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 闇の権力によって今日まで貶められてきた日本と世界の状況を読みながら、さらなる困難が襲いかかる近未来の日本を予測できてしまうだろう。しかし、それでも未来に希望を持てる“光”がこの本には籠っている。2011年9月初版。

 

 

【二人の日本人】
 二人の日本人が、そのイスラエルの会社に3カ月ぐらい特訓に行って帰国し、地震のとき、その二人が最後に原子炉建屋内に残ったといいます。他の作業員は 「爆発するぞ」 と逃げだしていたときです。そこでこの二人は、わざと冷却装置を誤作動するようにして、その後ようやく自分たちも逃げ出して、酒場でわあわあ飲んで騒いでいたという情報も私には入りました。酒場のマスターが 「変な人だ」 と怪訝に思い通報し、その二人は、後で死んで見つかったと聞いています。真実が明るみに出るのを恐れる闇の人たちに殺されたのでしょう。原発事故は人災も人災、全部計画的なものだったということです。(p.31-32)
 イスラエルの会社の社名は、「マグナGPS」 という。
   《参照》   『闇の世界権力の「日本沈没計画」を阻止せよ』 中丸薫/レオ・ザガミ (ヒカルランド) 《前編》
              【日本の原発管理企業】

 

 

【終末に向かわせる人工地震の数々】
 オーストラリア政府も世界に向かって 「クライストチャーチの地震も、東日本震災も人工地震でやられたものだ」 と正式に発表しています。(p.36)
 近年の世界中の大地震や大津波で、人工地震でなかったものなど無いだろう。過去の読書記録の中でいちいち書き出していないけれど、中丸薫さんやベンジャミン・フルフォードさんの著作の中には全部書かれている。

 

 

【東日本大震災で日本がアメリカに取られたもの】
 地震で脅された結果、早くも日本が持つ米国債の半分はチャラにされ、さらに新たな資金も持って行かれました。(p.76)
 この本には、アメリカに持っていかれた金額が具体的にいくらなのか書かれていないけれど、 フルフォードさんのサイト には、
 今回の事件でワシングトンD.C.に日本人の大切なお金が60兆円も流れている。
 と書かれている。 しかし、この程度で終わらせるアメリカではない。最終的には、アメリカ経済を意図的にデフォールトさせて、「借金を踏み倒す」 のである。その計画は、ハイ・イールド債の償還期限に託し込まれているし、さらに借金を圧縮するための新通貨 「アメロ」 も準備されている。
   《参照》   『ドル亡き後の世界』 副島隆彦 (祥伝社) 《前編》
             【償還期限

 

 

【エジプトとリビア】
 ムバラクに代わって国家元首の地位についたタンターウィ国軍最高会議議長(元国防相)は、CIAの人間だということです。
「エジプト革命」 などと喜ぶ市民や、それを煽るマスコミも、CIAや 「闇の権力」 の扇動に踊らされたというのが真実のところです。それが証拠に、市民たちは、ムバラクがいなくなれば、自分たちの生活も変わると思ったのに、なんにも変わらない。いろいろな改革もできていない。4か月過ぎて、「こんな政権、辞めろ」 というデモが起きています。(p.84)
 リビアに対して強硬路線を実施したフランスのサルコジも、EUの経済的中心にあるドイツのメルケルも、かつての小泉首相のように、アメリカが計画的に誘導してきた子飼いのような人脈の政権である。
 カダフィ亡き後のリビアも、畢竟するにエジプトと同じような状況になるのである。
   《参照》   『魂の旅』 中丸薫 あ・うん
             【リビアのカダフィ大佐は悪役か?】

 

 

【天皇皇后両陛下の姿】
 東日本大震災の直後、略奪など起こすことなく秩序だった行動に終始した日本人の姿に、世界中の人々は大いに驚いたのだけれど、それと同等以上にインパクトがあったのが天皇皇后両陛下の姿だった。
 天皇皇后両陛下が体育館へ行って、ちゃんと膝をついて被災者のお話を聞いていらっしゃる光景がテレビで、またインターネットで流れることの効果というのは絶大です。(p.164)
 日本人にとっては見慣れた映像であっても、国のトップが民衆と同じ目線だなんて、世界中の人々にはあり得ない姿なのである。それほどまでに世界は、権力と階級が露骨にタッグを組んだ不平等な社会構造になっているということである。
 「日本としての国体をいかに守っていくか」 というのは重要なテーマです。日本は、ほかの君主国家と違うということはしっかり認識しなければなりません。神武天皇以来、ずっと長い間、少なくとも2600年、皇統が断絶しないで続いているなどという国家は他にないのですから。(p.164-165)
 下記は、天皇家に関するベールを剥がしつつある著作。
   《参照》   『フォトンベルト 地球第七周期の終わり』 福元ヨリ子 (たま出版)

 

 

【龍の役目】
 龍には、「神様のお仕事をする人を守る」 という役目があるようです。(p.174)
 日本列島は龍体をしているのだけれど、神様のお仕事をする日本人が少なすぎるから、こんなに困窮し続ける国になってしまっているのだろう。
 大正デモクラシー以降、とりわけアメリカによって持ち込まれた戦後民主主義は、長らく国体を維持してきた日本人の精神性を絶大な威力で破壊してきたのである。

 

 

【アセンションに向けて】
 心の浄化をしながら、一生懸命、真面目に、いわば坦々と生きていくのが最善の策ということです。そういう普通の人たちこそが一番、生き残れる。権力や地位を持っている人たちは、これまでにかなり無理をしていますから。小泉元首相にしても、日本を売り飛ばすような悪意の限りを尽くしてきたし、今でもやっているようです。
 たとえば、名前を言えば誰でもわかるような、日本の総理のなかで、いまだに地獄で喚いている人も何人かいるのです。「バカヤロー解散」 をした人も、いまだにバカヤローと言って地獄にいます。ガラガラ声で 「貧乏人は麦を食え」 といった人も、まだ地獄です。
 だから、地位とか名誉とか、何もなくても、心をきれいにして生活している一般の人、そういうひとこそアセンションできるのです。(p.186)

 

 

【まだこれは序の口です】
 私はすぐにも瞑想して宇宙のクエンティンさんに連絡を取りました。
「クエンティンさん、今回の地震(東日本大震災)は 『闇の権力』 の仕業だそうですね。本当にひどいことをする人たちですね」
 そうわたしが聞くと、クエンティンさんは、
「同じ人間であっても信じがたい人たちです。でも、まだこれは序の口です」
と言ったのです。
 私はその言葉に思わず息をのみましたが、 (p.26)
 クエンティンさんについては、下記。
   《参照》   『人類五次元移行会議』 中丸薫 (VOICE)
             【クエンティンさん】
 これからものすごい激動期、みな荒波に船出するわけです。 ・・・(中略)・・・ 。だから、すごい新しい文明の時代が来るのだということと、心を浄化さえしておけば、英知が引き出される。すごいワクワクした気持ちで、こんなときに生まれ合わせたことが素晴らしいと思えるのです。(p.196)

 

 

【《縦の絆》と《横の絆》】
 宇宙創造神というのは愛のエネルギー、光なのです。その一部分を私たちは 「分け御魂」 として心に抱いています。それを 「仏性の輝き」 と言う。霊視できる人は皆、心の奥に光ったものが見えるのです。人に嘘はつけても自分に嘘のつけない心、これが 「良心の輝き」 です。これを一人ひとりが 「分け御魂」 として神から戴いている、ということは、あらゆる宗教、イデオロギーを乗り越えて、誰でもが神の子であるということです。これが《縦の絆》です。(p.194)
 神の子 という《縦の絆》を、神道系の人々は 「分け御魂」 と言い、仏教系の人々は 「仏性の輝き」 と言っている。
 それと、輪廻転生と言うことがあります、人には肉体先祖とともに、魂の先祖がいます。生まれ変わるのです。(p.194)
 これが《横の絆》。
 だから、神の子であるという、先の《縦の絆》と、人間は、魂は、命は永遠である、死なないんだという、この《横の絆》。このクロスした部分を、皆が心の中心に据える。「据える」 とはどういうことかというと、「あ、そういうこともあるのか。いざとなったら、神の子なんだから神の元に帰ればいい。帰る所はあるんだ」 ということと、「人間は死なないんだ」 ということです。 (p.195)
 《縦》 と 《横》 がクロスするということの働きは、縦に動く火(カ)と横に流れる水(ミ)が十字に組むことに象徴されるけれど、それこそが <神(カミ)を行ずる> ということになる。

 

 

【人生最大の目的と私たちの使命】
 以下は、この本のクロージング(最後の記述)。
 人間がこの世に生まれてきた最大の目的は、その永遠の生命である豊かな心、「愛ある豊かな心、強き心」 を育んでいくことです。これが人生最大の目的なのです。だから編集者になるとか、ジャーナリストになるとか、政治家になるとか保母さんになるというのは、手段なのです。そういう修業をやりやすい場所を選んで、そういう職業を選ぶのです。今、誰も、首に縄をつけて 「こうやれ」 などという時代ではありません。
 人生の目的は豊かな心をつくること。仕事などは手段です。
 それでは 「使命は何か」 といったら、そういうことがわかり合える人たちと一緒に、人間がより人間らしく住めるような、そういう場所にこの地球がなるように、皆でつくりあげていく《ユートピア建設》です。
 それこそが私たちの使命なのです。(p.196-197)

 

 

<了>

 

中丸薫・著の読書記録