【整体コラム】 頭内爆発症候群??? 「頭の中でパチパチと音がする?!」と整体治療法 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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 整体コラム 
頭内爆発音症候群???            
「頭の中でパチパチと音がする?!」整体治療法
Aさん・女性・43才の症例より

 

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❶ 「頭の中でパチパチと音がする?!」 患者さんの来院から始まった…
先日、ある患者さん(Aさん・女性・43才)が来院されました。Aさんの元々の主訴は別の症状でしたが、その問診の中でAさんは、「実は子供の頃から、頭の中でゴムが弾ける時の様な、パチパチとした音がするんですよ…」と、主訴以外の症状も漏らされました。

「頭の中でパチパチ音がする?!」


40年以上も整体師をやっていますが、まだまだ勉強不足ですね。その様な症状がある事は、その時初めて知ったのですから。、。まだまだ修行の身です。

…その事はさておき、Aさんからこのお話をお聞きした時、がぜんこの「頭の中でパチパチ音がする?!」症状について、興味を惹かれました。
“どんな病態なんやろう・・・”
良くも悪くも、私の整体師魂(?)に火がつきました。そこでAさんに、その頭パチパチに関する問診を始めました。その要点を以下に記します。

 


 

 


❷ Aさんからお聞きした"頭パチパチ"の症状
1.    最初の頭パチパチは小学六年の時で、中学受験のために塾で猛勉強し、その受験後、しばらくして生じ始めた。具体的には、受験も終わり、今まで覚えていた事が徐々に忘れていく頃に生じた


2.    他の同級生に同様の症状の人はいなかった。しかし偶然にも、その塾の先生も同じ症状があった


3.    その先生曰く、「パチパチ音は、覚えていた事を忘れる時、つまり脳の神経シナプスが解離する時に弾けて音が発生する」と仰っていたらしい


4.    音が鳴る場所は、頭のほぼ中心部で、いつも同じ場所で鳴る。また音の大きさは、日によって強弱がある。痛みは生じないが、気になって注意力が散漫になる。どんな病気か分からないので、不安になる


5.    頭パチパチは不意に生じるが、あくびや咳やクシャミをすると誘発される。中でもあくびは、一番強い音がする


6.    小学六年以降も、中学や高校、大学時代などで、試験の為に猛勉強をして、試験後にその覚えた事を忘れかける頃に生じる。多い日は、一日に数百回以上も頭の中でパチパチと音が鳴っていた。しかし猛勉強中は生じなかった


7.    大学を卒業後、猛勉強をする機会が減るにつれ、頭パチパチは減少傾向にある。しかし40才を超えた今でも、週に数回は頭パチパチが生じる。特に仕事上で調べる事が多かった後や、風邪などを引いた後に増加する。

 





❸ Aさんがネットで調べた「頭パチパチ…」の内容 
  
頭内爆発音症候群との関係は? 
Aさんはご自身の症状についていろいろと調べられていました。さすがにネットの時代ですね、ネットを検索すると、この「頭の中でパチパチ音がする?!」といった患者さんは、意外とおられるようです。ストレスや不眠が関連しているのでは、との仮説が多いようですが、ただやはり、その具体的な原因・治療法は全く不明との事です。


そんな中で、Aさんは「頭内爆発音症候群」にも調べられていました。その内容は、
『覚醒から睡眠に入る移行時間に起きるhypnic jerk(入眠時or睡眠時痙攣)と呼ばれる現象があります。hypnic jerkは、寝入りに体がビクッと動くということが特徴です。一方、頭内爆発音症候群では、眠りにつくときに感覚の神経系の働きがうまくいかず、音が鳴ると推察されています 』
との事でした。


ただこの頭内爆発音症候群は、その発症が”寝る前”に限定されていますから、広い意味ではAさんやその他の方々の「頭の中でパチパチ音がする?!」とは異なるのかもしれませんが、、、。

 





❹ 「頭パチパチの原因は、シナプスの弾ける音??
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。この「頭の中でパチパチ音がする?!」といった奇妙な病態の機序、そしてその治療法について考えてみたくなったのです(☚先述の整体師魂?)。

そこで「頭の中でパチパチ音がする?!」…についての私なりの仮説ですが、その前に、Aさんの塾の先生も仰っていた「(覚えていた事を忘れる時)脳のシナプスが解離する時にシナプスが弾けて音が生じる」ですが、これはさすがに無理があると思います。顕微鏡で見ないと見えないくらい小さなシナプスですから、仮にそれが弾けて(?)も振動=音刺激は生じないと思います。


ただシナプスが解離する時、「てんかん発作」の様に、その神経にイレギュラーな異常発火が起こって活動電位が生じ、それが聴覚野に達して音を感じる、といった可能性はあるのかもしれませんが、、、。

 


 

注1)    シナプス
神経と神経の接合部をシナプスといい、勉強などの神経活動により、シナプス(両神経の間)の電位がつながる事が、記憶などの機序となる。電位のつながり方の強弱で、大きく短期記憶と長期記憶に分けられる。このシナプスの電位が解消されると、記憶していた事を忘れる事になる(忘却)。





❺ 整体師的な発想で「頭パチパチ…」を考える、、、
シナプスの話しを進めていくのは"しんどい"ので、整体師的に、別の観点から「頭の中でパチパチ音がする?!」の原因を考えていきたいと思います。そこでまず初めに、頭蓋組織の中で、パチパチ音の振動源になりそうな部位を考えることにしました。
脳、、、血管、、、頭蓋骨、、、皮膚や腱膜/骨膜、、、硬膜(髄膜)、、、脳脊髄液、、、




ウ~ㇺ、脳が振動するとエライ事やし(脳みそが筋肉で出来ていない限り、そんなのある訳ネエ!!)、やはりこの中では硬膜が一番怪しい・・・けど、硬膜の内がわはクモ膜下腔を経て脳実質に接し、硬膜の外がわは頭蓋骨の内壁(骨膜)に接しているから、つまりギターの弦のように中空に浮いていないから、振動しにくいよな、、、。逆に言うと、振動して音を発する為には、その振動源に(この場合硬膜)、適度の引っ張り緊張と、その振動源(硬膜)が中空に浮いている様な状態が必要だよな。、。



なんとなれれば、

それは「大脳鎌」か「小脳テント」しかないな!? そうや!!、大脳鎌や小脳テントやったら、飛行機の尾翼、水平翼みたいに、ある程度緊張感があって中空に浮いている感じやしな、、、それが振動源になっている可能性は高いかな!!! 
……てな感じで、(大阪弁で)考えていきました。






❻ 「頭パチパチ…」の振動源は大脳鎌や小脳テント?!
とは言え、大脳鎌や小脳テントも、狭い頭蓋腔内では大脳や小脳などと接しています。ですから仮に、振動が大脳鎌・小脳テントに生じたとしても、この二つに接している大脳や小脳によって、その振動は抑えられるのでは、つまり頭パチパチは生じにくいのでは、との考えもできます。そしてこの考えは、私は正しいと思っています

普通の健常な人はこの通りだと思います。ですから大脳鎌や小脳テントは振動せず、頭パチパチなどといった音は感じないのが普通なのです。

 

ただ私がここで強調しておきたい事は、

頭パチパチと音を感じる人は、大脳鎌や小脳テントに何らかのイレギュラーが発生して、振動しやすい適度の引っ張り緊張度が生じ、その結果振動が生じて頭パチパチが生じるのでは、、、そしてそのイレギュラーを発見し、それに対処する事で、この奇妙な症状である頭パチパチが改善できるのでは、、、その様に考えています。

(☚イレギュラーと整体治療法についてはで詳述します)








❼ では、大脳鎌や小脳テントを振動させる動力源は、どこ??・・・その一
 「バルサルバ効果」によって弾かれる?!

頭パチパチ音の源となる振動源・・・それは大脳鎌や小脳テントの可能性が高い、、

その仮定でお話を進めていくと、ではその振動源である大脳鎌や小脳テントを弾く動力源は、どこにあるのか、、、それが次の問題となります。


ところでよく冗談で、「お前の脳みそは筋肉で出来てんのか!!!」と、冗談を言い合ったりしますが、そんな人は少数派、、、否、いるわけないですから、筋肉の収縮は頭蓋内ではありえません。ですから大脳鎌や小脳テントを弾く、筋肉以外の動力源を探さねばなりません。

そこで参考となるヒントがあります。それはAさんの問診内容にもあった

「クシャミ、咳、あくびで、頭パチパチ音が誘発される」

という事です。つまりクシャミや咳、あくびは、そのバルサルバ効果によって瞬間的に頭蓋内圧が上昇します。

この圧上昇によって硬膜の急激な膨張が起こり、それが硬膜を弾く動力源になってパチパチ音が生じるのでは

と考えられます。



注2)    バルサルバ効果
口と鼻を閉じて最大限の呼気をする動作をバルサルバ動作といい、その際に胸腔内圧が上昇し、心拍や血圧の低下、あるいは耳管の通気などの一連の反応を起こす事をバルサルバ効果という。この効果の一つに、「硬膜内の内圧が高まる」という効果もある。 

  





❽ では、大脳鎌や小脳テントを振動させる動力源は、どこ??・・・その二
  頸椎硬膜の伸展も、動力源?!

またあくびについては、別の頭パチパチが誘発される機序が考えられます。その前に次のコメントを参考にしたいと思います。それはAさんから教えて頂いたコメントなのですが、他の「頭の中でパチパチ音がする?!」患者さんたちのコメントです。



患者Bさん・20代・男性のコメント
『一か月くらい前にランニング中に頭の中でパチパチと不定期に音が鳴るようになりました。(中略) 最近歩行などでも、パチパチ音がする事が増えて不安です。(中略) 自分で色々と試したところ、首を上に向ける時に、似た様な音がパチッとなることが分かりました。(後略)』

これは重要なヒントです。

首を上に向けた時に頭パチパチが生じる!!」 

“首を上に向ける(首の伸展運動)” これは首(頸椎)の伸展によって、頸椎内部の硬膜の前面が引っ張られ緊張し、逆に後面の緊張は緩む事を意味します。頸椎の硬膜は当然頭蓋内の硬膜、つまり大脳鎌や小脳テントにも連続していますから、頸椎硬膜の影響(前面は緊張増、後面は弛緩)は、大脳鎌や小脳テントの振動源になり、パチパチ音の発信源となるのでは、と思われます。



当然、あくびや咳、くしゃみだけでなく、ランニングや歩行などの、力学的ストレスが頭部に伝わる動作で、大脳鎌や小脳テントが弾かれる可能性も、大いにあると思います。





❾ では、大脳鎌や小脳テントを振動させる動力源は、どこ??・・・その三
  安静時の動力源、それは血流がぶつかる時のエネルギー?!




残された問題、それはランニングや、咳、クシャミ、あくびなどの力学的な誘発機序が無い状態、つまり安静状態でも大脳鎌や小脳テントが、”なぜ弾かれるのか”、といった問題です。そこでもう一つ、この件に入る前に、Aさんから教えられた、もう一人の頭パチパチ患者さんのコメントを紹介します。

患者Cさん・30代・男性のコメント
ここ最近なんですが、頭の中でパチパチ小さな音が鳴っているのですが、どんな病気なのでしょうか? 去年の12月に追突事故をやられてしまい、脳のMRIを撮影して、問題ないそうです。若干血圧が高目くらいなのですが。

Cさんのコメントは、二つの重大なヒントを示唆していると思います。それは、
 1.    追突事故による頸椎損傷
 2.    血圧が高目

の二つです。

まずは1.の方です。

MRI的には問題が無いとの事ですが、とは言え、追突により頸椎の硬膜にMRI等に写らない軽微な捻挫様の損傷が残存している可能性はあるのでは、という事です。その損傷とは、ごく軽度の出血痕、炎症残渣、捻挫様の硬膜肥大による緊張増、あるいはそれらによる癒着などが考えられます。

頸椎の硬膜から頭蓋内の硬膜は連続していますから、頸椎硬膜の緊張増は頭蓋内硬膜に容易に伝わりやすくなっていると推定されます。そしてその緊張の連続性が、首の伸展によって大脳鎌や小脳テントが振動しやすい下地を作っている可能性があります
 



次に2についてですが、

”高めの血圧”、、、

この高圧で流れる血液の運動エネルギーが、大脳鎌や小脳テントの振動を誘発する動力源になっている可能性です

    


半円状の大脳鎌の上辺から、翼状の左右の小脳テントの側縁にかけては、

上矢状静脈洞➡静脈洞交会➡横静脈洞➡S状静脈洞➡内頚静脈➡心臓

という太い静脈のルートがあります。このルートは、ほぼ脳の全静脈血の還流ルートとなっているので、小さな川が集まって大河になるが如く、膨大な量の静脈血が、猛烈な勢いでこのルート内を静脈血が流れています。

 

 


 


特に静脈洞交会は、T字形になっている大脳鎌(Tの縦線)と小脳テント(Tの横線)の交差点です。

従ってこの静脈洞交会は、矢状方向から上矢状静脈洞内を流れてきた膨大な量の静脈血が、”勢いよく静脈洞交会に衝突”し、そのぶつかった静脈血が小脳テントの側縁である横静脈洞に流れを90度以上曲げて還流する部位です。

すなわち、この血液が静脈洞交会に衝突する際の衝撃や、同部から流れる方向が変化する際のエネルギーは、相当強力なものになり、それらの力学的エネルギーは充分に大脳鎌や小脳テントを振動させる動力源になりえると思います。
 



ましてやCさんは高血圧気味ですから、上矢状静脈洞(大脳鎌)➡静脈洞交会(大脳鎌と小脳テントの交点)➡横静脈洞(小脳テント)を還流する血圧も上がっている可能性があるので、大脳鎌や小脳テントの振動を誘発する可能性は上がります。

 




❿ 頭の中でパチパチ音がする原因 (当院の仮説)
ここまでの考えをまとめると、次の様になります。
A.    頭パチパチ音の振動源は大脳鎌と小脳テントの可能性がある


B.    Aが生じる必要条件として、大脳鎌や小脳テントが振動するのに必要な、適当な引っ張り緊張があり、また大脳や小脳との接着が減るなど、振動しにくい状況から解放されている必要がある (☚治療ポイントになる!!)


C.    安静時に大脳鎌や小脳テントを振動させる動力源は、上記Bの状況下で、上矢状静脈洞(大脳鎌上辺)や横静脈洞(小脳テント側縁)を還流する静脈血の運動エネルギーの可能性がある


D.    安静時以外のケースでは、上記Bの状況下で、クシャミ、咳、あくびなどによる脳硬膜の膨張(バルサルバ効果)によって硬膜が膨張し、大脳鎌や小脳テントが弾かれて振動して、それがパチパチ音の動力源となりえる


E.    また頸椎硬膜と脳硬膜の連続性から、頸椎の伸展/屈曲などによる頸椎硬膜の緊張or弛緩も、小脳テントや大脳鎌振動の動力源となりえる(但し上記Bの状況下)。この際、頸椎硬膜と脳硬膜に、緊張増などの振動を伝えやすい病態が連続していると、頭パチパチ音が生じやすいと考える


 






⓫ 当院が考える「頭の中でパチパチ音がする」の原因は!!
    頭蓋骨の偏位が原因  そしてその整体治療法は・・・

当然、上記以外の原因もあると思いますが、、以上が「頭の中でパチパチと音がする?!」についての、当院なりの仮説です。

ところで前出の『❻ 「頭パチパチ…」の振動源は大脳鎌や小脳テント?!』において、
頭パチパチと音を感じる人は、大脳鎌や小脳テントに何らかのイレギュラーが発生して、振動しやすい適度の引っ張り緊張度が生じ、その結果振動が生じて頭パチパチが生じるのでは、、、そしてそのイレギュラーを発見し、それに対処する事で、この奇妙な症状である頭パチパチが改善できるのでは
と記しました。


ここからは、その”何らかのイレギュラー”と、その”治療法”について記していきたいと思います。

 




結論から言うと、その大脳鎌や小脳テントに生じたイレギュラーとは、
「頭蓋骨の偏位」
だと推測します。
そしてこの仮説から導き出せる治療法とは、
「頭蓋骨の矯正」
だと考えます。

先に整体治療結果を述べておきますと、
冒頭に紹介した頭パチパチ患者のAさんは、この整体治療で、長年の頭パチパチからやっと解放され、今では快適に過ごされています。




注3)    頭蓋骨の縫合(ほうごう)と頭蓋骨の偏位

頭蓋の骨は15種類、23個の骨より構成されていて、頭蓋骨同士の接合部のほぼ全ては、関節の一種である「縫合」と呼ばれる、特殊な接合形態で関節している(例外は顎関節で、これは普通の関節)。そしてその縫合部の種類は34個もある。縫合が関節である以上、微細ではあってもある程度の可動性はあり、言い換えれば、縫合が関節である限り、その”ズレ(頭蓋骨の偏位)”は生じえる、という事である。








⓬ 頭蓋骨の偏位で大脳鎌や小脳テントが振動する理由?!
❻ 「頭パチパチ…」の振動源は大脳鎌や小脳テント?!』でも記しましたが、大脳鎌や小脳テントも、狭い頭蓋腔内では大脳や小脳、あるいは頭蓋骨の内面(骨膜)などと接しています。ですから仮に、振動が大脳鎌・小脳テントに生じたとしても、この二つに接している大脳や小脳によって、その振動は抑えられるのでは、つまり頭パチパチは生じにくいのでは、と思います。

ただそこに、頭蓋骨の偏位があれば、話しは違ってきます。

つまりその偏位によって、大脳鎌や小脳テントと近接している大脳や小脳の間に、あるいは頭蓋骨の骨膜との間に「若干の解離(隙間)」が生じる可能性があります。その隙間こそ、ギターの弦よろしく、振動源が中空に浮く事となり、振動しやすくなる原因の一つとなりえます




 
従ってその偏位を矯正し、「若干の解離(隙間)」を解消すれば、動力源があったとしてもその振動は抑えられ、いわゆる「頭の中でパチパチ音がする」は解消するのでは、と考えます

 

 

 



⓭ 首(頸椎)の屈曲や伸展は、大脳鎌や小脳テントに、どの様に作用するのか?!
ところで、前出の『❽!』で紹介した「Bさん・20代・男性」のコメントの中に、
『(前略) 自分で色々と試したところ、首を上に向ける時に、似た様な音がパチッとなることが分かりました。(後略)』
という件ありました。この所見も面白いですから、少し考えてみました。

すなわち首(頸椎)の伸展では、頸椎硬膜の前面は緊張しますが、後面が緩みますから、この後面の緩みは頸椎硬膜から続く後頭部の硬膜の緊張緩和(弛緩)に通じる可能性があります。そして後頭部には小脳テントや大脳鎌がありますから、頸椎硬膜の弛緩によって小脳テントなども弛緩し、頭蓋骨の偏位で生じた大脳鎌や小脳テントと大脳、小脳などの間に生じた「若干の解離(隙間)」はさらに解離する事になり(中空に浮く事になり)、より振動しやすくなるのでは、と考えられます。

 

  
 

 
これはひょっとしたらAさんのコメントの一つである

中学受験のために塾で猛勉強し、その受験後、しばらくして生じ始めた。具体的には、受験も終わり、今まで覚えていた事が徐々に忘れていく頃に生じた

にも通じる事では、と思います。


・勉強時=頸椎の屈曲姿勢が多い
     頸椎硬膜の後面の緊張が増える(振動しにくい)
・勉強後=頸椎の伸展姿勢が多い
     頸椎硬膜の後面の弛緩が増える(振動しやすい)

  




⓮ Aさんの興味深い診察所見…頭蓋骨の骨伝導が無い?!
ところで、30年近くも「頭の中でパチパチ音がする」で悩まれていたAさんの治療において、その診察時に興味深い所見がありました。
それは振動する音叉を頭蓋骨に当てて、左右の耳でどの様に感じるかをテストする手法(ウェーバーテスト・リンネテスト)を検査した時に起こりました。正常では、頭蓋骨のどの部位でも、音叉による骨伝導を感知することが出来るのですが、実はこのテストでAさんは、音叉の振動を全く感知できない部分が複数あったのです。言い方を変えると、骨伝導が阻害されている頭蓋部位があった、という事です。
 



その骨伝導障害の原因は色々あると思いますが、その中に、
 A 頭蓋内の炎症産物や出血残渣
 B 縫合のズレや硬化
 C 骨膜や硬膜などの癒着
 D 他

などが考えられます。

そこでAさんの整体治療の際しては、Aの可能性は低いと思われたので、上記BやCを念頭に置いた整体治療法=頭蓋骨矯正法を施術したわけです

そしてその結果は、先述した様に、非常に良好なものでした。この事も、当院の仮説を裏付ける根拠の一つでは、と思います

 




最後に・・・
「頭の中でパチパチ音がする」原因は、本コラムの仮説だけでなく、他の原因も考えられると思います。ですから本コラムは一整体師の妄想と思って頂いていいと思います。
ただ少しでも、「頭の中でパチパチ音がする」でお悩みの方に参考になれば、幸いと存じます。

ここまで長々とお読みいただき、ありがとうございました。
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