装飾の仕方
(１)装飾に使うもの
↑まず、接着剤は何を使ったらよいか。私は、最初は「Gクリヤー」が良いと教わりました。１００円ショップにも売っています。「E6000」は、製作した衣装を商品として販売する際に使用しています。どちらも、使いやすさは同じくらいだと思います。ただ、年数がたった時のボンドの劣化具合は違うかもしれません。「E6000」は、２年くらい経過した衣装でも、なんじゃこりゃというくらい頑丈に付いていました(笑)「Gクリヤー」は、少し力を入れたら剥がしとることができました。どちらも絶対に取れないというわけではないと思います。良い方を選んでください。私は、この二つのボンド以外は使用したことがありません。１着に使用するボンドは、ストーンの使用量によりますが、1440粒×2pcくらいで、40～50mlくらい使用すると思います。※シリンジ(注射器）の使い方は、のちに説明します。
↑次に、トレー、ピンセット、ネイルペンです。トレーは、ラインストーンを入れて使用します。三角のプラスティックタイプのトレーも売られています。私は、装飾中にうっかりトレーをひっくり返してしまうことがあるので、重いせともののお皿に変えました(^^)こちらのネイルペンは、先端部分が柔らかいゴムのようになって、接着が弱くなってきたら、紙の上で少しこするように削ると、また接着が戻ります。今まで色々なタイプを使ってみましたが、このネイルペンが一番吸着が良いと感じました。ピンセットは、大き目のストーンの時に使用します。こちらの３点セットは必需品です。
↑縫い付けタイプのビジュ―（ストーン）を付ける際に使用します。先輩お母さまに「ダルマ」が良いよと教わって以来、ずっと「ダルマ」さんのもめん糸を使っています(*^^)ビジューは、もめん糸でしっかり縫い付けます。どのメーカーのものでも大丈夫です。私は、土台の生地色に合わせて、糸の色を使い分けていますが、そうしなくても大丈夫だと思います。肌色、グレー、白、黒あたりがあると良いと思います。
↑そしてそして、クリアファイル。これは、接着剤が裏面の生地につかないように、レオタードの中に入れて使用します。（角は丸く切っています）
↑このように、間に入れます。
↑別に透明じゃなくても良いですよ(^^)私は、A４サイズのクリアファイルを半分に切って使用しています。この時、角は必ず丸くハサミ✂で切り落としてください。角があると生地を傷つける可能性があります。
↑こちらは、日頃私が使用しているストーンです。見てのとおり、さまざまです(^^)ひと昔前までは、スパンコールを勢揃いさせていましたが、いまではほとんどストーンのみです(^^;)ストーンのほうが、断然ラクですよ。金額は上がりますが(^^;)でも、スパンコールも良いところはありました。ま、時代の流れですね。フィギア界の有名な衣装作家さんの、あの繊細なスパンコールの使い方を見ると、やっぱりスパンコールも良いなあと思ってしまいますがね。ストーンは、少し重くなってしまうのが気になりますが、着るご本人たちはあまり気にしていないようです。130サイズくらいでも、1着に1440粒以上は使います。しかし、使用する量についてはデザインによりますので、良い量をそろえてください。スワロフスキー、YHB、プレシオーサ、ガラスはそれぞれ光り方に特徴があると思います。繊細に光る、ギラギラと光る、チラチラと光るなど。家庭内で見る光り方と、体育館のライトで光る光り方は、私には違うように感じます。こればっかりは、実際に会場で見ていただかないと表現が難しいです(^^;)最近は、私は混ぜ合わせて使用することが多いです。ガラスのラインストーンついては、色々と販売されていますが、正直に申し上げてあたりハズレがある印象です。いろいろ試してみて、好みの品質を探しあててください。
(２)シリンジ（注射器）の使い方
シリンジを使わなくても、装飾はできますが、あるとより作業がラクにはなります。使い方を、ご紹介します。
↑「工作用のシリンジ」と検索すると、色々出てきます。シリンジは５mlが、手のひらに丁度良い長さで使いやすかったです。シリンジと針先は別売りのものと、色々なサイズの針先が入っているセット売りがありました。ここでは、針先は14Gaサイズを使います。使用するラインストーンがSS16サイズ以上が多いなら、このくらいで良いと思いますが、やや接着剤が多めに出やすいので、これより1段階細いサイズの16Ga（内径1,37ミリ)がベストかなあとも思います。お好みでお使いください。色々なサイズを試してみても良いと思います。細すぎるのは、粘度がある接着剤には、押し出す際に抵抗がありすぎて不向きです。
↑ピストンを一度外して、接着剤を注入。シリンジの容器に添わせるように入れます。
↑添わせるように入れると、空気が抜けやすいです。
↑適量を入れたら、ピストンを戻します。
↑そっと、押していきます。もう少しだ・・
↑はい、抜けました(*^^)v今は、小量しか入れていませんが、実際にはもう少し入れておかないと、すぐ使い終わってしまいます。途中で接着剤を足す際は、完全に使い終わってからが良いでしょう。空気の抜ける道がないと、いくらピストンを押しても接着剤は出てこなくなります。その場合は、針先を一回外して、空気の通り道を作ってから、ピストンでゆっくり接着剤を押し上げて、針先を戻してください。
↑あとは、つけたいところに生地に直接塗っていきます。ここが、シリンジの良いところです。ピンセットで付ける場合は、ストーンに接着剤をつける事になりますので、時間がかかります。シリンジだと、まとめて生地につけられるので作業が早いです（のちに、実際に付け方をお見せします）
↑このように付けていきます。とてもラクにつけられます(*^^)vシリンジは、時間が空くとボンドが乾いてしまうので、再利用は不可能だと思います。1回限りと思って使われてください。
※E6000ボンドは、案外ゆっくりと固まっていくので、生乾きくらいだとポロっと取れることがありました。シリンジ内のボンドがきれいに除去できればラッキーです。また使用できます。針先も、待ち針などで清掃すると再利用できることがありました。（追記R5.8)
↑最後にハギレの説明です。ボンドを貼り続けていると、だんだん糸を引くようになってきます。その際に、拭き取るためのものです。これは、ティッシュではくっついてしまって難しいので、必ずハギレを使用してください。では、実際にストーンを付けていきます。
新体操レオタードの作り方⑳～装飾２～へつづく
↓接着剤は、キャップをしておけば保存ができますので、今後もレオタードを作られる方は大容量を買っておくと良いかと思います。ストーンの量が多めのデザインだと、59.1ｍｌでもほぼ１本使い切ります(^^;)
※以前こちらに掲載していた、シリンジ（注射器）とニードル(針先）は、検索ができなくなっていましたので
削除いたしました。(R5.8）
↓シリンジとニードルのセットは、こちらが良いと思います。針先が２種類なのですが、それぞれ単体で探すのが面倒な方は、こちらをお勧めします(*^^*)
※黒い針先は1７Gaだと思われます。内径1.2ミリと書かれていました。
※ピンクの針先は2１Gaだと思われます。内径0.6ミリです。
ラインストーン付けにはあまり向かないのですが、点描を施したい時はこちらのサイズが使えます。
こちらのメーカーさんは、「ロング」「標準」「小」、３サイズで販売されています。標準タイプをご購入ください。他は針先のサイズが違います。
↓「標準」タイプ
↑シリンジは10ｍｌで、針先は2種類。説明には書いてありませんでしたが、黒い方が1７Gaと思われます。ストーンSS16には最適な大きさです。それぞれ、針先が10ヶづつ入っています。ピンク色の針先は少し細く、E6000のような粘度があるボンドには不向きです。ん～とふんばっても出てきにくいです（個人差はあるでしょうけど）ただし、Ｇクリヤーの方はわりとサラサラしたボンドなので、多少ピストンは押し込みますが使用できました。シリンジの10ｍｌはデカっと思いますが、大量のストーンをつける場合は、このくらいでも良いと思われます。何度もつぎ足す必要がないので(*^^*)
↓こちらは「小」タイプ
↑シリンジは2.5ｍｌ。同じく針先は２タイプ。ピンクは標準のものと同じ。水色の方はさらに針先が細いです。Gクリヤーなら、なんとか押し出せますが、糸を引きやすくなるような感じでした。
いかがでしたでしょうか。参考になれば幸いです。ちなみに、Gクリヤーは我が地域では、ダイソーさんやセリアさんで購入できます(*^^)v
「ロング」タイプ
こちらは、針先が長いタイプでラインストーン付けには不向きですので、検証していません。
※関連記事・・・シリンジの使い方（更新） R3,7投稿
あとがき
シリンジと針先を、それぞれで探せると良いのですが、どの針先が合うのかは、正直なところ頼んでみないと分かりません(-_-;) シリンジについては、私は現在、TOP工業さんの５ｍｌを使用しています。針先は、海外製のもので１６Ga（内径1.34ミリ）を使用しています。ねじ式のシリンジなら、たぶんどの針先も合うのではないかと思いますが、検証をしていないので針先の掲載は控えますが、シリンジは載せておきます。たくさん買っておきたい方は、こちらがお得だと思います。針先は、16Ｇａか17Ｇａを探してみてくださいm(__)m
※針先の検証もすればよいのですが、海外製の16Ga(1.34ｍｍ) の在庫が大量にあるので、新しく買っても使いきれないので、買い渋っておりますぅぅぅぅ。ご勘弁くださいぃぃぃぃ。
※Gaの内径と外形の数値は、業者によって誤差がある場合があります。