今日は全然中学受験と関係ない趣味の話です。
私はまあまあ読書好きなのですが、日本の作家ですとミーハーですが村上春樹は好みの作家の一人です。
村上氏も74歳とだいぶお年を召しているので、次の長編小説を早く書いてほしいと思っていました。何せ前作の長編『騎士団長殺し』からもう6年です。
村上氏の長編小説刊行ペースからすると、そろそろかなと思っていたのですが、4月13日に発売予定だそうです。
村上氏の新刊は売り切れる場合も多いですし、発売直後に読まれたい方は、予約をお勧めします。
原稿用紙1200頁ということですので、『1Q84』や『騎士団長殺し』よりは短いようですね。予約ページからすると上下巻に分かれているようでもないので、単行本1冊のようです。
私は村上氏の長い小説の世界に没入していつまでも読み終わらない感じが大好きなので、これは若干残念ですね。何なら単行本4冊くらい欲しいです。笑
村上氏の今までの長編小説は全て読んでいますが、ちょっと読書歴を思い出してみます。
最初に手を取ったのは高校生の時でしたかね。ご多分に漏れず『ノルウェイの森』です。これは多感な高校生時代にははまりましたね。登場人物の一人である永沢さんに非常に惹かれました。まあ今にして思えば永沢さんは人格破綻者のクズエリートなのですが(笑)、若かりし頃は格好良く思えてしまったんですよね。
その後いわゆる『羊』四部作(『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』、『ダンス・ダンス・ダンス』)を読んで、村上氏の文体と世界観に嵌まりました。私自身がこの頃書いた文章は村上氏の文体の影響を強く受けていると思います。村上春樹好きあるあるですが。笑
あとはほぼリアルタイムで追っていると思います。
今までに村上氏の長編小説は14作品あるようですが、私の個人的ベスト5は以下のとおりです(順不同)。
『ねじまき鳥クロニクル』
第一部から第二部、第三部と進むにつれ、深く重層的な構造を持つようになる作品で、はまれば没入感が凄いです。長いですが、今まで何度も読み返していて、毎回違う発見がある作品ですね。
ちなみに「謎が謎のまま終わる」村上作品の代表ですので、スッキリした読後感などは期待しないでください。笑
このスッキリしない中であれこれ考えるのが、村上作品の楽しみ方だと個人的には思います。
『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』
比較的初期の作品で、初めて読んだのは大学生くらいでしたかね。メチャクチャ嵌まりました。この作品は「謎が謎のまま終わる」村上氏の作品の中では、比較的わかりやすいと個人的には思います。
村上氏の作品は、複数のストーリーが交互に紡がれて絡み合っていく構造を取るものが多いですが、この作品は一見全く関係がなさそうなストーリーが二つ展開されていきます。そして、それぞれの世界の関係が読んで行くうちに明らかになっていくのです。とはいえ、明確な説明はあまりないのですが。
おそらく村上氏の作品の中では、読み易い部類に入ると思いますので、今まで村上氏の作品を読んだことのない方にもオススメです。
『ダンス・ダンス・ダンス』
これは羊四部作の最後として読まれることをオススメします。村上氏の初期作品は孤独感、世界との隔絶、喪失感が一つのテーマなのですが、それはこの作品あたりで完結するように思います。
この作品も私は若かりし時に読みましたが、登場人物の五反田君に惹かれました。五反田君も実はしょうもない人なのですが、どうも私はそのような登場人物に惹かれるようです。笑
『1Q84』
これはもう比較的最近の作品といってしまっていいのかなと思います。正直、テーマなどについてはそこまで私の琴線には触れないのですが、読んでいて非常に心地よいのです。そして何より長いのです。
長く村上氏の世界に没入できるという意味で、やはりベスト5には入ってきますね。
『ノルウェイの森』
やはり最初に読んだ作品ですし、これは挙げざるを得ませんね。これも何度も読みました。なぜか英文でも読みました。笑
リアリズム小説で、村上氏の作品の中ではやや異色な作品ですが、氏の世界観は全開です。この作品が出版された時のキャッチコピーは、『100パーセントの恋愛小説』だったのですが(これは村上氏が考案したようです)、単純に恋愛小説と言っていいのかよくわかりません。やはり喪失感、孤独感がメインテーマではないかと思います。多分言葉通りの100%の恋愛小説であれば、私はそこまでハマってないですし。笑
というわけで、村上氏の作品についてわかったようなことを書いていますが、私はいわゆるハルキストではないので、薄い薄い感想です。悪しからず。笑
ちなみに村上氏の小説は性描写が多いので、中学生にはちょっとまだ早いです(エッセーならいいと思いますが)。お気を付け下さい。
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追記:
最近ポップス界の巨匠バート・バカラックが亡くなりましたが、村上氏の短編小説で『窓』という作品があります。これは改題される以前『バート・バカラックはお好き?』という題名でした。訃報を聞きまして思い出しました。
村上氏の作品はアーティストやミュージシャン、小説家やその作品などの固有名詞が多数出てくるのも特徴です。物語に出てくる作品には触れてみたくなりますね。それも楽しみの一つです。
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