目ヤニ=眼脂=と眼の痒み(慢性結膜炎?・アレルギー?)の整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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目ヤニ=眼脂=と眼の痒み(慢性結膜炎?・アレルギー?)の整体治療
患者Yさん=46才-女性-主婦/会社員の症例


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①    Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、1年前から両眼のかゆみと目ヤニ(眼脂)が生じるようなったそうです。しかし特段の治療をする事なく放置していたところそれらがひどくなってきたので、3週間前に眼科医院を受診したところ目ヤニと眼の痒みについては「原因はよく分かりませんが、多分結膜炎でしょう」との診断で、その点眼薬を三種類処方されました(抗生剤、非ステロイド系抗炎症剤、ステロイド剤)。ただそれだけでなく、「眼圧が上がっていて両眼とも緑内障になっています」とも言われたそうです。その頃から少し右眼の痛み(☚右眼瞼外側奥)も生じていたそうです。右眼の眼圧は25mmHgで左眼は20mmHgだそうです。しかし左眼の方に少しだけ視野欠損も生じているそうです。眼科医院より眼圧を下げる点眼薬の処方を受けたそうですが、10日近く点眼しても眼圧が下がらず効果が無かったので、別の点眼薬に変えたそうです。また、目ヤニと痒みについてもステロイド系の点眼薬以外は効果が出なかったそうです。そこで両者とも治療する為に今回の来院となりました。




②    Yさんの診察
・アトピー性皮膚炎がひどかった頃にかなりステロイド治療をされていたそうで、23才の時にその後遺障害として両眼の白内障と軽度の右眼の網膜剥離になったそうですが、それは手術をして視野欠損なども無く完治したそうです。
・血圧はハッキリと覚えていないそうですが、だいたい110/85mmHgくらいだそうです。血液検査等で異常を指摘されたことは無いそうです。
・眼科医での検査では左眼に視野欠損が一部あるそうですが、現段階で両眼視で視野欠損を認識することは無いそうです。また、ものが歪んで見えることも無いそうです。
・5-6年前から、趣味でボクシングをしているそうです。スパーリングなどで打たれるほうの練習はなく、もっぱらミット打ちだけのトレーニングだそうです。
・歯科医より「(歯ぎしりによる)すり減っている歯が何本かあります」との事で、就寝時用のマウスピースの処方を受けているそうです(☚あまり着用していないそうです)。
・瞳孔は正中にあり、眼裂や瞳孔の左右差はありませんでした。眼球結膜は白色で眼球の運動に異常はありませんでした。眼球の触診上、右眼球は硬く触れ、左眼球もやや硬めに触れました。頭顔面の触診による知覚の神経学検査で左右差はありませんでした。しかし(眼窩上壁縁-内壁縁-下壁縁-外壁縁で囲まれた)眼窩隔膜部の眼窩脂肪体はかなり硬結して触れ、押圧しても深く入らず、軽度の押圧でも圧痛が伴いました。さらに両頬骨弓下縁奥に著明な緊張性の腫脹と圧痛がありました。
・表情筋の左右差は無く、難聴や耳鳴りはありませんでした。しかし、10年ほど前に原因不明の耳鳴りがしばらくあったそうですが、その時は自然治癒したそうです。また、1か月前に強烈なめまいが生じ、耳鼻科を受診したそうですが原因は不明で、その時は1日で自然に治癒したそうです。
・鼻閉・鼻汁はなく、唾液分泌とも正常だそうです。しかし左右の口角縁が時折生じるそうです。
・アレルギー検査でも特段のアレルゲンは無いそうです。
・構音障害、嚥下障害、嗄声も無く、手指の巧緻運動障害もありませんでした。しかし、左右の手湿疹が赤く目立っていました(特に右手の甲-尺側)。頸静脈や手背静脈の怒張はありませんでした。
・気道は正中にあり、甲状腺の腫脹・萎縮はありませんでした。頸部リンパ節腫脹も触診できませんでした。ただ、頸部筋肉群の緊張と腫脹・圧痛が全面にありました。特に左胸鎖乳突筋(特に鎖骨頭)と左右の下顎角内奥の緊張が著明でした。
・胸部聴診上、心音や呼吸音に特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、血管雑音はありませんでした。グル音はやや強く聴取出来ました。

 

 



➂ 治療目標と整体治療
⑴    交感神経の緊張を緩和して肥満細胞の遊離を減らし、アレルギー反応を抑える
⑵    上・下眼瞼動脈弓の循環を改善し、結膜の局所免疫力を回復する

   ・頸部交感神経幹解放テクニック
   ・椎前筋群解放テクニック、舌骨上筋群解放テクニック
   ・静脈還流促進テクニック
   ・翼突筋静脈叢解放テクニック
   ・眼窩脂肪体解放テクニック
   ・眼動脈解放テクニック

⑶    結膜炎のアレルゲンを改めて推定する (☚4診目)

 




④    経過と結果・・・
・2診目来院時、

「目ヤニは半分以下で、眼の痒みはあまりありませんでした」と仰っていました。


・3診目来院時、

「今回は目ヤニも多く出て、眼の痒みは(両目の)内側が非常に痒いです」と仰っていました。
 

・4診目来院時も

「あまりに痒かったので、ステロイド系の目薬を使いました」と仰っていました。後の二種(抗生剤、非ステロイド系点眼薬)はやはり全く効果が無かったそうです。2診目、3診目とあまり効果が無く、むしろ時に増悪しているので、改めて念入りに痒みの発症状況を問診すると「クレンジング」にアレルゲンが含まれている可能性が出てきました。そこでクレンジングを変えてみることを勧めました。
 

・5診目来院時、

「クレンジングが原因でした」と開口一番に仰いました。クレンジングを変えただけで、その日から痒みは一切生じす目ヤニも解消したので、今回以降眼の痒みと目ヤニについての整体治療をひとまず終了しました。


・5診目以降から「緑内障」の治療が終了する時まで、目ヤニと眼の痒みは再燃しませんでしたので、緑内障ともども本件の治療も終了しました。

 

 



⑤     今回の症例の概説、、、
・眼科医の診断通り「結膜炎」であることは間違いないのでしょうが、ただその原因がアレルギー性なのか慢性炎症性なのか、あるいはその他の原因によるものなのかは、ハッキリとは分かっていません。ですから、結膜炎が持続しそうな病態をある程度的を絞って二つ考え、その二つに対応する治療方針と整体テクニックを用いることにしました。
 

・一つはやはりアレルギー機序です(☚Ⅰ型アレルギーを想定)。アレルゲンは特定できていませんが、アレルゲンと反応する細胞=肥満細胞=の遊離を抑制する事でそのアレルギー反応を抑えようと考えました。

 

 

 

・もう一つの仮説として慢性感染症的な病態を想定して次のような治療方針を考えました。本件の「慢性結膜炎」に限らず、いわゆる「慢性〇〇炎」と称される炎症性疾患は、それに処方されるお薬の効果が出ないことが少なくありません。その様な場合、当該部位の局所免疫力が何らかの原因で減退していて、その薬効が出ないケースが多いのでは、と思われます。そしてその局所免疫力減退の主因は当該部位の動静脈循環の低下が関係しているケースが目立ちます。そして今回のYさんのケースにおいてもこのセオリーが当てはまる可能性があるのでは、と考えました。

 

 

 

・ところが④の「経過と結果」でも記した通り、少し効果が出た時もありましたがしかしそれも長続きせず、むしろ増悪傾向を呈する事もあり、もう一度眼のかゆみ・目ヤニの原因とその治療方針について再考する必要があると思われました。そこで4診目に改めて念入りに痒みの発症状況を問診していくと、次のようなことが分かってきました。
  Q1.職場では? A-発症しません
  ↓
  Q 2.自宅では? A-昼間はましです
  ↓
  Q 3.朝起きた時は?  A-少し痒い
  ↓
  Q 4.一番痒い時は?  A-夜にお風呂に入浴している時
  ↓
  Q 5.上記4の入浴時でも特にどんな時に一番痒い?  A-お化粧を落としている時、特に手で顔をゴシゴシとしている時にメッチャ痒くなります
  ↓
  Q 6.最近、クレンジングか化粧品を変更した事はないか?  A-去年の暮に変えました
  ↓
  Q 7.それ以前に痒みはありましたか?  A-そう言えばクレンジング等を変えてからです、痒みが出だしたのは

 

・ここまでお聞きすると自ずとアレルゲンが特定できたも同然だと思います(☚正確なところは専門医での精査が必要ですが)。もし、クレンジングにTさんにとってのアレルゲンの成分が含まれているのであれば、そのアレルゲンを顔(結膜)に直接”これでもか”と念入りにこすりつけるのですから、これ以上の”自殺行為”はありえないでしょう。これでは抗生剤などが効くはずもなく、普通の「非ステロイド系抗炎症剤」でもほとんど無効で、ステロイド系でないと結膜の炎症に効果が出ないことも納得できます。また、当院のアレルギーや慢性炎症に対する整体治療も、その効果が発揮できないのも分かります。Yさんご本人も、その問診課程の推移からその事がよく分かったみたいで、早速クレンジングを変えて頂きました。
 

・その結果は上記⑷「経過と結果」で記した通りですが、そこでYさんにこの”自殺行為”を少し下ネタ的に「一人SMですね」と言うと、大笑いされていました。ただ、今回クレンジングを変えずにいたら眼の痒みなどの症状も出ず、そうなれば眼科医を受診する事も無かったでしょうから、緑内障の早期発見も遅れていた可能性が高く、そうなれば視野欠損=網膜の障害=も今以上に進んでいたかもしれません。ですからある意味”怪我の功名的”で良かったのかもしれません。その事もTさんにお話しすると、神妙にうなずいておられました。

 

 

 

・ちなみにYさんの両頬部をよく見ると3-4ミリ四方の発赤がいくつか点在していました(☚Yさんご本人もお気づきでした)。ひょっとしたら、この発赤もクレンジングによる皮膚炎だったのかもしれません。その可能性も指摘したうえで、以後化粧品やクレンジングなどを変更する際は、今回の件を思い出してアレルゲンに注意して選ぶようにしていただきました。
 

・余談ですが、今から10年以上前になると思いますが、若い女性の方たちの結膜炎が話題になったことがあったと記憶します。たしか、つけまつげやエクステ(だったかな?)が大変流行した時で、その装着に利用する接着剤成分が汗や涙に交じって結膜を犯すケースだったと思います。その点は、今回のYさんのケースと同一かと思います。
 

・私は「オッサン」ですからあまり・・・というより全く関係ありませんが、化学成分である化粧品類を選ぶ場合、その商品に書いてある”効能”より、(それを直接自分の皮膚や粘膜に塗布するのですから)自分にとっての”アレルゲンの有無”についてもっと念入りに調べてから選ぶべきだと思います(☚アレルギー検査は一度念入りにしておけば、度々検査する必要はありません)。それには当然費用がかかりますが、しかしアレルゲンがもし含まれていればお肌や結膜その他の上皮-粘膜組織を、ご本人が知らず知らずのうちに何年-何十年も自分で悪化=老化=させていることになるのですから。
 

・余談ついでにもう一つ余談をお話しておきますと、アレルゲンは人口成分より天然成分の方が圧倒的に多数派ですから、天然成分を高らかに謳っている商品ほどアレルギーのリスクが高いので(注1)、今ご自身が使用している商品についてアレルゲン検査を一度確認してみるのも、アンチエイジングに重要な事だと思います。



注1) 

人体の免疫器官は、人口成分に対する”抗体”は原則的に用意されていない。しかし天然成分(例えばはしかのウイルス)に対する”抗体”は100万種類以上その進化の過程で用意されている!! 従って人口成分には免疫応答(☚炎症)する機会は少なく、逆に天然成分に免疫応答する機会が圧倒的に多いので、天然成分の多い化粧品の方がアレルギーリスクは高くなる。
 

 

 

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