私の防災・その69 障害児者(歩行困難者)の避難 | もえもえ育児ほぼ終了日記と障害児家族の防災ブログ

私の防災・その69 障害児者(歩行困難者)の避難

今日は熊本地震の本震が起きた日ですね。
前震、本震と短い期間で二度も大きな地震が来ることもあるのだと知って驚きました。
過去の災害を知ることで「想定外」を減らしていけるはずです。
これからもしっかり備えていきたいと思います。

今までの防災についての記事一覧はこちら➡

今回は歩行困難な方の避難についてです。

もえもえは先天的な難病で身体のあちこちに身体障害手帳には該当しない程度に少しずつ不具合があり、支援学校に進むまでは肢体不自由児の通園施設に通っていました。
歩けるようになってからも、筋力が弱くて体力もなかったので、長時間移動するときには小さい頃はベビーカーで、大きくなってからは障害児用のバギーを使っています。
今は適宜休める普段の生活ではほぼ必要なくなりましたが、長距離を徒歩で移動するとき等は必要な場合もあります。
もえもえの身体も大きくなってきたのでバギーも限界近いし、一応歩けるようになったし、そろそろバギー卒業かなと思うのですが、完全に無くしてしまうのはちょっとまだ不安が残ります。
もえもえは身体障害に該当ではないので、バギーや車椅子を購入するとしたら全額自費になります。
使う頻度が低いのに全額自費負担はかなりきついえーん
今までは知り合いからサイズアウトしたり高機能のものに買い換えるために必要なくなったバギーを譲って頂いていたのですが、さすがにお下がりはもう頂けそうに有りません。
高機能でなくて良いのでお安めの大人用の車椅子も検討すべきなのかどうか…悩むところですショボーン

歩行困難な方が災害時に避難する時、道路や建物の被害状況によっては車椅子やバギーが使えない状況も考えられます。
その時、どうやって避難するかちゃんと想定していらっしゃるでしょうか。

もえもえは幸い歩けるようになりましたし、階段の昇り降りも壁づたいか手摺があれば自力で出来ます。
ある程度以上の距離を早く歩いたり走ったりはかなり難しいので、出来れば避難時にはバギーを使いたいですが、使えない状況だったらバギーを捨てて歩いて避難する心積もりです。

まだ今ほど歩けず、でも赤ちゃん用の抱っこ紐を使うには大きくなってしまった頃は、障害児用の抱っこ紐で専用パーツを付ければおんぶ紐にもなるユニキャリ(Lee製作室)を使用していました。

数年前に江ノ島旅行した時にはこれを使って旦那がもえもえを背負って炎天下の階段の昇り降りも頑張りましたニコニコ
汗だくの旦那の背中で超ご機嫌だったもえもえの笑顔が忘れられません爆笑

もえもえが歩けるようになってくるのと、もえもえが成長して大きく重くなって抱っこやおんぶで歩くのが限界になるのがほぼ同時だったので、ユニキャリは使えなく(使わなく)なり、ちょうど必要としていたもえもえの通園の頃の後輩に譲りました。

そこのお子さんはもえもえより重度の肢体不自由児で、マンションの三階に住んでいます。
普段の生活では当たり前ですがエレベーターを使いますから、お子さんのバギーや車椅子(状況にあわせて使い分けてます)も問題なく楽々外出できます。

ところが緊急点検の為にエレベーターが突然使えなくなったことがあり、その時に初めて災害時にどうやって子どもを連れて避難するかの問題を真剣に考えたそうです。
お子さんが小さかった頃は非常階段が近いし抱っこで逃げ出すことに不安は感じていなかったのですが、成長したお子さんを素手で抱っこして逃げ出すのは困難です。
たとえ逃げ出せたとしても、お子さんを寝かせられる場所を確保できなければ、逃げたあともそのまま抱っこし続けなければならなくなります。
それは体力的にとてもきついし長時間は無理です。

ひとまずユニキャリを譲ったことで抱っこで避難することは出来そうだから、出来れば毛布でくるんで抱っこすることで避難した先で横にしてあげられるようにしたいと話していました。

マンションの中に助けてくれそうな知り合いを作っておく必要もあるねと言っていました。
お子さんにすぐ必要になる外出セットはいつもバッグに纏めてあるので、それを誰かに運んでもらえれば、お子さんの避難だけを考えればよくなるからと。

いずれはもえもえのお下がりのユニキャリも使えなくなります。
その時には大人の避難用おんぶ補助具や階段でも使えるタイプの担架を用意したいと言っています。

出来ればマンションの管理組合に働きかけて階段でも使えるタイプの車椅子を購入してもらえないかも働きかけてみようかなと話してくれました。
残念ながら、これはなかなか難しいようで実現していません。
災害時は怪我で動けなくなる人も出ると予想されますから、本当はマンションには必ず用意してある方が良いと思うのですけどね。
せめて階段でも使える担架くらいは備えておいてほしいと思います。

在宅避難できればそれが一番ですが、万が一マンションで火事が起きたりすれば避難しないわけにはいかなくなります。

エレベーターが使えないときや道路が破損したりした場合の避難をどうするのか、歩行困難なご家族がいらっしゃるご家庭では今の内に考えておいてほしいと思います。

抱っこやおんぶの補助具について

もえもえはユニキャリが抱っこにもおんぶにも使えましたが、首の座っていない方のおんぶには使えません。
首の座っていない方の為の補助具(頭部まで支える背板がついている)なども複数のメーカーさんから出ているようです。
補助具は使用する方の状態に合っていないと使えないので、購入前に検討するためにデモンストレーション用のものを貸し出してくれたりします。
リハビリを受けている方なら、リハビリの先生にお勧めを聞いてみたり、紹介してもらうのが良いと思います。

また、非常時に使うものは、普段使っていないと咄嗟には使えないことが多いです。
出来るだけ日常生活の中でも使えて非常時にも使えるものを選ばれるのをお勧めします。
ユニキャリを譲ったお子さんは体調が悪いと抱っこでしか食事が取れなくなります。
そんな時にはユニキャリで抱っこの負担を軽減ニコニコ
普段から大活躍しているそうですルンルン