スカート丈を足す
そろそろ、小学生は全チャの予選、中学生は新人戦の試合などが行われている頃でしょうか。成長期のお子様あるあるだと思いますが、次の試合前に衣装を出して着せてみると、あららぁっ?! 衣装がきつくなっているっ?! スカートもつんつるてん?! なんてことがありませんか。だいたいの方がギリギリでそのことに気が付かれます。でも大丈夫です。スカート丈なら、すぐ直せます。一旦冷静になって生地を確認し、予備があればそちらで、なければ注文をするか、思い切って違う色を足すか、お考えください。
今回は、スカートを足す要領をご紹介します。前転などでスカートがめくれても、なるべく支障の出ないような方法です。ご参考になれば幸いです。
↑まず、足したい身頃のスカートを整えます
↑トレーシングペーパーを、スカートの上に乗せます。(A3のトレーシングペーパーを使っています。150サイズの衣装だと少し足りませんが、足りない分は追加で貼って描きます)
↑足したい長さまでラインを描きます。ギザギザなら、少しずらして描くと良いです。両サイドは、少し大きめに描いておくと良いでしょう。
↑半身を描き終えたら、トレーシングペーパーを半分に折ります。
↑裏返して、写しとれば左右バランスの失敗も少ないと思います。
↑写し取ったら、生地の下に敷いて、その上から生地を切ります。
この時、ロールカッターを使うと、簡単にキレイに切ることができます。無ければハサミでも良いです。
ロールカッターで切る場合は、手前から向こうに切るようにすると、生地がたわむことがないので、キレイにできると思います。
この時の注意点を下記に書いておきます!!
↑切った生地を、待ち針で止めていきます。左右バランスと長さをみます。上の方は余っていても大丈夫です。
↑位置が決まったら、もめん糸で良いので、返し縫いをしていきます。この時、前身頃に影響が出ないよう、元のスカートの生地をすくう感じで縫っていきます。ま、でも前身頃に縫い目が出たところで、あまり問題はないです。返し縫いは、若干ゆるめに糸を引きながら縫うと、つっぱり感が軽減するかと思います。
↑サイドの縫い合わせの部分は、若干超える位置まで縫うと良いでしょう。
前身頃のスカートと、後ろ身頃のスカートの境目が自然な感じでつながるかと思います。
↑縫い終えたら、余分な生地を切り取ります。
↑縫い終わった様子です。最初から3枚あったように見えますね(*^^*)
この方法だと、スカートがめくれても大丈夫でしょう。
↑もし、パンツにこういった模様が縫い付けてあり、キレイにスカートをめくることが出来ない場合は、キレイにめくれるところまで、糸を切るしかありません。切ったあとのモチーフは、手で縫い直すか、ボンドで止めてしまっても良いでしょう。それでも全然大丈夫です。
《生地を切り出すときの注意点》
これは、ロールカッターでもはさみでも同様なのですが、パワーネットやチュールを切る際に注意点があります。
↑まれに、このように繊維を引っ張ってしまうことがあると思います
↑これを完全に引っ張ってしまうと、よじれができてしまいます(ノД`)・゜・。
↑そんな時は、引きつってしまった繊維をたどって、少し上を切ります。そうすると、少しですが突っ張りを解放してあげることが出来ます。
↑切ったあと、少し生地を伸ばしてあげると、完全ではないのですがある程度は戻ります。切ったところは、ほぼ目立ちませんし、2WAY生地はほつれる生地ではありませんので、途中で切っても大丈夫です。
↑ギザギザに切っているスカートの裾が、こうなってしまうのも同じ原理でありまして(-_-;)演技中に、どうしても踏んでしまうからなのだと思います。そんな時も、この方法である程度は戻せます。
あとは、少しカットしてあげると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。衣装はすぐ変えることはできませんし、しかしどんどん短くなるし(>_<)って時には、足して忍んであげてください!!これで、しばらくは大丈夫です(*^^)v
☆おまけ☆
足してみたけれど、ちょっと長すぎたかしら?という時は
↑衣装を着せて、良い位置にパウダーチョークで印をつけて、カットをすると失敗が少ないです。この時は、このスカート自体を中心線で折り、待ち針でしっかり止めて、左右を一緒に切るとラクです。
試合前のお母さま方、おつかれさまです。頑張ってください!(^^)!
↓トレーシングペーパーを、100円ショップなどで買えない場合はこちらを。
レオタードの型紙つくりにも重宝しますし、まとめ買いしておくと便利です。
トレーシングペーパーを貼り合わせる時にはこれ。この糊、本当にしわになりません。薄い紙でも大丈夫です。ストレスがかなり少なくなりました。
久しぶりの投稿になりました。いやぁ、昨年の10月くらいから衣裳作りが立て込み、締め切りに追われる毎日でしたが、やっとやっと解放されました~長かった~。今回は本当にしんどかったです。最後の1か月くらいは、深夜2時3時までやり続けました。主婦ってのは家族をそれぞれ送り出して、家事をしたり用事を片づけたりしていると、日中はあまりまとまった時間が取れませんよね。なので、家族に夕飯を食べさせて片づけたあとに、夜な夜なミシンです。今回は、少しオーバー気味の注文をお受けしたのが原因。でも、ダンス部38人分、新体操2人分、バトントワリング1人分。何とかギリギリで完成できました。もう、無茶な受注はやめるぞ...。しばらく、ミシンも触りたくない~。が、束の間の休日は1日で終了。たった1日しか開かず、次の衣装の依頼が入り始めました。次は、中体連と学童向けです。今春で、衣装つくりを引退するので、あともう少し、あともう少し頑張ろうと思います。