【整体コラム】
ロームヘルド症候群(別名:胃心臓症候群or胃噴門症候群)の整体治療
胃腸が関係する不整脈(頻脈)、動悸、胸痛、胸内苦悶などの心臓症状について、、、
胃腸だけでなく、心膜内の心臓神経叢に対するアプローチも重要!!
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整体院に来院される不整脈患者さんについて…
「原因不明・異常なし」の患者さんばかり!!
・当院の様な整体治療院にも不整脈や動悸、胸痛、胸内苦悶などの心臓症状の患者さんは意外と多く来院されます。当然この様な方々は、すでに心電図やその他の検査を専門医で受けておられます。そしてその検査結果の大半は「異常なし・原因不明」の方々ばかりです。
・でも、この様な「異常なし・原因不明」というレッテルは、整体師的には「チョッと違うかな、、、」と思う事があります。詐病でもない限り、異常・原因が無いのに具体的な症状が生じるはずは無い、、、その様に考えるからです。言い方を変えれば、「異常・原因が不明」というよりは、隠れている異常・原因を「見つけられなかった」といった方がよいのでは、そう思います。

「原因不明・異常なし」というレッテルになる理由・・・
・もっと言うと、心電図やCT/MRI、あるいは血液検査などの最先端の検査法に”馴染まない異常・原因”だからこそ、その異常・原因が「見つからず」、結果的に「異常なし・原因不明」のレッテルになるのでは、と思います。
当院の不整脈の整体治療例、、、
整体師的の「変」な見かた…胃-噴門部の整体治療で不整脈を治療する?!
・ここまで生意気申しまして申し訳ありません。しかし、なぜこの様な事を言うかというと、異常なし・原因不明とされる不整脈などが意外と整体的なアプローチで良くなることがあるからです。
(下段にその整体治療例をいくつか紹介しています)
・当然、我々整体師の実力では、その原因や異常を見つけられない疾患は星の数ほどたくさんあります。専門の先生方にかなうはずはありません。でも少しだけ申し上げたいのは、我々整体師の頭の中は少々ひねくれていて(☚私だけかもしれません、まともな整体師の方々もたくさんおられます、すみません…)、症状の見かたがチョッとだけ「変」なんですね。
本コラムの主題である原因不明の不整脈なども、チョッと見かたを変えて診ていくと、意外な原因あるいは異常と思われる所見が見えてきたりするのですね。
・例えば、下記で紹介します不整脈の整体治療例ですが、その整体的アプローチとしては、胃-噴門部への内臓整体テクニックを施術し、不整脈が改善している症例ばかりなんですね。
◆ 10年以上前から続く不整脈(期外収縮)の整体治療
患者Mさん=64才-男性-会社役員/の症例
◆ 一日に40回以上も生じる頻脈…20年前から続く不整脈(心室頻拍、期外収縮)の整体治療
患者Jさん=56才-女性・自営業/主婦の症例
◆ 30年前から続く、一日に100回近く頻発する不整脈(期外収縮)の整体治療
患者Sさん=64才-男性・会社役員の症例
◆ 25年前から続く、一日に100回以上も生じる不整脈(期外収縮)の整体治療
患者Hさん=64才-女性・主婦の症例

・ちなみに、胃-噴門部あるいは腸などの消化管が原因して、不整脈や胸痛/胸内苦悶などの心臓症状が生じる疾患名は「ロームヘルド症候群(別名:胃心臓症候群or胃噴門症候群)」と呼ばれています。ただこの疾患名は、わが日本国では正式な疾患名にはなっていないようですが、、。

胃腸の疾患が不整脈や胸内苦悶などの心臓症状の原因となる…ロームヘルド症候群
ロームヘルド症候群(胃心臓症候群or胃噴門症候群)についての説明、、、
消化管のガス蓄積過剰⇒迷走神経の異常な刺激説、、、

頸部から胸部~腹部にかけて下行する迷走神経(副交感神経)
・ところで、このロームヘルドと症候群について調べてみると、その詳細な原因は不明との事です。ただよく言われていることは「胃腸管内の過剰なガスの蓄積」が主な原因では、とされています。つまり、消化管内の過剰なガス蓄積により迷走神経が異常な刺激を引き起こし、そのせいで不整脈や胸内苦悶などの心臓症状を引き起こす、、、という説明です。
・また、上記説明に加えてロームヘルド症候群の基礎疾患として、胃食道逆流症 (GERD)、胃炎、食道裂孔ヘルニア、過敏大腸などの既存の胃腸疾患が挙げられています。

消化管のガス蓄積、または正常な食道胃接合部と食道裂孔ヘルニアが原因
・ですから、その一般的な治療方針は「消化管内のガスを減らす」、あるいは上記の「胃食道逆流症などの治療」によって、過剰になっている迷走神経刺激を緩和する事が一般的な治療となっています(☚食習慣の改善・投薬療法・手術など)。ただ「変な整体師」的には、チョッと別の仮説を言ってみたくなる衝動が生じています。
当院のロームヘルド症候群の仮説…心臓神経叢への刺激!?!
胃-噴門部の異常が、食道・横隔膜経由で直接的に心膜(心臓神経叢)に向かう刺激ルート・・・
・その当院流の仮説は、ロームヘルド症候群の様な心臓自体が関係しない不整脈原因の一つとして、「消化管内のガス増量」だけでなく、胃-噴門部の緊張が横隔膜筋膜を経て同膜と接する心膜にまで及び、心膜内に内在している心臓神経叢にもその緊張が影響して心臓神経叢が刺激され、異所性の始点からトリガー活動的に活動電位が生じて心筋が異常興奮し、不整脈が生じるのでは(下記注1参照)、という仮説です。
・もっと端的に言えば、「消化管のガス蓄積過剰⇒迷走神経の異常刺激」というよりは、胃-噴門部の緊張がその直上に接する心膜内の心臓神経叢を刺激し、不整脈や胸内苦悶などの症状が生じるのでは、、、という、いたって単純な仮説です。

横隔膜を境に、上面の心膜を除去した心臓(☚心臓神経叢が見える)と下面の胃神経叢(噴門は隠れている)
・ですから上記で紹介しました四つの不整脈の整体治療例は、その全てが胃-噴門部への整体テクニックを施術し、以って心臓神経叢の異常興奮を抑制して不整脈などを緩和しているのですね。
・もう少し正確にいうと、実は上記四つの症例では胃-噴門部への整体治療だけでなく、もう一つ追加して別の整体治療を施術しています。それは心膜(心臓神経叢)に対しての直接的な整体テクニックです。
・つまり、心膜(心臓神経叢)も易刺激状態にあるからこそ、胃-噴門由来の刺激に対して反応しやすくなっているため、不整脈等が生じるのでは、その様に考えています。
・実際、胃-噴門部だけの治療よりも、心臓神経叢に対する整体治療も同時並行で施術する方が、より効果的だったのですね!!!
それでは、次項よりその理由を説明していきます。
注1) 心臓(心臓神経叢)~食道~横隔膜~胃の連続性について
心臓神経叢は心膜にすっぽりと包まれています。心膜の下面は横隔膜筋膜の上面と接し、そのすぐ横に食道裂孔が開いていています。同裂孔を食道が貫通する際、横隔膜筋膜の上面と下面は横隔食道靱帯によって食道と接しつつ、そのまま下行して胃(噴門部)の筋膜となります。以上の解剖学的事実から「(心臓神経叢が内在する)心膜下面-横隔膜筋膜-食道-胃」の筋膜は連続していることが分かります。
従って、胃(特に噴門部付近)の異常は、上記の筋膜の連続性を介して心膜に影響を与え、同膜に内在する心臓神経叢に過敏的な刺激を与える可能性がある、と考えます。
胃-噴門部の問題だけでは不整脈などの心臓症状は生じにくい?!
心膜(心臓神経叢)の易刺激性も有力原因なのでは、、、
・別の角度から改めて説明すると、胃腸のガス蓄積が過剰だからと言って、または胃-噴門部に胃食道逆流症や食道裂孔ヘルニアなどの刺激源があるからといって、その全ての患者さんに不整脈や胸内苦悶などの心臓症状が生じているわけではない(むしろ心臓症状を呈する方の方が少数派)、、、という事です。
・言い換えれば、心臓に何らかの易刺激的な病態が存在していなければ、胃腸のガス蓄積や胃食道逆流症や食道裂孔ヘルニアがあったとしても、それだけでは心臓は刺激されず、不整脈などの心臓症状を生じる事は無いのではないか、、、という事です。
だからこそ、先述の4例のごとく、胃-噴門部だけの治療よりも心臓神経叢に対する治療も同時並行で施術する方が、より効果的だったのだと思います。
当院の「原因不明の不整脈」についての結語と整体的アプローチについて、、、
・ここで当院の「(胃腸が関係していると思われる)原因不明の不整脈」についての結論を申し上げると、以下の通りになります。
◆不整脈には生命に直結する病態もあるので専門医での精査は必要であるが、その精査でも「原因が不明で異常なし」とレッテルがはられるケースは少なくなく、その様な患者さんが当院の様な整体院にもよく来院される。このようなケースではロームヘルド症候群的な考えでもって胃腸および噴門部の診察-治療に当たると奏効する事がある。
但し、その際においても胃腸および噴門部へのアプローチだけではなく、心臓(心臓神経叢)の易刺激性を考えて、その対策も同時進行的に治療を進める方が、より実効性がある、と考える。

食道裂孔ヘルニア解放テクニックと心臓神経叢解放テクニック
◆心臓(心臓神経叢)の易刺激性原因として具体的なものは下記が挙げられる。
1...
気管支炎、肺炎など、胸郭内炎症疾患の炎症残渣による心膜(心臓神経叢)への刺激

流注膿瘍…炎により膿が胸郭内に蓄積し心膜内に浸潤する可能性がある
2....
齲歯(虫歯)などの頭顔面部炎症疾患からの流注膿瘍によってその膿が心膜(心臓神経叢)へ下行・浸潤する事による刺激
◎流注膿瘍については下記整体コラムを参照ください
【整体コラム】流注膿瘍とその整体治療についての考察

流注膿瘍…頭顔面の炎症により分泌された膿は頚筋膜などを伝って心膜などの胸腔内臓器に下行・浸潤する
3....
肋骨骨折など、胸郭の外傷による内出血や膿残渣による心膜(心臓神経叢)への刺激
◎ 近々、肋骨骨折が関係すると思われる不整脈治療例をアップする予定です
肋骨骨折による内出血痕や膿残渣は心膜内に浸潤する可能性がある
4....
過度の筋肉トレーニングや不良姿勢、脊椎偏位などによる胸郭過緊張による物理的な心膜(心臓神経叢)への刺激
胸郭の偏位や骨格筋の過緊張により胸郭内臓器が圧迫され心臓神経叢が刺激(失調)する可能性がある
5...
心臓神経叢の上流である頸部交感神経幹あるいは迷走神経の失調による心臓神経叢への刺激

頸部交感神経幹や迷走神経は頸部筋肉の過緊張/硬化/肥大により刺激され、誤作動(自律神経失調)を起こす可能性がある
上記1~5の様な所見は心電図やMRI・他の、現代の最先端検査法において「見つけにくく、馴染まない所見」と思われ、この様なケースにおいて「原因不明・異常なし」のレッテルを張られる可能性が高いのでは、と考える。
逆にいうと、これらの所見は詳細な問診や触診などの初歩的な検査に馴染む所見である。その意味において、触診や問診を旨とする我々整体師にとって、このタイプの、つまり「原因不明・異常なし不整脈」については、適応する可能性が高いのでは、と考える。

上記1~5が関係する不整脈や胸内苦悶に対する整体的アプローチと期待できる効果は以下の通りです。
胃-噴門部に対する整体テクニック
・下部食道括約筋解放テクニック
・食道裂孔ヘルニア解放テクニック
・胃平滑筋テクニック
・横隔膜解放テクニック
・腸間膜根解放手クニック

心膜(心臓神経叢)に対する整体テクニック
・心膜解放テクニック
・心臓神経叢解放テクニック
・胸膜解放テクニック

自律神経に対する整体テクニック
・頸部交感神経幹解放テクニック
・迷走神経解放テクニック

上記整体テクニックによって期待する効果
・胃-噴門部のヘルニアの改善や炎症、胃酸逆流、過緊張などの緩和
・消化管内のガス蓄積の改善
・心膜内-心臓神経叢の癒着or圧迫刺激などの解消
・末梢の交感/副交感神経失調の改善
これらでもって、原因不明の不整脈などの治療に当たっています。
以上が、「原因不明・異常なし」とされることの多い不整脈や胸内苦悶などの心臓症状についての、いわゆるロームヘルド症候群についての、整体師的なコラムです。
何かの参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
近々、本コラムに関連して「1日に30000回に及ぶ不整脈(期外収縮)の患者さんの整体治療例」をアップする予定です。
よろしくお願いします。
それでは、次回はまた別のテーマで、、、。
(了)
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上記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それではお大事にしてください。
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