【アラブという遊牧民国家に相応しい形態】
 遊牧民の国家体制は、強力なリーダー(権力者)による独裁と、独裁者から国民を守るイスラム指導者という「二極対立構造」で成り立っている。
 アラブ社会に民主主義的な国家が生まれないのは、彼らが「無知蒙昧な野蛮人」だからではない。遊牧文化のアラブでは、独裁者とイスラム教という二極対立構造の方が、彼らの気質に馴染みやすく、社会が安定しやすいからなのである。
 実際、アラブで民主化が加速すると、まず間違いなく社会は大混乱に陥る。(p.48)
 イスラム法のシャリーアは、遊牧民と定住民の積年の対立関係から、習慣法としてアラブ・イスラム諸国に根づいた文化的に意味のある法だったと言えるだろう。
   《参照》   『サハラの果てに』 小滝透 (時事通信社) 《後編》
            【イスラム法のシャリーア】

 イスラム世界の民主化は、略奪の主体が遊牧民に変わって欧米諸国になるというだけである。日本でいえばヤクザのシマを任侠心など全然ないギャングが奪うことに相当するだろう。
 実際の処、欧米基準の民主化は、日本文化に対してだって最適なものではないのである。「闇の支配者」が存続している段階で、「民主化=善」という単純な思い込みを保持し続けるのは最悪である。

 

 

【「格差是正」という社会正義の先】
 事実、同年(2011)10月13日、ロイター通信は「格差是正求める反ウォール街デモ、背後に富豪ソロス市の影」と報じている。あのジョージ・ソロスが資金提供して仕掛けさせたようなのだ。
 だからこそ私は、この一連の騒動を仕掛けてきたのが「闇の支配者」だと確信している。ヤツらはネットワークを悪用する悪魔たちなのである。
 中近東のイスラム諸国から先進国へ、今、暴動は燎原の火のごとく世界中で燃え盛っている。暴動が頻発すれば、治安は悪化する。こうして統治能力を失った政府は、国民をまとめようと、最後の手段にでる。
 ・・・・戦争である。
 国民の不満を逸らし、同時に強権的な戦時体制で国内をまとめ上げようとするのだ。(p.70-71)
 「格差是正」自体は、明らかに社会正義の叫びであり光へと向かう道にあるけれど、それを闇へと向かわせるために意図的に使うことも確かに可能である。情報ツールはまさに両刃の剣である。
 「闇の支配者」たちの最終目的が世界最終戦争(第3次世界大戦)にあるという事実を知っておく必要がある。
   《参照》   『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』 ベンジャミン・フルフォード (講談社)《前編》
             【「プロジェクト・ブルービーム」で人類を奴隷に】
   《参照》   『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』 ベンジャミン・フルフォード (講談社)《後編》
             【 “地球最後の日” は実施されるのか?】

 

 

【携帯による使用者特定】
 スマートフォンには使用者と位置情報を特定する機能が付いている。もし暴徒が iPhone を使っていれば、治安当局はすぐに使用者を割り出し、自宅に踏み込んで根こそぎ逮捕していたことだろう。
 ところがプリペイド型は使用者を特定できない。(p.58)
 この様な当たり前の事実を知らない人がいる。
 この機能を駆使すれば、反社会勢力として位置づけられているヤーさんや覚せい剤の取り締まりなんて、今では容易なことなのに、法務局や警察の実態なんて、“日本社会を弱体化する”という目的を持つ「闇の支配者」を大親分とする公設暴力団なんだから、決して本気でなんか取り締まりっこないのである。

 

 

【「暴力団排除条例」の真の目的】
 突然のように暴排条例(2011年10月1日)ができた理由はわかっている。2011年7月25日、アメリカでまったく同様の法案がスタートしたからなのだ。(p.88)
 対象となった国際組織は、日本の「YAKUZA」以外に、イタリア・ナポリを拠点とするマフィア「カモッラ(Camorra)」とメキシコの麻薬密輸組織「セタス(Zetas)」、旧ソ連圏を拠点とする「ブラザー・サークル(Brothers’ Circle)」が指定されている。・・・(中略)・・・。法律は国会での審議など時間がかかるため条例の形で施行した。要するにオバマによって島田紳助氏は引退に追い込まれたのである。(p.90)
 ヤクザと関わりのある島田紳助を起用すると、そのテレビ局はアメリカでの活動も制限されてしまうから、いくら人気芸能人でも従わざるを得なかった。しかし、芸能界とヤクザの関係を厳しく追求したら、殆ど全滅のはずである。特に昔から船場で興行されていた演歌歌謡の世界なんかは。北島三郎が須坂(?)刑務所に慰問公演に行ったとき、壇上に出た最初に、当時そこにいた稲川会のトップを探し出して、深々と一礼していたという話を聞いたことがある。
 暴排条例といったって、「闇の支配者」の意向次第でどのようにでも酌量されるのである。
 日本の巨大組織暴力団の多くは、アメリカ、より正確にいえばCIAのエージェントとして国内の非合法活動に従事してきた。反米的な政治家や要人の暗殺、日系企業に対する産業スパイを含めた諜報活動など、CIAの下請け組織化していた。・・・(中略)・・・。要するに闇の支配者たちが、その支配に使っていた「暴力装置」なのである。
 しかし、ロシアに「反・闇の支配者」であるプーチンさんが登場し、「アメリカ処分案」に与する諸国が増えるに及んで、ロシアのブラザー・サークルやそれに連動する日本のヤクザが、必ずしも「闇の支配者」の意向に沿わぬ行動をするようになったのだろう。
   《参照》   『あと5年で中国が世界を制覇する』 副島隆彦 ビジネス社 《前編》
             【 アメリカ vs BRICs諸国 】
 たしかに、これらの国際犯罪組織が「闇の支配者」の指示に従わなくなっているのは事実のようだ。 ・・・(中略)・・・ 。だからといって組織を潰すほど対立関係にあったわけでもない。
 私は、単純に国家権力で国際犯罪組織を締め上げ、再び恭順させるのが目的ではないかと考えている。(p.90-92)

 

 

【世界に愛されている現在の日本経済】
 かつて、高度経済成長の頃の日本は、優れた製品の輸出攻勢をかけて、海外の地場産業をことごとく破壊していった。
 当時の日本の最大輸出品目は「失業」と「貧困」だったと言い換えることができるだろう。(p.160)
 だから、「エコノミックアニマル」といわれ叩かれていた。
 でも、今は違う
 日本が素晴らしいのは、そこで経済覇権主義を捨てたことにある。
 日本製品を日本で作って売るのではなく、日本が磨いてきた産業技術を海外に売って、それで世界各国に商品をつくってもらう。そのお手伝いを日本がするという強調路線に転向したのだ、さっきの言い回しを使えば、今、日本最大の輸出品目は「職場」と「繁栄」なのである。
 実際、今の日本人をエコノミックアニマルなんて呼んで嘲り、日本叩きをする人はいないだろう。日本人と日本経済は世界から、とても愛されているのだ。(p.161)
 国内だけを見れば、総じて「産業の空洞化」と捉えざるをえないけれど、日本企業が行った先の海外では、確かに繁栄をもたらしている。
 しかし完全なる産業の空洞化は決して起こらない。日本人でなければ作れないものがたくさんあるからである。