イメージ 1

 世界の善化のために、日本が、そして日本人が、さらにはインターネットと介して繋がっている世界中の若者たちが重要な役割を担っていることが、良く分かるはずである。3・11後の、日本復興に関して書かれている記述を読みながら、思わず涙を流してしまった。過去最長の読書記録になってしまったけれど、情報量が多すぎる素晴らしい本だから仕方がない。本当は、まだ、この3倍ほど書き出したいくらいである。2012年4月5日初版。

 

 

【終わりの始まりは、誕生のため】
 2006年ごろから世界を闇から支配する勢力が存在すると公言し、歴史の隠された真実を暴きだそうと努力した。しかし、そんな私を多くのメディアが関係者は鼻で笑い ・・・(中略)・・・ 中傷まで受けてきた。
 私が主張してきた通りになっただろう、そういって見返してやりたいという気持ちがないといえばうそになるが、それよりも私の言葉を真剣に聞いてもらえることが嬉しい。 ・・・(中略)・・・ 。
 だから冒頭の質問を受けると決まってこう述べている。
「そうです。2012年、世界は終わります」
 ニヤリと笑い、続ける。
「今まで、世界を好き勝手に牛耳り、富を独占し、情報を操作し、嘘とねつ造を繰り返してきた悪魔たちが支配する『世界』がようやく滅ぶのです。今、起こっているのは、その戦いが最終局面となっている証拠なんですよ」

 2012年、世界は「終焉」を迎える。
 素晴らしい「世界」が誕生するために。  (p.24-25)
 「闇の支配者」とか「陰謀論」という用語で語られてきた著作は昔からたくさんあった。今日では、イルミナティやフリーメイソンといった組織の実態が、白日のもとに晒されるようになり、全貌が明らかになるにつれて、その存在を全く否定できない状態になっている。本を読まない人々ほど、頭ごなしに馬鹿にしたり即否定したりという態度に出るけれど、そんなものである。
 世界はまだまだ多くの困難を抱えているけれど、最終的には光の勢力が闇の勢力を破って、あらたな世界が始まることになるはずである。その最大要因となるのが、インターネット関連の情報網が世界にゆきわたっていることだろう。勿論この技術は両刃の剣である。だからタイトルにサイバーハルマゲドンという用語が入っている。
 本書は、前作(『勃発! 第3次世界大戦』)の続編にあたる。つまり、どのような形で、闇の支配者と、その対抗勢力の戦いが終結していくのか。その過程で何が起こるのか、それがテーマとなる。(p.28)

 

 

【イスラム市民革命の裏側】
 エジプト政府は、デモ鎮圧の最終手段としてプロバイダーを切断した。 ・・・(中略)・・・ ネットを閉鎖したとたん、反政府運動は鎮静化し、成功したかに見えた。ところが、ここで「アノニマス」と名乗るハッカー集団が登場する。彼らは政府機関にサイバー攻撃を仕掛けてシステムをすべてダウンさせた。そして「プロバイダーを接続しろ」とエジプト政府に堂々と要求してきた。さらにグーグルは無線LANや電話回線を使って政府系プロバイダーを迂回するルートを構築、エジプト市民に無償で提供した。まさに「CIAgle」(シーアイエーグル)の面目躍如といいたくなろう。
 かくしてエジプト政府の封じ込めはたった5日間で終わった。
 それはムバラク体制の終わりでもあった。(p.42-43)
「CIAgle」という造語に関して、説明の要はないだろう。
 ムバラク体制の終わりを、一般的な日本人は、「独裁体制が終わり、民主化が整う過程」と捉えるんだろうけど、CIAが絡んでいるのだからそんなにヤワなもんじゃない。民主化こそが最適な口実なのである。
 チュニジアのベン・アリ、エジプトのムバラクは、革命直前まで、積極的に民主化を進め、欧米型の社会と経済を導入したイスラム圏屈指の「優等生」だった。(p.43)

 

 

【消されたリビアのカダフィ】
 チュニジアとエジプト両国に挟まれているのがリビア。最初からカダフィをターゲットとして両サイドから堀を埋めるように計画されていたのである。
 リビアの石油は非常に質がよく、その収益性は世界一といわれているのだ。・・・(中略)・・・。しかも、リビアの石油は非常にオクタン価が高く、最も高価な航空燃料が安価に作れる。地中海に面しているので大消費地ヨーロッパへの輸出コストも安い。(p.110)
 もし、カダフィの提案で中東及びアフリカの石油・資源産出国が、金(ゴールド)決済に変更すれば、ドルとユーロは、たちまちローカルカレンシーとなって、アメリカとEUの支配構造は崩壊する。だからこそ彼らはカダフィを絶対に許すことができなかったのだ。(p.148)
 だから、アメリカによって育てられたフランスのサルコジが中心となって、NATO軍をリビア空爆へと向かわせたのである。
   《参照》   『地球大維新』 中丸薫 (KKベストセラーズ)
             【エジプトとリビア】

 

 

【情報戦】
 カダフィ体制が終結する過程で、「闇の支配者」と鋭く対立し続けていたプーチンさんのロシアだけは、西側とは違った報道をしていた。しかし、カタール資本で、「アラブ人によるアラブ人たちのニュースメディア」として発足していたイスラムの放送局であるアルジャジーラが、「リビア戦闘機がデモ隊を攻撃した」と報道したことで、一挙に国際世論はカダフィを制裁する方向へ進んでしまったのだけれど、「リビア戦闘機(カダフィ)がデモを隊攻撃した」というような事実はなかったらしいと書かれている。アルジャジーラでさえ西側の支配下になっているという事実は知っておかなければならない。
 ロシア・トゥデイは、プーチンの意向を強く受けたテレビ局なのは間違いない。だが、それゆえに西側大手メディアと違って「闇の支配者」の影響が徹底的に排除されている。 ・・・(中略)・・・。ロシア語だけでなく英語、スペイン語、とくにアラビア語で放送していることからも、プーチンの意気込みが窺えるだろう。
 そのためか意外にもアメリカ国内で人気が高く(とくにペンタゴン、闇の支配者に疑念を抱きだしたアメリカの高級軍人たちにとっては必須メディアとなっている)、海外ニュースチャンネルとしては、イギリスBBCに次ぐ人気を誇っている。(p.136)
 アメリカ国内には、このように「闇の支配者」から世界を救出しようと思っている人々が少なくない。だのに日本では、いまだに「闇の支配者」に隷属するウンコ親父たちが饐えた加齢臭を発しながらシツコクのさばっているのである。

 

 

【「闇の支配者のプロパガンダ機関」と化しているなによりの証拠】
 西側大手メディアが伝える内容がすべて間違いとはいうまい。ならば、それを真っ向から否定するロシア側の情報を並べ、人々がそれぞれ判断できるようにしておけばいい。それをしないのは、西側メディアこそ「闇の支配者のプロパガンダ機関」と化しているなによりの証拠だろう。(p.152)
 正論である
   《参照》   『騙されるニッポン』 ベンジャミン・フルフォード (青春出版社)
             【大手メディア情報】

 

 

【極秘情報】
 私の掴んだ極秘情報によれば、実はカダフィは生きている可能性もあるようだ。盟友プーチンは、カダフィを救うため「いったん死んだことにしよう」と工作していたというのだ。 ・・・(中略)・・・ その事実をアメリカ(CIA)の把握しているようだが、政治家カダフィが「死亡」したことにして、ロシア側(プーチン)をこれ以上刺激しないために黙っているようだ。(p.154)
 こういう話っていくつもある。
 北朝鮮のキム・ジョンイル体制は先ごろ正式に終わったけれど、本物は何年も前に亡くなっていた。関係する諸国家の思惑で「替え玉」によって体制が維持されていただけである。

 

 

【ペルソナ・システム】
 中東及び中央アジアに展開しているアメリカ中央軍(セントコム)は、カリフォルニアのIT企業に、インターネット上で、アメリカ軍に都合のいい情報を広めてくれるソフトの開発を依頼。完成したソフトが「オンライン・ペルソナ」というシステムだ。(p.139)
 そもそもペルソナが導入された2010年半ば以降、何が起こったか。そう「アラブの春」なのである。偶然の一致というには、あまりにも都合が良すぎよう。(p.141)
 プーチンさんはこのことを報道していたけれど、西側はシャットアウトである。
 付け加えておけば、アメリカには「検閲報道発掘プロジェクト」(プロジェクト・センサード)というのがあり、カリフォルニア大学ソノマ校を拠点に、気骨あるジャーナリストが「マスコミが自主検閲で国民に隠してきた重大情報」を毎年、ランキング形式で公開している。
 もちろん、このペルソナ報道は2011年度のトップ扱い(2位)となっている。(p.143)
 ペルソナは、勿論のこと Facebook 上で大活躍している。これに関して、ウィキリークスのジュリアン・アサンジンが曝露したことが書かれているけれど、まあ、つまり、利用者はCIAのために自発的にデータべースを作ってあげているようなものである。