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 笑いながら学べる比較文化。日本に帰化して “フルフォード” を当て字みたいな “古歩道” で申請したらしい。これもチョットしたジョークなのだろうか?

 

 

【この世の天国と地獄とは】
 この世の天国とは?
 イギリスの家に住み、日本の女性をめとり、アメリカの給料をもらい、中国の料理を食べること。
 この世の地獄とは?
 日本の家に住み、アメリカの女性をめとり、中国の給料をもらい、イギリスの料理を食べること。(p.29)

 男尊女卑というシステムが崩れただけであって、今でも日本人女性は、清楚で慎ましやかで、そのうえとてもお洒落だとして、世界中の男性からは人気の的なのだ。(p.30)
 これはジョークというより現実の表現ともいえそうである。
 日本国内で燻っている女性は、世界に目を向ければ相手はいくらでもいる。年齢に関わらずバツイチ日本人女性と外国人(特にアメリカ人)男性の結婚は非常に多いのが現実らしい。
 受け身ではなく能動的に、日本人女性が選ぶ世界の男性のタイプは下記の書籍にあった。
   《参照》   『女ひとり 世界危険地帯を行く』 岡本まい 彩図社 
             【カッコいい男の多い国】

 

 

【アルゼンチン人】
 「アルゼンチン人は一人だと輝くが、5人になると輝きを失い、日本人は1人だと輝かないが、5人になると輝く」 などとも言われている。(p.68)
 この場合は、アルゼンチン人を世界中どこの国に置き換えても、たいては成り立つ。
 しかし、アルゼンチン人は、「VIVOで、のんびり屋」 といった、そうした気質が良いことだとは決して思っていないようで、勤勉さや真面目さに憧れを抱いていて、それが親日家の多さにもつながっている。
 事実、白人以外の移民を認めなかったアルゼンチンだが、20世紀になると、日本人だけをアジア人の特例として移民を許可したということがある。(p.68)
 VIVO とは、ちゃっかりの意味。
 隣のブラジルにお米をもたらした日本人の噂が、アルゼンチンにも流れたのだろう。
 因みに、“アルゼンチン”には、女性はおらず “男ばっか” のはずである。

 

 

【フレンチレター】
 エスニックジョークでは、フランス人は好色とされているが、 ・・・(中略)・・・ 。
フランス人は偉大な開発も成し遂げている。
 その昔、コンドームには 「フレンチレター」 と表示がされていた。
 じつは、コンドームが開発されたのは、避妊が第一目的ではなかった。ナポレオン率いるフランス軍を当時悩ませていたものに、性病の問題があり、感染を防止するために開発されたものだった。
 その名残が 「フレンチレター」 というわけだ。
 この呼び方は、おもにイギリスで使われているものだが、逆にフランスでは、「ラ・キャポット・アングレース」(イギリス風の頭巾) と呼んでいる。(p.81)
 英仏両国は、こういった非難合戦が好きである。
 ところで、コンドームの最初の開発者はフランス人ではない。ツタンカーメン王の黄金のマスクで有名なエジプトのカイロ考古学博物館の中に、当時の王たちが使っていたという革製らしいコンドームがちゃんと展示されている。女性のみなさんがえらくハシャギながら興味深そうに見ていたから覚えている。ヘンな形のが二つあった。

 

 

【ポルシェ】
 ブラジルでポルシェが全く売れない理由を探っていたところ、それはポルトガル語で、「ちっちゃな(男性性器)」 という意味があるらしいことが判明した。(p.117)
 こういう話はたくさんあるけれど、各国の言葉によってイメージが異なるから、国内と海外で製品名が違うことがしばしばある。プリウスの西欧販売名なんてヤリスである。
   《参照》   『ネーミング自由自在』 横井恵子  プレジデント社
            【国による違い】 【言語による違い】

 ところで、ポルシェなら可愛いけど、ちょっと前までの山形新幹線なんてデッカくなったおチンチンそのものだった。

 

 

【4つの “ウンコの固まり” 】
 四つの単語の違いは、「ディングルベリー」 が人間で、「ダッグ」 が羊で、「ウィルノット」 と 「ムスタング」 が馬のそれをあらわしている。
 このように、英語では4つも単語があるのに、日本語にはこれに該当する単語がまったくないことに気づいた私は、それがなぜなのか不思議でならなかった。
 いろいろ考えてみたのだが、おそらくこれは、遊牧民族と農耕民族の違いにあるのではないかと思っている。(p.133)
 魚の場合はまさに逆。最近は寿司が世界中の食文化に入りこんでいるけれど、世界中の言葉には日本語のように多様な魚の種類を表現する言葉はない。種類が違っていてすら全て “フィッシュ” ですましてしまう国々・地域が多いのである。

 

 

【タブーを回避するためのジョーク】
 (日本人が)日常会話の中で、「最近便秘でして」 とか、「よく夜中におしっこに起きるんです」 など、抵抗なくやりとりしている様子は、とても奇異な光景でもある。
 日本人が下ネタジョークをさほど楽しいと感じない理由のひとつは、セックスを含め、じつはこうした体に関する話題に、比較的タブーが少ないからだということもいえるだろう。
 欧米人がこうした話題をするときには、ジョークまじりに言うことがほとんどだ。ジョークというワンクッションがあってはじめてそうした会話が許されるのだ。
 ジョークの中に本音があるとジェークスピアは言っていたが、つまり、欧米人が下ネタジョークをよくとばすのは、すけべ心のあらわれというのではなく、タブーを回避するためにワンクッションを置いているのである。(p.141-142)
 なるほど。
 しかし、あまり調子に乗っていると、「タブーを回避しようとするわりには、(下ネタジョーク自体)強烈すぎます!」 と、日本人女性にタブー視されることもある。(p.142)
 そうでしょう、そうでしょう。

 

 

【お前の母ちゃんデベソ】
 こういう子供のいじめ系ジョークは世界中どこにでもあるのだろう。
 アフリカン・アメリカン(アフリカ系アメリカ人) の間では、「お前のかあちゃん・・・」 が、 「ダズンズ」 という伝統的な言葉遊び(ゲーム)での決まり文句になっている。
 ダズンズとは、観客の前で1対1になって、互いに相手の母親を揶揄するという、ちょっと変わった遊びで、先に怒ったり言い返せなくなったほうが負けというルールになっている。
 “Yo’ momma” というフレーズで始まるこのゲームは、ラップの源流であり、発展の一端を担ったものといわれている。
  ・・・(中略)・・・ 。
「お前のかあちゃん、デブすぎて、体重計に “続く” って出たらしいな」 (p.155-156)
 爆笑。
「振り切れて、“トドメ”って出たらしいな」 でもいいかも。

 

 

【アメリカ独尊】
 このジョーク集には、アメリカの独尊ぶりを揶揄するジョークがたくさん掲載されている。その流れの中で、メジャーリーグでの 「ワールド・シリーズ」 という呼称が記述されているから、これもそれに類するのかと思ったら・・・。
 じつは、「ワールド・シリーズ」 は最初、「ワールド新聞社」 の主催で行われていたことからこのように呼ばれるようになったのだが、この事実を知っているのはアメリカ人でもほとんどいない。(p.175)
 それにしても、アメリカの一新聞社なのに 「ワールド」 と命名する辺りがそもそもアメリカ人である。

 

 

【合コンでの質問】
 日本人   「血液型」
 イギリス人 「家柄」
 タイ人   「性別」
 ケニア   「部族」 (p.179-180)
 タイ人のそれに笑ってしまうけれど、実際は笑ごとでもないのだろう。はるな愛ちゃんみたいな可愛い系ではなく、超美系のオカマがテンコモリ生産されている国なのだから。 カリプソ・キャバレーに行けば確認できるだろう。
 
<了>
 

ベンジャミン・フルフォード著の読書記録