マインドフルネスを推奨し
講座まで開催している私ですが
以前こんな記事を書いています。
そしてまたなぜ
今日似たような記事を書いているかと言うと
つい最近、3月25日のForbes Japanに
こんな記事が掲載されたからです。
アメリカでもドイツでも
マインドフルネスの危険性が
既に大手メディアで取り上げられていたので
やっと日本でも
注意喚起がされたこと、
マインドフルネス講師として
とても嬉しく感じています。
お時間がある方は
是非Forbesの記事を読んでみて下さい。
マインドフルネス瞑想を
自己流で実践されている方は多いと思います。
私自身
自分がマインドフルネスと出会い
最初は自己流で瞑想を始めました。
ただ
実際にやってみると
これは心の蓋が開くと
何が起こるかわからないぞ
という予感がして
資格を持った先生の元で
学ぶことに決めた経緯があります。
その後私が
3年半という時間をかけて
マインドフルネスの講師資格を取ったのも
心を覗き込むこと、
パンドラの箱が開く怖さを
身をもって感じていたからでした。
私にとっては
無免許運転では事故を起こすから
教習所で学んでから運転するのと
同じ感覚なのです。
やればリラックスできるから
やれば幸せになれるから
そんな軽い気持ちで
マインドフルネスに出逢う方が殆どでしょう。
それはそれで
素晴らしい出会いだと思いますが
自己流で瞑想を深める危険性と
瞑想のリスクを知らない講師も多いということを
忘れないでいて頂きたいと思います。
このForbesの記事の中で紹介されている
「アンチ・マインドフルネス」本である
McMindffulness
は、発刊直後に読みましたが、
ものすごく共感できる点がたくさんありました。
和訳はされていません
アンチ本でありますが
読みながら何度もうなずいてね。
眼を閉じて今ここに意識を向ければ
人生全部うまく行くというような売り込み、
瞑想している人がカッコいいという
トレンドを作るようなイメ-ジづくり、
それを信じてしまう沢山の人達と
そこで儲けようとする人達。
儲けようとする人たちの中には
にわか講師も多く
マインドフルネスの危険性を知らず
誤った指導をする人もいます。
上記のような
マインドフルネスの危険性と
不具合への対処法を知らない講師によって起きた
様々な不具合を報じているのが
下のYouTube動画です。
ドイツではForbes Japanより一足早く、
昨年3月にマインドフルネスの危険性に警鐘を鳴らしました。
このYouTube動画「瞑想で病む?」では
瞑想を通してメンタル不調を起こしたケ-スを
数多く取り上げています。
動画タイトルの
Krank durch Meditation?(瞑想で病む?)、
Gesund durch Meditation*(瞑想で健康に)という
ジョン・カバットジン博士の名著のタイトルに
寄せているのも面白いです。
*原書はFull Catastrophy Living
和訳はマインドフルネス・ストレス低減法
マインドフルネス実践を通して
起きるかも知れない不具合に対応するために
私は
8週間コ-スでは必ず事前面談を行い
受講者さんのリスクを把握し
初心者向け瞑想ガイドの前には
不具合が出たらすぐに止めるよう言及し
講座卒業生さん向けには月一度の瞑想会を開催、
不具合がある場合のシェアができるようにしています。
過去に何度か
受講生さんに「乖離」という
現象が起きたこともあります。
乖離現象が起きると
自分が自分でないような、
自分が自分から切り離されてしまったような、
現実との接点を失った感覚になるのですが、
集中型の瞑想は即刻やめて頂き
歩く瞑想/食べる瞑想といった
現実との接点が持てる実践に切り替えることで
乖離現象を止め、
また生き生きとした自分/今ここを
感じてもらうことができるようになりました。
瞑想は自分の心の中を
深く深く旅することでもあります。
安全に旅するためにも、
途中で出会う不具合に
対応できる知識と経験はとても大切なのです。
Forbesの記事にもあるように
マインドフルネスには
科学的に証明されたメリットもあります。
一方で
間違った実践/指導を通して起きる
副作用もあることを忘れずに、
自己流はできるだけ止めて
リスク管理/対応ができる講師の元で学んでくださいね。
最後までお読みいただき
有難うございました![]()
それではまた!
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ジュバ智子・プロフィール
東京外語大学卒業後、渡独。ドイツ生活は35年目、現地日系商社勤務は32年目。順風満帆にキャリアを積むも、子供がプレ思春期に差し掛かるころ、子育てに大きくつまずく。
暗中模索する中、アドラー心理学とマインドフルネスに出会い、人生観、自分観、人間関係が180度変わる。
国際結婚、海外生活、育児、管理職としての長年の経験を踏まえ、マインドフルネスとアドラー心理学で自由・明晰・優しい心づくりをサポートしている。
マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)認定講師
マインドフル・セルフコンパッション(MSC™)Trained Teacher
アドラー心理学勇気づけELMリーダー
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