私の防災・その207 災害時の障害者避難
台風11号は非常に強い勢力でしかも長時間影響が出る見込みだそうですね。
予想される最大風速70mと言うのは窓ガラスが風の圧力だけで割れたり、倒壊する家屋も出たり、トラックなども簡単に横転するそうです。
雨風強くなってからでは避難することも、助けを呼ぶことも出来ませんから、身を守るためには事前に安全な場所で台風が過ぎるまで耐えるしかないですね。
ご自宅が安全な場所で、ライフラインの断絶にも備えが出来ていれば良いのですが、浸水被害や土砂災害が予想される地域にお住まいの方やご自宅の構造上不安がある場合は自宅以外の場所に避難しなければなりません。
個人的に避難場所を確保できればそれが一番良いのですが、避難場所の心当りが無ければ避難所へ行くしか有りません。
心身に不安がない健常な方々は良いのですが、障害者等の支援が必要な方の避難については課題が多いです。
NHK ニュースにこの様な記事が出ていました
災害時 障害者などに必要な支援考える意見交換会 君津
3年前の台風15号で被災した障害者の体験から障害者の避難の課題について意見交換会を行ったそうです。
・避難所へ移動するにも支援が必要
・避難所に車椅子対応のトイレが無い等バリアフリーではないことからそもそも避難することを諦めた人がいた
・支援する側も地域に支援が必要な方が何処にどれだけ居るのか把握が出来ていない
・具体的に何が出来るのか
等の課題が明確になったようです。
そもそもの話ですが、避難所は地域の住民全てを受け入れられるだけの広さは有りません。
どうしても避難場所を確保出来ない人を受け入れるだけで精一杯なのは間違いないので、障害者だけでなくまずは個人で出来る備えや避難場所、避難方法の確保に努めることは必要だと思います。
ただ、避難が必要なのに出来ない、避難その物を諦めざるを得ない方々を減らすために出来ることはまだまだ有ると思います。
障害者はどうしても日頃の生活を支援してくれる人達以外と接する機会が少なく、地域社会に参加できていないことが多いです。
地域の方は支援することを拒否している訳ではなく、障害者等の支援が必要な方の存在が見えにくく支援と言っても何をしたら良いのかが分かりにくいことが一番の課題だと感じます。
障害者が当たり前に地域のイベントや会合に参加したり出来て顔を覚えてもらえる関係作りが必要ですね。
我が家は子ども会に参加したり、居住地校交流で普通小学校や中学校のもえもえと同年代の子達のクラスに行かせてもらったり、地域イベントがあればどんどん参加して顔を覚えて貰っている方だと思いますが、自宅から外に出ることそれ自体が難しい方もいらっしゃいます。
でも、だからこそ、支援してくれる関係を出来るだけ多く作っておきたいですね。
まずは日本全国でこの意見交換会の様な取り組みが行われて障害があってもなくても安心して避難できる自助、共助、公助全てが上手く回る仕組みが出来上がると良いなと思います。
おまけ
防災週間(8/30~9/1)は災害用伝言ダイヤル(171)やweb 171のお試し体験が出来ますよ。
是非ご家族で練習してみてくださいね
