親愛なるエロイカへ -37ページ目
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エロイカ英語版 刊行時期の予測

2007年12月には、CMXより第11巻 が出版される。


シリーズ内容は「笑う枢機卿/The Laughing Cardinals」。
少佐はK.G.B.に拉致された部下救助と機密奪取のため、
伯爵とボーナムは壁画奪回のため、山頂の城へ吹雪の中を強行軍で
乗り込む。その後K.G.B.がついに壁画からマイクロフィルムを発見する
所までの話だ。


見たところCMXはエロイカを3ヶ月毎にリリースしているようだ。
10巻 が9月に出版されたばかりだし、実際に11巻は2007年12月に、
12巻は2008年3月頃らしい。

…そうなると日本語オリジナルの既存巻に追いつくのはいつのことだろうか?
単純計算なる予測をしてみた。
2008年度
12巻/3月、13巻/6月、14巻/9月、15巻/12月
  • 「笑う枢機卿/The laughing Cardinals」
  • 「ロレンスより愛をこめて/From Lawrence With Love」
  • 「ロレンスより愛をこめて2/From Lawrence With Love2」
  • 「アラスカ物語」
  • 「第7の封印」
  • 「ロレンスくんのお便り気分」
  • 「インターミッション」
  • 「ケルンの水 ラインの誘惑」
2009年度
16巻/3月、17巻/6月、9月/18巻/9月、19巻/12月
  • 「皇帝円舞曲」
2010年度
20巻/3月/3月、21巻/6月、22巻/9月、23巻/12月
  • 「ノスフェラトゥ」
  • 「熊猫的迷宮」
  • 「トロイの木馬」
  • 「エーベルバッハ中佐」
2011年度
24巻/3月、25巻/6月、26巻/9月、27巻/12月
  • 「エーベルバッハ中佐」
  • 「パリスの審判」
  • 「ポセイドン2000」
  • 「ローマの道は暴利の道」
2012年度
28巻/3月、29巻/6月、30巻/9月、12月/31巻/12月
  • 「メテオラな日々」
  • 「ビザンチン迷路」
  • 「Z・VI-ファイナル・ストーリー」
  • 「瑠璃色事件」
  • 「心理実験プロジェクトS」
  • 「少年たちの黄金伝説」
2013年度
32巻/3月、33巻/6月、34巻/9月、35巻/12月
  • 「ケルティックスパイラル」
  • 「ケルトの幻想 マダムの妄想」
  • 「聖夜の善き訪問者たち」
  • 「…」?
上記の予測によると、
2009年中には「冷戦中の旧作」がすべて刊行されることになり、
2010年からは「新生エロイカ」がスタートとなる。

おお、大変キリがいい


2013年にはついに2007年時点で出版済みの日本語オリジナルに追いつく…いや、
6年も先ことだから、その時の日本語版は少なく見積もっても37巻くらいには
なっているはずだ。


今後もたびたび出されるであろうアルカサル の外伝や、
もしかして唐突に「修道士ファルコ 」の続編なんぞが入ってくれば
日本語版の刊行はさらに遅くなる。
そうなると2014年頃には、英語版が日本語に追いついてしまう可能性は
十分にある。


英語圏とオリジナル日本語圏との時差がほぼ等しくなって、
ほぼ数ヶ月の違いで米アマゾンのレビューやファンサイトでの読者の反応を
見られることになりそうで面白そうだ。


ただし7年も先のことだから、その頃の世界がいったいどうなっているのか
予測できないが、無事にすべてが出版されることを願う。


立ち上げのきっかけ

From Eroica with Love Vol.1
ISBN10:1401205194/CMX (DC Comics)
©1976 Yasuko Aoike/AKITASHOTEN

「エロイカより愛をこめて」

は、青池保子氏による秋田書店の漫画雑誌プリンセス掲載のスパイアクションコメディ。

堅物のNATOの情報将校と、美術品の世界的大泥棒がヨーロッパを中心に活躍する、1976年に登場以来7年ほどの連載中断を経て、今もなお進行形の同氏の代表作。

惹き付けるストーリー、ウィットに富んだ会話、
ヨーロッパ中を駆け巡る魅力的なキャラクターたち。
その個性的な作品の世界観の強さから80年代は一大ブームになった。

2004年よりDc Comicsという出版社の日本コミックス関連の部署である CMX から、この作品の英語版が出版されている。(2007年末で Vol.11 「笑う枢機卿」までを刊行予定)

英語を勉強中の我が身としては「なんてすばらしい教材だろう!」と飛びついた。
すでにキャラクターの性格や状況を理解した状態で読む英語だから、とても頭に入りやすい。
今後、英語の会話でおそらく自分の口から発することはないだろう、
通常の勉強だけでは出会う事のない悪態表現たち。
細く長い英語勉強生活の中でそれもまた一興。

スパイや奇人変人(?)の会話なんて、まずありえない最高のスキット!
英語の勉強を意外な角度から攻めながらも、この作品を別な視点で
楽しんでしまおう。
エロイカシリーズについて、その英語版について、青池先生の他の作品について思ったこと
もろもろもろと、覚え書き含めて書いている。
私の英語レベルなので、英語についてポジティブなご指摘は歓迎。


「親愛なるエロイカへ 
敬愛する先生のこの偉大な作品に、オマージュを向けるという意味でこういうタイトルに。
(初めにつけたタイトルはあまりに近いので変更しました。)

この「エロイカ」とは伯爵というよりもこの作品そのものを指す意味で用いています。
(伯爵、ごめんよ)

 

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