東海道五十三次踏破 第41話 鳴海宿~宮宿 | ブラまくり

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日本橋から京都の三条大橋までの東海道五十三次を踏破した思い出を忘れないために、、、

 

という事で書き始めた旅歩きの記事。

 

東海道五十三次としては14日目になります。

 

 

2014年9月14日

 

鳴海宿の東の入口に立っている平部町常夜灯を過ぎてしばらく歩きます。

扇川に架かる中島橋の手前のこちらには草津温泉という大衆浴場があったらしいが今は面影もなく駐車場になっていた。

 

 

 

中島橋を渡ると瑞泉寺がある。

山門は宇治市の黄檗宗万福寺総門を模した中国風の形式の門で立派な構えである。

 

 

瑞泉寺から西へ進み本町交差点を鳴海城方面へ北に坂を上ると右手に高札場が見える。

鳴海宿高札場(復元)

 

”高札場”とは、その時代の法令や掟などを木の板に書いて人目のつくように高く掲げた場所のことです。


 

 

高札場から少し先に進むと鳴海城址記念碑がある。

 

 

 

鳴海城跡

 

根古屋城ともいい、応永年中(一三九四~)安原宗範の築城といわれる。

永禄三年(一五六〇)桶狭間の戦いでは、今川方の猛将岡部元信がこの城に配され、義元が討たれた後も最後まで立てこもって奮戦した。

その後、佐久間信盛、正勝らが城主となったが、天正一八年(一五九〇)廃城となったと伝えられる。

「尾張志」は東西七五間、南北三四間で四面に堀跡、本丸と二・三之丸にも堀を残すと記されている。

 

 

鳴海城すぐ近くにある誓願寺には芭蕉最古の供養塔「芭蕉翁」がある。

 

 

 

時代を物語っている古い石碑「芭蕉翁」

 

 

 

鳴海の本町交差点付近から東向きに撮った風景。

 

鳴海宿本陣跡が近くにある。

 

 

 

さらに少し歩くと丹下町常夜灯がある。

 

こちらが鳴海宿の西の入口になる。

 

鳴海宿はここまでで次の宮宿を目指します。

 

丹下町常夜灯から北に進み、日本最古の芭蕉塚である千句塚がある千句塚公園を右手に見ながら旧東海道は再び西方面へ。

 

 

 

天白川に架かる天白橋から千句塚公園を見たところ。

 

 

 

天白橋の左手には名古屋市清掃工場鳴海工場が見える。

 

 

 

天白橋を渡り切り西側からみた天白橋。

 

 

 

笠寺一里塚

 

江戸日本橋より88里

 

 

 

この笠寺一里塚は名古屋市内を通る旧東海道に残る唯一の一里塚で東側の塚だけが現存している。

 

 

 

笠寺一里塚をしばらく北西に進むと笠寺観音がある。

 

笠寺観音は正式には天林山笠覆寺(りゅうふくじ)といい本尊が笠をかぶった十一面観世音菩薩である。

 

 

 

両親を殺され下女になった娘が、野で雨に濡れている観音様をみつけ自分の笠をかぶせた。その娘が、藤原兼平の妻玉照姫になったという言い伝えもある。

 

 

 

名鉄本笠寺駅近くの踏切

 

笠寺商店街と書かれた看板はグーグルストリートビューで見ると取り壊されたみたいで現在は無い。

 

 

 

踏切を越えた後、旧東海道は右折すると近くにある呼続公園がある。

 

公園内に続いている清水稲荷入口には東海道の石碑モニュメントも飾られていて大変励みになります。

 

 

 

旧東海道はここで鎌倉街道と交差している。

 

東海道を示す石碑がいくつも建っているので目印になり歩き易い。

 

 

 

少し進み熊野三社入口に先程と同じ東海道の石碑モニュメントがあった。

 

 

 

山崎坂

東海道道標は「うなぎ仕出し 泉玉(いずたま)」の前にあります。

 

 

 

山崎橋北詰の道標

東海道道標は「御菓子司 吾妻屋」の店先角にあります。

 

 

 

山崎川に架かる山崎橋

 

歩いて来た道を振り返ってみました。

 

 

 

名古屋高速3号線をくぐり抜けると久しぶりに国道1号線を歩く事になるがすぐに側道に入る。

 

 

 

国道1号線の平行している側道と東海道本線が交わる踏切を渡り新堀川を越えると熱田区に入る。

 

写真を撮り忘れたけど東海道本線との踏切の場所に旧熱田駅があった。

 

 

 

名鉄常滑線のガードをくぐるとすぐに小公園みたいなのがある。

 

ここの案内版に僅かに記されている伝馬町一里塚

 

江戸日本橋より89里

 

この一里塚については現在のこの復元場所等が違うという説もある。

 

 

 

伝馬町一里塚から西へ少し行くと裁断橋跡がある。

 

 

 

裁断橋跡

宮の宿の東のはずれを流れる精進川の東海道筋に架かっていて、現在の姥堂の東にあった。

天正十八年(一五九〇)に一八歳になるわが子堀尾金助を小田原の陣で亡くし、その菩提を弔うために母親は橋の架け替えを行った。

三三回忌にあたり、再び架け替えを志したがそれも果たせず亡くなり、養子が母の意思を継いで元和八年(一六二二)に完成させた。

この橋の擬宝珠に彫られている仮名書きの銘文は、母が子を思う名文として、この橋を通る旅人に多くの感銘を与えた。

現在は裁断橋も縮小されたが、擬宝珠は市の指定文化財で市博物館に保存されている。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

熱田宮裁談橋、右檀那意趣者、掘尾金助公、去天正十八年六月十八日、於相州小田原陣中逝去、其法名号、逸岩世俊禅定門也、慈母哀憐余、修造此橋以充卅三年忌普同供養之儀矣

 

てんしやう十八ねん二月十八日おだはらへの御ぢん、ほりをきん助と申す十八になりたる子をたゝせてより、又ふためとも見ざるかなしさのあまりに、いま此はしをかける事、はゝの身にはらくるいともなり、そくしんじやうぶつ給へ、いつがんせいしゆんと、後のよの又のちまで、此かきつけを見る人、念仏申給へや、卅三年のくやう也

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

尚、この銘文は日本女性三名文のひとつにかぞえられている。

(Wikipediaより)

 

 

 

裁断橋跡を過ぎると伝馬町の商店街へとつながる。

 

画は東向き

 

 

 

名鉄名城線の伝馬町駅前に繋がる道も越えて少し行くと里程標がある。

 

 

 

道標

ここ熱田伝馬町の西端は、江戸時代、東海道と美濃路(又は佐屋路)の分岐点で、重要な地点であった。

この道標の位置(T字路の東南隅)は、建立当時(一七九〇年)そのままである。

四面には、次のように刻まれている。

北 さやつしま

同 みのち

寛政二庚戌年

西

東 江戸かいとう

北 なこやきそ道

南 京いせ七里の渡し

是より北あつた御本社弐丁

 

なお、この三叉路の東北隅には、これより三二年前(宝歴八年)に建立された道標があった。

標示は、「京いせ七里の渡し」以外はこれと同じである。

戦災で破損したが復元され、十mほど北側にある。

 

 

 

里程標の向かい突き当りにあるほうろく地蔵

 

ほうろく地蔵のある三叉路を右に行くと熱田神宮で左に行くと七里の渡しに行ける。

 

 

 

やっと着きました七里の渡し

 

この常夜灯は灯台の役目も果たしていた。

 

 

 

七里の渡し舟着場跡

江戸時代、東海道の宿駅であった熱田は「宮」とも呼ばれ、桑名までの海路「七里の渡し」の舟着場としても栄えました。

寛永2年(1625)に建てられた常夜灯は航行する舟の貴重な目標となっていましたが戦災で焼失し、その後昭和58年に復元されて往時の名残をとどめています。

歌川広重による「東海道五十三次」の中にも、宮の宿舟着場風景が描かれており、当時の舟の発着の様子を知ることができます。

 

 

 

幕末前にはシーボルトとも深い関係があった宮の宿

 

 

 

七里の渡しから臨む堀川

 

残念ながら、現在はここから桑名までの連絡船はありません。

 

ここで江戸時代の旅人は舟という飛び道具を使ったので私も現代版の飛び道具を使いましょう!

※モチロン昔の旅人の中には陸路で桑名宿まで踏破された方もいます。ここでは単にオーソドックスな見解で海路を東海道とさせていただきました。

 

 

 

折角なので熱田神宮に寄らせていただき道中の安全を祈願させていただきました。

 

 

 

熱田神宮内は広いですネ♪

 

ここから、JR熱田駅まで戻り東海道本線と関西本線を乗り継いで桑名駅を目指します。

 

 

宮宿に到着したので第41話はここまで。

 

鳴海宿~宮宿までの6.6kmを3時間20分掛けて歩きました。

 

次回、第42話は宮宿~桑名宿の25km?になります。

 

ここまでの行程の遅れと読みの浅さが原因で、本来この日は四日市宿まで行く予定でしたがとても無理なので一旦予約した宿がある四日市まで電車で移動しました。

翌日朝、桑名まで戻りスタートした次第です。

ですので第42話は桑名宿の簡単な紹介になりますのでご容赦くださいマセ。

 

 

今回の東海道五十三次踏破のブログ記事も前回に引き続き2カ月ぶりとなってしまい当初の予定より大幅に遅れていますが鋭意努力してまいりますので次回話は今しばらくお待ちくださいマセ。

 

 

<バックナンバー>

第1話 日本橋~品川宿 11.6km

第2話 品川宿~川崎宿 9.8km

第3話 川崎宿~神奈川宿 9.5km

第4話 神奈川宿~保土ヶ谷宿 4.4km

第5話 保土ヶ谷宿~戸塚宿 9.4km

第6話 戸塚宿~藤沢宿 7.7km

第7話 藤沢宿~平塚宿 12.7km

第8話 平塚宿~大磯宿 3.3km

第9話 大磯宿~小田原宿 15.8km

第10話 小田原宿~箱根宿 15.5km

第11話 箱根宿~三島宿 14.4km

第12話 三島宿~沼津宿 6.2km

第13話 沼津宿~原宿 6.1km 

第14話 原宿~吉原宿 9.0km

第15話 吉原宿~蒲原宿 11.0km

第16話 蒲原宿~由比宿 5.4km

第17話 由比宿~興津宿 10.0km

第18話 興津宿~江尻宿 4.2km

第19話 江尻宿~府中宿 11.4km

第20話 府中宿~丸子宿 5.3km

第21話 丸子宿~岡部宿 8.5km

第22話 岡部宿~藤枝宿 7.8km

第23話 藤枝宿~島田宿 8.1km

第24話 島田宿~金谷宿 4.4km

第25話 金谷宿~日坂宿 6.5km

第26話 日坂宿~掛川宿 8.6km

第27話 掛川宿~袋井宿 8.3km

第28話 袋井宿~見附宿 6.5km

第29話 見附宿~浜松宿 14.5km

第30話 浜松宿~舞坂宿 11.1km

第31話 舞坂宿~新居宿 4.6km

第32話 新居宿~白須賀宿 6.8km

第33話 白須賀宿~二川宿 5.9km

第34話 二川宿~吉田宿 7.7km

第35話 吉田宿~御油宿 11.1km

第36話 御油宿~赤坂宿 2.0km

第37話 赤坂宿~藤川宿 9.9km

第38話 藤川宿~岡崎宿 10.7km

第39話 岡崎宿~池鯉鮒宿 11.8km

第40話 池鯉鮒宿~鳴海宿 11.7km