30年前からの肘のアトピー性皮膚炎と整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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30年前からの肘のアトピー性皮膚炎と整体治療
自律神経と免疫系の整体治療で、6診目で寛解した症例の解説です。
患者Aさん=39才-女性/主婦の症例
 
 
 
 
① Aさんの病歴・・・
患者Aさんは、子供の頃(約30年前)から顔や首-肘などにアトピー性皮膚炎があったそうですが、大人になるころにはかなり改善していたそうです。しかし肘だけは治癒せず、今でも両肘の内側にはアトピーが残っていて常時痒みがあるそうです。顔にも一部残っているそうです。今まで、様々なアトピー治療をされてきましたが、この肘のアトピーには効力が無かったので、近年は放置状態だったそうです。
 
 
 
② Aさんの診察
・血色は少し悪い印象でしたが、眼球結膜に黄染は無く、眼瞼結膜はやや薄いピンク色でした。食欲も普通で、微熱などの全身所見も無いそうです。
・両肘の内側には、アトピー性皮膚炎特有のザラザラとした発疹が広く広がっていて、乾燥している感がありました。顔面の両下顎角付近に少しだけ発疹がありましたが、ほとんど目立ちませんでした。
・頚部の筋肉群は左右前後とも全般的に緊張していて、特に鎖骨上-下窩の緊張-硬化が進んでいました。
・胸部聴診上、呼吸音や血管音・心音に異常はありませんでした。
・胸部打診上、清音が全般的に聴取出来ました。
・腹部聴診上、血管雑音-ハム音は無く、グル音はかなり弱く聴取出来ました。
・腹部触診上、平坦でしたが臍より下方全般(☚回腸)に緊張が広がっていて、「小腸平滑筋が凝り固まっている」印象がありました。腫瘤感、抵抗感はありませんでした。肝脾腫はありませんでした。
・排便は毎日あるそうですが、やや下痢便気味だそうです。
・アドソンテストが左右とも陽性でした。
 
 
 
③ 治療目標と整体治療
   ⑴ 頸部交感神経幹の緊張を緩和し、肥満細胞の遊離を低減させる
   ⑵ 残留便の排泄を促進させ、バイエル板・小腸リンパ節の機能異常を回復させる
   ⑶ 皮膚のターンオーバを促進させて、皮膚バリア機能を回復させる

・頚部交感神経緩和テクニック
・消化管平滑筋テクニック
・鎖骨下動脈解放テクニック
 
 
 
 
④ 経過と結果・・・
・3回目来院時、
「肘の痒みが少しましになった気がする」と、仰っていました。同部の触診で、少しザラザラ感が改善し、しっとりとしてきた感がありました。

・4回目来院時、
今まで下痢便気味だったのがしっかりとした便になってきているそうです。

・5回目来院時、
「今は、痒みがハッキリとマシになってきていると思います。常時痒かったのが、あまり感じなくなりました」と、仰っていました。

・6回目来院時、
両肘のザラザラとした発疹がかなり軽減してしっとりとしていました。「痒みがほとんど感じなくなっています」と、仰っていました。
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
・アトピー性皮膚炎などのⅠ型アレルギーは下記の三つの構成要件が必要です。
   ⅰ アレルゲンの存在
   ⅱ そのアレルゲンに対応する抗体(Ig-E)の過剰分泌
   ⅲ 肥満細胞の組織への遊離
 
 

そこに、
   ⅳ 皮膚のバリア機能の破綻
が加わって皮膚での炎症反応が持続-悪化する事で、さらにアトピー性皮膚炎は悪循環に陥っていきます。
 

・上記ⅰ~ⅲの内、どれか一つでも阻止-低減させる事が出来ればⅠ型アレルギーは発症しにくくなります。ⅰのアレルゲンをゼロにする事は現実的に難しいですし、我々治療家の仕事ではありません。従って我々はⅱかⅲを阻止できれば、その患者さんのアレルギー症状を治癒あるいは軽減する事が出来ます。ただし現実には、ⅳの「皮膚バリア機能の破綻」が存在-進行しているケースが大半ですので、このバリア機能の回復を積極的に進めていかないと、効果の発現が期待できなくなります。

・逆に言えば、Aさんはこの「ⅳ 皮膚のバリア機能の破綻」が改善しなかったから、肘アトピーが改善されず残存していたのかもしれません。ですから、最初に重点的に治療していったのが
 
  ⑶ 皮膚のターンオーバを促進させて、皮膚バリア機能を回復させる
・鎖骨下動脈解放テクニック
である事は、言うまでもありません。これによって皮膚のターンオーバが促進され、比較的早期にザラザラ感が減り「肘のしっとり感」が表われていたのかもしれません。
 
 
 

・次に、ⅱのアレルゲンに対応する抗体(Ig-E)を減少させる為に
   ⑵ 「残留便の排泄を促進させ、バイエル板・小腸リンパ節の機能異常を回復させる」
を治療目標とし、その為の最適の整体テクニック
・消化管平滑筋テクニック
を、施術しました(☚しかしこれが効果発現するには少し時間が必要です)。
 

 
 
・これに対して
   ⑴ 「頸部交感神経幹の緊張を緩和し、肥満細胞の遊離を低減させる」
・頚部交感神経緩和テクニック
に関しては、比較的短期間で目的を達成できることがしばしばあります。ですから今回のAさんの症例では、30年近く残存していた肘のアトピーがかなり短期間で改善しましたので、先述しました「皮膚のターンオーバーを促進させて、皮膚バリア機能を回復させる」の改善効果に、この「頚部交感神経緩和テクニック」による「肥満細胞の遊離の減少」が功を奏したのでは、と考えました(☚下記「注1)-肥満細胞とⅠ型アレルギー」参照)。
 
 
 
 
 
 
注1)-肥満細胞とⅠ型アレルギー
肥満細胞はその中に「ヒスタミン」などの炎症物質を含んでいる細胞です。主に血管内壁に付着していますが、神経的あるいはサイトカイン的な刺激で血管内皮から遊離して、皮膚の表皮-真皮、あるいは鼻粘膜などの各組織に浸入します。そこでアレルゲンと結合したIg-E抗体と反応すると先述のヒスタミンが分泌され、同部でアレルギー反応が誘発されます。従って、この肥満細胞を血管内から遊離せずに止めておくことが、アトピー性皮膚炎を抑止する方法の一になります。その整体的なテクニックが「頚部交感神経緩和テクニック」です。
 
 
 
 
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