① Aさんの病歴・・・「一日中、後鼻漏が出っぱなしです…」 患者Aさんは、1年ほど前から後鼻漏が出るようになったそうです。後鼻漏は白くてネバネバした粘液性で、常時出ていて、一時間に何度もティッシュペーパーに吐き出しているそうです。ですから歩行中も携帯用のティッシュケースを手に持ちっぱなしだそうです。耳鼻科では特に異常な病態は無いとの事で、漢方薬の処方を受けたそうですが、ほとんど変化は無いそうです。他に鍼灸やオステオパシー、整体、あるいは重曹クエン酸などを試されましたが、少しマシになった程度くらいで、ほとんど改善しなかったそうです。
① Mさんの病歴・・・1~2分おきに無呼吸状態に… 患者Mさんは、当院に緑内障の集中治療で三か月間ほど通院されていました。運よく緑内障の症状は改善していき、その後の眼科医院での定期健診でも好結果を得ることが出来ました。 【Mさんの緑内障治療の解説はこちら】
Mさんは、その整体治療中に爆睡される事が多く、ほぼ施術中は眠っておられました。その間、度々無呼吸状態になることがあり、一度の施術中で数十回に及ぶ無呼吸状態になっていました。
① Sさんの病歴・・・きっかけは転倒だが… 患者Sさんは、4か月前に貧血で失神し、自宅で転倒したそうです。その際に鼻骨骨折(大量の鼻出血)などの外傷があり、そちらの治療を優先されていたそうです。ところが、それが快方に向かうにつれ、左腕の痺れ感が目立つようになってきたそうです(☚受傷直後から左腕の痺れは感じていたそうです)。その痺れがなかなか改善していかず、むしろ強まってきたので、改めてMRIなどの検査を受けたところ、頸椎のC4,5,6に椎間板のヘルニアがある事が分かったそうです。担当医からは、一応手術を勧められているそうですが、このヘルニアは、今回の事故以前からあった可能性も指摘され、その手術で痺れが解消するかどうかは保証できない、と言われ、さらにこの頸椎のヘルニアが左腕の痺れの原因とも限らない、とも言われたそうです。そこでSさんは、整体やカイロプラクティック、オステオパシー、鍼灸、接骨院、マッサージなど、様々な治療を受けてきたそうです。しかし少しは良くなる事があっても、自宅に着く頃にはすぐに痺れが元に戻るなどで効果が出ず、最近ではむしろ悪化傾向にあるそうです。
D 頸椎のヘルニアが影響していると思われる部位… ・頸椎にヘルニアがある事が分かったのは、4か月前の転倒後の再検査でした。その時担当医から、このヘルニアは、今回の事故以前からあった可能性も指摘され、その手術で痺れが解消するかどうかは保証できない、と言われ、さらにこの頸椎のヘルニアが左腕の痺れの原因とも限らない、とも言われた事から、この頸椎ヘルニアについて整体治療するべきか否かについて迷いました。
① Sさんの病歴・・・ 患者Sさんは、3年前に右の足先をコンクリートにぶつけた際、右の第4趾を骨折したそうです(☚基節骨、中節骨、末節骨かは不明)。その治療経過中に右足をかばって歩いていると、足の踵が痛み出し、足底腱膜炎と診断されたそうです。骨折の治癒後に踵の痛みはマシになったそうですが、1年ほど前から踵が痛み出し(特に右踵)、再度足底腱膜炎と診断されたそうです。今回はシップ薬やリハビリ等では改善せず、鍼灸やオステオパシーなど、色々な治療に行かれたそうですが、改善せずに今も続いていて、歩行にも支障が出ているそうです。
② Sさんの問診と診察所見 ・直近の画像検査では、骨折部はキチンと治癒しているとの事で、他に特段の異常は無いそうです。
・歩行時は真っ直ぐに歩きづらく、地下街などの混雑する場所を歩いていると、他者とぶつかったり、転倒しかけたりするそうです。
・下肢の運動機能に特段の異常所見はありませんでしたが、知覚検査では左下腿の外側部(外側腓腹皮神経領域)に知覚鈍麻(右下腿-同部位の5/10)がありました。
・下肢の触診上、全体的に筋肉の緊張があり、特に左右膝窩部は著明な緊張と圧痛がありました。
・Sさんは踵だけでなく、右趾にも痛みがあるそうです。痛む部位は、右の第4趾の付け根(第3,4中足骨頭付近)で、その背側は常時痛むそうですが、数十分歩くと足底側も痛くなるそうです。痛みの性状は鈍痛だそうです。
・足の触診上、左右の踵(踵骨隆起)に著明な緊張と圧痛がありました。また両足底腱膜にも緊張と圧痛がありました。骨叩打痛はありませんでした。右の第4趾の付け根(第3,4中足骨頭付近)に軽度の腫脹(浮腫み?)がありました。圧痛はありましたが、発赤や熱感はありませんでした。視診上、変形等はありませんでした。
① Sさんの病歴・・・ 患者Sさんは、2週間ほど前から、突然首の右後面に痛みが生じるようになったそうです。Sさんは「そのうち治るだろう」と思って放置していたそうですが、逆に悪化し、首の後面だけでなく、右の肩甲骨上面から右上腕の後面と、右肘の外側面まで痛みが出るようになり、それが次第に強くなってきているそうです。Sさんは別件(歯茎の退縮と痛み)で来院されていましたが、本件も併せて診る事になりました。
① Sさんの病歴…「眼底血管の蛇行や軟性白斑があります」 患者Sさんは、1週間前に「発熱と眼の奥の痛みおよび頭痛」の件で来院された際、毎年の人間ドックで毎年次第に眼圧が上昇し、ここ数年は眼圧が20mmHg前後で高止まりしている事から、将来緑内障に悪化する事を恐れ、今のうちに眼圧が上がる原因追及とその解消を希望され、2か月後に予定している人間ドックで好結果をあげたいとの事で、今回の再来院となりました。ちなみに、今までの検査では、眼底血管の蛇行や緑内障性陥凹、軟性白斑などの高血圧眼底が指摘されていたそうです。
② Sさんの診察 【今回来院時の診察所見】
・頬部や下顎枝縁-下顎体縁に著明な緊張と圧痛がありました。
・オトガイを前方に突き出す「アイーン」の動作や、下顎を交互に左右に動かす「研磨動作」が不能でした。