海外エロイカファンによる少佐と伯爵のプロフィール
海外のエロイカファンによるフィクション小説を読んだことのある方はいらっしゃるだろうか。
ない方でもその存在を知れば興味を持たずにはいられないだろう。
マンガやアニメファンによる二次作品は、日本ではマンガ形式のパロディやイラストなどがメインであり、
アメリカでは小説形式の方が主流らしい。
事実、海外では小説形式のエロイカフィクション作品が日本とより数多く産出されており、
おそらくエロイカの海外フィクションは、1,000作品近く あると思われる。
今回は、ファンフィクションを集めたWEBサイトを運営しているBelladonnaさんの
「Eroica Fact Sheet」と「FANON」を参考に、海外エロイカファンたちのエロイカに対する視点を見てみよう。
…ちなみに、少佐と伯爵を並列して書く場合、
海外ファンの間では伯爵を先に書いているものが目につく。
日本だったら、だいたい少佐が先に書かれているはずだ。
著者自身がそもそもそう書いている。
エーベルバッハ少佐が、タイトルにその名を冠する主役を押しのけて
その座を奪ってしまった存在であることを青池氏自身が認めているということだ。
↓↓↓↓↓↓
しかしここは、海外の“慣習”に習って伯爵を先きに書こう(つまり左側に配置)。
……どうだろうか?
かなり興味深いデータ表になっているのにお気づきだろう。
誤解を招かないようにお伝えするが、「青池保子公式キャラクターガイドブック」(白泉社)には上記のような彼らのプロフィールは一切掲載されていない。
このデーターは「プリンセス ロマンデラックス 青池保子イラスト集『エロイカより愛をこめての世界』」を参考にしたものでる。
その上に彼ら独自の解釈を加えているようだ。
まず目につくのは、彼らの誕生日に西暦があること
(これについては過去記事「海外エロイカファンの信じるエーベルバッハ少佐の年齢 」を参照のこと)。
それと「名前の意味」、伯爵の「家」の場所がノースダウンとなっている。
これらについてマンガ内で触れられていたことあったっけ…? どうも自分の記憶にはないのだが…
※追記:7月18日
「PC2巻 P84で、伯爵が犯罪者の国際会議を開いた場所が「ノース・ダウンズの“私の城”」であり、
少なくてもロンドンとノースダウンズの2カ所に城を所持しているだろうとのこと。
マイヤーズ・ブリッグズ・タイプ指標とエニアグラムについては、参考にリンクを張っておいた。
検定結果は確かに外れていず、なかなか面白い。
しかしながら伯爵・少佐のプロフィールは、複数の資料にまたがって掲載されており、
しかもその都度、体重・身長・しゃべれる言葉などのデーター内容が若干違っている。
設定の時の気分によって変えているのかもしれないが、つまり上記のものだけが公式的で
決定的な「少佐と伯爵のプロフィール」というわけではない。
だが定期的に創作小説を書くフィクション作家たちは、特に少佐の人物分析には熱心である。
CMXから出版される単行本以外で公式的な英語のエロイカに対する情報は、ファンが訳したもの以外は
存在しない。
なので限られた既存のデータを元にモチーフの人物像を自分たちで掘り下げ分析し、
独自の結論を出すことは、二次フィクション作家として自然な行動なのだろう。
その結論が日本人ファンから見てやや不思議なものに映っているとしても、だ。
次回は、「エロイカ海外フィクションのお約束」についての予定である。
ない方でもその存在を知れば興味を持たずにはいられないだろう。
マンガやアニメファンによる二次作品は、日本ではマンガ形式のパロディやイラストなどがメインであり、
アメリカでは小説形式の方が主流らしい。
事実、海外では小説形式のエロイカフィクション作品が日本とより数多く産出されており、
おそらくエロイカの海外フィクションは、1,000作品近く あると思われる。
今回は、ファンフィクションを集めたWEBサイトを運営しているBelladonnaさんの
「Eroica Fact Sheet」と「FANON」を参考に、海外エロイカファンたちのエロイカに対する視点を見てみよう。
FANON(ファノン):
二次創作でよく用いられる設定や展開。あるいは原作にはない、ファンの間での仮説のこと。
(fan+canon)
CANON(キャノン):
ファンフィクションの元になった作品、つまり原作。元々は「原典」「正典 」といった意味合いがある。
二次創作でよく用いられる設定や展開。あるいは原作にはない、ファンの間での仮説のこと。
(fan+canon)
CANON(キャノン):
ファンフィクションの元になった作品、つまり原作。元々は「原典」「正典 」といった意味合いがある。
…ちなみに、少佐と伯爵を並列して書く場合、
海外ファンの間では伯爵を先に書いているものが目につく。
日本だったら、だいたい少佐が先に書かれているはずだ。
著者自身がそもそもそう書いている。
エーベルバッハ少佐が、タイトルにその名を冠する主役を押しのけて
その座を奪ってしまった存在であることを青池氏自身が認めているということだ。
↓↓↓↓↓↓
「少佐と伯爵のクリスマス編 」
(青池保子公式ホームページ /2007年11月5日の日記タイトルより)
しかしここは、海外の“慣習”に習って伯爵を先きに書こう(つまり左側に配置)。
引用元:Eroica Fact Sheet by Belladonna(一部抜粋)
http://belladonna.org/factsheet.html
参照元にある断り書き:
『このデータは、マンガと「青池保子公式キャラクターガイドブック』から取っています。
マイヤーズ・ブリッグズ・タイプ指標とエニアグラムは私自身が検定して書き加えたものです』
http://belladonna.org/factsheet.html
伯爵 | 少佐 | |
名前 | ドリアン・レッド・グローリア伯爵 | クラウス・ハインツ・ フォン・デム・エーベルバッハ少佐 |
身長 | 185 cm, or 6’1/2" | 188 cm, or 6'1 & 1/2" |
体重 | 70 kg (154 lbs) | 79 kg (174 lbs) |
誕生日 | 1956-58年7月28日 |
1950-1955年5月15日 |
血液型 | B型 | O型 |
マイヤーズ・ブリッグズ・タイプ指標 | ESFP (人生は一度しかない) |
ISTJ (やらなければならないことはする) |
エニアグラム | 7 ( 情熱家:楽天家。好奇心旺盛。自由人。飽きっぽい。) |
8 ( 挑戦者:唯我独尊。理想主義者。自信家。他人に操られるのを嫌う。) |
名前の意味 | "Gift" (贈り物) | Conqueror of men ( 男の勝利者) |
家 | イギリス ノースダウン、グローリア城 |
ドイツ ボン、エーベルバッハ城 |
『このデータは、マンガと「青池保子公式キャラクターガイドブック』から取っています。
マイヤーズ・ブリッグズ・タイプ指標とエニアグラムは私自身が検定して書き加えたものです』
……どうだろうか?
かなり興味深いデータ表になっているのにお気づきだろう。
誤解を招かないようにお伝えするが、「青池保子公式キャラクターガイドブック」(白泉社)には上記のような彼らのプロフィールは一切掲載されていない。
このデーターは「プリンセス ロマンデラックス 青池保子イラスト集『エロイカより愛をこめての世界』」を参考にしたものでる。
その上に彼ら独自の解釈を加えているようだ。
まず目につくのは、彼らの誕生日に西暦があること
(これについては過去記事「海外エロイカファンの信じるエーベルバッハ少佐の年齢 」を参照のこと)。
それと「名前の意味」、伯爵の「家」の場所がノースダウンとなっている。
これらについてマンガ内で触れられていたことあったっけ…? どうも自分の記憶にはないのだが…
※追記:7月18日
「PC2巻 P84で、伯爵が犯罪者の国際会議を開いた場所が「ノース・ダウンズの“私の城”」であり、
少なくてもロンドンとノースダウンズの2カ所に城を所持しているだろうとのこと。
マイヤーズ・ブリッグズ・タイプ指標とエニアグラムについては、参考にリンクを張っておいた。
検定結果は確かに外れていず、なかなか面白い。
しかしながら伯爵・少佐のプロフィールは、複数の資料にまたがって掲載されており、
しかもその都度、体重・身長・しゃべれる言葉などのデーター内容が若干違っている。
設定の時の気分によって変えているのかもしれないが、つまり上記のものだけが公式的で
決定的な「少佐と伯爵のプロフィール」というわけではない。
だが定期的に創作小説を書くフィクション作家たちは、特に少佐の人物分析には熱心である。
CMXから出版される単行本以外で公式的な英語のエロイカに対する情報は、ファンが訳したもの以外は
存在しない。
なので限られた既存のデータを元にモチーフの人物像を自分たちで掘り下げ分析し、
独自の結論を出すことは、二次フィクション作家として自然な行動なのだろう。
その結論が日本人ファンから見てやや不思議なものに映っているとしても、だ。
次回は、「エロイカ海外フィクションのお約束」についての予定である。