《前編》 より

 

 

【日本政府の国債大量発行】
 現与党である民主党の政策ブレーン、榊原英資さんの国債発行計画について、
 テクニカル的に見れば、榊原氏の言うとおりです。現在860兆円の日本の借金、国債発行をこれから20~30兆円増やそうが大勢に影響はありません。まさに1500兆円の日本人の預金が、今の不景気で行き場がなくなっていますので、国債に対する金融機関や機関投資家の需要はあるのです。たとえ100兆円の国債を新たに発行しようが、一度に発行するような愚をやらなければ、消化できるかもしれません。
 しかし、問題はそのようなことではないのです。この今の国債発行状態が持続不能のところまで来ていて、その破綻の発火点にきつつあるという認識です。ドル暴落が迫っている、世界経済が危ういところにあり、もう止めることができなくなっているという認識が必要なのです。(p.155-156)
 日本国内だけの計算なら、榊原案は成り立つ。しかし、ドル暴落のカウントダウン状態になっている現在、世界経済を取り巻く外気圧は下がり、諸外国が見る日本経済の沸点も極端に下がっているということなのだろう。
 確かにそうなのであろう。日本政府が国債の発行をこのまま続ければ、外国人投資家は日本国債など買わなくなるどころか、日本企業の株式まで売りに出すだろうし、資金を集めようと金利を上げれば日本経済は露骨に失速する。
 「榊原さん、民主党さん、やっちゃだめだよ~~~」

 

 

【WebBot(ウェブボット)】
 ウェブボットとは、インターネット上における掲示板など、不特定多数が集まるディスカッションサイトに 「スパイダー」 と呼ばれる言語収集用のソフトウエアを忍び込ませ、人々が書き込む 「言葉」 を収集し、分析を行う言語解析プログラムである。この手法で将来どんな出来事が起こる可能性があるのか予想を試みるプロジェクトがウェブボット・プロジェクトだ。(p.218)
 これを開発したのはマイクロソフトのコンサルタントであったクリフ・ハイという人物。単に単語の出現頻度だけではなく、前後の文脈から感情度まで数値化して解析しているらしい。
 これによって集合無意識がわかるという。つまりコンピュータを使った近未来予測である。このウェブボット解析が行われているのは欧米圏だけだというが、中国政府も同じことをやっている。
 クリフ・ハイはそのスパイウエアがデータを送信している先を追って行ったところ、中国の政府の巨大なコンピュータに行きついたとのことです。要するに、中国政府はウェブボット・プロジェクトが及びもつかない強大なサーバーで、ほぼ同じ手法の予測を行っているようだといいます。(p.226-227)
 中国には古い時代から 『天籟集』 という童謡集が存在している。将来の政変や天災を予測するために、各地に伝わる童謡を集めたのが本来の目的だったという。まさに古代のウェブボットである。
 日本人は本質的に直感力に秀でた人々が多く存在しているから、米中のようにコンピュータなど使わなくとも、世界の先に起こることなど分かっている人々が多い。著者の船井幸雄さんなどが、まさにその中の一人である。
 ただし、現在は乱気流に巻き込まれつつ新時代への移行してゆくような段階だから、大局的な方向性は分かっていても、近未来は些細なことでチョクチョク変わるらしい。故に賢明なシャーマンは、悪しきことを避ける目的以外は、余りはっきりとは先を語らない。

 

 

【船井さんの中国予想】
 私の親友の副島隆彦さんが 『あと5年で中国が世界を制覇する』 というすばらしい著書を出しました。いま話題になっています。私も読みました。「なるほど」 と思いましたし、副島さんの論旨は十分に分かりました。
 だが、私は99%、中国が世界を制覇することはありえない・・・・・と思っています。(p.289)

「これからの中国はたいへんだな。世界を制覇するどころか、ばらばらになるのではないだろうか?」 と、心配しています。(p.291)
 副島さんは、国際的な陰謀に加担するのが嫌になった良識的な人々からリークされた情報を元に中国予測を書いているのだろう。例え国際的な権力を有するロックフェラーであっても、20世紀に恣に出来たからといって、現段階の21世紀にその深謀遠慮が思い通りに進むわけではない。時代の基本的な潮流が変わっているのである。
 彼らが有する権力・軍事力・金融力などの荒っぽい力を、繊細な力で無化し、世界の新時代を良き方向へ導くのが、地球人の中で際立った特性を持つ日本人の使命である。
 

【日本人の特性】
 その具体的内容を、船井さんはこの著作に書いているけれど、日本に生まれ育った人々にとっては、当たり前すぎて 「だから何なの」 と思ってしまうことだろう。外国人との比較で言えば・・・
 日本人のきわだった特性は、私の経験上から言いますと、外国人ではチベット人や台湾人にはかなりあるようです。(p.284)
 たとえばアメリカ人から帰化したビル・トッテンさん。カナダ人から帰化した ベンジャミン・フルフォードさん、韓国人から帰化した呉善花さんなどは、それぞれが 「超プロ」 能力を持つ私の親友ですが、ともに日本人の独特の感性にもっとも引きつけられたのだろうと私には思えてなりません。
 ともかく、ここに書いたのは私の経験上で知ったことですが、読者は日本人として自信を持ってください。(p.285)
 日本と日本人の特性は、下記の書籍にも書かれていたから一部書き出してある。
   《参照》   『超人「船井幸雄」の近未来予測』 柳下要司郎 (あ・うん)

 上記書き出しにある、お二方の読書記録をリンクしておきます。           

 

 

  ベンジャミン・フルフォード著の読書記録

     『トランプドルの衝撃』              ★★★

     『嘘だらけ世界経済』              ★★★

     『仕組まれたアメリカ解体の真実』

     『世界支配者たちとの壮絶なる戦い!!』

     『神国日本vsワンワールド支配者』

     『暴かれた「闇の支配者」の正体』

     『アセンションで何が変わるのか!?』

     『闇の終焉と地球元年』

     『メルトダウンする世界経済』

     『これが[人殺し医療サギ]の実態だ!』    ★★★★★   

     『世界と日本の絶対支配者ルシフェリアン』

     『これが闇の権力イルミナティの内部告発だ!』

     『図解「闇の支配者」頂上決戦』

     『日本に仕掛けられた最後のバブル』

     『日本がアルゼンチンタンゴを踊る日』

     『中国が目論む世界支配の正体』

     『勃発! 第3次世界大戦』

     『ドル消滅の仕組み』

     『中国元がドルと世界を飲み込む日』

     『勃発!サイバーハルマゲドン』

     『騙されるニッポン』

     『八百長経済大国の最後』

     『ヤクザ・リセッション』

     『ステルス・ウォー』

     『幸せを奪われた「働き蟻国家」日本』

     『日本を貶めた「闇の支配者」が終焉を迎える日』

     『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』

     『アメリカが隠し続ける金融危機の真実』

     『世界が読めるジョーク集』

     『リアル経済学』

     『臆病国家日本が、世界の救世主になる日』

     『泥棒国家日本と闇の権力構造』

 
<了>