私の防災・その100 自分を守ることは他者を守って社会を助ける | もえもえ育児ほぼ終了日記と障害児家族の防災ブログ

私の防災・その100 自分を守ることは他者を守って社会を助ける

今日は今年の防災週間最終日。
私の防災シリーズもちょうど100本目の記事になりました。

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非常時の備えしてくださいね!

特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。

防災記事まとめ・その1はこちら➡
防災記事まとめ・その2はこちら➡
自宅療養・感染対策まとめはこちら➡

先天性難病による障害児もえもえのことまとめてます。
もえもえの誕生から通園までのまとめ➡
もえもえの通園&通学のまとめ➡
もえもえの摂食のまとめ➡
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防災週間ですので防災関連記事を書いてます。

1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災で私の父は被災しました。

それまでは実家の母が中心になっての防災でしたが、父自身の体験談や父の目の当たりにした様々な悲劇を聞き、被災間もない神戸を訪れて震災の爪痕を目にしたことで本格的に防災に目覚めました。

やがて結婚して娘のもえもえを授かり、守るべき存在が増えたことでますます安心安全な暮らしを守るために防災に力を入れていた2011年3月11日、東日本大震災が起きました。

首都圏の我が家もかなり揺れましたし、その後の混乱状態は今でもはっきりと覚えています。

店頭からは一気に商品が消え、特に原発事故の影響で子どもに水道水を飲ませないようにと言われたことでペットボトルの水が全て消えました。

我が家は防災備蓄していたので、即座にもえもえの飲食する分は全てペットボトルの水に切り替えることが出来ましたが、街中には水を求めてさ迷う母親達の姿がありました。
小さな赤ちゃんを抱いて水を求めて必死にお店巡りをしていたお母さんにたまたま持参していた500ml ペットボトルの水1本を譲ったら泣きそうになりながら感謝されたことが今でも忘れられません。
たった1本の水でも必要とする人にとってはこれ程に貴重でありがたいものになってしまう現実。

当たり前と思っていた豊かで何不自由ない日常生活は実は簡単に一瞬にして壊れてしまいます。

防災備蓄は絶対にしなければならないのだと思い知りました。

自宅に被害が出て備蓄をしていても取り出すことが出来ないことがあるかもしれません。
それでも、一人でも多くの人が備蓄をしていれば災害発生後に店頭から品物が無くなる状況にはならず、本当に必要とする方々が必要とする物を手に入れやすくなります。

限られた品物を争うように手に入れる必要がなければ、流通の混乱も最小限で済み、日常生活に早く戻れる可能性が高くなります。

自分と家族の為の備蓄は他の被災者の為にもなりえるのです。

阪神淡路大震災や熊本地震等では多くの寝ていた人達が倒壊した家や倒れてきた家具の下敷きになって亡くなられています。

どんなに備蓄をしていても、まずは地震から命を守れなければ意味がありません。

家族、特にお子さんが安全に遊んでいられる家、安心してぐっすり眠れる寝室になっていますか?
家具の配置の見直しと固定、窓にガラス飛散防止フィルムを貼る、高いところに重たいものなど落ちてきたら危険なものを置かない等、事前に出来ることはたくさん有ります。
対策を後回しにせず、安心安全な暮らしを手に入れて下さい。

助けを必要とする障害者の方々は特に自分自身を守るためだけでなく、助けに来てくれる方々が危険な目に逢わないように室内の安全確保をしておいてください。

助けたくても、あなたのところに安全に辿り着けなければ助けることなど出来ません。
また、災害発生直後は混乱状態になりますから助けに来てくれる迄に時間がかかる可能性も高いです。
大規模災害では助ける側も被災者であると言うことを忘れてはならないと思います。

助けが来る迄は自分達だけで何とか過ごせるだけの備えは健康な人以上にしておかなければならないと思います。

あなたが安全な場所で過ごせていると知っていれば助ける側が危険な目にあうこともなく慌てることもなく余裕を持って助けに向かうことが出来ます。

自分自身のためだけでなく、助けに来てくれる人の為にも地震対策、防災備蓄をしておいてくださいね。

東日本大震災では障害を持つ方々の津波による死亡率が全体の死亡率のほぼ倍と言う悲しい現実も突きつけられました。

その後に多発した大規模水害でも障害者や高齢者の避難行動要支援者(災害弱者)の方が亡くなられています。

東日本大震災の時のように大きな津波から自力で避難行動をとれない障害者が逃れるのは確かに難しいと思います。

ですが、だからと言って避難そのものを最初から諦めてしまうのも、やはり違うと私は思います。

「津波てんでんこ」と言う言葉があります。

地震の後、家族と一緒に逃げるために自宅に戻ったり探し回って時間を無駄にするのではなく各々が自ら避難行動を取ることの大切さを教えた言葉です。
「釜石の奇跡」と呼ばれた防災教育を受けた子ども達が自ら避難して助かったことで知られるようにもなりましたね。

ですが、あの時子ども達が逃げながら避難を呼び掛けたことで周囲の大人たちの避難行動を誘発しましたし、中学生は小さな子どもの手を引いて一緒に避難しています。

率先して避難行動を取ることで他の人にも避難を促して多くの人を助けることが出来ました。

「津浪てんでんこ」は離れた家族を助けに行ってはならない、各々で避難していると信じて行動する、だけではなく避難の時に助け合うのはその時近くにいる人々だと教えているのではないでしょうか。

災害弱者の方々を自宅の中まで助けに行くのは
助ける側にも大きな負担になります。
ですが、自宅の外、せめて玄関など外から見えてすぐに助けられる場所までは自力もしくは家族や傍にいるヘルパーさんの力だけで出てこられれば、気付いた人が手助けして一緒に逃げることへのハードルがぐっと下がります。

どんなに困難でも自ら逃げよう、助かろうとすることを諦めないで下さい。

勿論、一人でも多くの人が助かるために、助けられる側には最後には助ける側の命を守るために置いていかれる形になっても恨まない覚悟と助けようとしてくれる人が逃げる機会を奪わない勇気は必要だと思います。

助ける側も、自分だけなら助かると言う局面を迎えたら自分だけでも逃げる選択肢を忘れてはならないし、最後まで助けてあげることが出来なくてもそれを責めることは自分自身を含めた全ての人がしてはならないことなのだと知ってほしいです。

津波と違って豪雨や台風などの水害は事前に避難すれば助かる災害です。

それでも毎回逃げ遅れて亡くなる方や、救助を待つしかない状況になってしまう方々がいます。

その方々を捜索したり救助する人達の姿を報道で視ることも多いですね。

忘れてはならないのは、救助する人達も訓練しているとは言っても同じ人間で、危険な状況での救助活動やご遺体と対面する捜索活動は心身共に大きな負担がかかることなのだと言うことです。

自力で避難するのが危険な状況は他人を助けるにはもっと危険な状況なのです。

早い段階での避難なら自力避難が難しい方であっても助けるのは比較的容易いです。
避難する時に必要なものや大切なものも持ち出すことが出来ます。
避難先での配慮が必要でも、早めに避難してきてくれれば対応するのも難しいことではありません。

危険な状況になってからでは身一つで場合によってはずぶ濡れ状態で助け出されることになりかねません。

危険な状況になってから「怖いから助けて」との電話を受けて出向いた民生委員の方も亡くなってしまったケースもあります。

自分のため、助けてくれる人のため、避難するなら安全な内に。

熱海市の土砂災害現場では二ヶ月が過ぎた現在でも未だにお一方が発見されないままです。
捜索救助活動の様子をテレビなどで眼にした方も多いと思います。
二次災害の危険がある中で手作業で行われでいましたね。

安否不明の方がいる以上、一刻も早く救助作業をしなければなりません。
万が一作業によって怪我をさせたりご遺体を傷つけたりしないようにする為に重機も使えません。

事前に避難が完了していればしなくても良い作業のはずです。

人的な被害が無いとわかっていれば二次災害の可能性が低くなってから重機を使って一気に作業を進めることも出来るでしょう。

危険な捜索活動に従事している方のご家族はどんな思いでその姿を見つめていたのでしょう。
人の命を救うための大事な活動ではありますが、だからと言って大事な家族が危険な目にあうのを喜ぶ人はいないと思います。

いざと言う時には助けて貰えると安易に考えず、自分の安全は自分で守ることを考えて欲しいと思います。

行政からの避難指示が遅れたりすることもありますが、避難指示を待ってから行動するのではなく早めに避難を始めるか、自宅にいるにしても少しでも安全と思われる場所で過ごすようにするだけでも被害は減らせると思います。

人的な被害が少なければ少ないほど復旧作業も早く進みます。

あなたが早く逃げることで危険な目に会う人を減らすことが出来て町の復旧も早く進む。

自分自身を守ることは本当は自分だけを守ることではないのです。

災害級と言われる新型コロナ感染も同じことが言えますね。

自分自身を守るための感染対策を徹底することで感染拡大を防ぎ、他の人を守り、日々新型コロナ感染と戦っている医療関係者の方々の負担を減らして医療崩壊から回復させる。
まずは通常の医療体制に一刻も早く戻せれば、少しずつでもコロナ以前の日常に近い生活が出来るようになっていくはずです。

パンデミックは
1.集団免疫の獲得
2.治療方法の確立と治療薬の完成
3.医療体制の整備
が揃って初めて終息します。

免疫の獲得にはやはりワクチン接種するのが一番安全な方法だと思います。
一般的にパンデミックは人口のおよそ七割が免疫を獲得しないと終息しないと言われています。
ですが、七割の人が新型コロナに感染するのを待っていたらいつまで経っても感染の恐怖から逃れられず制限だらけで息苦しい生活を続けなければならなくなります。
医療崩壊状態はいつまでも続き、コロナ以外の病気や怪我ですら診察治療が儘ならないままに命を落とす人が増えていくでしょう。

勿論ワクチンにもリスクは有りますが、新型コロナに感染して重症化したり死亡したり、助かっても後遺症が残るリスクの方が高いことを考えて私たち家族はワクチン接種を選択しました。

マスク、手洗い、密を避ける、ワクチン接種する。
出来ることは全てやって自分と家族を守り、新型コロナパンデミックを終息に向かわせたいのです。

自分を守ることは他者を守り社会を助けること。

是非、誰かのためにも日頃から意識して自分を守る行動に繋げていただきたいと心から願っています。

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8月31日の献血についての記事献血の依頼~かなり切羽詰まっている!?続報です。
しばらくの間、協力呼び掛けのため記事の末尾に載せておきます。

予定通り献血に行ってきた旦那が話を聞いてみたら、本当に切羽詰まっていて9月までは何とかなる見込みだけど、10月以降足りなくなる可能性が高い状況だそうです。
新型コロナの影響で職場での集団献血が出来なかったり、実施してもそもそも出社人数を減らしているのでいつもよりも献血量が少なくなったり、大規模イベントが無くなってしまってイベント来場者目当てに献血会場を設けて行うある意味便乗作戦が出来なくなったりしているのでターゲットの若者の「ついで献血」がして貰えなくなって苦戦しているそうです。
旦那は以前アンケートに献血に協力すると記入していたので、今回直接電話での依頼となったようです。
協力いただける方は是非献血をお願いいたします。
非常時の備えは平常時にしか出来ません。
どうぞご協力よろしくお願いいたします。