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 最近、ジックリ本を読む気になれず、ヘンな本ばかり読んでいる。


【ネーミングの由来】
 創業者の出身地名から、作られた社名として、
 シャチハタ   : 名古屋城の金のシャチホコより
 アイリスメガネ : 愛知県の県花 「かきつばた=アイリス」 より
 サンリオ    : 「山梨の王」 より
 とあるが、サンリオの由来は、創業者本人が違うことを書いている。

    《参照》  『サンリオ物語』 西沢正史 サンリオ
             【ネーミング】

 


【松下ブランド】
 「パナソニック」 と 「ナショナル」 の使い分けが成されていることは、大方知られている。ところが、音響機器の 「テクニクス」 と、プロ用スピーカーの 「ラムサ(RAMSA)」 も松下のブランドなのだという。 (p.195)

 このようなブランドの使い分けは、世界共通市場の昨今では、決して優れてはいない。

 

 

【データベース】
 商標調査のためのデータベースとしては、東洋情報システムの 「BRANDY」 が使われています。 (P.64)

 

 

【ネーミングに用いられるさまざまなジャンルの言葉】
 この本にはネーミングに用いられるさまざまなジャンルの言葉が、テーブル一覧になってそれぞれのページに載っている。ラテン語やスペイン語やイタリア語が用いられていると、その意味が分からないことがあるけれど、大方の日本人は意味など気にせづ音の響きで良し悪しを判断している。
 宮中言葉まで、一覧になって掲載されている。
 例えば、
 ささ(酒)、いしいし(団子)、ゆもじ(ゆかた)、おだいくご(ご飯)  (P.76)

 

 

【国による違い】
 アメリカ車には、「サンダーバード」 や 「キャデラック」 や 「マスタング」 や 「リンカーンコンチネンタル」 など、見るからに男性的な力強いネーミングが一般的です。かつてフォード車が 「EDSEL(エゼル)」 の名で新車を発売したところわずか2年ほどで大幅な赤字を出して製造中止に追い込まれたという、大事件がありました。
 一方、日本車のネーミングは、まさに女性的。「フェアレディ」 しかり、「シルビア」 しかりです。 (P.133)
 ゆえに、同じ車でも、販売名称は日本とアメリカで変えることが必要になってくる。日本での販売名をそのままアメリカで用いると、「日本車=ひ弱」というイメージになってしまう。ちなみに、日本販売名・フェアレディーZ のアメリカ販売名は、Z-CAR である。
 韓国産・ヒョンデの 「ポニー 」が、トヨタやホンダのセールスを上回ったことがある。「ポニー(子馬)」 はひ弱な名前ではあるけれど、フォードの大衆車 「マスタング(野生馬)」 のイメージ系列として有効であったらしい。フロンティア・スピリットを象徴する 「馬」 なら、「子馬」 でも十分OKだったようだ。

 

 

【言語による違い】
 フランス語の名前から洗練されたフランス文化を意識します。だからこそ、フランス語を使ったネーミングは化粧品やファッション関連品に多いのでしょう。
 ドイツ語からは、真面目で堅実なドイツ人気質が連想され、医薬品や精密機械などの品質本位の商品にドイツ語がよく使われます。
 スペイン語、イタリア語は、自動車の名前に圧倒的な支持を受けている名前です。これらの言語には、明るく、開放的な響きがあり、生活の中の「楽しみ」を強調する商品にいかにも相応しい音感があります。(p.135-136)
 詩的なフランス語、論理的なドイツ語、音楽的なイタリア語ということなのだろう。
 このように諸外国の言語を感覚的に使い分けることができるのは世界広しといえども日本人だけであろう。日本人にこんなことができるのは、日本語という、最も繊細な表現力を持ちしかも音義対応関係のよく保たれた言霊言語を使いこなせているからである。高品質と高感度は、日本語を話す民族によって最もハイレベルに保たれるのである。
 だから、地球風水(ガイアの法則)でいうところの活性点が、東経135度に移っている現在、日本語が世界の中心言語となり、必然的に世界は日本化するのである。
             【経度0度と経度135度の文明的特徴】
 
<了>