51歳、バツイチ、子なし
彼氏いない歴1日目の
マリコです。
この記事の連載も
今回が最終話です。
ネコオくんから
元奥さんが入院している
病院にいるという連絡を受けてから
自分のことしか
考えられず
感情的になって
相手の事情を
考えることなく
休めていないネコオくんを
さらに苦しませるような
LINEをしてしまった。
もう、鍵を送りつけて
さっさと縁を切ってやる!
と思うときもあった。
行き場のない愛と
やり場のない感情に
翻弄した時間だった。
あれから1週間。
時間が経つと
落ち着いてくる。
早すぎる決断かもしれないけれど
週末には退院するだろうし
現実的なことを考えると
早くせねばと・・・
ネコオくんの家に行き
自分の荷物を片付けた。
もう完璧![]()
あとは、鍵を返すだけだ。
夜になって
ネコオくんが病院から
帰って来た・・・
ただい・・・
ま?
え?
だ、
だれ???
眠れない、食べれない
繊細さんで
疲れ切っているネコオくんだった。
どうしよう、目を合わせらない。何を話せばいんだろう。珈琲を淹れたけど、動揺していて熱々のコーヒーをゴクゴクと一気飲みしてしまった。カフェだったら店員さんに「空いてるカップをお下げしてよろしいでしょうか」だよね。飲み干しちゃったから、あたし、帰るしかなくない?
荷物は片付けた、鍵も渡した。用は済んだ。でも少し話をしようと思って帰りを待っていたんだった・・・。
あの
あ、あのぉっ・・
話そうとすると
声をだそうとすると
堰を切ったように
涙が溢れてきて
止まらなくなった。
そのあとは、
何を言ったのか
覚えていない。
泣く、喋る
また泣く、喋る。
言いたい放題
言った気がする。
ネコオくんは、
なにも言わず
ずっと黙って
話を聞いてくれていた。
それが彼のケジメであり
全ての答えだった。
マリコさんは何も悪くないよ。
全部僕が悪いんだ。
本当にごめんなさい。
それなーっ
ほんとだよ。まったくぅ
とふざけて笑ったけど
心の中は能面でした。
どっちが悪いってことじゃない。
生き方の軸の違い。
ネコオくんは
言い訳もなく
反論もせず
私は言いたいことを
言わせてもらえて
スッキリしていた。
最後の最後に、
そういう態度でいてくれて、
サウンドバッグになってくれて
ありがたいなって思いました。
余韻に浸ることもなく
さて、それでは帰るかと
立ち上がると
ネコオのターン
スタートっ(爆)
あのさー、離婚した夫婦には
喧嘩別れもあれば、
そうじゃないこともあって
かくかくしかじか
かくかくしかじか
(中略)
あれはあーで、これはこーで
うんぬん かんぬん
あーでこーで、あーでこーで、
・・・だからさぁ
マリコさんの相手は
バツイチより
初婚の人がいいんじゃない?
クっ、
クソがっ!
それ、いわゆるあの、
有名なクソバイスですか?
ねぇ、ねぇ
せっかくさっきまで
いい感じで終わろうとしてたのに
それ、いま言う必要あった?
本当に、本当に、
まったく、
デリカシーがないというか
ひとこと多いというか
玄関でしゃがみこんだよね。
まじで・・・。
最後の最後まで、
ネコオくんは、ネコオ節でした。
本人の了承を得て
書いてます。
+++
彼は「人の道」を選び、
私は「私の道」を選びました。
私たちは
交差点のど真ん中でハグして
それぞれ違う方向に歩き出した。
50代で再婚するというのは、
人生後半だけを一緒に生きるのではなく
過去の人生を引き受けることでもある。
そんな学びもありました。
長い長い物語が終わっちゃった。
愛してるけど、終わりました。
この勝負は引き分け。
これが、私たちの最善の形。
みなさん、ねこねこ物語を
読んでくれてありがとう。
<追記:10月29日13時更新>
続き、書いてます
【ねこねこ物語目次】
ねこねこ物語
【12】カスリもしない恋心
【13】君の名は?
【14】我の名は!(前編)
【15】我の名は!(後編)
【16】女子力の高さとライバルの存在
【17】モテ男
【18】新しいカタチの試合(その1)
【19】新しいカタチの試合(その2)
【20】誤変換からの・・・
【21】夏休みが終わってみると
【22】この試合の行方は?
【27】2人の関係。聞いてみた
【28】理系男子
【29】恋愛3ヶ月説
【30】どっちに賭ける?(2回目)
【34】4度目の失恋
【35】終わっていいとも
【36】あれもだめ、これもダメ、だからダメ
【37】終わりと始まり(第1シーズン最終回)
婚活アプリ、マッチングしてからもうすぐ1年。そろそろ「緊急で・・・」
50代の再婚と親への挨拶(報告)
お盆休みはプチ同棲❤️してました。
入籍秒読みからの・・・まさかの展開(4)(この記事)








