
私の防災・その304 災害時要配慮者の避難所は
明日は東日本大震災が起きてから12年となります。
ご家族に災害時要配慮者(高齢者、障害者、医療的ケアを受けている方、妊婦さんや乳幼児等)がいらっしゃる方、ご家族と避難する場合について考えていらっしゃるでしょうか。
我が家の二十歳になる一人娘のもえもえは先天性の難病で身体のあちこちに不具合がある最重度知的障害者です。
私達の住む自治体では、親の会と連携して災害時の福祉避難所をどのタイミングでどの様に開設するかを検討してきました。
福祉避難所は一般の方と同じ避難所では生活できない災害時要配慮者の為の避難所です。
ですが、基本的には一般の避難所よりも開設するタイミングは遅くなります。
先日、居住自治体から親の会に福祉避難所の開設に関する方針が伝えられました。
親の会やその他の災害時要配慮者(いわゆる災害弱者)の方々への災害時の避難所及び福祉避難所のニーズについてのアンケートをもとにして決定されたそうです。
アンケートからは福祉避難所が早期に開設されてもそこが自分達のニーズに適しているかわからないと避難先として選択できないので、可能な限り在宅避難、それが駄目でも一般の避難所ではなく車中泊等を選択すると思うとの回答ばかりだったそうです。
一言で要配慮者と言っても必要とする配慮の内容は多岐に渡りますので、確かに闇雲に福祉避難所を開設すれば良いと言うものでも無いのは確かです。
そこで、今回出された方針は
①小中学校等の公共施設に避難所を開設
②要配慮者が避難してきたら一般の避難者とは別に福祉避難室を開設
③保健師等が福祉避難室を巡回して状況を把握
④避難所(福祉避難室)での生活が困難である場合には適切な福祉避難所を開設(医療的ケアを必要とする場合は医療機関等に移送)
となりました。
そして、避難所に来ないもしくは来られない要配慮者が支援から取り残されない為に出来ること例えば物資や情報の支援等を模索していくことにもなりました。
現状で考えられる適切な避難の方針が定まったのではないかと思います。
皆さんは居住自治体の災害時要配慮者(災害弱者)の避難方針をご存じですか?
きちんと把握して自分達がどう行動するべきかを考えてみていただきたいです。
更に言うと女性であるだけである意味要配慮者となります。
こちらの記事は東日本大震災の時の体験談が書かれていますので参考になると思います。
こちらは2022年の記事ですが、防災担当者に女性がいるかどうかで現実的な対策が出来るかどうか大きく変わってくると思います。
ちなみに私達の居住自治体では東日本大震災の後で女性目線の防災を考えるプロジェクトが実施されました。
こちらは避難所運営に女性が関わることで避難所生活が変えられることについて書いてあります。
記事の中にも出ていますが、男性が運営に関わるなと言うことでは決してなくて、誰が何に困っていてそれを解決するにはどんな対策をとれば良いのかがわかるのは「困り事を抱えた当事者である」ということなのです。
だからこそ、今回私達の住む自治体では福祉避難所の開設について要配慮者の声に耳を傾けて実効性がある方針を策定しました。
避難所で性別による困難に直面するのが女性であるならば、解決するためには女性自身が声をあげ、行動する必要があるのです。
避難した先であなたはどんな生活を送りたいですか。
その為に出来ることを探してみませんか。
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非常時の備えしてくださいね
特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。
防災記事まとめ・その1はこちら➡★
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