
私の防災・その364 特別支援学校を福祉避難所に、
昨日の防災の日はニュースでも防災関連の内容が多く取り上げられてましたね。
障害のある娘がいる私の一番気になったニュースはこちらです。
障害のある子どもが見ず知らずの多くの人たちが集まる一般の避難所で過ごすと言うのはどう考えてもハードルが高すぎます。
実際、我が家のもえもえも短時間ならともかく長時間過ごすとなれば、まず間違いなくパニック状態になると思われます。
私などは結構覚悟が決まっているので、被災して避難所にいかなければならないとなれば、もえもえがパニック状態になることも承知の上で連れて避難することも想定していますが。
関連する過去記事貼っておきます

出来るだけ周囲の人々に負担をかけないように、不必要に迷惑にならないようにするつもりですが、その為にも配慮を必要とする被災者の現実を知ってもらわないと支援も受けられないと思うからです。
「福祉避難所」はご存じでしょうか。
高齢者や障害(児)者、医療的ケア(児)者、乳幼児や妊産婦等の配慮を必要とする被災者の為の避難所ですが、私たち家族の済む自治体含めて殆どの場合は「一般の避難所に避難した要配慮者のニーズを受けて二次的に開設」されます。
福祉避難所に行くためにはまず最初に「避難生活を送るのは困難だとわかっている一般の避難所」に行かねばならないのです。
被災してまともに生活できない状況になっても避難することを躊躇ってしまう要配慮者は多いといいます。
もえもえがまだ支援学校に通っている時、災害時に支援学校に避難することは出来ないのか問い合わせた事があります。
ですが、上の記事の中にも有りますが、避難所を開設するのは市町村等の自治体なのに対して、もえもえの通っていた学校もそうですが支援学校は殆どが都道府県立で管轄が異なる為、災害発生してすぐに福祉避難所として開設するのは難しいと言われました。
災害発生した時に学校に職員がいるとは限らない事など他にも課題はあると思います。
ですが、普段の生活を送るにも様々な工夫、支援、配慮を必要とする災害時要配慮者(災害弱者)の被災後の生活は健常者とは段違いに多くの困難と直面することになります。
せっかく災害を生き延びてもその後の生活が成り立たなくて命を落とすいわゆる災害関連死になりかねません。
もえもえの様な知的障害や発達障害の子どもの場合は環境の変化も大きな負担となります。
学校や放課後等デイサービス等も災害発生したら暫くお休みになってしまうケースが殆どだと思いますので、尚更安心して過ごせる環境を少しでも早く整えることが必要です。
その点でいつも通っている支援学校が避難所として利用できれば、子どもの心身にかかる負担を軽減できると思います。
建物や設備も障害児や医療的ケア児が過ごしやすいように整えられていますから、支援者の負担も軽くなるはずです。
災害発生して避難所生活を送るのは健常者でも楽ではありません。
でも、健常者なら「楽ではないけど可能」で済むことが要配慮者にとっては「不可能」な事が多いのも事実です。
全ての人が適切な支援を受けられるよう柔軟にスムーズに福祉避難所を開設出来るようになって欲しいと思います。
おまけ
この週末はご家庭の防災の見直しをされる方も多いかと思います。
- 家具の固定などの自宅の安全対策
- ハザードマップで自宅のリスクといざと言う時の避難場所と避難経路の確認
- 水と食料の確認(期限切れだけではなく美味しく食べられるかどうかも要チェック❗)
- 非常用トイレをストック(次の記事にしますが充分に備えておかないと大変なことになります)
- ライフライン断絶想定したおうち防災訓練で何が必要か確認(お子さんと一緒に断水ごっこや停電ごっこ、火を使わない非常食の調理と試食等もオススメ❗)
- 災害用伝言ダイヤル等の安否確認方法の共有と練習
- 防災イベントに参加する
ざっくり上げてもこれだけありますし、どれもやってみれば一つ一つはそれ程難しいことではないと思います。
ちなみに我が家は期限切れ近い非常食で食事を取るのが毎年恒例になっています
もえもえの様に普通食が食べられないとか、アレルギーがあるとか、食べ物へのこだわりが強いとか、食事内容に制限がある家族がいる場合はニーズにあった食料備蓄(ストック)をするためにも試食と食べなれておく体験が大事だと思います。
何一つでもやってみると自分達に何がどれだけ必要か見えてくると思いますので是非チャレンジしてみてくださいね