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 タイトルの近未来予測は、青い横帯に書かれているとおりである。この書籍には、船井幸雄さんご自身の著作や、共著の中に書かれていることが、要領よくまとめられている。

 

 

【2020年頃】
 2020年前後、この世は「みろくの世」といって、すばらしい極楽のような世になっているか、あるいは、一握りの世界支配の欲望に駆られた一部の人間に支配されている世になっているかのどちらかだと、かねてから船井氏は予測していた。(p.44)
 最悪である後者の予測通りには決してしてはならないけれど、すんなりと最善の前者の予測が実現するとは思い難い。人類全体が気付くためには、かなりド派手な地球規模の事態が起こらざるを得ないらしい。それを避けて最善の結果が招来されればいいに越したことはないのだけれど・・・。

 

 

【アメリカのアルザル人攻撃】
 そして今、地球維新のときを迎えていると氏はいう。それが始まったのは、1998年、アメリカは自ら発明したプラズマ兵器と水爆をもって地底人のアルザル人を攻撃したときだというのが、船井氏の説なのである。
  ・・・(中略)・・・ 。
 地底人は、一説によると、1万3000年ほどまえに沈んだムー大陸の住人だとも言われ、平和を重んじて生きてきた。
 船井氏は、このところ、数々の 「びっくり現象」 が起きているのは、攻撃された地底人が、地球や人類、さらには自分たちの平和を保つために、地上によく現れるためとも考えているようだ。(p.114-115)
  《地底人アルザル:参照》
 

 

【肩書き、組織化、称賛無用】

 秘書の話によれば、先日も、ある業界の大物と言われる人が、突然アポイントなしでやって来たときには顔も見せずに追い返したという。
 このように、人を差別したり、レベルごとに分ける区別が嫌いであるということはもちろん、会社でもグループ分けや組織化という、組織図のようなものを作ることも嫌いだという。
 船井氏のもとには、国内外の様々な団体や大学などから、賞や称号など、いろいろな申し出が寄せられるのだが、一度もその申し出を受理したことはないという。
 賞をもらうということは、人から評価されることであり、そこには上下関係が生まれる。それを嫌い、いっさいの申し出を断っているというのだ。誰かに称賛されることに何の価値も見出さないようなのである。(p.164)
 「アポイントなどなくとも、ワシの肩書きを聞けば会うだろう」 という意識の人々こそ、新時代の潮流から外される。肩書きで評価したりされたりして虚けている人々のレベルは実際に低いのである。そういう人々ほど不勉強で、自ら謙虚に学ぶということが何一つ出来ない。
 

【日本の次元特性】
 ヨーロッパ系の人は、霊的に亡者であって、覚者になれないという。まれに付き合える人がいたとしても、「幽界」 レベル、 「霊界」 レベルまでであり、それより高い次元にいる霊にはなかなか近づけないのだそうだ。
 このような 「霊界」 レベルや、それより次元の下のものと付き合うことはほとんど意味がないのだという。霊的な覚者とは、「神界」 や 「天界」 といったレベルと付き合える者だということらしい。
 船井氏の説明によれば、今この世界は3次元だが、4次元が幽界で、5次元が霊界になっている。そして、6次元以上のレベルの霊というか存在と付き合える人でなければ、真理はほとんどわからないという。
 そして、この6次元以上のレベルの霊と付き合える稀な可能性を持った人間こそ、日本人だという。(p.180-181)
 日本の波動界(次元界)の特殊性については、下記の著作にも同様なことが書かれている。
   《参照》   『人類が生まれた秘密をあかす』 深見東州  たちばな出版
             【日本神界の特異性 と 次元界スライドシステム】

 この記述に続いて、以下のように記述されている。

 

 

【日本人と日本語】
 だが、なぜ日本人なのか? それを船井氏は 「日本語」 によるものではないかと考えている。人間性云々ということではなく、言葉に要因があるとみているのだ。
 余談になるが、最近になり、日本に帰化したジャーナリストの ベンジャミン・フルフォード氏 は、一生懸命、今そこに入ろうとしているとのことだが、「もっと日本語を覚えたら入れる」 と、船井氏はアドバイスしているようだ。
 母音と父音と子音を完全に発音できる言葉は、世界中には日本語しかないのだが、どうやら、この特殊な発音が、特殊な脳の働きをつかさどっているらしい。
 そしてそれが、YAPマイナスという日本人独特の特殊な遺伝子をも生み出すという。そうした民族は、今のところ世界では日本人しかいないのだというのである。(p.181)
   《参照》   日本文化講座⑩ 【 日本語の特性 】 <前編>
   《参照》   日本文化講座⑩ 【 日本語の特性 】 <後編>

 YAPマイナスという遺伝子に関しては、上掲リンクで示した《地底人アルザル:参照》の中にも記述されている。

 

 

【船井流経営法】
 船井さんは、「時流」 より 「原則」 を重視した経営方針を打ち立てている。投機などの市場経済での金儲けは 「時流」 にすぎない。 「原則」 は 「船井流経営法」 である。
 「船井流経営法」 が、ハーバード大学の経営学部の大学院で調査・分析されたことがあった。それによれば、「船井流経営法」 には3つの特性があるとされている。
 まず、「収益よりも社会性(世の中にプラスになること)を第一に、ついで教育性(それに関わる人たちの人間性を向上させること)を追求する経営法である」 ということ。
 次に、「人中心の経営法で、お金や物やノウハウよりも、人を最大の経営要因とみている」 ということ。そして、「長所伸展により業績を改善する経営法で、短所是正にはできるだけ手を付けない」 ことだとされている。
 「まさにそのとおり」 と、船井氏はその調査分析能力のするどさを賞嘆している。(p.184)

 

 

【謙虚と素直】
 実際に船井氏は、さまざまな分野で天才と呼ばれる人たちと付き合いがあるのだが、彼らに共通するのは、謙虚で素直だということを指摘している。
 謙虚さ、素直さが、人を真摯に努力に向かわせ、「天才」 と呼ばれる能力を引き出すということなのだ。(p.212)
 謙虚と素直は、高位な次元界から選ばれる絶対条件である。
 天才という人々は高位な次元界からインスピレーションを受け取っている。高度な霊覚者にしても高位な次元界からパワーを下ろされているのだから全く同様である。自力と思いあがった瞬間から傲慢な凡人になれる。
 国家で見ても同様。米・中・韓の傲慢ぶりでは、永遠に天祐を得られない。

 

 

【 「損得勘定」 ではなく 「尊徳感情」 】
 「尊徳感情」 とは、二宮尊徳の感情ではない。徳を尊ぶ感情である。
 船井氏はいつも、「人と会ったら、できるだけものをあげなさい。あげるものがなかったら、できるだけたくさんのことを教えなさい」 と、社員に教育している。(p.213)
 その場限りの 「損得勘定」 で考えていてはいけない。「徳」 というのは非常に長いスパンでみた場合の叡智である。
 日本の教育は、「徳育」 を失い 「知育」 ばかりしているから 「損得勘定」 でしか生きられない愚かな国民をテンコモリ作ってしまった。
 また、「徳」 という概念を欠いては成り立つはずのない宗教団体に属していてすら、施す以上に取ることしか眼中にないような貪欲な信者を見ることがある。一体全体、何を学んでいるのか、呆れてモノも言えない。
   《参照》   『もういいよ』  神かつ子  地湧社
             【宇宙銀行に貯金する】

 

 

【ヘリカル(螺旋)】
 船井さんが 「ノーベル賞に一番近い先生」 と評価する元島栖二岐阜大学名誉教授のCMC(カーボン・マイクロ・コイル)について話している中に、記述されていること。
 シドニー・オリンピックでメダリストの65%が着用したというサメ肌水着は、じつはヘリカルに関係があるのです。
  ・・・(中略)・・・ 。ざらざらした感じが、なぜ抵抗を少なくするのか。意外なことにそこにある微小な溝に無数の微小な水の渦、ヘリカルな水流が出来る。その水の渦が、水と衣服との境界にできる摩擦を驚異的に減らしていることがわかったのです。これはまったく従来の常識に反する現象でした。これなどはまさに、生命体に学んでヘリカル構造を発見した好例でしょうね。(p.259)
 以前、テレビで高速水着の解析番組をやっていたけれど、身体をきつく拘束して体型を細く圧縮するから、というような結論だった。解析に協力した企業名は覚えていないけれど、わりかし杜撰なものである。
 螺旋(ヘリカルともスパイラルとも表記される)を人類進化の思想に取り入れていた人に、ピエール・テイヤール・ド・シャルダンがいる。20世紀後半の人で、もともとカトリックの司祭でもあったのでスパイラルの先にオメガ点という終末を置いてしまっているけれど、螺旋というと、この人の名前を思い出す。
 人類に関する叡智の書の表紙や内部のイラストに、螺旋の図柄は頻繁に見られるものである。
 
 
<了>