「全身一体型レオタード」の作り方① | レオタードのつくりかた

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「全身一体型レオタード」の作り方

近頃のレオタードの形は本当にさまざま。中でも、脇下から太ももの部分までラインを見せるデザインが流行のようです。足長効果ですね(*^^)vということで販売用に作ってみました。

※「全身一体型」という呼び名で合っているかどうかは分かりませんが(笑)

↑今回は、こちらの作り方をご紹介します。これまでに書いた「袖なし・丸首レオタードのつくりかた」ほど、詳細には書きませんが、一体型レオタードのほうが作り方は簡単ですのでご参考になれば幸いです(*^^*)

1.型紙をつくる

型紙のサイズを決める時は、トルソーで見極める

↑こちらは、既製品の型紙をトレーシングペーパーに写したものです。少しだけ、バスト部分を細めあります。これまでの経験だと、バスト回りは細めのお子さんが多く、ウエスト、ヒップは多少大きくても、それほど支障はありませんが。バストはういていると見た目もあまりよくないのでそうしています。

トルソーは、前身頃と後身頃を足したものがトルソーです。型紙で一番重要なのは、ここです。大きすぎると股の部分があまってしまうし、短いとくいこみます(>_<)ですので、トルソーが計測値に近い型紙を選んで、バスト・ウエスト・ヒップはあとから直せば良いです。但し、成長期のお子さまはここが一番変わります(^^;)身幅はそうでもないのですが、トルソーだけが数センチ伸びる。ですので、成長期真っ只中の場合は多少余裕を見た方が良いです。

↑続いて、スカートの型紙を作ります。ベストな長さは、だいたいパンツ部分の縫い代が隠れるくらいのラインです。今回は2枚重ねをしたいので、ギザギザを多少ずらしながら、2枚分つくります。トレーシングペーパーは重ねても、下のラインが見えるので楽につくれます。

↑うしろスカートも同様の作りかたです。

↑私は、右半分を書いたら、半分に折り、左半分に写しとっています。

 

2.生地を切る

(1)肌色のパワーネットと裏地の裁断

↑私は、型紙の上に生地を置いて切りますが、上でも下でもどちらでも良いです(笑)

↑裏地を切る前に、生地用スティックグルー(のり)を、パワーネットの裏面に数か所に塗ります。生地の裏面とは、生地を平らな場所に置き、端がくるんと上向きになっているほうが裏面です。ま、でも肌色のパワーネットはどちらも大した色もかわりませんし、間違えても支障はほとんどないです。

※スティックグルーは、成分は無害で、ミシン針にもつきません。個人的な検証ですが、洗濯をすれば溶けました。生地の色落ちもしませんでした。塗ったあとは、しばらくあとがありますが、ミシンをかけたり装飾をしている段階で自然と見えなくなります。

↑裏地に重ね、軽くおさえる。のりを使用しない場合は、糸で縫い合わせる過程が必要になってきますが、この布用スティックのりを使えば、あらま簡単(*^^*)模様を縫い合わせる時も、バラバラにならずに済みます。

 

(2)土台の生地を切る

私は、身頃の生地を土台と呼んでいます。今回は、紫のトリコット生地を使用します。土台を裁断する前に、ひと作業。型紙に書いたラインをチャコペンでなぞります。

※チャコペンですが、芯の固いものだと付きが悪いものがありました。クローバーの水溶性のものは、ばっちり付きます。

←型紙のオモテ

←生地型紙ともウラ

↑土台となる生地に、型紙を裏返して置いたら、先端の丸いものでなぞり、生地にチャコペンを移らせます。※このなぞっているペン型のものは、名前がわかりません。おそらくネイル用だと思います。先端は細くて、丸みのあるものが良いです。  

↑このように、うつります。この方法簡単でしょー(*^^)v

↑ロータリーカッターを使用して裁断。もちろん裁断ハサミでもOKです。前後身頃を裁断します。

↑パンツの部分の縫い代ですが、土台のほうは、ほぼ直角に書いておくとよいです。斜めも試しましたが、直角が一番縫い合わせやすいです。後見頃も同じです。

 

3.土台を縫う

土台を縫う前に、またひと作業(^^)今度は、型紙のデザインを黒ペンでなぞります。
↑全部をなぞるのが面倒なときは、先端部分だけでも良いです。この作業は、なぜするかというと次でわかります。
↑じゃじゃん。なんと、型紙の上にパワーネット&裏地を重ねても、ラインが透けて見えるのです(*^^)v
基本的におおざっぱな私ですが、デザインがズレたり、生地がよれたりするのは絶対に許さない(笑)
これだと、重ねる位置は絶対にずれません。
↑また出ましたっ。布用スティックグルー。特に先端にはしっかりめに塗ります。他は、ところどころで良いです。ただし、パンツ部分は端のみにしてください。この部分は、のちに肌色のパワーネットをカットしますので、のりづけの必要はありません。
↑縫ったあと、30分くらい乾燥させます。わたしは、この間に後身頃の裁断をします(*^^)v

↑待ち針でとめます。ミシン掛けをしている間に、どうしてもはがれていくことがあるので念のためであるのと、やはり縫っている間に生地の中心あたりにたわみが出てきてしまいます。縫い終わったあと、ゆがんでいたり、ふくらんで見えてしまうことが(>_<)私は、それは絶対に許さないので(笑)身頃の中心部分にもしっかり待ち針をうちます。待ち針は、薄い生地用の細くて短い待ち針を使用します。長いと何かとミシンがけの際に邪魔です。

さて、いよいよ縫製に入ります。次回へ、つづく。

 

<今回使用したアイテム達>

・トレーシングペーパーA3・・・こちらの地域では100円ショップにあります

・ロータリーカッター・・・Clover ロータリーカッター28mm

・カッターマット・・・OLFAカッターマットA1

・生地用スティックグルー・・・ミササスティックグルー

・待ち針・・・Cloverシルク待ち針耐熱22-735

・チャコペン・・・Cloverチャコペル「水溶性」

 

 

 

 

 

 

 

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小学生、中学生の試合が落ち着き、この全身一体型レオタードの製作に入ることができました。最近は嬉しいことに、ブログを見ています(*^^)というコメントをいただけるようになりました。ありがとうございます。でも、きっと一体型を作っていらっしゃるだろうなあと思っておりましたので(勝手な想像)、夏休みギリギリセーフで更新ができそうで良かったです。