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 2008年5月初版だけれど、著者が既刊書の中で記述している内容が殆どである。前半は、世界を金融と軍事という二つの刀で支配しようとしている 「闇の権力」 について、後半は、1970~80年代に行われた世界中の要人を対象として行われた著者の取材を元に作成されている。『美しい人の美しい生き方』 で取り上げられている人々と一部重なっている。

 

 

【日米欧三極委員会(TC=Trilateral Commission)】
 1973年に、CFR(外交問題評議会)の役割を強化する目的で設置された委員会。国際金融財閥によって支配される多国籍企業の世界での権益を確保するために、世界各国に一方的な 「グローバリズム」 を押し付け、経済・政治・社会的な裏工作をおこなう組織。
 日本に対しては、一貫して規制緩和、市場開放などの圧力をかけている。その点で、国際的に 「貧富の格差拡大」 を助長する組織ともいえる。
 IMF(国際通貨基金)や輸出入銀行なども、この組織の影響下にある実行部隊で、日米欧・先進国によるODA(政府開発援助)なども、すべて、このTCの政策に沿って行われる。(p.28-29)
 元蔵相・元首相であった宮澤喜一さんがTCのメンバーだったことは、多くのビジネス書に記述されていた。榊原英資さんは宮澤さんの海外援助の思想を評価しているけれど、氏がTCのメンバーだとは誰も記述していない。アジア・ファンドの実現に尽力してきた方なのだから、むしろTCの意向に沿わぬ立場で、日本の国益と世界益を考えている方なのだろうと思っている。
   《参照》   『没落からの逆転』 榊原英資 (中央公論新社)
            【ポスト近代産業資本主義は日本の時代】
   《参照》   『暴走する国家 恐慌化する世界』 副島隆彦・佐藤優 (日本文芸社) 《下》
            【 “皇帝デイヴィッド” の総代理人】

 

 

【リビアのカダフィ大佐は悪役か?】
中丸 : 「国際的なテロが起きると、人々は、そのバックはあなたじゃないかとすぐ考える。たとえばアカバ湾やスエズ運河に爆弾が仕掛けられると、カダフィ大佐がやったのではないかという。あなたはアメリカの陰謀だという。いったいどちらがほんとうなのでしょうか?」
カダフィ大佐 : 「われわれはそのようなことはしていません。皆、彼らが自分たちでやったことです。現に、彼らはわれわれがやったという実際の証拠をなにも挙げることができないのです」 (p.46)
 インターネットの発達によって、9・11テロの首謀者が誰だれなのか、アメリカ国民で知らない人などいない。 紛争や 『戦争を企画する者たち』 の正体は、欧米に巣食う国際金融資本と不可分な 「闇の権力」 である。 「闇の権力」 は、配下のメディアを使って正義を喧伝しどのようにでも操作する。NHKは未だに 「闇の権力」 に隷属している。

 

 

【ベトナムとビアフラ】
 『ジャッカルの日』 などで知られるフレデリック・フォーサイスが、BBCの記者から作家に転身した理由。
 1968年頃というのはベトナム戦争で毎日のように大騒ぎをしていましたが、実際にはアフリカの難民はベトナム戦争で死ぬ人より多く死んでいました。
 でもそれには目を向けないで、ベトナム戦争はアメリカの問題で、ビアフラのほうは英国の問題ということで、覆いを被せておきたいというか、知らせたくない。そういう現状にだんだん気づいてきて、自分から政府に対する不信感を持ち、BBCを辞職しました。(p.60)
 知らされていなかっただけで、世界にはアクドイことがテンコモリ状態だった。
 略奪経済を主体(正体)とする連中は、実に容易に人を殺す。
 懲りない面々の近未来の華々しい祝祭計画は、2011年バクダッドである。
   《参照》   『第3次世界大戦、始まる!』 ゲリー・ボーネル (VOICE)
              【2011年 バクダッド】

 

 

【宗教】
 大きすぎる組織というものは、なかなか融和できないものだということも肌身に感じました。
 私は、大きな組織ではなく、瞳を輝かせて信念を語っている少数派の人々との出会いが、もっとも貴重だと感じました。そして、宗教という枠を超えて、こうした光輝く人々と歩んでいくことができるということを確信しました。
 「神」 は、人間一人ひとりの中に存在し、それに気付くことで、形式としての宗教は、今後、さほど重要なものではなくなっていくのではないだろうか、私には、そんな予感さえしました。(p.95)
 「神仏は、自分の信じる宗教の建物内にいる」 という意識の人々は、独善の性ゆえに自らが低次元であることに気づけていない。神は身の内にあることを知っている高次元意識の人々は、馬鹿デカイ空っぽの伽藍堂を建てたりしないものである。
 空っぽのガランドウを盲信しているような人々に新世紀の役割はない。

 

 

【トインビー博士の日本評価】
 「私は21世紀に、人間復興のうねりが東洋から起こると考えています。とくに仏教と神道という二つの宗教をもつ日本が果たすことができる役割に、一番期待しています」
 博士はことあるごとに 「すべての国は日本の平和憲法をみならうべきだ」 とも発言していました。また、伊勢神宮に参拝したときには 「ここにはすべての宗教の源がある」 といいました。
 博士が絶賛した日本人の精神性のすばらしさを、果たして私たち日本人はどれだけ理解しているのでしょう。(p.119)

 

 

【ガルブレイス教授の日本評価】
 「アメリカでは、幸福がより多くの財や富から成り立つという考え方にとらわれているが、日本はこうした状況を拒否し、人間らしい生活に重きを置く、新たな文明に向かっている。日本は再び世界を先導するだろう」
 と、ガルブレイス教授は語っていました。 (p.124)

 

 

【フリオ・イグレシアス】
 彼が無名ながらも昔サッカー選手、それも世界各国の超一流選手をそろえた 「スター軍団」 として有名なスペインの名門チーム 「レアル・マドリード」 の一員だったことを皆さんはご存じでしょうか。(p.169)
 いいえぇ、全然知りませんでした!
 大怪我によって選手生活が絶たれたことで、歌手として大スターが誕生したのだという。

 

 

【シャーリー・マクレーン】

 その時の対話を通じて、私は彼女と15世紀の英国で深い縁があったことを思い出しました。そして今生では、「三次元の世界で地に足をつけた生活をしつつ、自分の霊的体験を多くの人々に広めていく」 という共通の使命を持って生まれてきたことがわかりました。(p.184)
 今では著作を通じて、共通の使命を持つお二人に接しているけれど、私の場合、出会ったのはシャーリー・マクレーンの方が先だった。
   《参照》  『美しい人の美しい生き方』 中丸薫 (徳間書店)
             【シャーリー・マクレーン】

 

 

【日本に集う 「魂」 の使命】
 今、この日本に集っている 「魂」 は、地球の歴史で長らく 「行」 を積んできた 「光と愛のエネルギー」 に満ちた 「魂」 たちです。
 ゼウス、アポロンの時代にはギリシャに、モーゼ、キリストの時代には中東に、また、釈迦がいたインドに生まれ、それぞれ正法を学び、説いてきた 「魂」 が、輪廻転生して日本に集っているのです。
 みなさんの使命は、2012年のアセンションによって、地球全体を、より高次に導くこと、そして、5次元に次元上昇した地球を、さらに進化させることです。 (p.197)
 だそうです。

 

 《2012年に関する参照》  
 
<了>