イメージ 1

 過去に読んだフルフォードさん著作内容にかなり重なっている。それにしても、日本の酷い状況ばかりがいくつも書かれているから、読後はドヨ~~~ンと沈滞せざるを得ない。2007年8月初版。

 

 

【著者の今のやりがい】
 私の今のやりがいは、未来に向けて日本を強くしていくこと。そのために自分ができることはすべてやっていこう、と思っている。カナダより日本への気持ちが強いし、こんないい国が無能な政治家にかき回されて滅んでいくのは見たくない。
 そのために私は、日本国籍を取りたいと思った。そして、国民へ真実を伝えていきたい。日本にはウソが多すぎる。(p.48)
 だからこそ、著者は日本人のために沢山の本を書いてくれている。日本人は読まないといけない。

 

 

【大手メディア情報】
 繰り返そう。大手メディアが流す情報は都合よく加工されている。
 それは「ねつ造」という言葉に置き換えてもいいだろう。 (p.20)
 捏造するくらいだから、真実を語ろうとしたジャーナリストやルポライターは、過去に何人も消されている。
 最近私はこんなメールを受け取った。差出人不明の脅迫メールだ。
「君がどんなに情報を持っていても動くときは必ず動く。東京湾に浮かんだ連中は誰一人として自分が殺されるなんて信じていなかったよ」と。
 最近でいえば、ルポライターの染谷悟さんが東京湾で刺殺体で発見されたケースや、リクルートスキャンダルを暴露した朝日新聞の鈴木啓一論説委員の事件が記憶に新しい。鈴木論説委員は「りそな銀行、自民党への融資残高3年で10倍」という特ダネを書いた06年12月17日の夜に、横浜湾で遺体となって見つかった。(p.28)
 9・11偽装テロ以降、日本もアメリカも情報統制は露骨になっている。
 下記のリンクを辿って副島隆彦さんや神谷充彦さんの著作に行けば、上記と同じような話が書かれている。
   《参照》   『ステルス・ウォー』 ベンジャミン・フルフォード (講談社) 《中編》
             【見えない報道統制の系譜】

 

 

【裏社会の情報源】
 犯罪歴のある外国人が入国し、移植手術待ちの長いリストがあるにもかかわらず優遇されたという事実を調べていたとき、旧知の暴力団幹部に話を聞こうとしたら、「おまえ、その話を書いたらカマボコになるぞ」と言われたという。
 また、ロシアに石油資源の取材に行ったとき現地の組織に囲まれて危ない目に遭い、そのとき電話で日本のヤクザに連絡したらことなきを得たという話が書かれている。
 最後にひとつだけ断っておくが、私と暴力団幹部の間に金銭の授受は一切ない。酒をおごってもらったこともなければ、貸し借りもない。
 ではなぜ彼がときおり協力してくれるのかといえば、気が合うということもあるが、お互いに知りたい情報を交換し合う相互関係が成立しているからだ。(p.35)
 ヤクザとロシアの関係とか、ヤクザと警察、ヤクザと政治家などの関係とかも、基本的にはこういった共益関係で成り立っているんだろう。

 

 

【ヤクザと警察】
 刑事があるヤクザのシマで組の幹部と情報交換しながら、こんなことを愚痴交じりに伝える。
「いま銃の押収キャンペーンをやっているんだが、ノルマが厳しくて困ってるんだ」
「そうか」
「なんとかなるか?」
「2日後、駅の西口にあるコインロッカーに行ってみろ」
「わかった」
 2日後の午前中、刑事に電話が入る。
「○番のロッカーだ」
 刑事が指定されたロッカーを開けると、中には未使用の拳銃が入っている。銃押収のノルマを達成すると、その警察署のトップが出世していく。当然、数字を上げた刑事の立場も強くなっていくわけだ。
 その見返りとして、刑事からヤクザへ捜査の情報が流れる。(p.73-74)

 

 

【切っても切れない関係】
 長い間、日本のマスコミと警察、ヤクザは共生関係にあった。
 その一番身近な例は新聞の押し売り。昔から「新聞はインテリが書いてヤクザが売る」と言われてきた。
 大手新聞社は末端の販売網で地場のヤクザとつながっていた。(p.69)
 ヤクザは、船の積み下ろし作業を人力に頼っていた頃、多量に人員を集めることのできる集団として発展していった。そして船場作業は、朝鮮半島から渡ってきた人達が容易にありつける仕事だった。新聞配達もそう言った人々が容易につける仕事だった。特に朝日新聞は縁が濃いらしい。
   《参照》   『嫌韓流』 山野車輪 (晋遊舎)
             【通名】

 ついでに、勤労を尊ぶ日本人はあまり思いつかないパチンコという遊行業界も朝鮮半島から渡ってきた人々の業界である。マルハンの経営者は韓さんだから、「マルハン」は「○韓」である。そして今やヤクザの5割は在日である。下記のリンクをたどれば警察とのつながりがよく分かるだろう。
   《参照》   『マルハンはなぜ、トップ企業になったか?』 奥野倫充 (ビジネス社)
              【パチンコホール企業の上場】

 

 

【警察の塩梅】
 私の知り合いの警察担当の記者は、過去にクルマの事故を3回も起こしたにもかかわらず、免許から1点も引かれなかったという。(p.71)
 警察の広報が言ったとおりに書く素直で無能な記者は、この様に優遇される。
 チャンちゃんは無車検で35万円の罰金を払いシートベルト未着用との累積で30日の免停をくらった。慎ましく生活してる者から容赦なく奪うのが現在の警察である。免停は1万5千円程度の講習料を払えば免除されるけれど、月2万円で生きている身では払えないから30日間免停をしていたけれど、一日雨の日に車で買い物に行ったら、翌日同じ時間に家の周辺にパトカーが張っていた。いまでも車には発信機がつけられている。このブログのことも知っているから、生きている間ははずされないだろう。

 

 

【広島、長崎を超える被曝被害を情報統制する】
 第一次湾岸戦争では300トンだった劣化ウラン弾の使用量は、イラク侵攻の際に激増したと言われている。
 つまり、今、イラクでは長崎、広島を超える被曝被害が起きているのだ。それでもその情報は統制され、一般には伝わらない。(p.84)
   《参照》   『アメリカン・ディストピア』 宮台真司・神保哲生 春秋社
             【劣化ウラン弾】
             【クロスオーナーシップを解禁したアメリカ】  (↓ 用)
  ラジオにも巨大資本買収の手が伸び始めている。残されたのはインターネットだが、そこにも政府による規制が強まってきている。
 自由の国アメリカにおいて、メディアの自由は確実に失われつつあるのだ。(p.103)

 

 

【選挙の結果ですら支配されている】
 アメリカでは電子投票もすでにコントロールされていることが書かれているけれど、日本でもアメリカとつるんでいる官僚が多量に天下っている会社(富士ソフト)が提供するシステムで選挙が行われたら、結果は最初から決まっている。
   《参照》   『中国バブル経済はアメリカに勝つ』 副島隆彦 (ビジネス社) 《前編》
             【民主党代表選】

 

 

【浮世離れした人々】
 今後、年間70万人のペースで労働人口が減っていくといわれており、 ・・・(中略)・・・ 
 しかし、関係省庁の職員たちは自分たちの給料を下げようとはしないし、天下りの数も減らさない。その結果、介護を受ける老人や、そこで働く若い人ばかりが痛い目にあっている。(p.147)
 官僚という人々の精神は、なんちゅうか本中華・・・である。でも絶対にノビない。

 

 

【招待状は届かなくなった】
 「フォーブス」にいた時代、その肩書きから私も在日アメリカ大使が主催するセレブたちのパーティによばれることがあった。その席で「アメリカはなぜ日本にひどいことをし続けているのか」と感情を爆発させてしまったことがある。
 それ以来、私のところに招待状は届かなくなったが・・・・。(p.125)

 

 

【愛国心】
 カナダで暮らした時間よりも日本で過ごした時間が長くなった今、私が愛国心を感じるのは間違いなく日本だ。そう言い切れるのは、さまざまな国、文化に触れてきた中で日本の良さを自分なりに発見したから。
 愛国心は教育によって育むものではなく、自分で見つけ、自然と感じ取っていくものだ。(p.153)
 そう、愛国心は教えられて持つより、外国や異文化に触れる過程で育っていくものだろう。しかし、外国や異文化に触れた人の中には、「外国では・・・」とすぐに言い出して日本を否定するようになる人々もいる。そう言う人って日本文化の本質を学んだことすらないのである。知性未満、痴性寄り。
   《参照》   『反米という作法』 西部邁・小林よしのり (小学館)
             【髪を染める日本人】

 

 

【日本の未来】
 今、国際社会は世界政府をつくり、人類の歴史から戦争を排除しようと動いている。その足を引っ張っているのはアメリカだ。そういう現実の中で、日本がアメリカから離れ、立ち上がれば世界は支持してくれる。(p.188)
 この現実を知っている人々は、「著者の言うとおり」と思うだろう。
 しかし、意外にも高度な霊覚者たちの中には、「アメリカにとことん付き合いなさい」と言っている人々がいるのをかなり前から知っている。高度な霊覚者さんたちは、大どんでん返しで最後は吉になるという未来を見て言っているのである。
 だとしても常識的な人間感覚として、現在の酷くかつ無惨な日本の状況を放置して言いわけはないのである。

 

<了>

 

ベンジャミン・フルフォード著の読書記録