インポテンツ(ED=勃起不全)の整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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インポテンツ(ED=勃起不全)の整体治療

6診目で性行為が出来た症例の解説です。

● 患者Kさん=58才-男性の症例

 

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①    Kさんの病歴・・・
患者Kさんは、50代前半までは勃起不全やその他のED所見は無かったそうです。ところが50代半ばを過ぎた頃から次第に勃起しにくくなり、仮に勃起してもその持続時間は1~2分程度で、射精できない事が増えて来たそうです。
性欲は「年齢相応」とのことで、精神的にも身体的にもそれなりに性的興奮は生じるそうですが、ここ1~2年は自慰行為においてもほとんど反応しなくなり、運よく反応しても不完全な勃起状態で、射精あるいはオーガズムまで達しない事が多いそうです。精液の逆流は無いそうです。各医療機関の診療においてこれといった異常は見つからず、今まで各種ED薬や漢方薬・鍼灸治療などを試しているそうですが、まったくの無反応だそうです。

 

 

 


②    Kさんの診察
・血糖値や尿酸値などの血液検査や画像検査などで特段の異常は見当たらないそうです。血圧は上が130mmHg代で下が90mmHg前後だそうです。
・食欲は旺盛で何でもおいしく食べるそうですが、十数年前からスポーツジムでトレーニングをしているので、中年太りの傾向はほとんど無く、体調も良好だそうです。、
・起床後の洗顔・歯磨き等も充分にしているそうです。入浴は毎日入り、睡眠障害も無いそうです。
・血色は極めて良好で、頭顔面や下腿の浮腫も無く、甲状腺の腫脹や萎縮はありませんでした。また、陰毛や腋毛の変化も無いそうです。
・胸部や腹部の血管雑音、あるいは心音・呼吸音に異常はありませんでした。
・腹部聴診上、グル音は小さめに聴取出来ました。血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、かなり腹筋が発達していました。消化管は各部で緊張と圧痛が散見しましたが、特に下腹部においてはかなり緊満していて、恥骨直上の押圧により緊張感と外陰部への放散痛がありました。鼠径部には特段の緊張はありませんでした。肝脾腫その他の腫瘤感-抵抗感はありませんでした。
・排尿痛や排尿障害・残尿感あるいは外陰部~会陰・直腸部の掻痒感・違和感・疼痛・出血等は無いそうです。しかし残便感はあるそうで、排便は毎日あるのですが1度の排便で全部出ることは無く、すっきりしない事が多いそうです。2~3時間おきに渡り一日に数回排便するそうです。便の性状は概ね普通だそうです。
・下肢の神経学検査・徒手筋力検査で異常はありませんでした。冷え性もありませんでした。
・会社役員ですからそれなりのストレスはあるそうですが、しかしビジネス・プライベートとも、特段のストレスは特に思い当たらないそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療
    ⑴    骨盤神経叢・下腹神経叢・陰部神経叢・陰茎海綿体神経叢に予想される絞扼(?)を解放する
    ⑵    内陰部動静脈の循環を解放する

・消化管平滑筋テクニック
・骨盤神経叢解放テクニック
・陰部神経叢・陰茎海綿体神経叢解放テクニック
・内陰部動静脈解放テクニック

 

 

 



④    経過と結果・・・
・初診時に、念のため次の問診を追加すると、以下の様な回答を得た。
Q 「排便後に便を流した後、便器に便の痕跡がベッタリとつきませんか?」
A 「ほぼ毎回あります」
そこで初診時に上記③「治療目標と整体治療」の整体手技を施術する事にした。


・3診目来院時、

Kさんは「とりあえず自分でやってみたら反応がありました。数分間は勃起して、射精(オーガズム)までいきました」とビックリしておられました。


・5診目来院時、

「(自慰行為で)15分以上勃起が持続し、何の問題も無く射精(オーガズム)できました。」と仰っていました。


・6診目来院時、

「何年かぶりに女性と試してみて、何の問題も無く(性行為が)できました。」と喜んでおられました。さらに「以前はコロコロとした小さな便しか出なかったけど、最近は太くて大きな一本ものの便が出るようになって、一日に一回、多くても二回程度で済み、残便感も無くスッキリする事が多くなりました」とも仰っていました。

 

 

 

 

 


⑤     今回の症例の概説、、、
・今回のKさんのED所見として、まず勃起不全、そして射精障害とオーガズム障害があげられる。これらの原因は様々な病態が考えられるが、Kさんについてはその原因が不明であるので、ここでは各機能の正常な解剖生理学的機序について挙げる(実際の生殖機能はもっと複雑であるが、ここでは基本的な機序だけ記す)。

 

・陰茎勃起の機序として、直接的には以下の要件が必要である。
ⅰ, 性的興奮による仙髄の勃起中枢(S2~3骨盤神経=副交感神経性)の興奮
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ⅱ, 骨盤神経➡陰茎海綿体の血管・平滑筋弛緩➡陰茎海綿体に血液流入↗(陰茎膨張)
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ⅲ, 陰茎海綿体膨張により陰茎内静脈が圧迫され陰茎内の静脈流出阻止➡さらに陰茎膨張↗
👇
ⅳ, 勃起の成立
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ⅴ, 上記に加えて、会陰神経興奮(☚陰部神経の枝)による坐骨海綿体筋の緊張が陰茎海綿体を圧迫し、上記ⅳの勃起を助ける

 

・射精に関しては以下の要件が必要である。
ⅰ, 陰茎からの求心性信号➡陰茎背神経➡仙髄に伝わる
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ⅱ, 仙髄➡胸腰髄射精中枢(交感神経性)の興奮➡下腹神経叢に興奮が伝わる
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ⅲ, 下腹神経叢興奮➡前立腺・精嚢などから後部尿道(射精菅)に精液分泌↗、同じく精管収縮による精子の前進促進↗
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ⅳ, 上記に並行して陰部神経興奮による球海綿体筋と坐骨海綿体筋の収縮➡射精菅圧迫
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ⅴ, 精子を含む精液の射出(☚射精)

 

・人の三大欲求の一つである「性欲-オーガズム」については有史以来文化風習的にも、そして科学的・医学的・心理学的・哲学的あるいは宗教的など様々な分野で議論噴出の状態で、様々な説があり、まだよく分かっていない部分もあるが、とりあえずは次の要件が男性オーガズムの直接的な要件と考える。
ⅰ, 精液が前立腺洞あるいは射精菅などの後部尿道を通過
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ⅱ, 同部の知覚神経受容器の興奮➡前立腺神経叢or精嚢神経叢or陰茎海綿体神経叢へ伝わる
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ⅲ, ⅱ➡下下腹神経叢➡下腹神経➡上下腹神経叢➡腸間膜動脈間神経叢➡腎動脈神経叢➡小・最下内臓神経および第1,2腰神経➡第10~12胸髄および第1,2腰髄後角と伝わり、最終的に大脳で知覚する

 


 

 

・糖尿病や動脈硬化などの神経障害や血管障害、または各種慢性疾患、あるいは心理的ストレスなど、実に多種多様な病態により勃起不全、その他のEDが生じるが、今回のKさんの症例では特段の異常が見当たらないので、とりあえず上記に掲げる勃起等に関する解剖生理学的機序を「② Kさんの診察結果」と照らし合わせてみることにした。
 

・すると、やはり勃起や射精に関する神経系と血管系=骨盤神経叢・下腹神経叢・陰部神経叢・陰茎海綿体神経叢・および内陰部動静脈=…①が集合する下腹部に気になる所見が診られた。それは「下腹部においてはかなり緊満した緊張感がありました」である。事実、初診時に恥骨直上部の押圧により外陰部に強度の放散痛が生じたくらいであった。元来健康的であるKさんだが、問診上排便に関してはスッキリ感がなく、残便感が強く、そして便器に便の跡が強く残る(☚脾経の湿症)等の所見があり、下腹部消化管の残留便↗および消化管の膨隆(緊満)と緊張の存在が推測された。そしてそれが上記①の「勃起や射精に関する神経系と血管系」の絞扼につながり、神経伝導上あるいは血液循環上の障害を生じて、それが勃起不全や射精障害につながっていたのでは、と考えられた。
 

・この推測のもとに上記③の治療目標と整体手技を考え、それを施術したわけであるが、今回のKさんの症例ではそれが功を奏したのでは、と思われる。事実、勃起不全の解消と共に、排便についても大幅に改善していることが、それを物語っているのかもしれない。

 

 

 

・ここからは憶測であるが、先述のごとく勃起不全などのED所見には様々な原因が考えられる事は間違いない。しかし、今回のKさんの様なケース、つまり「下部消化管の緊満が勃起や射精に関する神経系と血管系=骨盤神経叢・下腹神経叢・陰部神経叢・陰茎海綿体神経叢および内陰部動静脈=を圧迫し、それが絞扼性神経・血管障害につながる」事例が、EDの原因として意外に多いのでは、と思われる。それは、食に恵まれた飽食の時代において、我々は消化器系を知らず知らずのうちに酷使し、その結果としてKさんの様な消化管障害を有する症例が増えている事が挙げられる。

 


 

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