テーマ:サービス部
今日はガソリンの話。
冬期間に限らず、長期間放置されたガソリンは品質が劣化します。
変質ガソリンとも呼ばれ、お店では「腐ったガソリン」と呼んでいます。
秋田弁だと、「かわってる」「あまってる」とも言いますね。
「ここ最近だば、ハーレーさぁ乗ってね~がらガソリンかわってるべナ~」
こんな話をすると、鉱物が腐るはずないだろ!とお客さんに真顔で怒られたりしますが、(汗
ガソリンは腐るのです。
具体的にはガソリンが空気中の酸素と化学反応(酸化)する事。
もしかしたら意外と一般に知られてない話かもしれません。
皆さん知ってました?
酸化(劣化)して腐ったガソリンは、
ガソリンキャップを開けると、強い独特の臭いを放っております。(甘い香りと言う人も居ます)
酸は金属と反応しやすいため、腐ったガソリンを放置すると
ガソリンタンク内やエンジンを腐食させます。
特に真鍮は特に酸に弱いため、キャブレターのジェット類を酸化させ、緑青が付着し、
キャブレターのフロート内が緑色に変色します。
そのまま放置すると揮発しないワニス質やガム質などがフロート室に溜まりヘドロ状態。
こうなると、キャブレターを詰まらせる原因=エンジン不動となります。
ハーレーもそうですが、最近は殆んどのバイクがインジェクションなので、
詰まったりすることはないですが、金属が酸化するという原因は変わりません。
最悪、フューエルポンプが壊れ修理代が高くついてしまいます。
と、口うるさく説明しても、なかなか皆さん理解してくれないので、
お店ではこんなモノを展示しております。
上の写真。
左から順に、2012/1月のガソリン。
真ん中が2011/9月のガソリン。
一番右が2010/12月のガソリン。
なんか美味しそうな感じもしますが(笑)。ガソリンは、こんなに変化するものなのです。
一番左のフレッシュなガソリンは綺麗でしょ~。ガソリンと言うとこの色ですよね。
でもこの色というのは、灯油と識別するためにワザワザ着色してるんですよ。
だから本来は、ガソリンも灯油も無色透明。
でも半年も経てば、真ん中の様に無色に変化し、最終的には右の飴色へと・・・(汗
この実験ではボトルに少量だけ入れてるので、酸化が普通より促進され早いかもしれません。
この飴色になると危険信号!臭いも酷いです。
タンクに入ってると色は分からないからね~。
是非!お店で臭いを嗅いで、自分のガソリンタンク内と比べてみてください。
お店ではガソリン劣化防止剤も販売してるので、
そんな商品を利用するのもおススメです。
まずはガソリンは劣化する!これは覚えておいた方がいいですよ~~♪