原因不明の歯の激痛と10年前から続く知覚過敏および眼痛、縮瞳の整体治療
8診目でほぼ完治した症例の解説です。
Ps=睡眠時無呼吸症候群(いびき・呼吸停止)及び小顔矯正も・・・
患者Yさん=46才-女性・主婦/看護師の症例
● 口腔内疾患【総合案内】歯痛、非歯原性歯痛、歯周病、口内炎、臭い玉(口臭)、味覚障害、顎関節症…
● 緑内障…眼関連疾患【総合案内】緑内障、眼痛、斜視、眼瞼下垂、飛蚊症、目ヤニ、流涙、くま…
① Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、 三日前の夜中に、右の歯に激痛が生じて眼が覚めたそうです。鎮痛剤は効かないので夜もろくに眠れず、食事も出来ないそうです。また会話中に歯が少しでも当たると激痛が生じるので、会話もろくに出来ず、仕事や生活にもかなり支障が出ているそうです。Yさんは一年前にも今回と同様の歯痛に見舞われていたそうですが、その際に歯科医からは「何の異常もありません」と言われていたそうです。その時は一か月以上もその激痛が続き、その後次第に軽減していったそうです。ただその後もずっと右の歯の鈍痛と知覚過敏(☚冷水or熱いもので痛みが増強・他)が続いていて、鍼灸や整体治療も受けたそうですが、改善しなかったそうです。Yさんは三か月に一度のペースで定期的に歯科検診をされているそうですが、1~2か月前の直近の検査でも「異常無し」だったので、今回の突発的な激痛発作については歯科医院には行かず、当院への受診となりました。
② Yさんの診察
・痛む部位は「特定の歯」というよりは、「右の上顎部と下顎部の歯全般(特に奥歯)」が疼く様に、ほぼ持続的に痛むそうです。ただ少し軽減したり悪化したりと、波があるそうです。初診来院時の痛みの強さはマックス(10/10)に比べて9/10と、耐えられないほどの激痛で、鎮痛剤は全く効果が無いそうです。会話や歯みがき、食事時に歯が当たったりすると右の歯の激痛が増強するそうです。歯痛の増悪時は右の頬骨からこめかみ~側頭部にかけても痛みが広がるそうです。また入浴や飲酒でも痛みが増強するそうです。
・今回の件や、1年前の歯の激痛以前から、右側で噛むと右の歯が痛くなる事があるので、10年近く前から右側で咀嚼しないようにしていたそうです。また同時期から、冷水や熱い食べ物による知覚過敏も酷く、食生活に大きな支障が出ているそうです。この件について歯科医院ではその原因がよく分からなかったので、現在特段の治療はしていなかったそうです。
・歯科医からは「右の歯の食いしばり癖(☚歯の線条など)」を指摘されていて、マウスピースを処方されていた事もあるそうです。しかしそれ以外の、虫歯、歯周病、歯の噛み合わせ障害など、歯の異常は無いとの事だそうです。またある整体の先生からは、後頚部の筋肉緊張が強いと指摘されているそうです。Yさん自身、「私はよく緊張して力が入るタイプです」と仰っていました。
・Yさんの身長は161cmで、体重は61kgだそうです。また血圧は80/120mmHgで、血液検査では脂質異常症(高脂血症)が指摘されているそうです。
・よく両眼の奥の方で持続性の眼痛が生じるそうで(☚眼科医の診察では異常無し)、この眼痛は眼を酷使しない時でも生じていて、一週間に3~4回はあるそうです。また、もともとは両眼とも視力が1.2だったそうですが、5年前から急激に視力が下がり始め、今では右左の視力が、それぞれ0.2と0.3だそうです。
・初診来院時、両方の瞳孔とも縮瞳状態でした(約2mm)。輻輳調節反射で瞳孔の大きさに変化はありませんでした。
・花粉症(アレルギー性鼻炎)があるそうです。子供の頃に副鼻腔炎になったことがあるそうです。
・耳鳴りや難聴は無いそうです。
・嚥下や咀嚼、構語運動に支障は無く、顔面筋(表情筋)の運動にも左右差はありませんでした。ただ眼を上方に向けた時の前額部の皺は、左右ともほとんど生じませんでした。
・月経周期は28日で、月経期間は三日だそうです。過多月経でドロドロとした経血が出るそうです。生理痛はやや強い方で、下腹部痛と両側頭部痛があるそうです。
・5年前と4年前に二度、原因不明の両下腿の血栓性静脈炎になったことがあるそうです。
・胸頸部聴診上、心音・呼吸音に異常は無く血管雑音もありませんでした。
・手背静脈の怒張はありませんでした。
・視診上、Yさんのフェイスラインはやや膨らんで見えました。また鼻唇溝(ほうれい線)やその他の皺は、ほとんどありませんでした。
・頭顔面(頬骨、上顎骨、下顎骨、側頭骨)の触診/打診上、圧痛や叩打痛はありませんでした。また眼窩上孔、眼窩下孔、オトガイ孔に圧痛(放散痛)はなく、顔面の触診検査に左右差はありませんでした。頬骨下部や頸部前面の筋緊張が極めて強く、圧痛もありました。
➂ 治療目標と整体治療
⑴ 上・下顎の歯槽静脈の還流を回復し、歯髄のうっ血を解消する
⑵ 海綿静脈洞のうっ血を解放し、動眼神経の絞扼を解放する 同時に眼痛を改善する
・静脈還流促進テクニック
・顎動静脈解放テクニック
・翼突筋静脈叢解放テクニック
(海綿静脈洞解放テクニック)
・上・下歯槽静脈叢解放テクニック
「歯を当てても違和感はありますが、痛みは軽くなっています。それと眼の奥の痛みが無くなっています。スッキリしています」と仰っていました。また視診上、フェイスラインがやや引き締まっていました。左右の瞳孔は3mm程度になっていました。
・2診目来院時、
「まだ右側で噛む事はできませんが、でも歯が当たった時の痛みは軽くなっています。何もしていない時は違和感程度になっていて、かなり楽になりました。眼の奥の痛みや、こめかみから側頭部への放散痛も治まりました。昨日は(初診治療日の夜)いつもよりよく眠れました。ただ起きた時、眉間の奥の方が”ボヮ~ン”とした感じがして、今でも続いています」と仰っていました。施術後は、その”ボヮ~ン”とした感じもほぼ解消し、歯の違和感もさらに軽くなっていたそうです。また左右の瞳孔は4~5mm程度になっていました。ただ施術中の1/3くらいは寝ておられましたが、その際に軽度のイビキが続き、かつ10回近く無呼吸になる事がありました。その事を指摘すると、Yさんは「よく夫から”寝ている時に息が止まっている事があるよ”と言われています」と仰っていました。また一緒に寝ている娘さんからも、いびきがうるさく、寝ている時にむせている事が多い事が指摘されているそうです。
睡眠時無呼吸症候群について、専門的な診療を受けた事は無いそうです。
・3診目来院時、
「(歯痛は)大分良くなってきていると思います。3/10くらいです。歯が当たるとまだ痛みますが、軽くなっています。眼の奥の痛みやこめかみなどへの放散痛は無かったですが、ただ今日は両方の側頭部に鈍痛があります。」と仰っていました。視診上、施術前の瞳孔は3mm程度でしたが、施術後は4mm程度になっていました。施術中は寝ておられましたが、何度か無呼吸になっていました。施術後は、側頭部の鈍痛も無くなっていました。
・4診目来院時、
「お陰様で歯の痛みがかなり良くなっています。最悪の時の1/10くらいです。そこで昨日ですが、食事の時に恐る恐る右の歯で噛んでみました。すると多少の違和感はありましたが、何年かぶりに何とか噛むことが出来ました。冷たい水を飲んだ時、いつもは”イタッ!!”となっていたのですが、これも何年かぶりで無くなっていました。眼精疲労は時々ありますが、眼の奥の痛みは無くなりました。」と仰っていました。視診上、左右のフェイスラインがシャープになっていたので、その事を指摘すると「そうなんです。夫や娘も”スッキリしたな”と言ってくれました」と仰っていました。今回も施術中は1/3くらいは「ス~ス~」と寝ておられましたが、一度も呼吸が途切れることなく寝ておられました。この事を指摘すると「夫も”最近は息が途切れる事がなくなったな”と言ってくれました」と仰っていました。瞳孔については、施術前は3~4mmでしたが、施術後は4~5mm程になっていました。
・5診目来院時、
「メチャメチャ調子が良いです。歯痛も無く、知覚過敏も良くなっていて、冷たいものを飲んでも何ともありません。それだけでなく、何年も前から右側で噛むと右の歯が痛くなる事があり、右側で噛まないようにしていましたが、不思議な事に右側で噛んでも痛まないようになっていました」と仰っていました。また、今までは週に3~4回も両眼の奥が痛くなっていましたが、それもこの二週間は一度も無かったそうです。
・6診目来院時、
「(前回施術から)最初の一週間は絶好調で、歯痛や知覚過敏も全く無く、右の歯でも問題なく噛めました。眼の奥の痛みもありませんでした。ただ一週間を過ぎたころから、噛む事に支障は無いのですが、右上顎の歯に(第1or2小臼歯付近)少しだけ違和感がありました。」と仰っていました。
・7診目来院時、「歯痛や知覚過敏は無く、右の歯でも問題なく噛むことが出来ますが、少しだけ右上顎の歯に(第1or2小臼歯付近)違和感が残っているのが気になります」と仰っていました。また「家族から”顔が小さくなったね”と言われます」とも仰っていました。右の歯に若干の違和感は残っていましたが、症状が安定していたので、治療間隔を今までの週に一回から、次回は二週間後に予約を取る事にしました。
・8診目来院時、
「右の歯の痛みも無く、普通に噛むことが出来ています。冷たい飲み物なども普通に飲めて、長年悩んでいた知覚過敏もウソのように無くなりました。眼の痛みも無くなりましたし、(右の歯に)あと少しの違和感が残るくらいです」と仰っていました。この違和感については、Yさんは数年以上も右側の歯で噛む事をしていなかったので、右の歯(歯根膜-歯髄-歯髄-歯槽)に対する機械的圧力が長期間負荷されていなかった事が違和感に関連しているのでは、と考えました。従ってこれ以降は、右の歯で食物を積極的に噛み、歯に機械的負荷を加えていき、その負荷に右の歯を慣れさせていく事で違和感が解消していくのでは、と考え、その旨を伝えました。睡眠時無呼吸症候群について尋ねると、「そういえば、一緒に寝ている娘が”最近あまりイビキもかかなくなったし、寝ている途中で(無呼吸で)むせる事も少なくなったね”と言っていました」と仰っていました。この段階でほぼ完治状態に近いと判断したので、以降は適時にメンテナンス的に来院する事をお勧めして、今回の集中治療を終了する事にしました。
・一か月後のメンテナンス来院時、
「歯の痛みは全く無く普通に噛めていますし、知覚過敏も出ませんでした。噛む時に少しだけ違和感はありますが、こんなに早く治していただいて、ホントにありがとうございました。」と仰っていました。
⑤ 今回の症例の概説、、、
ⅰ【歯痛・眼痛・縮瞳について】
非歯原性歯痛の当院が考える原因仮説とは・・・静脈のうっ血 ?!
・今回のYさんの歯痛は、いわゆる非歯原性歯痛(☚歯に原因が無い歯痛の総称)と呼ばれる歯痛だと思われました。その非歯原性歯痛の原因と考えられている仮説は多数ありますが、当院ではその一つとして「歯髄のうっ血(静脈還流の障害)」が多いのでは、と考えています。その根拠は、歯とよく似た硬い組織に骨がありますが、その骨痛(厳密には変形性関節症時の骨痛)の主因に「骨髄静脈のうっ血(骨髄浮腫)」があるからです。
上・下顎の静脈うっ血を推測させるYさんの所見・・・
・つまり、骨(あるいは歯)という硬くて閉鎖的な空間内を走行する静脈がうっ血(膨張)すると、それ自体が痛みの原因になるからだと考えられています。
つまりYさんの右の歯槽/歯髄内を還流する静脈叢が何らかの原因によりうっ血し、それが歯痛の原因になっているのでは、と考えられるのです。Yさんにもそれらを示唆する所見が多数見られました。
・この仮説の所見をまとめると以下の通りです。
1. 痛む部位は「特定の歯」というよりは、「右の上顎部と下顎部の歯全般(特に奥歯)」が疼く様に、ほぼ持続的に痛む
2. 歯科医からは「右の歯の食いしばり癖(☚歯の線条など)」を指摘されていて、マウスピースを処方されていた
3. 虫歯、歯周病、歯の噛み合わせ障害など、歯の異常は無い
4. よく両眼の奥の方で持続性の眼痛が生じるそうで(☚眼科医の診察では異常無し)
5. 両方の瞳孔とも縮瞳状態でした(約2mm)。輻輳調節反射で瞳孔の大きさに変化はありませんでした。
6. Yさんのフェイスラインはやや膨らんで見えました。また鼻唇溝(ほうれい線)やその他の皺は、ほとんどありませんでした。
7. 頬骨下部や頸部前面の筋緊張が極めて強く、圧痛もありました。
上記Yさんの所見の解説・・・
・上記1に関しては、右の上・下顎骨内全域を還流する上・下歯槽静脈全般のうっ血(膨張=痛覚刺激)が推測されます。この事は特定の歯だけの痛みではなく、右の上・下歯槽全域の痛みとしてYさんは感じている事をうまく説明できると思います。
・2については閉口筋(特に内・外側翼突筋)の緊張/硬化が推測され、この緊張/硬化によって同筋内を還流する翼突筋静脈叢が圧迫され、それによる静脈還流障害が推測されます。翼突筋静脈叢は前出の上・下顎骨内を還流する上・下歯槽静脈の下流にあたるので(特に上歯槽静脈)、同静脈叢のうっ血は、その上流部である上・下歯槽静脈全般のうっ血の原因になりえると思われます。これについては、上記7(頬骨下部の筋緊張)がその根拠になると思われます。
・4については、前出の翼突筋静脈叢の静脈還流障害により、その上流部である海綿静脈洞(☚左右眼窩の深部に位置)もうっ血する可能性が高まり、それを眼の奥の痛みとして認知している可能性が高いのでは、と考えられます。
・5については、これも前出4で説明した通り、海綿静脈洞内を走行する動眼神経(☚瞳孔括約筋を収縮させる神経を含む)が軽度刺激される事で縮瞳しているのでは、と考えられます。また7の頸部前面の筋緊張による頸部交感神経幹の圧迫刺激が、いわゆるホルネル症候群的な機序(頸部交感神経幹の麻痺)によって縮瞳を生じさせている可能性もあります。
・6については、Yさんの頭顔面全体の静脈還流が障害され(☚主に下顎後静脈と内頚静脈の合流付近で絞扼されているものと推定)、それによりその上流部である頭顔面のうっ血(浮腫み)が生じているものと考えられ、これも上・下顎骨内を還流する上・下歯槽静脈全般のうっ血を補強する要因と考えられます。これについても、上記7(頸部前面の筋緊張)がその根拠になると思われます。
Yさんの治療目標…上・下顎の静脈うっ血を解消する整体治療 !!
・以上の考え方から、今回のYさんの原因不明の歯痛(非歯原性歯痛)の治療方針として、上記「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる
⑴ 上・下顎の歯槽静脈の還流を回復し、歯髄のうっ血を解消する
⑵ 海綿静脈洞のうっ血を解放し、動眼神経の絞扼を解放する 同時に眼痛を改善する
目的で、
・静脈還流促進テクニック
・顎動静脈解放テクニック
・翼突筋静脈叢解放テクニック
(海綿静脈洞解放テクニック)
・上・下歯槽静脈叢解放テクニック
を施術した訳です。
歯痛治療の副次的効果、、、小顔矯正 !!
・その治療効果は劇的で、わずか7-8診目でほぼ完治状態であったため、上記仮説で概ね妥当であったのでは、と考えます。また歯痛だけでなく、眼の奥の痛みや縮瞳あるいは顔の浮腫みが改善され、「家族から”顔が小さくなったね”と言われます」と言われるほど小顔になったことからも、上記仮説で良かったのでは、と思います。
ⅱ【長く続いていた知覚過敏について】
10年近く続いた知覚過敏の解消理由とは、、、
うっ血解放による上・下歯槽神経の易刺激性の緩和 ?!
・今回のYさんの治療については歯痛だけでなく、長くYさんを悩まし続けていた右の歯の知覚過敏も解消した事が特徴的でした。この知覚過敏については、10年近くも鍼灸や整体治療を受けていたにも関わらず全く解消しなかったのに、わずか7-8診で全面的に解消したので、今回の整体治療は知覚過敏にも効果的であったことが証明されたと思います。
・その理由ですが、おそらくですが、上・下の歯槽-歯髄を支配する知覚神経(上・下歯槽神経)が、上・下の歯槽静脈と同じ部位を並んで走行している事が関係しているのでは、考えられます。つまりYさんの右の上下の歯の知覚過敏は、頬部や頸部前面の筋緊張/硬化により上・下歯槽静脈のうっ血(膨張)する事で、その膨張刺激により上・下歯槽神経も刺激されてその閾値が低下し、敏感になっていたからではないでしょうか。
・従って、前出の整体治療法によって上・下歯槽静脈のうっ血が解消されると、自ずと上・下歯槽神経に対する刺激も軽減~解消し、結果的に知覚過敏も改善していったのでは、と考えられます。
ⅲ【睡眠時無呼吸症候群(イビキ・無呼吸)について】
舌下神経の整体治療が功を奏した ?!
・初診問診時には、睡眠時無呼吸症候群については聴取していなかったものの、その治療過程でYさんがイビキをかいて眠ることが多かった事から、その際にイビキあるいは無呼吸状態を何度も経た事で分かった所見でした。改めてYさんに確認すると、夫やお子さんからイビキや無呼吸について再三指摘されていた事が分かりました。
・Yさんは睡眠時無呼吸症候群について専門医を受診していなかったので正確な所は不明ですが、結果的に本件もかなり改善したようでした。この件については、おそらくですが、Yさんの歯痛の整体治療中に、舌の運動神経である「舌下神経(下段 注1参照)」も偶然に施術してしまったからではないか、と思われます。
以前にもYさんと同様のケースがありました、、、
・実は、同様のケースが以前にもあったのです。それはある患者さんの緑内障治療においてでした。
その患者さんはMさん(54才-男性-会社員)で、中等度の緑内障を患っておられる方でした。Mさんは、やはりその施術中に眠られる事が多かったのですが、かなり酷い無呼吸状態に幾たびもなっていたのでした。
・そこで、ついでといっては何ですが、Mさんの施術中に舌下神経の伝導障害を改善すべく、その整体治療も追加していたのです。すると次第に無呼吸状態は軽減していき、施術中にも無呼吸になる事はほぼ無くなっていったのです。
(詳細は下記を参照ください)
◆ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の整体治療
末梢性の自律神経失調(舌下神経)が原因か ?! 緑内障の治療中、偶然にSASが改善した症例の解説です。
患者Mさん=54才-男性-会社員の症例
舌下神経の整体治療は睡眠時無呼吸症候群にも効果的か ?!
・Yさんに話しを戻すと、歯痛の整体治療は舌下神経付近も施術するので、その際に偶然にも舌下神経の伝導障害が改善され、舌が睡眠中にもそのトーヌス(基礎緊張)を維持することが出来、舌が咽頭方向に沈下して喉を塞ぐことを回避出来たので、無呼吸やイビキが解消していったのでは、と考えられます。
注1) 舌下神経(第12脳神経)とトーヌス(基礎緊張)
舌下神経(第12脳神経)は、延髄の舌下神経核から一対出て、主に舌下神経管(一部頸神経)を経てから下顎枝の後内面を下行し、下顎角(エラ)付近で前方に90°向きを変え、下顎体内面から内舌筋と外舌筋に向かって7対の枝神経を出し、下記の様な舌の運動を支配する運動神経です。
内舌筋は舌本体を構成する筋肉で「上縦舌筋、下縦舌筋、横舌筋、垂直舌筋」の四種があり、主に舌本体の形状を変化させます。
外舌筋は「茎突舌筋、オトガイ舌筋、舌骨舌筋」の三種があり、舌本体の位置の移動や向きを変化させます。
舌下神経にはトーヌス(基礎緊張)があり、全身の力を抜いている時でも微小な信号を出し、舌の軽度な緊張を保っています。このトーヌスが消失すると舌(内舌筋・外舌筋)は完全に弛緩し、例えば顔が下に向いている時では(☚座位で居眠りしている状態)、口から舌が出たり、顔を上に向けている時では(☚仰臥位で寝ている状態)、喉を塞ぐことになります。
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上記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それではお大事にしてください。
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