私達の望むものは

中学生の頃こんな歌を歌って、さも大人の仲間入りをしたような顔をしていた私。

フォークギターを抱えて、スクラッチしか出来かったけれど、この歌はそれで良かった。

幸せとか自由とか、そんな言葉の意味もわからずに、でも何かを吹っ切らなくちゃいけないような切迫した心持ちだった。

私達の望むものは　与えられることではなく

私達の望むものは　奪い取ることなのだ

随分と年を経てから、それはきっと「自由」のことを言っているんだと、遅ればせながら気がついた。

自由は与えられるものじゃなくて奪い取るものなんだって。

もうその頃私は大学生になっていた。

そしてあれから50年ほど経ってこの曲を聞くと、未だに考えさせられる事がある。

私達の望むものは　繰り返すことではなく

私達の望むものは　絶えず変わっていくことなのだ

どれだけ変わったらいいのだろうか、変わることを望むのだから変わることそのものが目的なのだろう。

でもきっと変わることで生活も世の中も友人もみんなも、誰も彼もが幸せにならないと意味がないように思う。

終電まで酔い潰れて肩を組んでドブ臭い裏通りをヨタヨタと歩いたこと。

あまり勉強が出来なかった私は、秀才だった松原や青木くんにレポートを見せてもらって、でもこのままじゃいけないって自分のブレークスルーを探していた日々を思い出す。

今ある不幸せに留まってはならない

まだ見ぬ幸せに　今飛び立つのだ

私達の望むものは　顔を寄せて笑い合って

マスクなどせずに　皆とおしゃべりして

私達の望むものは　大声を上げて肩を組んで

静まり返った大通りを犬に吠えられて

喉を潰すばかりに叫んで　生きている実感を得られる日を

そう、私達の望むものは　マスクを外して大声で歌うこと

また明日ね(^O^)／~~~

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