トーキョ-オリンピック2020 私見 | 社会不適合オヤジⅡ

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好奇心、いよいよ旺盛なもので・・・

今日は7月20日。トーキョーオリンピック・パラリンピック開幕まで、残すところあと4日ほどです。

準備段階から開幕直前までグチャクチャなオリンピックですが、ダメを出したらきりがないので、敢えて今回の国家的イベントの手際の悪さについては触れないでおきましょう。

今夜の記事はオリンピックに難癖をつける気はサラサラ無いのです。単に一平凡なオッサンが思う「私見」に過ぎません。

批判的なコメントなどはお寄せになりませぬように。

 

**参加しない自由は保証されるはず**

 

財政が疲弊している我が国で、なぜオリンピックに膨大な税金を注ぎ込まなければならないのか。

いろいろ大人の事情があるのでしょうが、微々たる額ではありますが税金を納付している私にも全く無縁の話ではありません。

まずは価値観の押しつけは不快です。

スポーツから勇気を貰えた云々・・・・・そう感じる人が全てじゃないよね。どうでもいいと思っている人もいる。

昭和39年のオリンピックをわずかに記憶している私はあの当時、敗戦国だった日本が東洋で初めてオリンピックを開催できたことに意義があったと感じてる。

熱病に罹ったように日本国中が(それでも情報操作されて)まさに文字通り「一丸となって」オリンピックの開催に尽力していた。

インターネットによる世界を瞬時に駆け巡る情報社会の到来などはるか先の話で、新聞に書いてあることやテレビで言われていることは全て真実であると信じて疑わなかった時代。

けれどそれでも良かった。時代は高度成長期で国民の所得は毎年上がり、軽いインフレと相まって物質的な豊かさを日常で体験できるほど、日本は大量生産・大量消費の道を突き進み始めたのだから。

選択肢はなかった。昨日より今日を、そして明日を豊かに(金銭的に)することが美徳とされて、オリンピックがもたらした経済効果は確かにその後の日本をますます豊かにしたことはあながち間違ってはいない。

けれど今の日本で、本当に優先されるべきはオリンピックの開催なのか。

バブル崩壊以降不景気であることが当たり前の世の中になり、平成生まれの方々は好景気という時代を知らずに元号は令和へと変わった。

物質的な豊かさだけが求められる時代から精神的な豊かさへとシフトせざるを得なかった平成時代。

国民総中流意識などという言葉をリアルタイムで見聞きした方は、きっと50代以上の方でしょう。

一つの基準で全てを切り取ることができなくなった現代に於いて、旧態依然たる、いや、ますます利権主義の進んだ、商業主義が進んだオリンピックを国家のイベントとして行う意味がどこにあるのでしょう。

 

私は今回のオリンピックに精神的に不参加をすることを決めた。

どの選手が日の丸を上げようが関係ないし、「選手から勇気を貰えた」などと思う気持ちもない。

彼らはアマチュアのスポーツ選手であり、人生を賭けたトレーニングに明け暮れているだけのこと。

昭和39年のオリンピック選手の口から出てきたのは日本を背負って参加したという言葉ばかり。

それは本当にそのとおりだったんだと思う。諸外国(当時はアメリカ・ヨーロッパでしょう)に勝つことが、日本も世界の先進国の位置に押し上げられるはずだと教育されてきた世代だったから。

翻って、今の若い人はもうそんな感覚はない。自分を信じて自分のできることをやり尽くすことが大事だし、私もそれに異論はない。

オリンピックという商業効果の高い露出ができるステージだから放映も報道もするけれど、人生を賭けて自分のなすべきことを突き進んでいる人々は、スポーツ選手の数千倍も数万倍もいるのです。

決してスポーツ選手を卑下しているわけじゃない。

全力を打ち込める目標をもっていることは素晴らしいと思うだけ。それ以上でもそれ以下でもない。

でも彼らの行為は私の人生には何の関わりもない。それだからこそ、こっち側に引き寄せる心情にはなりえないだけのこと。

税金を注ぎ込む国際大会に出場できて幸せだなぁと、それくらいは思う。

だからこそ、参加しないという選択肢は今回のオリンピックにはあっていいはずだ。

野球が上手な人、水泳が上手な人、歌が上手な人、絵を書くことが上手な人、編み物が上手な人、樹木の剪定が上手な人、それぞれ自分の能力を高めようと思って日々取り組んでいるに違いない。

生まれながらに天賦の才を持った人でない限り、やはり日々の修練や困難に打ち勝つ自己鍛錬に長けた人だからこそ、その道を成し遂げられるのだろう。

スポーツ選手もその中の人達。だからそれはそれで評価されればいい。

私はスポーツに心血を注ぎ込む生活をしているわけじゃない。だからそれほど興味はない。

先に書いたとおり、それでもこの馬鹿げたイベントは今の日本からすれば天文学的な金額の税金を注ぎ込まれてる。

東京オリンピックならばトーキョーでやればいい。国税ではなく都税で運営すればいい。

それで予算が足りぬなら、始めから参加することを諦めればいい。

日本は大量生産・大量消費と袂を分けたのではなかったのか。

ともあれもう止められない事態になっていることは理解している。だから一刻も早くこの馬鹿げた税金の浪費をする大会が終わってくれることを静観してます。

おそらく今回のオリンピックは、我が国歴史上の汚点として残されることになると、私は確信しています。

承認された予算から見れば、誰がみても明らかに中間で金を抜かれている事態は枚挙に暇がない。

つまり一握りの誰かさんたちの私腹を潤すための国家プロジェクト。

客寄せパンダだとはおくびにも出さず、メディアは朝から晩まで日本選手の活躍ぶりを報道する。

それでも日本特有のお涙頂戴的なストーリー仕立てで「この感動的な瞬間に立ち会えたことの幸せ」などと絶叫するアナウンサーやリポーターが出てくることも筋書き通り。

 

これぞ茶番という言葉がふさわしいものが、あと4日後から始まります。

私以外の方々はきっと熱狂することでしょうが、私には何の感慨も起きません。

オリンピックのことはこれで最後の記事になります。記事にする気も起きませんし、興味がないやつはブログ記事にするなと言われそうですしね。

また明日ね(^O^)/~~~

 

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