イメージ 1

 このテーマ、最近はほとんど興味ないけど、“嫌読書ぎみな気分”の昨今、マンガだから読んでみた。2005年9月初版。

 

 

【韓国人の反日の精神的核】
 「外が見えない可哀そうな民族」というタイトルの西尾幹二さんの寄稿文章の中にある記述。
 過去に為した日本人の行為のために、反日意識を持つと考える日本人が多い。
 しかし韓国人の心情はそうではなくて、絶対的に優越する韓国人が、絶対的に劣位の日本人に支配されたという儒教朱子学上あってはならない現実が起きてしまい、自らを許しがたいと慙愧反省しつつ日本人はもっと許しがたいというジレンマが反日となって噴出するのである。(p.99)
 日本人が儒教といえば、道徳的な面を思い浮かべる人が多いはずだけれど、中国や朝鮮で認識されている儒教は、日本人の感覚とは全く違っている。そのことが分かっていれば、上記の文章がよく分かるはずである。
   《参照》   『日本人て、なんですか?』 呉善花・竹田恒泰 (李白社) 《前編》

             【日本と中国・韓国の儒教は違う】

 しかし、この儒教を核とした思想とは別に、欧米の「闇の支配者」が世界を統治する上で用いている「分断と統治」という基本戦略上、韓国には東アジアを決して一つにまとまらせないという目的に則して行動する傀儡中枢が存在している。これゆえ、近代化に伴い若者の儒教精神が仮に希薄化したとしても、反日は決して終わることがないのである。

 

 

【序列志向の儒教文化が生み出した敬語】
 敬語の使い方にも、儒教の違いが顕著に表れている。
「日本と韓国では敬語の使い方が違うんだ。日本の場合は自分を低めて相手を立て、さらに身内には敬語を使わないのが普通だ。「部長の山田は席をはずしております」 しかし韓国では、「キム部長様は御不在でございます」・・となる。韓国では年齢や身分などの上下関係でのみ敬語が使われるんだ。この日本と韓国の作法の違いが、韓国人の日本人に対する非礼な態度の一因となっているように思える!」
「ああ、なるほど、日本人の自分を低めて相手を立てる作法を、韓国人は小中華思想的な世界観で理解(誤解)して増長してしまうわけですね。逆に日本人の方も韓国の尊大な態度を不快に感じてしまうんだ」(p.171)
   《参照》   『中国人民に告ぐ -痛憤の母国批判-』 金文学 (祥伝社)

             【中国人に日本人の慎みや謙虚さは通用するか】

 

 

【通名】
 まず通名についてだが、在日韓国・朝鮮人は本名のほかに、通名と呼ばれる日本人の名前を使って生活している人が多いんだ。場面によって使い分けたり、人によっては、ほとんど通名しか使用しないこともあるらしい。(p.155)
 問題は、ジャーナリズムの扱い方である。
 各新聞社が在日韓国人・朝鮮人による犯罪や事件で、容疑者等の名前をどのように伝えたかを紹介していこう。
 まずは、2005年1月15日、在日韓国人の男性がソウルのカジノに多量の偽一万円札を持ちこんだ事件だ。
 【読売新聞】 在日韓国人の二世の男性。
 【日経新聞】 在日韓国人
 【朝日新聞】 日本から来た男性観光客 (p.156)
 この他にも2つの記事比較が掲載されているけれど、朝日新聞は通名だけの記載である。さすがは「チョウニチ新聞」と言われるだけのことはある。「あさひ」は通名で、「チョウニチ」が実名なんだろう。
   《参照》   『ラディカルな日本国家論』 渡部昇一 (徳間書店)

             【朝日新聞】

 

 

【創氏改名】
 名前の扱いに関することが出てきたついでに、日韓併合時代の創氏改名について、「朝鮮人は日本人名を強要された」といまだに出鱈目なことを信じている連中がいないとも限らないから、その事実関係をきちんと押さえておきましょう。以下からリンクを二つ。
   《参照》   『日韓交流のさきがけ 浅川巧』 椙村彩 (揺籃社)

              【事実誤認】

 

 

【日韓併合時代の朝鮮語教育】
「先に言った通り朝鮮教育令にて朝鮮語の授業は必須科目だった。しかし昭和13年になって必須科目から外されたんだ! 朝鮮語の授業を行うかどうかは校長の判断に任されることになったんだ。 ・・・(中略)・・・ ただし校長にも日本人校長と朝鮮人の校長がいて、主に朝鮮人の校長の方が朝鮮語の授業を廃止したんだッ!!」
「ええええ!? そんな馬鹿な!?」
「 ・・・(中略)・・・ 朝鮮出身の校長というのはおそらく日本人上司への点数稼ぎが必要と考えたのだろう。朝鮮語を教えずに日本語の教育に熱を入れたんだ。日韓併合における同化政策の哀しき笑い話しさ。ただ朝鮮人の校長の割合は、十人に一人程度だった・・・」
「ということは、実体としてはほとんどの学校で、朝鮮語の科目は廃止されなかった?」
「しかし必須科目から外されたのは事実だ」(p.164)

 

 

【日韓併合時代の公職者に占める朝鮮人の割合】
「当時の朝鮮半島は日本人と朝鮮人が協力して生活していた場所だったのです。例えば知事のポストの4割を朝鮮人が占め、郡長・村長に至ってはほぼ全てを朝鮮人が務めていました。学校でも一緒に机を並べてともに学び、そして驚くべきことに、なんと警察官の6割が朝鮮人だったのよ!」
「えええッ! 警官の6割が朝鮮人だった!?」 (p.227)
 朝鮮人の国会議員もいたのだし、日本が朝鮮半島を武力で統治したというのはとんでもないデタラメであることがよく分かるだろう。

 

 

【韓国の世論を体感してみよう】
 なぜ、日本人と韓国人がいがみ合うのか、そのためにも次は、韓国本国の世論を体感してみよう。朝鮮日報 や 中央日報 などの韓国の主要新聞社は、日本語版を毎日無料で公開しているんだ。これは要チェックだぞ。(p.233)

 

 

【言論の自由なき韓国】
 また韓国には、言論の自由が存在せずまともな歴史研究も行いないという事実を知っておいてほしい。(p.244)
 併合時代に肯定的だったり「従軍慰安婦」の証言を疑った大学教授がすでに何人も職を追われたりしているんだ。(p.270)
    《参照》   『挑戦的平和論 (上巻・下巻)』 小林よしのり (幻冬舎)

               【慰安婦問題】

 

 

【平和線】
 竹島の領土問題に関与すること。
 GHQが暫定措置として引いた国境線「マッカーサーライン」では、竹島は韓国側にあったんだか、講和条約では日本領と決まっていた。そのため、韓国は講和条約を前に「李承晩ライン」を設定。その線以内は全ての権利を持つと主張し竹島を韓国領とした。この「李承晩ライン」は日本の意見を聞かずに勝手にひかれた線だが、韓国は「日韓両国の平和維持に目的がある」と言って「平和線」と改称したんだ。(p.249)
 ここまでは、嫌韓フリークの皆さんはよく知っていることだろうけれど、チャンちゃんがビックリしたのは以下の記述である。
「翌年、自称「平和線」内に出漁した日本人は、銃撃されたり釜山に抑留される。昭和40年に日韓漁業協定が締結されるまで拿捕された船は328隻! 抑留された船員は3929人にのぼったんだ!!」
「そ、それで日本は・・・」
「日本政府は、抑留された日本人を返してもらうために在日韓国人の犯罪者を仮釈放して、在留特別許可を与えた・・・。その在日韓国人犯罪者の数、472人!! とんでもない話だが、このとき韓国は北朝鮮と同じく日本人を「拉致」していたということだ」 (p.250)
 ピックリを通り越して、韓国政府のしたたかぶりと日本政府の腰ぬけぶりのみごとな組み合わせに、笑ってしまう。
 まあ、この事例から分かるように、日本人と韓国人とは、人間性に大きな隔たりがありすぎて、和解や相互理解を期待するのは無駄だということ。
 東アジア通貨危機によるIMF管理以降、韓国は政治・経済・諜報すべての面において「闇の支配者」の完璧な傀儡である。そういうことを知らないで、反日情報を鵜呑みにしている韓国人個人に対しては、史実を証拠に洗脳教育に風穴を開けてやるけれど、韓国人総体に対していくら息まいても全くの無駄である。純粋な日本の青年たちがどんなに熱くなっても、そういう裏の事情があるから虚しいのである。
 でも日韓関係を具体的な学びの端緒として、国際関係の裏に潜むものに気づけた大人たちも少なくないのだから、学ぶのが無駄ということではない。

 

<了>