり、
ビルがしなるようにグワングワンと建物内のものを揺さぶりました。
揺れで「酔い」を感じたのは初めてでした。
ビルの高層階にいた自分は机の下に隠れるしかすべがなく、
それでも止まらない大きな揺れの中で、
9.11でビルが崩れるイメージが頭をよぎりました。
その日の東京の交通機関は完全にマヒ状態。
震災時に移動中で外にいた人は都内で一番大変だったでしょう。
移動のすべが徒歩以外になくなってしまったのですから。
私は15人位の同僚と共に結局オフィスで一夜をすごしました。
避難用毛布も支給され、近くのスーパーで食糧は確保されていましたし、
ラッキーな方でした。
観測史上最大と言われる今回の震災は、初めに100秒間の揺れ、
その後50秒の間の後、南福島県沖震源の揺れが100秒、
茨城県沖震源で100秒の合計6分間、合計3回にも渡る、
南北500Km・東西200Kmに及ぶ巨大な断層亀裂が発生した、広範に及ぶ地震でした。
最終マグニチュードは9.0、政府もこの災害を「激甚災害」と指定しました。
この災害で、良くも悪くもその威力をみせたのがマイクロブログサービス「Twitter」。
被災地からの救助依頼や安否確認を呼びかけるツィートが瞬く間に拡散され、
それによって救援物資が届くきっかけにもなったとか。
元ライブドア社長の堀江貴文氏が個別安否確認依頼のツィートを懸命にリツィートする姿があったり、東大病院医療放射線チームがTwitterで放射能に対する正しい知識提供しはじめたり。情報錯綜による混乱を割けようと、デマ情報に対し修正情報を流すアカウントができたり。
不眠不休で働く枝野官房長官の睡眠姿の写真コラージュが回ってきたり(右絵、35万回以上のView数。)、官房長官にちなんだ「枝る*」という動詞の定義が出来たりと、Twitterで今、明らかに萌えられている政治家です。
*:【枝る(えだる)】:動詞
(1)極限まで睡眠を取らないこと。寝る間も惜しんで働くこと。
(2)上司に恵まれず必要以上の努力を強いられること。
※出所不明
中でも、漫画家の井上雄彦氏による絵を通じた慰労活動が印象的でした。
震災直後から「Smile」と題し(おそらくiPadで描いたと思われる)、被災地名の入った
バスケユニフォームを着た子供達や老人の笑顔を次々にTwitterを通じてアップ。
そこに言葉はなく、黙々と描いては投稿する、その一連の行動はまるで「行」のよう。
希望や祈りが絵の中にこめられているようです。
(なお、この絵はポストカードとTシャツとして販売され、売り上げ金は寄付されるとのことです)
最後に同業の連載漫画家へ向けた、
井上雄彦氏からのメッセージツィートを引用させていただきます。
- 連載漫画家は、この大災害と無関係な
世界とそこに住む人間達を、
災害以前と同じ手触りで
描かなくてはならない。
この難題に今挑んでいる
同業の方たちに敬意を。
数々の困難を越えて近いうちに
漫画雑誌が世の中に届けられたら、
つかの間の娯楽で次への
活力を補給してください。
僕もリアルネーム開始。