もえもえ育児ほぼ終了日記と障害児家族の防災ブログ -2ページ目

災害弱者の備え&医療的ケア児者の避難実例まとめ

これまでこのブログでご紹介させたいただいた医療的ケア児者の避難訓練や避難の実例の記事と関連した記事をまとめてみました。


2025/11/29能登半島地震の体験談を追記しました。

★障害者を消さない

まず始めにこれまでの災害時、障害児(者)や医療的ケア児(者)等の支援がどうしても不足したり遅くなってしまい、命を落とされたり健常者の方々よりも困難な避難生活を送らざるを得なかったりしました。


周囲の人々も大変な状況ですから災害弱者の困り事に気づく余裕がなかったり、当事者も周囲の人々も被災しているのだからと声を上げることすら躊躇ってしまい、困難を抱えた人達が居ることに気づいてもらえない状況を作り出してしまっていました。


令和6年1月1日に発生した災害弱者の災害時支援の大切さを改めて見直す動きが出てきました。


被災地にいる障害児(者)も一人の人間として当たり前に過ごせるようにする、居なかったことにしない運動です。


誰も取り残されない防災を目指したいですね。


私の防災・その377 #障害者を消さない~災害弱者の防災 


私の防災・その381 「障害者を消さない」「障害者“が”消えない」 


★医療的ケア児者(災害弱者)の避難実例

 

実際にどの様な避難行動をとれば良いのかイメージ出来ていない方も多いと思います。
 
紹介させていただいた事例はとても詳しく具体的なので、是非参考になさってください。
 
 
 
↓2024/8/13追記
地震はいつ起きるかわかりません。
令和6年元日に発生した能登半島地震で緊急避難した体験談です。

こちらは能登半島地震で避難所に入れなかった体験談とそこから得た教訓を活かすために動かれたお話です。

★避難行動要支援者の避難について

 
 
 

★福祉避難所について

 
 
 
 
 
 


★災害弱者の防災と避難について

 
災害弱者の方々は健常な一般人よりも生きるために必要な物が多くなります。
 
被災したら自力で生活を建て直すのもより多くの困難が待ち受けている筈です。
 
災害後を生きていくためには非常時でも救助して貰いやすく、少しでも早く確実に支援して貰いやすくする為の備えと救助や支援が来るまで生き延びる為の備えが欠かせません。
 
医療的ケア物品や医療機器の予備電源など自分に欠かせない物の備えをしておくこと、居住地の災害時対応方針を知っておくこと、地域や知り合いなど支援に繋がりやすくすること、大切です。

自宅以外に日常的に利用する施設(学校や放課後等デイサービス等)の防災対策も確認をしておいてください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



↓2024/8/13追記
能登半島地震で実際に娘さんと避難されたそらくさんの停電対策です。
何から始めてどう進めていけば良いのかが非常にわかりやすいので、停電対策でお困りの方に読んでいただきたいです。


最後に厳しい内容かもしれませんが、要支援者の方々にも支援者の命を守る責任があることを考えていただきたいので載せておきます。
 

★支援者と要支援者の命を守る為に要支援者が考えるべきこと

 
 
 
 




非常時の備えしてくださいね!

特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。

防災記事まとめ・その1はこちら➡

防災記事まとめ・その2はこちら➡

自宅療養・感染対策まとめはこちら➡

 

夏の防災(暑さ対策)まとめはこちら➡

水害対策まとめはこちら

災害弱者の備えと医療的ケア児者の避難実例まとめはこちら➡

 

先天性難病による障害児もえもえのことまとめてます。

もえもえの誕生から通園までのまとめ➡

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【追記あり】私の防災・その535 障害児家族の避難の現実(能登半島地震)


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元々は娘の子育て中の記録として始めたブログですが、現在は主に障害児(者)家族の防災ブログとなってます


2025/11/27 12:00の記事ですが、災害時の通信会社対応について一部追記して2025/11/28 9:00に更新いたしました


先日、熊本県で震度5強の地震が起きた日に私がフォローさせていただいているイワサキ@収納整理アドバイザーさんがご自身とご家族の能登半島地震の体験談を記事にされていました。


リブログ許可ありがとうございます❗


イワサキさんの三番目の息子さんにはてんかんの難病と重度知的障害、身体障害があります。

能登半島地震の時にご自宅が危険な状況だったのでご家族で避難をしようとした体験が北陸中日新聞の取材を受けて11月16日の記事に載ったそうです。

お気付きでしょうか。

「避難をした」のではなく「避難をしようとした」体験談なのです。

 ネットにも記事は出ていますが読めるのは会員限定なのでイワサキさんがブログ記事に読める形で紙面の写真を載せてくださっています。

是非そちらでご一読ください。

さて「避難をしようとした」体験談だと書きましたが、イワサキさんご家族は一度は避難を決めて動かれたのです。

ですが、まずは福祉避難所に指定されている施設に行ってみたそうですが、福祉避難所と言うのは基本的には災害発生直後は機能していません。

一部では支援学校などを利用して直接避難できるようにと言う動きも出てきていますが、基本的には

一般の避難所に避難した人たちの中から

支援が必要な人がいることを

行政が把握してから

二次的に開設

されるのです。


その後やむを得ず一般の避難所へ行ってみたそうですが、障害のある息子さんは始めての場所が楽しくて悪気無く見知らぬ人にあいさつ回りを始めてしまい、避難所には留まれなかったのだそうです。


実はイワサキさんは地震の2か月前に息子さんの通う支援学校で行われた防災学習会で
「今、ここで大きな災害が発生しても皆さんは避難所に入れないと思ってください」
と講師の先生に言われていたそうです。

そして残念ながらそれは現実に起きてしまったのです。
 
避難所へ入れなかったことだけではなく、過去の災害で障害児者が体験した困難は能登半島地震の時にも繰り返されてしまったのです。

過去の災害の教訓は残念ながらいかしきれませんでした。

新聞の限られた紙面には載せきれない様々な困難が障害児者に降りかかってしまいましたが、イワサキさんの素晴らしいところはいかせなかった教訓を嘆いて終わるのではなく次にいかしていくために踏み出したことです。

昨年息子さんの通う支援学校で能登半島地震の時にどの様に行動したのかと言う保護者アンケートを行ったそうです。

イワサキさんご自身も福祉避難所について正確な情報をご存知ありませんでしたが、他にも「個別避難計画」について知らなかったと言う声が多数上がっていたりと過去の災害を教訓に作られた障害児者を守るための仕組みが当事者に浸透していなかったのです。

「個別避難計画」についてはまだ作成が努力義務に留まっていることもあり、自治体ごとの差が大きいのが現実ですし、作成していたとしても実効性に疑問が残るものだったりしますが、少なくとも「当事者がその存在を知らない」のではスタートラインについてもいない状況ですよね。

関連過去記事下矢印


「福祉避難所」についてもどの様な施設が指定されているのか、対象者や受け入れのタイミングはどう決定されるのか等を当事者が知らなければ機能しません。

  • 「支援が必要な子がいます」という存在を地域に知ってもらうという「共助」の重要さと
  • 避難方法をいくつか用意しておくなどの「自助」の強化が必要
だと書かれています。

私自身もこれに強く同意いたします。

例えば、一般の避難所へ避難したとして周囲に知り合いが多くいれば、
今回の息子さんの様に
一般的にはマナー違反、ルール違反とされる行動であっても許容範囲と受け止めて貰える可能性
が高くなりますし、
どの様な配慮が必要なのかを理解して貰える可能性
も高くなります。

必要な配慮を単なるわがままと受け取られて迷惑がられて終わりと言うことも無くしていけるかもしれません。

在宅避難を選択したとしても安否確認や支援が必要かを気にかけて貰える可能性
が高くなります。

支援か必要な人(子ども)がいると周囲に知られていなければ、避難所へいられなかったり避難所へ行くことすら諦めてしまった場合に支援するべき行政が配慮が必要な人達が被災していること、支援の必要性に気付くことすら難しくなります。

是非地域のコミュニティーに参加したり、福祉サービスでも何でも良いので多くの繋がりを作って欲しいと思います。

我が家の場合は子ども会に参加しましたし、自治会の総会には都合が合えば必ず旦那が出席して積極的に意見交換も行っています。

小さなことではご近所さんとお土産や釣りの成果のお裾分けが出来る関係を作ったり、地域の運動会やお祭りなどにも出来るだけ家族で顔を出したりもしています。

お陰で「もえもえのお母さん」として顔を覚えてくれている人達が増えました。

また、私達家族が住む自治体は親の会等が働きかけを続けてきたこともあり
一般の避難所となる小学校ごとに障害児者など配慮が必要な人向けの避難部屋を設ける方針
になっています。

現状ではイワサキさんご家族も体験された通り、一般の避難所に避難をすると言うのは障害児者にとってはハードルが高いものです。

このハードルは当事者だけが下げる努力をするのではなく、国や行政が避難所のあり方を改めてくれなくてはなかなか下がるものではありません。

今の「公助」は言ってみれば大部分の人が引っ掛かれば良い程度にざっくりとした大きな目の網で被災者を掬い上げているような状態だと思います。

ですが、実際には障害児者や医療的ケア児者、高齢者等の配慮が必要な人はその大きな網目をすり抜けて落ちてしまっている。

抜け落ちてしまっているから網を扱う国や行政の目につかず、目につかないからこそ網目の問題に目が行かず
「一人も取り残さない防災」を目指すと言われながらもなかなか網目が細かくならない
現状があります。

でもそれではいつまでも障害児者や医療的ケア児者、高齢者等災害弱者の被害を減らすことは出来ません。

自分達に出来る「自助」と「共助」を強化しつつ「公助」の改善を目指して声を上げることが大切だと思います。

イワサキさんの行動に敬意を表し、私もささやかでも私に出来ることを続けていきたいと思います。

最後にイワサキさんのブログで通信量とWi-Fiで困ったと言う話が載っていたので災害時に役立つフリーWi-Fiをご紹介しておきます。


使用するWi-Fi一覧から選択するだけで使えます。

「00000JAPAN」が本格的に使用開始されたのは熊本地震からですね。

能登半島地震の時にも当日中から使用開始していました下矢印
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2401/01/news062.html


被災地全ての場所で使えるわけではなく、主に普段、携帯キャリアのWi-FiやフリーWi-Fiが提供されているアクセスポイントが設置されているところとなりますが、避難所に臨時のアクセスポイントを設けたりもされています。

お子さんを落ち着かせるために動画を見せたりしたい時などはこちらで接続すれば契約内容も関係なく通信量を気にする必要もありません。

ただし、安全性は必ずしも確保されていませんので銀行口座の手続きなどは避けた方が良いですね。

非常時にお子さんがスマホやタブレットが使えなくなったら死活問題と言うご家庭も多いのでは?

是非覚えておいてくださいね❗

11/28 追記

能登半島地震の時には通信会社各社で様々な支援対応を行っていました。

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1558712.html


無料充電サービスの他にも「災害時データ無制限モード(docomo)」等、通信制限解除や契約をこえた分の追加チャージ無料や減算など、通信会社ごとに異なりますが、多くの場合ほぼ負担なく通信量を気にすることなく使えるようになっていた様です。

これ等の災害時対応はおそらく今後も引き継がれると思いますので、覚えておくと安心かと思います。

ただし、繋がりにくい状況はどうしても起きると思います。

それは頭に入れておいてくださいね。


非常時の備えしてくださいね!

特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。


私と家族の被災体験(阪神・淡路大震災・東日本大震災・台風15号)


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熊本県で震度5強の地震!


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先程熊本県で震度5強の地震が発生しました。


https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014982841000


どうぞ安全第一でお過ごしください。


各地で火災も頻発しています。


火の元には充分にご注意ください。


大きな地震の後は倒れた家具の下敷きになったコード類が断線して発火する事故が起きることがあります。


最近ではモバイルバッテリーなども強い衝撃で発火する事故も起きていますね。

既に日が落ちて暗いですから、今いる場所から避難するときには周囲の状況を確認できる灯りを確保してください。

大きな被害が出ていないことを願っております。


非常時の備えしてくださいね!

特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。


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